サクラサクラの谷汲祭りで渋滞

4月9日(日)

 おいなんでだよ、どういうことだよ、もう4月じゃん。まいったな、この天候不順は、春だから仕方がないとはいえ、毎週毎週週末の天気が悪くては全然走りにいけなかったぜ。全く今年は大雪といい春の嵐といい波瀾万丈の天候だ。おかげでオフ会も中止だし、やってられんぜ。

 まあ、文句ばっかり言ってても仕方がない。そんななか、何とか晴れそうな日曜日なので行くしかないのであった。本来なら順番でFTRなんだが、こうもバイクに乗っていないと、やっぱりCBの出番になってしまうのであった。天気予報によると、花見日和の穏やかな1日になりそうだ。とはいえ皮ジャン皮パンで冬装備となる。風が心配だな。昨日は黄砂がすごかったし。皮パンがちょうど良い感じになって、ちょっとうれしかったりする。腹が出てきてウエストがきつかった時期もあったが、日頃の努力の賜物だな。

 いつものようにセルフガソリンで満タンにし、8時ちょっと前に出発した。スタンドから出たところで、ギュイーンと走り屋仕様のYAMAHAに抜かされた。なんだと。世界のHONDAがYAMAHAに遅れを取るなんて許されないことだが、走りの月刊哲学書「ライダースクラブRIDERSCLUB」の言うところのエンジンもタイヤも、そもそも人間自体もまだ暖まっていないので、ここはおとなしく走ることにする。

 ところで、今回の目的地は谷汲方面の温泉、満願の湯か白龍の湯あたりを狙っているのだが、以前行った池田温泉と同じようなところなので、何にしても21号線を走るのだ。21号線に出るルートはいくつがあるが、今回は一宮の桜、五条川の付近が渋滞すると思われるので、そこを避けて犬山から21号線に入ることにした。19号線を越え、小牧市に入ると、最近何かにつけて話題になっているピーチライナーの巨大なオブジェのような高架が見えてくる。遂に廃止が決定になったそうで、年間何十億も赤字を垂れ流しているのではどうしようもないな。しかし、このピーチライナー、20年くらい前に一時工事停止してたよな。夜中に工事が中断され放置状態だったこの巨大オブジェに悪友と侵入したことがあるんだが、それを経て工事を再開して完成させたんだから、収支くらい考えていたと思ったけどなー。まったく、お役所のやることは本当に。

 大県神社に行く道でとろとろ走ってるダイハツアトレークルーズの後ろについた。踏切を越えて犬山に向かう道でもアトレークルーズはとろとろ走りだ。なんでこんなにとろとろ走ってるんだ? よく見ると中にはでかい犬が乗っていた。なんちゅーでかさ。とんでもなくでかいぞ。車よりでかいぞ。こりゃとろとろ走っても仕方がないわなー。

 信号でかわして、どんな犬か見たら、ゴールデンレトリバーだった。

 先に進むと、犬山駅の手前で左右満開の桜が覆い尽くしていた。壮観だよ。風があるので桜の花びらが少し飛んでいるのがまたいい。写真でもとりたかったが、道路では危険なのであきらめて走っていくと、ど真ん中に車を止めて携帯で写真を撮っているアホがいた。やれやれ。

 長良川を越えて21号線に入った。

 21号線は街中を走る幹線道路、巡航速度はピーキロだぜ、おいおい、国道だよみんな。流れに乗っていくと、あるところで急に皆さんおとなしくなった。なんで? おお、オービスだった。さすがよく知ってる。オービスを通過すると、再び巡航速度がアップする。各務原では有名な飛行機のテーマパークがあった。国道沿いの桜がきれいだな。

 22号線と交差して岐阜市内に入る。時間が早いせいか、渋滞もなく順調に進んだ。どんどん走っていくと、417号線への交差点についた。池田温泉のコースだ。さすがに、前回池田温泉に来た時のような雪は残っていないな。ところどころの川の土手に桜が咲いてきれいだった。この辺りのガソリンスタンドはやたらと洗車待ちでいっぱいだ。みんなきれい好きなんだな、と思っていたらどうやら昨日の黄砂がひどかったらしい。家のガレージや月極駐車場に止めてある車は、黄色く汚れているのが多かった。

 417号と303号が合体して、揖斐川町に入り、さらに走って久瀬村に入った。交通量も減り、山間部に突入だ。花粉が心配だが薬の効きが良いのか大丈夫だった。まずは白龍の湯に行くことにしたが、場所がよくわからない。昨日の夜ネットで調べたらトンネルを抜けたらすぐに左折で、小さい看板が出てる、とあった。それを信用してトンネルを出ると看板に注意した。あった。本当に小さい看板だな。左折して、すぐにY字路にまた困った、右に行って、やっぱり左だと思い直してUターンした。そして小さいトンネルをくぐると、看板を発見。やっぱりこっちで正解だ。オッケー、レッツゴーだ。山の中の道にしては立派なのでスピードも乗り、コーンコーンと走っていく。途中で野ねずみだか野リスだかがちょこちょこ道が走り抜けてビックリした。そんなこんなで10時ジャストに久瀬温泉に到着した。

