18年ぶりに伊豆に行ったらこてんぱん!

そもそも、ゴールデンウィークにツーリングに行けなかったという事もあるし、その日たまたままっちゃんがお友達の所に泊まりで遊びに行くというので、それならその日に泊まりのツーリングに行きたいという事で、行き先も野沢温泉と決定してわくわくだったのだが、台風2号のおかげで天候は悪く、週末は間違いなく行ける状態ではないだろうという事で、ほぼ中止が決定していたのだった。が、前々日になって台風がそれると週末は晴れの予感! これは行くしかないでしょう! 喜び勇んでたびゲーターから宿を検索するが、念のため気象庁のホームページで天気予報を確認すると、残念ながら野沢温泉の方面 日本海側は雲りのようで。太平洋側の静岡県や三重県は晴れのマークだ。野沢温泉は行きたかったが、どうするか迷った挙げ句、やっぱり晴れマークの出ている太平洋側に変更、宿の安いのが見つかった南伊豆に決定した。でも、野沢温泉に行きたかったなあ。思えばこの中途半端な決定から今回の失敗は決まっていたのかもしれない・・・。 前日の夜の天気予報も晴れだったので完全に天気予報を信じきって迎えた当日、天気は曇り、淀んだ暗い空。こんなはずはない! しかし、天気予報は無情にも節操なく昨日の夜と全然違う情報を流していたのだった。今日は一日曇りだと! 雨が降らないだけましか。この天気では全く行く気がしないが、宿を予約してしまったのでキャンセルするわけにも行かず、当日キャンセルは全額だったから、どうせ払うなら泊まった方が良いし、行こうか。少しくらいは晴れてくれるだろう。こうして、最悪のツーリング始まった。

5月22日(土)

6時起床、勤行して朝飯食って顔洗って着替えて荷物を担いで実家のガレージへ移動。そして荷物を積載するのだが、案の定、バランスよく積載ことができない。これはCB1300のシートがCB1000と比較して隆起していることと、後ろのグラブバーの存在、そして何よりも反対側のシート下の荷掛けフックがないことだ。ちょっと覚悟はしていたが、この現実に愕然となるのであった。これはきっと、いつまでも時代遅れのツーリングバックを使ってんじゃねーぞということなのだろうか、いやきっとそうに違いない。とまっちゃんに言うと「バキッ」(なぐられた音) しかし、それ以上に問題なのがこの日の天候である。先先日の天気予報では晴れのち曇り昨日の夜の段階では晴れということだったにもかかわらず、朝の天気は曇り、しかもどんよりして雨が降りそうな天気だ。だいだい、決まっているのだ、「天気予報はあたらない」よ。しかし、これはひどすぎるよな。でも宿を予約してしまったのでいまさらキャンセル(当日キャンセルは全額だと)もできず、晴れてくることを祈って出発するのだった。 今回のツーリングは、夏のロングツーリングの予行練習も兼ねていて、服装はクシタニカントリージーンズとひとつ前にきていたライディングジャケットを使った。カントリージーンズは長いこと着ていなかったのでぼろくなっていたが、洗濯してなんとかきれるようになった。使い込んで良い味が出てる。ほっほったったのに。しかし、この天気のためちょっと寒かったりもする。 春日井インターから高速道路に乗って走る。CB1300初の高速道路だが、やっぱりカウルがないので速度は120キロがせいぜいで、140くらいまで出すと風がすごいのでとても走っていられない。この点はCB1000と同じだ。高速道路ではびゅーんとCBR600やらZX9Rやらの一団がすんごいスピードで突っ走って行ったとおもえば、CB750FBの改造車の一団がこれまたすんごいスピードで突っ走って行くのであった。元気ですなあ。浜松西のインターは花博に行く観光客で大渋滞。途中牧の原で休憩して、やっぱりこの時期オートバイは多い。みんなその気で走ってるんだから天気も大丈夫だろうと思って再び走り出す。途中でTMNETWORKのツアー機材の運搬車両?を追い抜いた。富士川のサービスエリアあに近づくが富士山も見えず面 白くない。本当に天気が悪いのがつまらん。だんだん帰りたくなってきた。そうこうして走って行くとガソリンがなくなってきた。やばいかと思ったが、10時半、予定時間どおりに目的地の沼津のインターにちょうど着いたのでほっとして高速道路を降りる。

ここからどう走るのか確認ましないまま、ガソリンスタンドまできてガソリン補給、その後地図を見て道が違ったことに気がついたがまあいいか。渋滞しまくる道を抜けて、寒いので西友沼津店にでも寄って服を買おうか考える。アピタもあるよ、でもどっちも高そうなのでやめ。腹が減ってるから寒いんだよ。昼飯にしよう。11時半昼飯はガストで親子丼ランチ609円税込みなかなかうまいがジョイフルならもっと安かったかな。食っておしっこしてさっさと出発。とりあえず温泉にはいりたいので寒いからな。どこに行こうか136号線を下田に向けて走るとまずは修善寺温泉に行った。が、いかにもよさげな温泉街なのだがオートバイをかるーく止めるところがないし、入浴のみで良さそうなところもないのでここはやっぱり泊まりで来ないとな。通 過。

次行ってみよう(ドリフ風にどうぞ)

しかし、何と言うことだ、遂に恐れていた事態がやってきた。雨である。ポツリポツリとヘルメットに当たり始めた。これはいかん、どこかに退避だ。ということで温泉施設を探す。さすが伊豆は温泉の宝庫だ。看板がでまくってる。ということで市営の温泉があるようなのでそこにしよう。が、通 過してしまった。意外と近かったのだ。では次、温泉王国?だったかな、行ってみよう。ここはわかったので駐車場にオートバイを入れた。雨に当たらんように屋根を探すがないのであきらめて普通 の車の場所に止める。雨対策してヘルメットは持って行く。入り口は3階で温泉は1階にある。エレベータを降りると温泉だ。

