馬瀬街道は雪深し高山越えて桃源郷

2月21日(火)

 温泉シールラリー逆襲だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 引き続いていってくるぜぇぇぇぇぇ!!!!

 と言う事で、今週天気が悪い中で今日は天候が回復し、暖かくなるそうなので、CB1300出動だぜ。雪も大丈夫そうだしな。今回は41号線の温泉が標的だ。昔行って良かったけど、それ以来全然行けてない明宝温泉に行くぜ。

 暖かくなるとはいえ、風を切って走るバイクはこの時期やはり寒いはずなのでフル装備のクシタニツーリングワンピースだ。しかし、天気があまりよくないな。本当に晴れてくるのか? まあいいや、走っていれば晴れて来るだろう。実家ガレージから旗艦CB1300を引っ張りだし、エンジンスタート、まずはいつものようにガソリン満タンだ。今日は距離が長いので、口元までたっぷり入れて、無補給で帰れるように用意した。時刻は7時50分、出発だ。

 いきなり小牧方面渋滞で19号線にたどり着くのに苦労して、なんとか19号に入ると、またまた交通量が多くてなかなかスピードの乗れないぜ。くそっ、と思ったら内津峠でパトカー発見! 危ない危ない、捕まってたまるかい。ゆっくり目のペースでかわす。多治見に入ってミニストップ交差点を曲がる裏道を走って、小泉駅の近くの踏切が工事で移動していた。びっくり。回転すしの店が今はやりの岩盤浴の店になっていた。うーむ、久しぶりに来ると変ってるな。

 そうこうして、可児から川辺で41号線に合流した。まだまだ天気が悪いと言うか、霧が出ているようにあたりはモワーと言う感じになっているので、どうにもトランシルバニアみたいな雰囲気です。霧の中から古ぼけた羊羹が現れそうで、いや、洋館が現れそうで、ビビります。陽が出ないせいか、あまり寒くないのが救いだな。もっとも、ツーリングワンピース着てるからかもしれないが。

 白川の道の駅でトイレ休憩にする。まだまだ天気は曇り濃霧状態。ときおり、うっすらと太陽が見えるが、空は全く見えない。ここで場所を確認する。明宝温泉、馬瀬温泉、金山温泉があるので、どれかには入れるだろう。やっぱり、予定通り、明宝温泉だな。257号線に入ってライダー丼伝説の残るパスカル清見を目指せば良いのだ。行くぜ。

 出発してどんどん走って行く。10時過ぎに下呂を通過、ペースの遅い車がいてかったるい。おらおら走らんかて! ようやく257号線の分岐点に到達し、左折して川を渡る。ウネウネ道を登って、広い道に出た。これが257号線だ。このまえライダー丼を食った時に、間違えて高山まで行ってしまい、戻るコースを走った覚えがあるが、結構広くていい道だったから、余裕で大丈夫だろう・・・と思ったのが間違いだった。

 トンネルを抜けると、そこは雪国だった。

 おい待て、何だこりゃ。なんでこんな雪の壁が左右に迫っているのだ? しかも、気のせいか道がだんだん細くなってきていますが。ここは国道ですよね、え、3桁国道をなめんなよって、そんなばかな、これでは普通の山道じゃん。まあこんなことはよくある話で、とりあえず雪がなければいいよと思いつつ走って行くと、シャーベットが大量に道にぶちまけられていた。シャーベットじゃなかった残雪がドロドロになって延々と道を覆っているのだった。バイク突入! じゃばばばばばばばぁぁぁぁぁぁーーーーー(しぶきの音)ばっけろー、バイクが汚れるじゃん!! 最低だ! おかしいな、高鷲の方は、山道に雪は全然残っていなかったぞ。一体何があったんだ? この謎は後ほど解決するのですが。

