春はまだ先月ヶ瀬梅林

2月25日(日)

蘭さんからツーリングのお誘いがあった。奈良の人里はなれた山郷の月ヶ瀬村には年中梅の花が咲き乱れる桃源郷があると、そこへ行こうというのだ。おお、年中梅の花が満開とは! まさしく、それは紅天女の里ではないか! 作り話と思っていたが、実在したとは、北島マヤ恐ろしい子(亜弓さん談)。デレレレーデレデレレレー、こーのこえっがきこっえーるかあい、デーンデレデレデレデレデレデレデレーン(Bz)

と、妄想はこれくらいにしておいて、とにかく、空前絶後史上最大の梅林らしいのでいやが応にも期待に胸は膨らむのであった。前日にいそいそと準備をすませると、9時半ぐらいに早めに寝た。そしたら朝4時半に目がさめてしまった。気象庁のホームページで天気予報を見ると、うーむ、あまりかんばしくないな。気圧の谷が通過するので、晴れ間は出るが雲が多くなりそうで、その上夕方から夜には雨が降るようだ。気温を見ると8度9度くらい。これは、なんと言うことだ、平日の14度15度とは比べ物にならない低さではないか。なんで遊びに行きたい週末の天気がこうなんだよ。26日はまた回復して16度になってるじゃん。勘弁してくれよ。なんで週末こうなんだよ。腹立つなー。気象庁のバカヤロー。

ぶーぶー言っても仕方がないので、この温度では出撃していただくしかないでしょう、そう、最終兵器クシタニツーリングワンピース、前回、自分の体形が以前より細くなっていることに気がつかず、対策を怠ったが、今回は中にしっかりユニクロヒートテックタートルネックを着用し万全の体勢をしいたのである。こうして朝飯を食って準備万全、実家ガレージから旗艦CB1300、ちょっと汚れてきたので洗車しないかんなー、を引っ張りだす。集合時間は名阪道名古屋西料金所に午前8時だが、1時間もあれば到達できるな。でもガソリンを満タンにしておかないかんので少し早めに出た。天気はどんよりとした曇りで、朝なのに暗いのは真冬の時期みたいだな。走り出すと少し寒いがなんとかなりそう。19号まで出て、ガソリンスタンド、いつものセルフコスモ石油に入る。今回からコスモザカードが新型のジャスコカード合体型なのだ。イオンシネマワンダーで映画が割引で見ることの出来る優れものなのだ。みんなもぜひ入会しよう。ちなみにガソリン114円、しかも初回50リットルは10円バックだぜ。まっちゃんってこういうことに細かいよな。

ガソリン満タンで19号に戻り、一路、勝川のインターに向かう。日曜日の朝だけあって渋滞もなく順調に進み、30分もかからないうちにインターに入った。ちょっとペース早いぞ。東名阪400円で高架にあがると、制限速度+αで駆ける。名古屋西まで10分の電光掲示板を見て、げろげろ、絶対早すぎる。ゆっくり行こう。冷えてきたこともあるので指先足先保護のためスピードタウン、それでも集合場所に着いたのは7時半頃だった。うーむ、今度からは早く着いても時間がつぶせる御在所SAあたりで待ち合わせの方がいいな。

時刻に正確な蘭さんは8時きっかりに集合場所に現れた。全開バリバリ仕様の南海ツナギでばっちり決め、濃いブルーのライジャンといい、今回の蘭さんはちょっと違う。いままでで一番決まってるぜ。赤白のCBRにぴったりマッチして抜群にかっこいい。本人は派手なので・・・と言ってたが、全然そんなことないよ。バイクが派手なんだからその方が釣り合う。

さて、久しぶりなので話に花が咲いてしまい、出発したのは30分位してから。とりあえず途中で休憩を入れるということで、CB1300先頭で走り出す。寒くなったとはいえ、やはり日曜日、バイクもちらほら見かけるので、時期的に冬眠ライダーも目覚めてきたかな。近鉄の黄色いでかい観光バス軍団の中をぬって調子良く走って行くと、亀山に着いた。休憩を入れる。寒いので温かいココアを飲んだ。蘭さんは途中で合流するメディキャットさんと連絡を取り、伊賀SAで合流と決まった。早速走り出し、相変わらず曇った空の下、伊賀SAまで来た。ドライブイン風の建物に入って、何か食おうかと思ったが、ここは物価が高いようなのでやめ。ところがメディキャットさんが待っているのはもう少し先の伊賀SAだというので、そこに移動する。こうしてようやく今回のメンバーが全員揃った。

そろったので先を急ぐ。またしてもCB1300先頭で名阪国道を走って行く。ほどなく月ヶ瀬への枝道に分かれる為、名阪国道をおり、ここで先頭はCBR1000に交代月ヶ瀬の案内に従って進む。案内表示が豊富で大変にわかりやすい。あっという間に月ヶ瀬梅林のエリアに突入し、どこでも好きなところで止まってくださいと再びCB1300先頭ですすむ。なんだかよくわからないままどんどん走って行くと、梅の木がちらほら現れてきた。しかし、何と、残念ながらほとんどつぼみ、満開どころか五分咲きにもみたない状態だ。うーむ、これは想定外予想外だ。とりあえず、道の駅まで来てバイクを止める。そこにはあのまーくんさんが所属する最高最速二輪軍団スターダストが集結していた。

