チラシに誘われて多治見
6月17日(土)
温泉のチラシが久しぶりに入っていた。何でも多治見に最近できた天光の湯が1周年を記念して、入浴料が安くなるらしい。月頭に自分だけ草津温泉でいい目を見てきたので、今回はまっちゃんの機嫌を取っておかないと今後のバイクライフに多大なる影響があるのは火を見るより明らかだ。というわけですぐ近所の温泉に出かけることにした。
前日の天気予報が曇りのち雨だったので、残念ながら車で行くことになっていたのが、朝起きると天気がいいではないか。これはFTRでのにょいとらんに急遽変更、お昼は最近凝っている、おいしいパン屋さんでパンを買って食うことにした。多治見周辺のパン屋情報を地元誌とインターネットでかき集め、2件のヒットしました、そこに行こう。
9時に出発した。今回は新兵器が登場なのだ。最近のタンデムブームで、同乗者間での通信機能の持ったものがいろいろバイク雑誌に載っているが、にょいとらん用に買ったのが、ずいぶん引き出しの中で眠っていて、久々に引っ張りだしたら、意外にもちゃんと動いた(というか通話できた)ので、持っていくことにしたのだ。これで走行中でも問題なく会話できるぜ。途中であれが見たいこれが見たいと言われて、気が付かずに通過すると機嫌が悪くなるからな。ご機嫌取りに行って機嫌を悪くされてはかなわん。でも19号線でスピード出すと、風の音ばっかりでなんも聞こえん。
さて、まず最初の目的地はパン屋兎風亭(うふうてい)だ。情報ではクリームパンがおいしいらしい。サンテラス多治見の近くの赤札堂がある交差点を曲がって北の方に走っていくとある。途中で、以前モーニングを食いにきたおしゃれな喫茶店があった。また来たいな。どんどん走っていく。念のため、MapFunWebで調査して印刷しておいた地図を確認するが、どんどん真っすぐ、道なりでいいはずなので自信を持って走る。それにしても、天気予報、何が曇りなのか。それどころかぎんぎんぎらぎら日差しがめちゃくちゃに暑いぞ。北を向いて走っているので、右側の腕や足がじりじりと日焼けするような暑さだ。さすがまっちゃん、超晴れ女。
高速道路の高架をくぐって、その先にパン屋があった。駐車場にバイクを止めると、従業員の車しかなかった。9時開店で9時半に来たらこんなもんか。パンがまだ焼き上がってないんじゃないか、大丈夫か、心配になったが、入ってみると3分の2くらいの棚が埋まっていた。でも客はいなかった。お昼になりそうな総菜パンと、おやつパンを選んで買った。外に出て、お腹が要求するのでコルネを食った。うまい。バニラビーンズも入ってるよ。1コ食ったらとりあえず落ち着いたので、次のパン屋に行く。フランという名前の店で、可児になるので、一旦、来た道を戻って19号線に出る。途中で248号線に乗り換えていつも高山に行く時の道に合流する予定が、交差点を1本間違えて早く曲がってしまった。やばい道を間違えた。でもまあいいか。天気もいいし、時間もあるのでこの道を真っすぐ行ってみよう。まっちゃんも賛成するのでトコトコ走っていく。地元の車に2、3台から抜かされた。制限速度50キロの道を50キロで走ってれば当然だわな。でもさ、さっき白バイがいたから注意しな。
何にも考えないで走っていたにもかかわらず、幸か不幸か、目的地のパン屋に着いた。今回のパン屋さんは2軒とも大きな道にあってくれたからわかりやすくていいな。駐車場にバイクを止めて店に入る。ここは店内で食事もできるので、当初の予定ではここで食うつもりが、時間が早いし天気がいいので、どこか公園で食うことにした。時間が早いせいか、総菜パンがまだあまりできていなかったので、おやつパンと食パンを買った。たくさん買ってしまったが、大丈夫。FTRには振り分けバックがあるのだ。余裕で入った。あとはコンビニで飲み物を調達した。最近は1リットルボトルがあるのでそれを買って、公園に向かう。たまたま花フェスタ記念公園の看板が出ていたのでそこにした。
看板に従っては走っていくと、東ゲート西ゲートとあって、おいおい、結構でかいじゃんか。東ゲートに行くと、大きな駐車場、誘導の警備員もいるじゃん。想定外の公園、まさか有料駐車場ってことはないよな。バイクは駐輪場に止めるように言われてそこに止めた。まあ、駐輪場と言っても駐車場によこにある舗装された中途半端なスペースなんですけど。ないよりましだ。パンと飲み物を持って入口まで歩く。立派なゲート、え、この公園って入場料がいるのかえ? 800円? まじかよ。なんで公園に入るのに金がいるのさ。花博覧会の跡地の公園だろ。花博覧会はもうとうの昔に終わったのに、まだ金取るんかい。でもみんな金払って入ってくよ。結構人気があるみたいで、駐車場には次から次へと車が来るし。2人で1600円も出す気にならないので、仕方がなく、ゲートの前のベンチに座って食った。日よけもなく暑かったがしかたがない。まあ少し風があるのでそれだけが救いだった。でも、パンはすこぶるうまかったのでそんなことはどうでもいい。特に、兎風亭の黒豆のパンが、これまでにない食感と味で癖になりそうだった。
