晴れて行ったら雪が降る平谷

SPADB 補完計画 2

2月11日(日)

今年は本当に暖冬で暖かいのでツーリングに行くには実にありがたい日々が続いているのだが、この週末は寒の戻りがあるそうで、先週もそんなこと言ってて全然外れていたのでビビるこたねーとタカをくくりつつ、前回に引き続き、補完計画対象温泉に出撃するのであった。マシンチョイスはFTRである。本年初の出撃である。約2ヶ月ぶりの出撃なのである。

エンジンかかるかいな

朝飯食って準備して、納戸に格納されているFTRを引っ張りだすのだが、iMacとCanonMP600プリンターの空箱が邪魔で困った。なんせ貧乏性なもんで、こういうものをあっさり捨てることができないのですよ。なんとか片付けて表まで出すと、チョークを引っ張ってセルを回す。

キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキキュキュキュキュキュゴキュキュキュキュゴキュゴキュゴゴキュゴキュキュキュゴ・・・かかりそうでかからん・・・ゴゴ、ゴウゴウンゴウンゴウゴロロロブロロロロかかった。いやー、なんとかかかったよ。車のバッテリーにつながないかんかと思ったが、セルのバッテリーが完全放電する前にエンジン始動したよ。ほっとしたよ。

ところで、今回の目的地は平谷のひまわりの湯なのだが、あっち方面は久しぶりなので道をよく覚えていないのである。うーむ、大丈夫だろうか、まあいいや。天気予報ではくもりのち晴れなので、朝のうちはちょっといかんかもしれんが、平谷に着く頃にはいい天気になるだろう。では出発。

まずはガソリンを満タンにしておこうとスタンドに寄った。トリップは110キロくらいだったので3リットルくらい入ると思ったら、500ミリリットルしか入らなかった。なんかへん。トリップ間違ってないか?

まあいいや。では出発。高蔵寺から瀬戸に抜けて国道363号線を走って行く。この道は久しぶりなので、何かかわったことでもあるかと思いきや、全然変化もなかった。田舎道なのにいきなり高速道路の渋滞情報電光掲示板がでーんとたっているのでびっくりしたが、これは例の大成功に幕を閉じた愛知万博の遺産高速道路のICが近くにあるからだな。前を走る車4台が全部そのICに向かって曲がって行くので、万博が終わって全然用なしになっているわけでもないようです。と言っても4台のことなんだが。先を進むと、歩道と車道を区分するブロックの上にビッツだかフィットだかのコンパクトカーが乗っかっていた。朝っぱらからなかなかナイスな運転をした人がいるようだ。瀬戸からはなれ、363号線は山道に突入する。山道なので鬱蒼と茂った木々の為に陽は遮られ、未明まで降り続いた雨の残る路面は所々凍結しているのでビビりまくりだ。おまけに岐阜国道の名物グルーミング道路が頻繁に出現するコーナーに閉口気味になってきた。寒いはハンドルは取られるは、ろくなもんじゃなないな。小原を越えて明智に入る頃には指先も足先もこちんこちんにかじかんで、生命の危機さえ感じる今日この頃、地元ナンバーのスカイラインやらフーガやらクラウンアスリートやらにどんどん抜かされる。くそーくやしいなあ、寒くなかったら負けんのだが。

こんな感じに右往左往しつつ、出発から1時間半でなんとか岩村に入った。タイムリーにバイクを止めて休憩する。ホットの紅茶を買って、シートの上において地図を引っ張り出して位置を確認、後30キロくらいだなと思いつつ、紅茶を飲む。ホット紅茶はすでに普通の紅茶になっていた。空は青空で申し分なく晴れているのだが、空気が冷たいんだなー。恐るべし。このままでは体が縮こまってしまうので、ツーリング魂まで萎縮する前に出発した。