1000円だった。

がーん、タオル忘れてがーん。タオルも買って1210円もかかった。入ると空いている。天空の湯というまあ天井に天の川があしらってあるというだけのことなんですが。ふざけんなよ、と言いたくなる温泉です。道理で客がまばらなはずだ。これで1000円はぼったくり。きっと観光バス契約で食ってるんだろうな。温泉は半分プールだし。 天候と言い温泉と言いまったく持って面白くないが、温泉から出てきても天候は回復しておらず、それどころがますます降ってきた。交通 量が増えてきて天城峠を越えるころにはしとしとぴっちゃんしとぴっちゃんと悲しくなるような雨の降り方。天城ループ橋を越えたところで遂に決断、カッパ出番です。

装着してもう完全に雨天になった伊豆の道を走って行く。どんどんどんどん単調に走って行く。河童を着るともう何もできないのがライダーです。宿に向かうしかありません。道がわからず一度とまって地図を見た。雨は道のチェックもできんのだ。しかし、やまかんで入ったところに看板があり、チェックイン時刻の3時に宿に何とか到着。やれやれ。天気予報に完全に裏切られましたよーよいいつつ、「歓迎」の看板にわしの名前ともう一人の名前今日の泊まりは2人か書いてあって、予約はちゃんと入っていたのでほっとした。チェックインしてお風呂に入れるそうなので入る。結構良い温泉だった。出て記録をつける。6時過ぎに部屋で晩御飯、後はやる事がないのでテレビを見る事にしたがやってるのは北朝鮮の人質問題ばっかりでどうもならん。楽しみにしていたレイダースは途中で人質問題になってしまった。あほくさー。寝よ。

5月23日(日)

4時半くらいに目が覚めてしまった。5時にトイレに起きて、露天風呂をチェックしてみた。部屋の隣にあるというのが凄いが、見晴しも結構良いし、湯舟が一人ようというのもなんとも贅沢である。これは入っておくことにしよう。ちょっと寒いので昨日の夜は入れなかったが朝ならそうでもないし、手ぬ ぐいだけ取りにいって、コンパクトな2階のベランダに飛び出した露天風呂に入った。

うーん、これで天気が良ければ最高なのだが。夜は確かに星空を見ながらの露天風呂だな。女の子は絶対は入れないような丸見えの見晴しのいい温泉で、本当に天気の件が残念だった。温泉から出るが、朝食はまだなので荷物の整理をしながら待つ。テレビで天気予報を見ると晴れマークもあるが天候は不安定で所によりにわか雨か雷雨だそうで。午前中くらいは持つかもしれんな。などど考えるが、しかし、7時になっても朝食の気配がないのでこれはひょっとして7時半から8時くらいが朝食かと思い、先に荷物を積んでおこうと部屋から荷物を運び出していると御主人が出てきて「朝は7時半過ぎですよ」と教えてくれた。それまでに荷物を積んでおき、朝食が来たらさっと食べて、お代りして(雨で昼飯にありつけないかもしれないからな)8時10分ぐらいに宿を後にした。

天城峠の土産物屋を見たかったので海岸線を走る予定だったが、昨日の道を戻る事にした。しかし、残念ながら天城峠では雨が降り始めていた。向こうから来る車がワイパーをフルで動かしているのであきらめてカッパ着用、これで何もかも終わりだ。さっさと帰るのみ。途中で雨が止んだりもしたが、カッパ重装備で店に入る気もなく凄い本降りになったり小雨になったりで全然ダメです。どんどん走って10時半頃に沼津インターに乗った。さっさと走って一気に帰る事にした。あわよくば、サービスエリアでお土産くらい買えるかもと思ったが、雨は無情にも霧のように蔓延と降り続けるのであった。120キロ巡行速度で、雨だからバイクが捕まる事はないという言葉を信じてがんがん突走って行く。天候のせいか風の抵抗も余りなく、140キロペースで走った所もあったのだが、このペースだと予定の3時より早く着くなあ。

そう思って走っていたところで、後ろから走ってきていた白いセダンが何やら赤い点滅を始めた。あら。あれってもしかしないでもパトカーですか? あら、私の後ろで点滅を始めたという事は、私が逮捕ですか? げろげろ、なんでやー、でも完全スピード違反だわなあ。ヤバいなあと思いつつ、パトカーについて走ると、袋井のインターで降りて料金所のUターンスペースで止まった。おまわりさんが傘をさして出てきて「後ろにいたの分からなかった?」全然分からなかったよ、大体この雨で視界なんか半分だわさ。何で捕まったのかびびりながら話を聞くと、スピード違反ではなくて追い越し車線をずっと走っていたからだそうです。罰金6000円点数1点、パトカーの中にカッパのびしょぬ れのまま乗り込むと青い切符をいただきましてやれやれ、おまわりさんは最後まで紳士的で、財布をタンクバックに仕舞って手袋をするまで傘をさしててくれた。袋井を出て大人しく走る。雨はどんどん豪雨になっていく。いったい私は何をしに南伊豆まで行ったのでしょうか? 雨に降られパトカーに捕まり、やっぱりキャンセルしておけば良かった。 失意のどん底で打ちのめされて1時半、お家に着いた。実家の父が、泊まりと思わなかったので帰ってこんから心配したぞと怒られた。 こてんぱんですわ。

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