寒いかも知んない御母衣白川
11月25日(土)
温泉ラリーの冊子をめくっていたら、白川方面に新登録温泉が2カ所あった。最近は新しい温泉に行ってないし、白川郷は今年になってまだ1度も行ってない。週末は天気が良いようなので、これは行くしかないでしょう。冊子の情報を詳しく分析すると、しらみずの湯のほうには近所に食事処があり、とろろステーキなるすこぶる興味を引かれる食い物もあるのでこっちに決定。きっと紅葉もきれいに違いない。わくわくしながら前日に準備を済ませて早めに寝る。
で、当日6時起床、天気予報はピーカン晴れ降水確率0%の絶対快晴防衛権確保状態・・・にもかかわらず、空はどんより曇っているのはなぜだ? 大丈夫かよ。これから晴れてくるのか。そういう事にしておこう。前回のツーリングがCB1300だったので、順番から行くと今回はFTRなんだが、動画撮影の関係でCBで行きます。前回と同じレベル3の防寒態勢。朝飯のツナトーストを食って出撃である。寒いのでエンジンが温まるのに時間がかかるな。何にしろこのどんより雲、何とかならんか。ようやく暖まったので実家ガレージ前から発進する。いつも通り、19号線のコスモでガソリン満タン、今回も125円だった。
小牧方面に向かい、大県神社辺りを経由して県道27号線に入った。いつもなら五郎丸手前で41号線に合流するべく枝道に入るのだが、今回はその前の蝉屋で曲り、大口から扶桑経由で愛岐大橋を渡って関に至る新ルートを走るのだ。毎回おなじ道ではおもしろくないもんね。
約1時間で関に到達、時間的にはどっちも変わらんみたいだな。帰りは41号線走って確かめてみよう。
それにしても天気はどんよりのままだぞ。くそ、飛葉! 話が違うぜ! ワナだ! 草波隊長にワナしかけられたんだよ! あの野郎!
ここからはいつもの156号線だ。実はここだけの話なのだが、個人的にはこの156号線あまり好きじゃないんだよなー。41号線の方が好きなんだよ。なんでかと言うと、交通量が多いので巡航速度がどうしても遅くなる。ちなみに、法廷速度+αの部分が41号線に比べて半分くらいのペースになる。街中を走る道が多いので見晴らしも41号線に比べるといまいちだしな。ひるがの辺りから良い感じになるんだけどとか何とか考えていると、先頭を走るのはじっちゃん軽自動車だぜ。とろとろ走りやがって、とろろステーキを食いにとろとろ走るなんて、シャレにもならんぞ。信号で先頭に出て、よっしゃカッ飛んでいくぜ。
ちょっと寒いのでおしっこが近い、途中、トイレ休憩を取ってホット紅茶を飲み、どんどん先に進む。
それにしても先週に引き続き紅葉がきれいだ。しかし、街中を走る事が多い156号線の紅葉は、一般家屋の庭にある事が多いので、まさかバイクを止めて乗り込むわけにもいかないので眺めるだけだ。この分だとこの先期待できるな。
郡上八幡付近で、道路脇に素晴らしいイチョウの葉が黄色になっているでかい木があったが小学校の中では入れないな。こんな怪しい奴が侵入したら授業でもやってるあかつきには警察に通報されてしまうぞ。その次には長良川鉄道の向こう側の神社にこれでもかというくらい素晴らしい紅葉の紅葉がさんさんと輝いていた・・・あれ? もみじのこうようを変換したら変になったぞ、まあいいか、なので止まろうと思ったが、反対側なので止まれずに帰りに寄る事にした。
郡上八幡から白鳥を経て、いよいよ156号線のハイライト、ひるがの高原に向かう越前街道156158重複区間に入るのであった。このあたりまで来ると、天候は回復してきて青空が広がる気持ちいい感じになってきた。万が一、寒くて我慢できなかったら白鳥の美人の湯に避難するつもりだったが、その必要もなく順調に進む。一気に高度を上げ、ひるがの高原に到達すると、分水嶺公園に止まった。
←右下の黒い影が虫である。
なんか動画撮影用に固定したカメラの様子がおかしいと思ったら、レンズに虫が直撃していた。うーむ、こんな小さなレンズに命中するとは、お主やるな。レンズを掃除する。ひるがのは夏も涼しいのでかなりの寒さを覚悟してきたが、日が照ってきた今は暖かいくらいだ。掃除を済ませて出発、先を急ぐ。途中でグルーミング道路が出現しビビるが、宮峠ほどひどいものではなかった。飛騨荘川との分岐点に来て、御母衣方面に曲がる。御母衣ドライブイン、荘川さくらを通過し、いよいよ目的地の温泉だ。
このあたりの温泉は、ずいぶん昔に平瀬温泉というのがあって、共同浴場300円に入った事があるぞ。あの温泉はもうないが、今は平瀬温泉ってどうなっているのだろうと思ったら、今日の目的地がその平瀬温泉でした。なつかしや、何十年のときを越えて、久しぶりの平瀬温泉だ。
いきなり看板が道にあって、700m先、400m先となっていきなり右手に現れた。国道のすぐとなり、こう近いとうい奴じゃと言いたくなってくるな。国道から離れて延々走らないかん事があるもんな。11時ちょっと前に着いた。バイクを駐車場に止め、外装のリフォームをしているので今日は臨時休業かとビビったが、しっかり営業中でした。
