御岳をひとまわり濁河開田

9月3日(日)

立ち消えになったと思われた濁河温泉オフ会ツーリングは某BBSで異常な盛り上がりを見せ、9月3日に実行とあいなっていた。なんだ、九州行ってる間にそんな話がまとまって、蚊帳の外状態だぞ。つまらん。よし、こうなったら黙っとって突然現れたる。固い決意をみなぎらせ、拳を天に突き上げる。我が生涯に1点の悔いなし!って

ちょっと違うぞ。

そうしていると、こっちのBBSに走る胃袋鋼鉄の胃袋さんが、行きましょうとお誘いの書き込みをくれた。九州でさんざんツーリング三昧の生活をしてきたからここしばらくはおとなしくしていなければならないと思っていたが、

お誘いがあるとなると

しかたがない。まっちゃんも折角お誘いを頂いてるから行ってきなさいと快く送り出してくれた。

で、集合場所が道の駅渚。10時。蘭さんが2時間で大丈夫と言ってたので8時ちょっと前に出た。ガソリンをセルフスタンドで満タンにして、19号から多治見可児川辺経由で41号線に入る。天気は上々、からっと晴れ渡っているので実に気持ちがいい。しかし、2時間だと丁度くらいな時間なのでハイペースで進みたいところだが、途中でのろまなCAMIが先頭について困った。(あの

キモ可愛いベイビーのCM

で一躍有名になった車)カーブの多い所でノロノロ、で、見晴らしがよくなったらペースを上げるので、抜かすにも抜かせないぞ。直後を走る川崎ナンバーのバンが実にイライラしているのがわかる。下呂あたりでようやく抜かして前に出た。ペースを上げて上呂、小坂を越え、集合時間に5分遅れて到着した。

ずらっと並んだ

バイクは総勢7台

DJEBL、CBR1000F、ZZ-R3台、ZR-7S、CB1300SFナンバーが全部違う寄り集めツーリングだ。こんな事が現実に出来るネットとはすごいね。蘭さんが早速5分の遅刻を指摘してきた。え、最後だったの? 皆さん時間厳守素晴らしいね。遅れるかもしれないと書き込みしてたジュペル彩藤さんもしっかり来てるよ。自己紹介や初対面の人との挨拶もそこそこ、早速出発した。

しかし、出発して早々にわしょーさんのZZ-Rのエンジンが調子が悪くなってついてこない。蘭さんが先頭を突っ走るマエダンゴさんを止め、様子を見に戻る。少しの間を置いて、我々も戻る事にした。

げ、Uターンかよ

苦手なんだよねー。そんなことも言ってられないのでえっちらおっちらUターンしたら2台が走ってくる。またしてもUターンして合流すると、結局、エンジン不調なのでわしょーさんは残念ながらここでリタイアを決断した。どんど(漢字忘れた)ダム以来の再会で積もる話もあったのに残念です。この上は気をつけてお帰りください。

6台になった我々は、わしょーさんの分も温泉と食い物をたんのんするべく、一路濁河温泉を目指すのであった。41号線から小坂で県道437号線に移る。400番台県道らしい田舎道を轟音を立てて6台のバイクが駆け抜けて行く。地元のじっちゃんばっちゃっんが口をぽかんと開けて見ていた。この前来た時、迂回路を走らされた箇所は改修されていた。いよいようっそうとした山道に全開突入して行く。うひょー、みんな速いこと速いこと、

あーっというまに消えちゃったよーん、

それはあたかも、Dr.スランプに登場するバイク小僧のなれそめ話前編みたいな状態だった。でもさー、このでこぼこ路面状況、対向車線が全く見えないタイトコーナー、ついついよそ見をしてしまう見晴らしの良さ。仕方ないじゃん。

結局、最後尾で大平展望台に着いた。展望はちょっと曇ってきていまいちだったが、それでも素晴らしい見晴らしで、苦労してここまで来た甲斐があったというものだ。休憩していると何台もバイクが行き交う。中にはこんな山見によく走るなーというのもあった。蘭さんは女のライダーが一人で来ていることを言うので

