突発オフツーリングは津のうな丼
1月5日(金)
オフ会は突発的に決定した。蘭さんからのメールが入っていたのに気がついたのは、子宝の湯の前。その夜、細かい事項の決定にメールのやり取りを行い、最終的に、集合場所は月見の里 10 時半となった・・・って、最初と同じやん。
集合場所が月見の里となったことで、出発時間を逆算する。うーん、水晶の湯とほぼ同じだが、あそこに行ったとき、時間がどれだけかかった全然覚えていないんだよなー。こんなときの頼りになるのが「 MapFunWeb 」だ。早速ルート検索をかけると、距離が約 55 キロと出た。これまでの長年の経験と勘から、所要時間は約1時間40分とみた。したがって、8時半頃に出れば十分に間に合う。よっしゃ。問題はまっちゃんの説得。なんせ、2日続けてツーリングだ。許可が下りるかどうか・・・しかし、 iMac の設置後の後片付け掃除をやったら良いよと条件付きで許可が下りた。そこで準備して早めに寝た。
当日、朝早めに起きてまっちゃんに言われた通り、朝飯食って iMac の設置後の後片付け掃除をほぼ完了させた。天気予報で最高気温をチェックすると 12 度、この様子では今回も最終兵器の出動は見合わせても大丈夫だ。そこで、装備はレベル3、上下革ジャンと防風前掛けだ。準備万端整ったのは8時頃、ちょっと早いが出発する。実家ガレージから昨日に引き続き CB1300SuperFour を引っ張りだし、エンジン始動。暖気運転をしてからまずガソリンスタンドまで行く。昨日 140 キロくらい走っているので7リットル入れて満タンだ。マスツーリングは満タンで集合がエチケットだからな。
スタンドを出て、 19 号を西に向かう。天気は快晴、雲一つないぜ。まあ、天気予報は午後から曇りと言ってるがな。 19 号はすでに正月のおとそ気分もなく、仕事に出勤する方々の車がいそいそと走っているのであった。ご苦労様です。そうこうして勝川から環状 302 号線に入る。順調に走って、 41 号線通過、そして 22 号線通過地点では道がわからなくて 22 号線に入ってまうところだったぞ。その先の廻間で県道に曲がり、そこから真っ直ぐ走って橋をわたれば良いはずなのだが、トイレに行きたくなってローソンで休憩した。ついでにそこで地図を確認したら曲がらないかんかった。梅須賀で左、そして福島で右に曲がり 128 号線で橋をわたるのが正解だった。あぶねえあぶねえ、間違えるところだった。トイレ休憩をすませて出発。正解のルート通りに走ったらあっという間の 9 時半に集合場所の月見の里に到着した。駐車場に入り、目立つように道路向きにバイクを止める。ちょっと寒いぞ。あたりを見たが、ほかにバイクが見当たらないので、やはり一番乗りのようだ。困ったなー、寒いし、集合時間までまだ長いし。お、あれは何だ? 足湯だ。おお、天の助け。暇つぶしになるし、体も温まる。急げ。足湯に急行し、早速ブーツと靴下を脱いでちゃぽんと入った。おお、寒さで感覚がなくなりかけた手足が生き返るぜ。気持ちよ良いぞ。ぽわわーんとなって、時間の流れるのも忘れていたら、遠くの方のテーブルで紫色の服を着た人が動いた。うっひょー、何だ、あんなイカレた色のジャンパー、蘭さん以外に着る人がいるんだ・・・って、
あれ、蘭さんじゃん。やべえ、もう時間じゃん。あわてて足湯を出て靴下をはいてブーツを履いてテーブルの方に行った。
今回のオフ会参加者、玄人好みのバイクに乗る CB さんとスレッジハンマーのイエローコーン、目に鮮やかなイエローのジャケットを着こなす真珠さんそしておなじみ蘭さんが集まっていた。挨拶もそこそこ、温泉の話、仕事の話、バイクの話など色んな話で盛り上がりまくる。ところで、今日はどこへ行くの? はたと気がつきて、主催者のマエダンゴさんがまだ来ていない。うーむ、路面状況が大丈夫なのか心配だ。皆の心配が頂点に達したとき、ツーリング魂の動く胃袋鋼鉄の胃袋が現れた。
「マイナス3度だよー!」そんな状況を乗り越え、いまここに降臨!