食ったので温泉に移動する。天光の湯は現在工事中の248号線バイパス付近にあり、チラシには明細な地図まであった。よっぽど分かりにくところのようが、その通りだった。248号線をどんどん走っていけばいいと思っていたら、いつのまにかホワイトタウンの中に入っていて、住宅街をぐるぐる1周していた。まっちゃんが「ここ見たことあるよ」と指摘してくれなかったら2周目を廻っていたな。まったく、きつねにばかされているみたいだ。来た道を戻ると、最初に曲がらないかんかった道に出て、天光の湯の看板があったので、その方向に走ると、また訳が分からない工事中の交差点に出くわし、どっちに行けばいいのかさっぱり。勘と度胸で左に曲がったら、バローがあった。温泉はバローの隣なのでどうやらやっと見つけたようだ。間違えてバローの駐車場に入ってしまったが、なんとか温泉に到着した。バイクは自転車置き場があったのでそこに止めた。FTRだから止められたらが、ビッグバイクはちょっと窮屈かも。
温泉の建物に向かう。スロープを歩いて玄関に行くと、正面だけでなく側面も自動ドアが開いてびっくらこいた。中に入って靴を脱ぎ、下駄箱に入れた。無料のキー付きだが、こまいのでブーツはショートでも入らないな。今日はたまたま普通の運動靴を履いてきたが、それもキツかった。受付に行くと、愛想のいいおねーちゃんらが接客してくれた。料金は500円(タオル浴衣なし)と700円(タオル浴衣付)なので当然500円を選択。ちなみに通常は800円と980円だそうだ。1周年記念の福引きを引いたらスカだった。うちわを2枚もらってお風呂に向かう。食事どころと休憩所の左奥に温泉がある。男湯に向かった。新しい温泉施設らしい、きれいなロッカーだ。受付で下駄箱のキーと交換したロッカーキーでロッカーを開けて荷物を突っ込む。そこそこの大きさだが、小物が置ける小さな棚があるので眼鏡を置けるからいいな。お風呂に入るとまあまあの広さ、かけ湯も熱い。体を洗ってまずは内湯。ここは内湯も岩風呂になっています。高温注意の警告とおり、熱いぞ。温度表示は41℃だよ。熱いなー湧かしすぎだ。露天に移動する。露天も当然岩風呂で、結構広い。まわりはしっかり囲いがあるのであまり開放感はないが、まあいい方じゃないか。露天の湯も熱い。42℃だ。加熱しすぎだよ。ゆっくり入ってられんじゃないか。ところで、ここは天然温泉かけ流しの湯だそうなんだが、どれがそうなのだろう。露天をうろうろしてたら、1カ所狭苦しいのに皆さんぎゅうぎゅう詰めで入ってるのがあった。そこには「源泉かけ流しの湯」とあった。
ちいさっ。
いや、ちょっと、これはどうなんですかね。こんなちいさい湯が1カ所あるだけで「源泉かけ流しの湯」なんてでかでかと看板かかげるのは。コカコーラの偽物のコラコーラと同じような発想にしか思えないのだが。やれやれ。入ってみても、他の湯と全然かわらんし。別に白湯を温泉と言ってるわけじゃないんだから、普通に天然温泉だけでいいんじゃないの? なんでそんなに見栄はるわけ? まあええわ。それより温泉を出て、熱い湯にのぼせて休憩と思ったら、出たところの休憩スペースは満員だよ。20脚ばかりの椅子をちまちま並べてんじゃねーよ。もっと広い休憩所がないか奥に行ったら仮眠室があった。おいおい、ここは高速道路のサービスエリアか。さらに休憩ルームがあったので入ってみると、じゅうたん敷きの広間で、みんな寝てた。おいおい、ここはタクシー運ちゃんのたまり場かよ。こんなわけのわからんスペース作らないで全部ぶち抜いてベンチ並べてりゃいいのに、何考えて設計したのかね。温泉は入ってる時もゆっくりしたいけど、それ以上に出てからもゆっくりしたいものなのだから、休憩スペースはもうちょっと考えて欲しいものです。
出たら曇ってきたので帰ることにした。帰りは愛岐道路を走ってきた。家に着いたしばらくしたら、雨が降ってきた。
本日の出費
温泉 500円×2
パン 1500円くらい
お茶 350円くらい
走行距離3040キロ