「友達がいないんだろ」

とぼそりとこぼしたら大受けだった。でも、自分もそんな感じだからあまり人の事いえないんですよね。

そこからまたしても同じようなでこぼこ道を走って12時頃にようやく今回のオフ会目的地、濁河温泉町営露天風呂に到着した。

気が付かずに通過しちまうところだった。

砂利敷きの駐車場に苦労して止める。手ぬぐいを出してみんなそろって温泉に向かった。まるで工事現場のプレハブみたいな建物の入口でブーツを脱いで、料金係の人に500円払って立派な入浴券をもらった。こじんまりした休憩所の向うに温泉男湯女湯があり、入ると狭い脱衣所とボロいロッカーがあった。荷物をロッカーに突っ込んでお風呂に行く。いきなりダイレクトに露天風呂のみの野性味あふれる環境に感動的だぜ。入ると底がぬるぬるだ。しかし、お湯はあったかくほっとするね。何せ高度1800メートル、

走ってたら寒かったもんな。温泉に浸かって、これまでのツーリングの話や、テラ飯の話で盛り上がり、蘭さんが今度、お好みのジャンボ食いに行きたいと言うと、マエダンゴさんはあれは誰でも食べられるよと平気な顔してのたまうので「食べられない」としっかり突っ込んでおいた。

なんちゅう常識じゃ。

温泉を出て、いよいよ次は昼飯だ。今回はマエダンゴさんお勧めの開田高原ふもと屋の名物とうじそばを食うのだ。山を下って、今度は県道435と463を経由して開田高原に出る。道は相変わらずなでこぼこ道、しかし、そんなひどい環境の中で、恒例、蘭さんの走り撮りが出たー! 

ようやるわ。でこぼこ道が途中から突然きれいなセンターラインも入った広い道になったのでみんなガンガン飛ばして行くよ。必死について行く。

こうして開田高原を抜ける国道361号線に出て、みんなが揃うと、雲の途切れた空には、雄大な御岳がその姿を現し、感動の一瞬をバイクを走らせながらむかえるのであった。

PHOTO by 蘭さん@CBR1000F

2時近くなってようやく第2の目的地ふもと屋に着いた。結構混んでいるようで、駐車場はほぼ満タン、何とか6台のバイクを止め、入ろうとしたら勝手口だった。左手奥に行くと、本当の玄関があったので、そこにブーツを脱いで上がる。古き良き田舎の昔から伝わる家屋のいい感じが出ているお店で、電灯もタンスも椅子もアンティークしてた。トウモロコシがぶら下がっているのはなんでだろう。混んでいるので順番待ち。ようやく呼ばれて座敷に6人ぞろぞろと入って、ちゃぶ台を繋げて6人分のスペースを作った。注文するのは当然とうじそばだ。ライダーは無料で大盛りだぞ。なんちゅう好企画だ。しかし、マエダンゴさんの選んだ店なので、

あえて大盛りは回避した。とんでもない量が来たらかなわん。

割とすぐ料理の準備が来た。コンロと手付きのざるみたいなものちゃわん、薬味、箸休めみたいな料理、それから土鍋が来た。いいにおいだ。それからそばが来た。4山のってる。大盛りは6山だ。おねーさんが食べ方の説明をしてくれた。かごにそばを入れて、汁に浸すくらいで良いそうです。あとは茶碗に移してお好みで汁と薬味を入れる。ではやってみよう。おもしろい! おいしい! だしが効いてる! ではもう一回。おもしろい、おいしい、だしが効いてる。でも

いちいちすくったりするのが面倒くさいな。

しかし、さすが開田高原、そばがうまいね。最高です。

食ったら、今日の全てのスケジュールは終了。ここで解散です。彩藤さんはこれから東京まで帰るというすごい根性、マエダンゴさんは安房峠経由で帰る、蘭さんはそれに便乗という事で、では私は19号線で帰る事になった。では皆さん、お気をつけて。

361号線から19号線に出て、妻籠馬籠あたりの渋滞をすり抜けて、家に着いたのは6時ちょっと前。

本日の出費

ガソリン プリベイドカード

とうじそば 1350円

ポカリ 150円

温泉 500円

走行距離19950キロ

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