メッシュレザーで九頭竜ダム

6月12日(日)

 夏が近づいております。今年に夏は猛暑なのか冷夏なのか、いずれにしろこれまでがんばってくれた皮の上下はそろそろこの温度ではお役御免で、夏型のウェア上下に替わる時期なのだが、やはり安全性や長時間の走行による疲労の軽減、そして何よりもライダーであると言う自覚をさせてくれる皮の上下が一番である。うーむ、何とかならんか。あ、クシタニからはがきが来ている。なになに、『夏はメッシュレザーです』だって。おお、まさしくその通りだ。買いに行こう。

 上下買ったよ。グローブも買ったよ。サイズがないので九州のクシタニから送ってもらう事になったよ。貯金がまた減ったよ。っていうか底をついたよ。まあいいか。安全の事を考えたら安いもんだ。

 で、その初陣をいつにするかと思っていたら、週末の天気予報は外れてピーカン晴れ、これはズバリ行くしかないでしょう。前日に計画を練る。九頭竜方面にしばらく行ってない事に気がつき、そこに決定。温泉もあるのでちょうどいい。

 さて当日は6時に起きてしまい、7時には準備できた。ガソリンをセルフで給油して満タンにして出発だ。走り出すと、穴から風がピューピューと吹き抜けて、ちょっと寒いくらいだ。

 というか、はっきり言って寒い。

 時間が早いから、日が昇ってくればちょうど良くなるだろう。小牧から犬山経由で41号線に入り、美濃で156号線に乗り換え、どんどん走って行く。うーむ、気温が上昇してくるかと思いきや、だんだん下がってきてるんですけど。やっぱり山の方に向かっているからでしょうか? 小牧では24度だったのが、美濃23度関22度、さらに郡上21度・・・さすが夏でも過ごしやすい郡上八幡気候は素晴らしい。

 かまわず走って行く。そして久しぶりの白鳥ループ橋、東海北陸自動車道との連結が、まるでブレードランナーの世界が田舎の田園風景に出現しているようで不思議だ。一気に標高を上げると、一気に寒くなった。

 温度がついに19度、寒すぎ。

 全然スピードが出せなくなって、だってスースーして寒いんだもん、とろとろ走って行くが、交通量は極端に少ないので誰にも迷惑をかける事なく和泉に入った。このあたり、以前は結構活気があったのだが、最近の不景気とアウトドアブームの終焉を反映してか、オートキャンプ場も廃れて、ドライブインもやってるのかやってないのかわからへん。そのうちに行こうと思っていた白馬鍾乳洞は閉鎖になっていた。がっかり。

 寒さに耐えられなくなってきた頃合いを見計らうように、九頭竜温泉平成の湯に到着した。ここは出来たばかりのときに、まっちゃんと来た覚えがある。大きな温泉施設と思っていたが、結構小さい。こんなこじんまりした温泉だったっけ? まあいいや、バイクを日陰に止めて荷物を持って建物の方に行く。丁度10時で玄関の「営業中」の看板を係の人が出していた。一番乗りだ。玄関にある発券器(新札対応だぞ!) で料金を払う。あれ、おつりは出てきたが券が出てこない。おかしいなー、係の人がでてきませんか? まあいいやどうぞと実にざっくばらんに中に入れてくれた。ブーツを脱いで下駄箱に入れる。鍵も何もない本当に下駄箱。入って左が男湯だ。ロッカーもぼろい。今時、コイン式でない木製のロッカー。泣けるぜ。こんな寂れた温泉だから貸し切り状態かと思ったら、脱いでるうちに次から次へと客がきて、賑やかです。団体さんご案内です。

 風呂場に移動すると、こじんまりとした内湯とこじんまりした露天風呂がある。洗い場で体を洗う。体が冷えてるので時間がかかる。団体さんは体も洗わず、露天風呂に直行です。おまえらなー、入る前に体を洗うのはエチケットだぞ。全くおかまいなしな傍若無人な振る舞いに不愉快だ。

 さて体を洗って内湯に入る。露天風呂は団体さんが占領しているので行けない。こじんまりした内湯を一人で入っていると、ようやく団体さんが飽きたのか露天風呂から戻ってきた。やっとこさ露天風呂に移動できるぞ。で、露天風呂だが、やはりこじんまりとしている。立派な屋根が付いているので雨や雪の日も安心だし、日差しも遮ってくれるので良いが、開放感はないな。

 まあ、こんなもんでしょう。風呂から上がると、暑いのでパンツだけで座って少し休憩。団体客はその間も傍若無人に振る舞いまくり。暑いからと開けるなと書いてある窓を開けてみたり、冷房はないのかと騒いでみたり、早く消えてくれ。

 やっと消えてくれたので皮ジャン皮パンを着て脱衣所を出る。玄関の横にある狭い休憩所畳の間でお茶でも飲むかと思ったが、ここには食事の施設がないようなので、早々に移動した方がいいと判断、温泉を後にした。

 バイクに戻り、日陰で涼しい風が来るので気持ちがいい。ちょとそこに座って地図を確認する。道の駅まで戻って飯にするか。というわけで出発。やっとこのメッシュレザーに体感温度が丁度良くなってきたようで、快適に走る事が出来た。調子良く飛ばす。道の駅まで来たが、レストランはなく、立ち食いそばみたいなのしかないのでやめた。自販機でお茶を買って飲んでいたら、新型のセローが来た。最新型のセローは初めて見る。完全装備の林道ライダーだった。新型ですねーと声をかけたら得意げだった。お茶を飲んだらさっさと出発した。

 鷲ダムまで戻ってきて、写真撮影をし、続いて九頭竜ダムまで戻ってきて、ここも写真を写そうと思ったら、工事中の道路が交互通行なのでバイクを止める事も出来ず、撮影不可だった。ダムまで行けた道も通行止めだ。がっかりだ。仕方がない、結局156号線まで戻り、道の駅白鳥まで行ってそこで昼飯にした。以前ここで食ったあまご釜飯がおいしかったので注文する。結構混雑していたので待たされた。ほぼ満席で、ウエイトレスのねーちゃんは一人しかいないようで大変そうです。隣のテーブルの人が郡上八幡の観光地図を出してここへ行くにはどうすればいいかというので、前の道をひたすら走ればいいですと答えておいた。

 ようやく釜飯が来たので食った。うまかった。これで800円ならまあまあとしておきましょう。さっさと食っておいとました。混雑して待ってる人もいるしな。

 あとは帰るだけだ。気温も上昇してきて、やはり岐阜の山中は涼しいのだなあと思わせる。美濃から川を越えて小牧犬山あたりにくると蒸し暑くてたまらん。水温は100度を超え、ファンが回ると熱風が来る、うーむ、夏が来たなと思わせる。

 3時に帰ってきた。汗だくだったので風呂に入った。

本日の出費

温泉500円

お茶150円

釜飯800円

走行距離8700キロくらい

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