馬瀬街道再び雪でスッテン

2月25日(土)

 ウォォォォンスェェェェンシィィィィィルラリィィィィィィィ!!!!(ジョジョ風に、ってこればっかやん)

 前回、降り積もる雪の凍った世界で行く手を阻まれた馬瀬街道方面なのだが、今日は天気がいいのでリベンジに出撃なのだ。旗艦CB1300は雪と泥まみれになってしまったのを必死こいてきれいに洗った。大変だったよ。このおとしまえは悪路来いのダートトラッカーFTRがつけてくれるぜ。

 と言うわけで、FTRを引っ張りだしてエンジン始動、久々の、本当に久々の1発始動、やればできるじゃん、FTR。昨日のうちに、進行ルートは計算済みなので、準備万全で出発だ。まずセルフでガソリン満タンにして、19号へ向かう。今日は土曜日と言うこともあってか、この前のような渋滞はなかった。天気もいいし、順調に多治見から可児を経由して川辺で41号線に合流する。そのまま走って、さすがに寒くなってきたが、途中の道の駅七宗、白川を通過してどんどん走っていくと、予定より早い9時30分に金山温泉に着いてしまった。何と言うことだ、ここには10時に到着予定だったのに。まあいいか、仕方ないや、この先の馬瀬温泉に先に行くことにした。

 金山湖方面に行く。

 そういえば、金山湖は、バイクの免許を取って初めてCBR400Fでツーリングに来たところだなあ。あれからウン十年、まだ乗ってるとは思わなんだ。馬瀬ダム、岩屋ダムを越えて、このあたりの県道86号線はおいしそうなカーブの形状のせいで、そのてのバイク乗りが集まることが多いのだが、まだ時間が早いせいか、誰もいないよ。なので、ぶっちぎり気分で走る。軽量なFTRの方が、こういうところでは思い切って走れるなあ。この調子ならまーくんさんもぶっちぎれるかもしれん。いや、無理だな。いや、絶対に無理だな

 こうして県道431号線に入り、どんどん走っていくと、西村ダムという、人の名前のようなダムに遭遇した。年季の入ったダムでかっこいいな。さらに走っていくと、予定通り10時に馬瀬温泉に到着した。しかし、バイクを止めてよく見ると、温泉シールラリーののぼりがない。温泉の名前をよく見ると、「美輝の里」ではなく、「美輝の湯」ではないか。おおっと、騙されるところだったぜ、ふうやばい。よく地図を見ると、もう少し登ったところにあるのだ。再びバイクにまたがって、そちらに移動する。でかい建物が出現した。これが美輝の里だ。入口の方まで走っていくと、なんと、駐車禁止、下の駐車場に止めよと看板が出ていた。面倒くさいが仕方がない。下の駐車場にバイクを止めて、ヒーコラ歩いて入口までやってきた。そして中に入って時間を見てゲロゲロ、開店は10時30分です。オーマイガー、計算外です。しかし、温泉を間違えた関係で、実際は後20分くらい待てばいいんで、仕方なく待つ事にした。建物の前のロータリーは結構高い位置にあって見晴らしがいいので、しばらくそこであたりを眺めて待つ。

 時間になったので、いそいそと中に入ると、なんと、それまでホールで座っていたおばさんおじさんが怒濤のごとく、温泉受付に突入せよ浅間山荘事件になっているではないか。負けてなるものか、こっちも突入すると、抽選券をくれた。何だかしらないけどラッキー。受付を過ぎると、大きなガラス窓のある広間があって、そこで左右に分かれる。右は下に行き、男湯。左は上に行き、女湯だ。右に曲がって下に降りる。広い階段を下りる様は、とても温泉とは思えないな。下りたところに温泉入口がある。中に入ると広い脱衣所には休憩スペースもあるぞ。100円リターンのロッカーに荷物をねじ込んで、期待満々で風呂に移動する。でかい風呂場だ。風呂自体も大きいのがいくつもある。まず体を洗って、早速まず、温い湯の風呂に入った。うーん、やっぱぬるい。出て、隣の深いお湯の風呂に入った。深っ。沈没するかと思ったよ。でもこの深いお湯はいいな。温度も丁度いのでここでしばらくうにゃうにゃした。それから満を期して露天風呂に行くぜ。外に出たぜ。すごいぜ、中世のお城の広い中庭のようだぜ。結構歩いて露天風呂があった。扇状の造りで、わりとこじんまりしている。が、そのまわりの開放感と来たら、想像を絶する事態だ。ここは絶対女湯にはできないな。それくらいまる見え。気持ちいいー! その他に、井戸の底に入っているような温泉やらなんやらいろいろあった。楽しい温泉だ。

 十分満足して温泉を出た。

 次は明宝温泉に向かう。この明宝温泉への国道257号線が、前回のツーリングを拒んだのだ。リベンジだぜ。県道431号線から国道257号線に入ると、あの日と同じ残雪の世界だった。調子良く入っていくと、先日あきらめてUターンしたところまで来た。意外に雪が残っていないな。この前はひどかったのにな。やっぱり雪が溶けてもう大丈夫なんだ。何だよ、せっかく悪路来いのFTRできたのにな。CBでも大丈夫だったな。へらへらへらーッと思っていたら、いきなり残雪が路上に出現した。シャーベットがかちかちになって、わだちが深くなっている、危険危険な状態だ。スピードダウンでゆっくりと通過する。クリア、どうってことないぜ。少し走ったらまた現れた。さっきうまい具合に通過したので今回も余裕で通過した。おっしゃ、さすがFTRだ、全然何ともないぜ。少し走ったらまた現れた。大丈夫じゃん、いけいけー。

