雨天転じて晴れとなる白川関

4月16日(日)

 3月以来週末の天候不順はまるで小泉内閣の行政改革のように弱者いじめで続いていたが、今日は奇跡的に昼から天候が回復するようなので、わずかなチャンスも逃さずに行くのであった。

 先日CBだったので、今回はFTRの出番である。この前雪中行軍でスッテンコロして、雪の泥まみれが洗車もできていないのだが、それはそっちの方においといて、問題はエンジン始動である。約2ヶ月放ったらかしだったからな。何て言っても、3月はFTRの1周年だったと言うのに、記念ツーリングもヘチマもなかってかわいそー。納戸から引っ張りだして、セルを回す。きゅるきゅるきゅるきゅる・・・駄目だ。もう1回、きゅるきゅるきゅるきゅる・・・きゅ、つ、きゅ、る、る、きゅぐきゅぐぐんぼぼぼん、おおっ、かかった。セルがもう息も絶え絶えなところで何とかエンジンが目覚めてくれた。やった。さすが真冬でないから助かった。

 こうしてエンジンを暖機しつつ、念のため冬装備で用意すると出発した。いつものように最初はセルフで満タン。4リットルしか入らなかった。160キロくらい走っていたので、リッタ-40キロくらい走ってる計算になるな。すごいな。まあ、あんまり回さずに走ってるからなあ。

 時間は9時ちょっと過ぎ、セルフスタンドを出て、白川温泉へ向かった。おお、前途を祝すように雲が晴れて青空が現れた。雨男の出発にしては珍しい。今日は晴れ女まっちゃんが「晴れるよ」と言ってたからな。こりゃいいや。

 19号線を走って内津々を越え、多治見から可児を経由して川辺にて41号線に合流するいつものコースを走る。マツダロードスターがオープンで走っていた。オープンカーは気持ちがいいだろうなあ。冬装備とはいえ、暖かくなるかも知れないと思って、1枚減らしてきた。それが七宗あたりにくると失敗だったと思い知らされる。寒い。やっぱりもう1枚着とけば良かった。こうなったら速く温泉にいかねば

 いつも41号線を走る時に何気なく通過している天心白菊の塔だが、昔ここで大変な事故があったそうで、その慰霊碑だった。全然知らなかったよ。

 『この日は台風崩れの集中豪雨が飛騨川流域を襲い、国道41号は各所で寸断されていた。ダム付近でも崖崩れが発生し、乗鞍岳登山を諦め引き返していた観光バスは上麻生ダム下流付近で立ち往生していた。深夜、午前2時11分頃崖崩れが起こりバスを直撃、濁流渦巻く飛騨川に転落した。運良く崖崩れの直撃を受けなかった後方車両の同僚運転手が寸断された道路を辛うじて乗り越え上麻生ダム管理所に救助を求め、所員が加茂警察署へ通報し転落から3時間29分後の午前5時40分頃事故発生が判明した。』

 こんな悲惨な事故があったことを知らずに毎回通過していたんだね。今度からは心を入れ替えて亡くなられた方の冥福を祈りつつ通ることにします。

 ということで、1時間半後の10時半頃に今回の目的地、白川スポーツスパランドに着いた。ここも今まで全然通過してばかりいたところで、てっきりゴルフ練習場だと思っていたら、温泉があるんだねえ。ゴルフやらプールやら、一応名前がスポーツスパランドだもんで、そういう施設も併設している温泉なんだな。赤い鉄橋を渡って葉桜になりつつある木々の合間を縫って駐車場に入る。適当なところにバイクを止め、建物の方に歩いていく。何だか41号線から見ていた時と感じが違うこじんまりとした施設だな。玄関小さいし、入るとホールも狭く、下駄箱も受付フロントの前に無理矢理場所を作っておいたようにとぎれとぎれなのが物悲しい。そんな下駄箱にブーツを入れるが、ロングは絶対入らない大きさで、ショートも寝かせて無理矢理入れた。カギをしてフロントというか、小さな受付に温泉シールの本と割引券、カギを出す。ここは下駄箱カギをロッカーキーと交換なのだ。シールを貼ってもらい、50円割引で350円、料金も小さくていいね。お風呂に移動する。脱衣所も狭いなー。ロッカー番号も1から順番で実に素直。みると「6」だった。ろくとわかるように「ろく」とかいてあるのがかわいいね。荷物を突っ込んで、ささっと風呂場へ急ぐ。寒いので。

 お風呂はこじんまりした内湯と露天風呂だった。体を洗って湯船につかるが、まあ、こんなもんかな。5、6人も入ってるともう混雑してるような感じの広さでした。露天に移動すると、見晴らしも特に良くなく、今日はラベンダーの湯ですと張り出しがしてあり、また、何だか良くわからないが、この土地有数の鉱石が入っているので体にとても良いようなことが書かれてあった。