でも12月からは冬時間になり、昼から営業なので午前中に来てもやってないぞ。玄関の正面に止めて温泉セットをシート下から取り出すと、いざ、新しい温泉に突入だ。もろ共同浴場、下町銭湯状態だったかつての平瀬温泉がどう変貌したか楽しみだな。
入ってすぐ、ちょっと狭い玄関で靴を脱ぐと、雪国らしい、普通の下駄箱と長靴用の下駄箱と2種類がある。でも玄関狭いので靴脱いでる時に他の客が来ると大変。脱いだらすぐそばにある受付で颯爽と割引券とシール台紙を出す。ここでお金を払うのだと思いきや、受付の人は「そこの機械のピンクのボタンで券を買ってください」と言われた。なんですと? 機械で買うの渋滞してるので嫌だなー。
割引券だと受付で早くスルーできるのが優越感だったのに、くそ。文句を言っても仕方がないので、券を買って、受付に渡すと、下駄箱のキーと引き換えにロッカーのキーをもらった。カギ管理が意外に今風なのね。温泉に方に行くと、なんとウルトラモダンなデザインで、いわゆる建築とはアーティスティックでエキサイティングな感じなんですよ(マイクロソフト、古いCMだからわかんねーか)、時の流れとは恐ろしい、銭湯共同浴場がスパですよ。クアハウスですよ。
でも脱衣所に入ると、せまっ。というか、こじんまりした脱衣所だな。そもそもあまり客が来るような想定がされていないようだ。たくさんお客が来たら「予想外です」(ソフトバンクこれはわかるよね)なのかな。さて渡されたキーの番号を確認して自分のロッカーを見つけたが、ちいさっ! これはちいさすぎるぞ。いくら何でもこれは困る。レベル3の防寒装備、全部入るかなーグイグイと無理矢理詰め込んで、何とか入った。やれやれ。これは要改善だぞ、しらみずの湯! 何とかなったので風呂に行く。こじんまりしたお風呂。客は他に誰もいなかった。体を洗って内湯に入ると、暖かくなったとはいえ体は冷えていたようで、あちちちうー気持ちいい。天界天界なのであった。内湯で体が温まったから露天風呂に移動する。なかなか開放的な露天風呂で、見晴らしも良いな。お湯はぬるいが、源泉かけ流しのところに行くとあちちちちさすが源泉かけ流しだ。
たんのんして温泉を出る。ポカリスエットで水分補給したら、いよいよとろろステーキだ。狭い玄関で苦労してブーツを履いて、客が入って来て慌てました。
さて、食事処だが、温泉の駐車場に看板が出ていた。すぐそこだ。遠いといかんので念のためバイクで行く。すぐ着いた。歩いて行けるくらいだな。ではみなさん、テキスト30ページを開いて下さい、はい、マエダンゴくん読んで「しらみずの湯に近い食事処飛騨のこだわりをご賞味ください」ハイ結構です。今回は看板料理のとろろステーキを頂きます。ムフフ、どんなのか楽しみだ。店に入ると、大きな薪ストーブがあって、カウンター、4脚テーブル奥には座敷もあるようだ。窓際の席に座ってとろろステーキ注文、待ってる間に頭文字D25巻を読んだ。この人の漫画は顔がみんな同じに見えるので、ずーっと主人公だと思って読んでいたら、ライバルだった。あはは。ステーキが来た。
ジュージュー言ってる。もう召し上がれますから、ご飯は古代米入ってますから、店の人が説明してくれた。うほほーいいにおい。熱そう。写真を撮ってから、ふはふは、ひとくち食ってみる。
こ、これわ・・・。
これはもはやどれくらいうまいかという度量衡基準の範疇を超越した次元での問題になってくるくらいのうまさだぞ! まさしく、アインシュタインが特殊相対性理論に疑問をいだき、アイザックニュートンがリンゴから木が落ちるのは歯茎から血が出るのと全然関係ない事に気が付いたくらいの衝撃だ。おおおーがつがつ食いたいのだが、猫舌には熱いのでふはふはゆっくりさましてご飯にのせて食うしかないのであった。うまいうまいよ、うまうまです。食い終わって満足して店を出た。
満ち足りた気分で先に進む、10キロ先が白川郷だ。まだ12時ちょっとすぎなので行ってみる事にする。途中、高遠に伝わる絵馬に記された伝説の黄金城、帰雲城の埋没地点があった。今も砂金が取れるそうだが、なかなか古代ロマンの誘う話だな。白川郷の合掌集落はすぐ着いたが、やはりこの天気観光客の充満した状況ではのどかな田舎風情もかけらもなく、観光バスの渋滞を乗り越えてさっさと国道に戻った。そろそろ帰路についた方が良い時間だ。御母衣ドライブインでお土産を買って帰る。郡上の紅葉は忘れずに撮影してきた。
本日の出費
温泉 500円
とろろステーキ 1200円
紅茶ポカリなど 130円×2 150円
走行距離 21300キロ
P.S.
美並村にて対向車線パッシングでネズミ捕りを知らせていただいた白の新型クラウン様に、深く感謝の意を表します。ありがとうございました。