まさしくワイルドスピードの世界、常に全開しか考えていないバイクと全開しか考えていないいでたちのライダーが勢揃いだ。創刊である。いや、壮観である。蘭さんの知り合いに挨拶して、なんか食う? しかし、さすが観光地、食い物相場高いし、まだ11時なので、他に食えるところを探すことにした。

バイクに戻って、せっかくここまで来たのでもう少し梅林道を走ることにした。ちょっと勘違いして道を間違えたりしたが、梅林探して進む。しかし、残念ながらまだまだ春は先なのであった。結局、五月橋ICの手前で止まり、作戦会議。道を戻って月ヶ瀬温泉に行くより、やぶっちゃの湯を希望して、そこに決定。名阪国道に入って来た道に戻る。白樫ICで再びおりて、さっきは曲がった道をまっすぐ進むのだ。でもものすごい細い道だけど大丈夫かな。案の上、先頭が真っ直ぐ走るしか能のないCB1300だったので看板が出ているのに曲がらずにまっすぐ行ってしまい、もどらなかんくなった。間抜けな話。戻って曲がって、その先は本当に山の細道、急カーブ坂道が続いてこけそうになったのでビビった。もうあんな道は走りたくないです。なんとか恐ろしい山を乗り越えて、やぶっちゃの湯に着いた。

やぶっちゃの湯は山の中にでーんとその全容をあらわにすると、これは巨大な一大施設なのであった。いやー、お金かかってるなー、地方の時代だなー。意味わからんが、駐車場に入ると、駐車場警備の人がていねいにバイクの置き場を説明してくれた。その通りに行くとバイク専用駐車場があったが、マスの目が狭いな。温泉まで遠いが、仕方がない。メディキャットさんはここでお別れ。重装備なので温泉入るのに来たり脱いだりが面倒だからということで、気持ちはよくわかります。私もそうでしたから。

蘭さんと2人でてくてく歩いて温泉に行く。なにしろ巨大な施設なのでどこが温泉なのか危うく迷うところだったが、ほぼ真ん中に入り口があった。よかった。中に入ると、駐車場に警備員が常設しているだけはある、商売繁盛、千客万来、満員御礼状態だ。玄関でブーツを脱ごうとしたら、普通温泉にあるはずのじいさんばあさんが座って靴を履く椅子がないじゃん。と思ったら、どこかのオバタリアンが馬鹿娘が出てくる間の休憩用の椅子に座っている感覚で占領していやがった。くそオバタリアン、邪魔だぞ。マナーを知らんやつだ。仕方がないので床に土座り込んでブーツを脱ぎ、下駄箱ブーツ用に入れると、受付で入浴料800円を払った。花札のようなものをもらい、蘭さんはヘルメットを預かってもらう。温泉の方に行くと、番頭さんがいて、そこで花札を渡すと、タオルをくれるのだ。タオル無料はいいね。ロッカーに入ると所狭しとひとがうじゃうじゃ、いやー、商売繁盛です。ロッカーが狭いので荷物が入るか心配です。なにしろ2人ともフル装備、総重量300キロくらいの服装だからな。それでもなんとかきれいに折り畳んで無理矢理入れたら入った。やれやれ。

風呂場の方に行くと、体を洗ってお湯につかった。湯船は中ぐらいな大きさで、ぬるぬるのお湯で気持ちがいいぞ。温度もちょうどいいかな。少し高いか。でもとにかくぬるぬるのお湯がいいので気に入った。蘭さんといろいろ話も盛り上がりつつ、露天風呂にも行った。天気が悪いのが残念だが、露天は小さいし開放感もいまいちなのでまあいいか。腹が減って来たのでお湯から出る。湯上がりで暑いのでちょっと休憩。落ち着いたら装備を装填する。そしてやっと飯だとレストランへ向かうと、渋滞だよ。げ、もう昼時すぎてるのにこの渋滞は何だ? レストランの入口の客待ちリストは7組8組待ちだよ。だみだこりゃ。

あきらめて温泉を出て、天気も急速に悪化しているので帰ることにする。来た道を戻るのは嫌なので、163号線を上野に向かい、25号線から名阪国道に入った。亀山まで戻り、SAでおにぎりパンなど買って食った。時折ぱらぱらと雨が降る中、名古屋まで戻って来て、集合場所の名古屋西料金所で解散になった。

時間があるので環状線で帰って来たら、19号線で工事渋滞をして時間がかかってしまった。

でも、東名阪10分だったのが環状線で40分かかったから400円の価値はあるな。

本日の出費

高速1250円×2

お茶など 120円130円

おにぎり 105円

赤福 700円×2

走行距離22500キロくらいかな

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