またまた盛り上がる話。しかし、時間も時間なのでそろそろ出発しなければ。目的地が発表された、それは「津の新玉亭の大盛りうな丼を食う」だ。おお!どよめく一同。噂に聞く強敵である。しかし、人類の未来のためテラ飯を KO するべく、われわれはエンジンを始動させた。先頭マエダンゴさん、わたし、真珠さん、 CB さん、しんがりが蘭さんという並びで順序よく出撃した。
258 号線を南下し、 23 号線に入り、津まで 44 キロの看板を横目に巡航速度ピー(おなじみ自主規制)キロでかっ飛ばす。幹線道路はお正月だというのに交通量も多いが、流れも良く、マエダンゴさんのギヤを入れるギュワジャンゴ!とでかい音以外には問題なく津までやってきた。
目的地のうな丼屋は三重会館を曲がってすぐだった。およよー、こんなに立派なお店なのかよ。大盛りテラ飯と言うから、もっと下町の食堂みたいなのを想像してしたのに、この立派な建物は、まさしく我々庶民の手の届かない地位におり強欲どもの、「桔梗屋、おぬしも相当の悪党よのう」「いえいえ、お代官様にはかにませんよ」「ふぉっほっほっほ」状態。こんな社会の底辺にいるライダー軍団が入っても良いのだろうか。しかし、さすが勇者マエダンゴ、ビビることなく堂々と正面から入っていくのであった。
めっちゃくちゃ混んでるじゃん。
1 階も満席 2 階も満席だよ。
我々はなんと、エレベーターで 3 階に案内された。座敷はブーツを脱がないかんし、あぐらを組むと皮パンで足や腰がきついのであまり歓迎できないがこのさい仕方がない。一番奥の席に着くと、早速、マエダンゴさんがメニューの説明を始めた。今回の挑戦者は CB さんと蘭さんだ。真珠さんと私は正常な判断力を失っていないので普通盛りを迷わず選んだが、新年の浮かれ気分に自分を見失っている方々は、大盛りを選択された。注文を取りにきた、千と千尋にでてきたみたいなおばちゃんに「あんた、大盛りを注文すると後悔するよ」と脅かされた。大盛りを注文した人は必ず全部食ってもらうしきたりらしいが、しかし、勇者はひるまず注文した。
こうして無事注文も完了し、まだかなまだかなーと期待しつつ、またしてもいろいろな話で盛り上がるのであった。注文したてから 20 分か 30 分くらいしてようやくうな丼が来た。まず普通盛り、まさしく普通だな。
続いて大盛り。
ぎゃはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは。
なんじゃこりゃあ。
phot by 蘭さん
ふたが浮いてるし。まさしく、ご飯の上にうなぎが乗ってる状態。しかし、それを見た蘭さんは「こんなの余裕じゃん」と笑顔を見せる。逆に CB さんは既に後悔顔。マエダンゴさんは・・・うれしそう。ではみなさんそろったところでいただきます。おお、うまいうまいよこのウナギがうまい。こんなうまいうなぎ食ったことがないぞ。普通はうなぎのたれの味がするが、ここのはうなぎの味がする。すばらしい。ご飯の中からうなぎが出てきてコンニチワだし、こりゃ最高だ。おいしいおいしいと食っていると、蘭さんも調子よく飛ばして食っている。ゆっくり食ってる CB さんに「最初からがんがん食わないとだめっすよ」と指南している。が、しばらくすると攻守逆転、蘭さんの食うペースががた落ち、 CB さんは順調に米を胃袋におさめていく。蘭さん「いかん、甘く見とった、食えんかも」「だめだ食えん」「残します、もう僕はテラ飯クラブ会員失格です」どんどん弱気になっていってしまった。そんな蘭さんに勇者マエダンゴは食い方を指導、美しい師弟愛が垣間見えるのであった。
食った話した、あっという間に 2 時半になっていた。そろそろおいとましましょう。店を出ると帰りにマエダンゴさんが店のパンフレットをくれた。おお、欲しかったんだよねパンフ。今度まっちゃんと来ようと思ったし。
駐車場に戻って、近くにある土鍋プリンを食うことにしたが、持ち帰りだけなので中止、そのまま帰路につく。
帰りは 23 号線から途中で 306 号線とややこしい道を走った。途中、コンビニで休憩を挟み、多度大社経由で 258 号線に戻ってきたら既に時間は夕方 5 時、あたりはとっぷりと、夜のとばりが舞い降りてきたのであった。マエダンゴさんはガソリンを補給し、そのガソリンスタンドで解散となる。蘭さんは 258 号線を南下、私と CB さん真珠さんは木曽三川公園を経由して帰ることになった。ではまたとそれぞれの帰路の無事を祈りつつ、分かれて走り出す。
我々も木曽三川公園を過ぎ、川沿いの道を走って東海大橋で CB さん真珠さんと分かれた。わざわざバイクを止めて曲がるところを教えてくれた CB さんに
感謝感謝。
そこから来た道を戻ること約 1 時間、 7 時頃にようやく帰宅した。
帰ってきたらまっちゃん「メールくらいしなさいよ! 帰ってくる時間がわからないと困るでしょ!」「一人だけうな丼食っていいよねー」「お土産もないの? 信じられない!」うーむ、おっしゃる通り。
本日の出費
ガソリン プリベイドカード
うな丼 特上 1575 円
お茶 141 円× 2 回
走行距離 21998 キロ