 こじんまりした建物に、小さな駐車場。思った以上に小規模な温泉だった。バイクを入口付近に止めると、エンジン停止。ヘルメットを脱ぐと「ホーケキョ」と鳥の鳴き声。おお、いい感じだぜ。温泉は丁度営業開始になって、でかい「営業中」の看板を係の女の人が出していた。

 温泉セットを持って、いそいそと入る。当然、中も狭い。ブーツを脱いで下駄箱にしまい、発券機で入浴券を購入し、受付の人に渡す。温泉シールの本を出すと「こんなに集めている人初めて!」と驚くのでちょっとうれしかった。男湯の暖簾をくぐり、脱衣所に入る。木製の無料ロッカー、荷物を押し込んで風呂に移動した。

 寒っ。

 なんちゅう寒さ。ここは露天風呂のみなので、今日みたいに風のある日はきついな。洗い場は一応壁があるとはいえ、寒い。急いでお湯を出してシャワーを浴びて暖をとる。体が温まって温泉に入ると気持ちいい。小さな温泉だが、なかなか風情があるね。露天とはいえ、別に見晴らしも良くないのだが、山奥の小さな温泉というシチュエーションが良い。ゆっくり入って暖まってから出た。さもないと寒くて出れん。温泉から出て、休憩スペースにて一息ついた。休憩スペースも狭いな。ここは大勢が来たら大変だな。食堂もなく、カップヌードルの自販機があるのは笑った。食う人いるのかな。

 温泉を後にして、まだ時間があるのでもうひとつの満願の湯にも行くことにした。303号線を戻り、トンネルの手前で案内板に谷汲左折だったので曲がった。トンネルをくぐり、さらに走ると、まさしく日本の農村原風景絵になるシーンに遭遇、T字路を右折して観光バスについていくと、左右桜が満開の山道を走って谷汲山の正面交差点についた。車がいっぱいだ。ところで満願の湯はどこだ? まっすぐ進むと、看板が出ていた。もどらなかん。Uターンしてさっきの交差点を左折したらすぐだった。でっかい看板が目立つな。さっきの温泉とはうってかわってわりと大規模な温泉なので期待してバイクを駐車場に止め、建物の方に行く。玄関から入ると受付で下駄箱のキーとロッカーキーを交換し、シールを貼ってもらって、割引券を使う。さっきの温泉で驚かれたのでここでも何か言ってくれるかと思ったら、受付のねーちゃんは愛想なしでした。がっかり。

 受付の反対側が温泉だ、暖簾をくぐって入ると、市民プールのようなロッカー室。風呂場へ行くと、何となく銭湯のような感じだった。体を洗って(シャンプーは有料なんだよ、いまどき)お風呂に入る。気持ちいい。露天風呂に行くと、ここの露天風呂は結構でかい。で、ジェットバスで一人用スペースのある風呂のような構成の露天風呂で初めて見た。一人スペースにゆっくり浸かって天界気分を満喫する。露天風呂と言っても、こんなところなので見晴らしが言い訳でもないが、やっぱり天井がないだけで開放感が違うな。

 風呂を出て、ポカリを飲んで水分補給して昼飯に食堂に行ったら時間が時間なので満員でした。仕方がないので先に谷汲見物をすることにした。バイクは温泉の駐車場に止めて、歩いて移動する。交差点の手前の喫茶店では、柴崎コウみたいなわりと美人の看板娘が客引きをしていた。駐車場に車が入ると「ママぁー」と大きな声で呼んでママが場所を案内していた。素晴らしい連係プレーだ。稼ぎ時だもんね。

 交差点を越えて谷汲商店街を歩いていくが、すごい人と渋滞の車と観光バスでまさしく混沌ランドオブコンヒュージョンなわけで。適度に桜を楽しんで戻った。本当はあわよくば谷汲ういろうを買っていくつもりがとても無理でした。すごすごと引き下がり、バイクに戻って出発。

 21号線に戻るつもりが、道に迷ってぐるぐる回って、また交差点に戻ってしまった。わかりやすい157号線に入ってやっとこさ岐阜市方面に向かうことができた。途中、吉野家があったのでそこで昼飯にした。カウンターに座ったら、向いのカウンターにエビちゃんみたいな美人の女の子が一人で豚丼食ってた。ヤンキー女ならいざ知らず、お嬢様風でめちゃくちゃに不釣り合いだった。あんた、イタめしでもフランス料理でも食わせてくれる男、何人でもいるだろ、こんなところに入っちゃ駄目だよ。いらん世話を焼きつつ焼肉丼を食う。サービス券最後の1枚を使った。

 食ったので帰ることにした。

 3時過ぎに家に着いた。

本日の出費

ガソリン カード

温泉 800円(2カ所)

ポカリ 150円

焼肉丼 120円(300円サービス券仕様)

走行距離 15000キロ突破

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