 あれれ、ちょっと、ケツ滑ってるよ。

 スッテンコロ。

 やってしもうた。

 『気付いたときには転んでいるときですから』『気付いたときには転んでいるときですから』『気付いたときには転んでいるときですから』

 頭の中で、思い起こされる助言・・・。

 緊急緊急! ビーッビーッビーッ! 「艦尾損傷、シアンガス発生! レーダー、動力ストップ!」「艦長!」「わしは大丈夫だ、味方の艦艇はいくつ残っているか」「は、本艦の他にミサイル艦が1隻だけであります」「誰の船だ」「護衛隊長、古代の船であります」「・・・そうか、もうこれまでだな、撤退しよう」「撤退してどうすんねん。」

 ここまでまじめに読んだ人ゴメンナサイ。

 とにかくバイクを起こして雪道から押して出る。サイドスタンドを立て、エンジン始動。何とかかかった。車体チェック、異常はなかった。さすがFTR、ダートラは転倒に強いぜ。まあ、転倒と言うより、立ちゴケに近いんですけど。いやー、しかし、久しぶりにバイク倒しちまったな。結構ショックだな。こんなんでこんなショックということは、トリノで転倒しまくった安藤美姫は大変だったんだなあ。

 気を取り直して走り出す。この後も数カ所雪道に遭遇したが、何とかクリアして、坂本トンネルをくぐり抜けると飛騨美濃道路に入った。料金所の手前を曲がれば明宝温泉のはず・・・だが、道は立体交差していた。料金所まで行き、「明宝温泉に行きたいんですけど」と聞くと、料金所を通過してすぐを左に曲がるとあるそうで、何だよ、地図おかしいじゃん、だから地図はあてにならないんだよ。って、多分見方が悪いんだと思うけど。

 料金所の人に言われた道を進むと、あっさり明宝温泉湯星館があった。久しぶりに来たなあ。ここに来たのは何年ぶりだろうか。入口のあたりにいくと、自転車バイク専用駐車場の看板があったのでそこに止めた。バイクを降りて玄関から入る。受付でシール&割引券、そして温泉の方に行くと、奥で二手に別れる、間に足湯があるのだが、モダンな造りでかっこいい。右側の男湯に入る。

 脱衣所は少し狭いかな。100円リターンのロッカーに荷物を突っ込み、さっさと風呂場に行く。内湯はお湯がぬるぬるで気持ちがいい。露天風呂は屋根付きでまわりもしっかり囲いがあるので開放感はいまいちだが、雪が積もった遠くの山々が見えるのでいい感じ。腹が減ってきたので温泉を出る。レストランに移動だ。ここに来た以上、名物の明宝ハムを食わないわけにはいかないのだ。かつてここに来たときに食った、明宝ハムステーキ、もう一度食いたいのだ。うまかったからなあ。レストランの前にショーケースがあってその中に見本が並んでいるのをチェック! あった! ありました! でも1000円もしたっけかな。レストランに入り、レジで先払いで注文する。窓際の席がいっぱいだったので、見晴らしがいいのに残念だが、内側の席に座った。待っていると、もの凄い音を立てて料理がやってきた。鉄板の上にのっている野菜とハムがジュージュー言ってるのだ。テーブルの上にのせられて、いつでも食える状態になったが、凄まじいジュージュー音で近寄ることができない。鉄板にはふたがしてあるのだが油がぴょんぴょん飛んでくるので、ふたを取ることができない。落ち着くまで待つ事にした。ようやく音が静まってきたようなのでふたを取ってみた。おおーっでました明宝ハム。早速食う。うううううまい! 多分ありとあらゆるハムのなかで最高においしいハムがこの明宝ハムだと思う。うまいなー。よくかんで食う。しかし、困ったな、ご飯が足りないや。でもお代わりは恥ずかしいので、ご飯とハムの配分を考えつつ、何とか先にご飯がなくなるような危機的事態を避けることができた。

 食ったので今度は郡上方面に向かう。次の目的地は郡上大和の道の駅やまとの湯だ。途中でガソリンを補給し、郡上市から156号線に入った。北上するとすぐ道の駅、やまとの湯だった。駐車場にバイクを止める。さすがに道の駅を併設しているのでいろいろなお店があるが、まあ、それはいいとして、温泉に行く。ここは割引がないのだ悲しい。シールをもらって風呂場に行く。まあまあの脱衣所に、無料ロッカー。風呂はこじんまりした内湯、露天はいろいろな風呂があったが、混雑していて普通の風呂にしか入れなかった。内湯に戻って強力ジェットバスがあったので入ったら、もの凄く気持ちよかった。でも、なんか温泉のお湯っぽくなかったな。

 やまとを出て、最終目的地は最初に入るはずだった金山温泉だ。郡上から256号線をかっ飛ばして金山に戻る。戻って金山温泉に入った。ここも入るの久しぶりだな。かつてはよく入ったもんだ。なんて言っても入浴400円安い。場所的に走ってくるとちょうどいいポジションにある。昔は完全装備じゃなかったから春先なんて寒くなって良くこの温泉に逃げ込んだもんだ。

 さて、ここでみなさんにお知らせがあります。金山温泉は3月6日から末日まで休館します。ご注意ください。特に、もう少しで完全制覇と言う方は要注意です。さきにここを押さえておきましょう。

 金山温泉は他の温泉と違い、脱衣所で靴を脱ぐのです。脱衣場は狭いです。風呂も、今や狭い方になります。露天は最悪だな。でも寝湯は気持ちいい。ここの寝湯は好きです。

 温泉を出て、ダカラを飲んだ。

 帰ることにする。

本日の出費

ガソリン カードと500円くらい

昼飯 1000円

温泉 1800円(4カ所合計)

有料道路 300円

ダカラ 120円

走行距離2400キロ

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