それでもさすがに休憩した甲斐もあり、今度はがんがん走って行けるぜ。岩村から257号線を南下し、418号線にシフトして平谷を目指す。先頭をゆっくり走っていたハイゼットが民家の駐車場に入ったので、前を走るタントカスタムが俄然かっ飛ばして行った。これは幸いとすかさずテールツーノーズなのだ。タイトな山道は速い誰かについて行った方が安心だからな。ちなみに民家に入ったハイゼットは農協の置き薬屋だったけど、日曜日にも廻商してるのかよ、大変だなー。話は戻ってタントカスタムの速いこと速いこと、キビキビ走ってあっという間に山越え谷越え、途中、初めて通る長いトンネルに驚かされ、あもすもなく平谷に着いた。目的地のひまわりの湯の看板が現れ、交差点左折300メートルとのこと、10時、やっと着いたよ。

道の駅との合同施設になっているこのひまわりの湯は、何年か前に来たことがあるが、ほとんど憶えていないので、今回、改めて来るとこんなんだったんだと思わされるのであった。ちなみにここプールもあったんだね。冬期閉鎖だけど。駐車場にバイクを止め、あたりを見るが駐輪場もないのでそこにおいておくことにして、温泉の方に行く。

道の駅と合同施設なので、温泉がどこかちょっと迷うが、中央にでかでかとひまわりの湯の碑が建っていたのでそこに行った。建物に入るとまず下駄箱、キーもない下駄箱、狭いので今回のハーフブーツならいいが、ロングブーツは入らん下駄箱、そして受付の前にある発券機で入浴券を買うのだ。500円だ。結構お値打ちじゃん。受付に券をを渡して右手奥へ進む。大きな窓のある廊下を越えると男湯の入り口だ。その先を進むと広い休憩所がある。男湯に入る。脱衣所も結構広いが、ロッカーは100円リターンでもなんでもない木製鍵付きロッカーで、下駄箱と同じく狭いので、フル装備はきついな。今回の装備もぐいぐい突っ込んでなんとか入った。ではお風呂に向かう。結構広いお風呂だな。体を洗っていると、この前来た時のことを思い出した。そういえばこの温泉、入ってる連中のマナーがすこぶる悪いので、もう来んとこと思ったんだったなー。うーん、あれからウン十年、マナーの悪さはあまり変わっていないなー。ガキが走り回って転んでぎゃーぎゃー泣いとるし、ざばざばお湯をかき分けて波を立てて風呂の湯船を移動するし、ろくに体を拭きもしないで脱衣所にあがるし、そのまま体重計に乗るし、本当にマナーなってないな。お湯はぬるぬるで気持ちいいし、熱めの湯とぬるめの湯の2種類が設定されているので気分に合わせて入れるし、露天風呂も開放的で良いのだがなー。

それでも500円でこの温泉なら満足じゃワイともいつつ、冷えた体を十分温めて出た。出たら休憩所に行ってみると、皆さん思い思いの格好でくつろいでいる。ほとんど健康ランド状態である。食事もできるのだが、あまり良さげなのがないのでやめた。

温泉を出て、地図を確認する。温泉の前の道を北上すると昼神温泉にまで行ってしまうので来て道を戻って恵那から19号で帰ることにした。途中、阿木川ダムもあるので寄ってみよう。エンジン始動をして走り出すと、なんだか雲行きが急速に怪しくなってきた。あれ、なんか白いものが降ってきたよ。

雪じゃん。

げろげろー、雪がゴーッと降ってきたのであった。ヤバいヤバすぎる。急速に体温低下、温泉で暖めた意味なし! 恐るべし長野県山間部、平野が晴れても山は雪だよ。急いで山を下り、恵那まで来たら天気はなんとか回復したが、風がものすごい。吹っ飛ばされそうだ。もうあかん、帰ろう。牛丼食って帰る。

本日の出費

紅茶 140円

温泉 500円

牛丼 200円(金券300円使用)

走行距離4630キロ

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