 出て、受付の前の休憩スペースに座って一休み。次の目的地、ほほえみの湯のルートを確認する。時間的に昼飯のタイミングなので、ここで食うか、次で食うか考えて、次で食うことにした。ということで、出発する。

 ほほえみの湯は上之保村にある温泉で、地図でみるとどうにもわかりにくいところだ。多分間違いなく迷うなーと思ったので、まじめに地図をチェックしておいた。まず、七宗まで戻って、県道64号を北上し、58号に入って63号に入るパターンだ。カンペキだ。素晴らしい。大成功だったんだ。ってまだ白川なんですけど。

 いつもY字交差点を41号線に走っていた七宗の交差点を市街地方面に向かって走る。県道というのか、山道みたいなセンターラインもない道路になって、ちょっと心配。しかし、64号の看板があってほっとする。そんな山道を走りつつ、途中で急に立派な道になったり、この先道路が狭いので大型車は通行不可と看板があったりで、何ともいかにも岐阜の山の中だな。

 で、案の上、道を間違えた。県道97号に入ってしまい、桜がきれいだなーなんてのんきに言ってる場合じゃないよ。ここでも葉桜になりかけだった。道がわからなくなって、地図を確認したら、全然大回りをしていた。まあいいか。急ぐ旅でもなし。

 やっとのことで58号に入り、椎茸スナックが有名な平成村を通過して、県道63号の分岐点でやっとほほえみの湯の看板を発見。後7キロだ。後ろに着いてきていたYAMAHAのレプリカは真っすぐ走っていったから、パスカルの方にでも行ったのかな。

 そこからはすぐだった。いくつもの案内表示が出て、間違うことなくたどり着いた。桜が満開葉桜なりかけの温泉、ほほえみの湯だ。施設は坂の上にあり、駐車場は坂の下にもある。坂の上に登ると駐車場は満車だ。大人気だな。バイクを止めるところがわからんので、適当に奥の方のスペースに止めた。建物に向かって歩いていくと、途中にバイク専用スペースがあった。地面に斜線が引いてあるのだが、これではあまりよくわからんな。止めていかんように見える。

 さて、このほほえみの湯は、温泉やら食堂やら売店がそれぞれにある、言ってみれば商業施設で言うところのパワーセンター型なので、いちいち出たり入ったりしなければならない。時間が昼を廻っていたので、飯を先に食うというてもあったが、多分食堂が大混雑だろうと予想して先に温泉に入ることにした。温泉は一番奥の建物だった。おんせん!と目立った表示がないのでわかりにくいぞ。入って下駄箱にブーツを入れて受付にシールの本と割引券を出す。すごいねーと言われてちょっと得意げ、でも、料金は割引の人も発券機に券を買って下さいと言われてしまった。戻って券を買って100円はキャッシュバックだった。何か得した気分? 温泉だけの施設なのでここもまたこじんまりしている。休憩スペースも狭い感じだな。風呂の方に行くと、ロッカー室は白川スポーツスパほどでないにしろ、狭い感じ。風呂場への入口は内湯と露天と別々にあるのがおもしろい。まず内湯に入った。風呂は普通の大きさで、これまた5、6人でいっぱいいっぱいな感じ。暖まって露天に移動すると、おお、露天風呂はなかなか良いよ。広いし、屋根もあるし、屋根がないところもあるし、遠くまで見晴らしが良いし、こりゃええわ。ゆっくり浸かって天界気分を満喫する。しかし腹も減ってきたのでそろそろ出るか。

 温泉を出て、隣の建物の食堂に行った。1時だというのにまだ混んでいた。席がなかったら、あきらめて他をあたるつもりが、窓際のカウンターが空いていたのでそこに座ることにした。食券を販売機で買って、セルフサービスなので券を厨房に忙殺される係の方に渡して、番号札をもらって席に着いた。注文したのはコロッケ定食700円。揚げ物だからちょっと時間かかるよと言われたが、急ぐ旅でもなし。窓から結構な眺め、日本の原風景ですか。番号を呼ばれたので定食をとりにいき、席に着いた。食った。コロッケは揚げ立てて温かいが、ご飯は冷たかった。みそ汁はぬるかった。まあ、忙殺されている食堂だから仕方がないか。

 食ったので帰ることにする。晴れも良いが、風が出てきた。

 帰りは美濃加茂から41号線で帰ってきた。

 バイク洗わないとなー。

本日の出費

ガソリン プリベイド

温泉 350円400円

コロッケ定食 700円

2600キロくらい。

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