 企画変更。

 現状脱出。山道でもたもたじたばたとUターンしていたら地元の車が来て焦った。待っててくれた車の人、ごめんなさい。

 41号線に戻ると、高山方面を目指す。この期におよんで、金山温泉でお茶を濁す気になならなかったので、こうなったら、しぶきの湯か桃源郷温泉に行ってやる。幹線道路をかっとばし、ようやく空も見えてきたようなので、大丈夫だいと自分を元気つけて、この緊急事態の回避に挑むのであった。が、高山付近に来るとまたしても濃霧がすごい状態になり、宮峠ではまるで霖雨の中。おまけに恐怖のローリング族対策処理道路でスピードは30キロまで低下し、たとえHONDAが最強でもライダーがヘタレではスンマセン。

 九死に一生を得て宮峠を越え、高山市内に突入、アルプスロードではアルプスなんぞ全然見えません。状況はいぜん予断を許さない。ただし、この状態でも寒くないのはクシタニ様々だな。

 こんなところまで来たら来すぎたかと不安になり、道の駅で温泉ラリー本確認。あ、もうすぐだ。細江駅の近くらしい。行こか。細江駅を越えてしばらく走ったら、桃源郷温泉のでかい看板があった。案内通りに道を曲がって川を渡る。ああ、この道は、何か覚えがあるよ。この温泉、かなり昔に行った事があるのだが、ほとんど忘れてた。思い出してきたよ。どんどん走ると、案内が出ているのだが、雪に埋もれてやじるしがわからない。おかげで一カ所間違えたが、ほうほうのていで何とか雪の中遂に温泉にたどり着いた。

 しかし、本当にすごい雪だな。建物のほとんどが雪に埋もれているし、碑も雪の中にぽつんと頭を出している。駐車場にバイクを止めて、温泉セットを持っていそいそと建物に行く。坂を上ったら入口だが、まわりの雪が本当にすごいな。中に入って、ブーツを脱いで下駄箱の上においた。ここのは小さくて入らない。みんな長靴の人は上におくか、そのまま玄関においていた。割引券はないので、入浴券を普通に買う。受付の女の人に渡してシールをもらう。たくさん廻ってますねーと言われた。えへん。で、雪がすごいですねと話したら、昨日も降ったらしい。なるほど、だからシャーベットな訳だ。そうか、そうだったんだ、謎は、謎は全て解けた! あほか。

 温泉に移動する。脱衣所ではフル装備の解除だ。ちょっとたいへん。籠2つ使って荷物を置き、貴重品だけロッカーに入れた。この時ばかりはツーリングワンピースが難儀だな。さて入る。こじんまりした内湯。ちょっと寂しい。ぬくぬくしてから露天風呂へ。うーん、あんまりというか、全然見晴らしも良くないし、寂しい。

 腹が減ったので出た。レストランに行くと、オバタリアン軍団が食券販売機の前でどれにするこれにするとがやがややってる。決めてから機械に金を入れようよ。しばらく待ってやっと自分の番が来た。唐揚げ定食にした。他にこれと言ったものもなかったので。960円もしたが、どんなもんだろうか。席について待つ。できた。おお、結構いいじゃん。となりの夫婦の奥さんのところにもってきたのも唐揚げ定食だが、ちょっと量が違うな。あれはなんだ? 後で知ったが、あれは唐揚げセットで500円です。小鉢と漬け物がなくて唐揚げも量が少ない。なんか、それを2つ頼んだ方が良かったのかな。

 飯はうまかったです。時刻は早いもので2時近い。もう帰らないと。レストランを出て、ホールに行き、フル装備を装填する。ここのホールは素晴らしいよ。本当に薪の暖炉がある。そのまわりにふかふかのソファが並んでいるのだ。寒い日はこんなところで暖炉に薪をくべながら、ヘミングウェイでも読んでいたいねえ。

 2時に桃源郷温泉を出た。走行距離を計算すると、既に220キロ走っているので、無補給での帰還は無理と判断、ガソリン補給にスタンドに入る。スタントのあんちゃんが「寒くないんですかー」とビックリしたように聞いた来たが、温泉上がりのツーリングワンピース、はっきり言って暑いくらい。満タンにして走り出し、高山付近でやっと青空が出てきた。

 3時間で帰還した。

本日の出費

ガソリン カードと1400円くらい

唐揚げ定食 960円

温泉 600円

走行距離14800キロくらいだと思います。

※先日のレポートでの走行距離が間違っておりましたのでお詫びして訂正させていただきます。

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