人気店のパン持って山岡
6月23日(土)
週末の天気予報はまたしても波乱の展開を迎えた。前日まで雨、そして土曜日だけが晴れて再び日曜日が雨となる。おやおや、実はこの土曜日の予定がまっちゃんとともに、ゴールデンウイークに行った人気パン屋さんが1周年なのでにょいとらんで行こうと思っていたのだったが、週末の天気がまさか回復するとは、まっちゃん恐るべき晴れ女。
というわけで、パンを買ってどこかでジェットボイルで沸かしたお湯でコーヒー紅茶を飲みつつ食おうという作戦だ。具体的にどこで食うか、どの温泉に入るかは走りながら考えようか。まあ、実にアバウトだがこれでいいのだ。
出発時間は、パン屋の開店時刻が11時という、実に中途半端、まさしく帯に短し襷に長し、この時間で走れる許容範囲はせいぜい岩村明智あたり、その辺りで目星をつけることにして、9時頃となった。納戸から引っ張り出したFTRはエンジン一発始動で、気温が上昇し、30度越えるというのでさすがに上下革ではやばいと判断、パンツだけエドウィン503にした。ごーうまるさんーごうまるさああん、ごーまるうさーん、byブラビ。(古っ)
ガソリンをいつものコスモ石油で満タンにする。約150キロ走って5リットル入らなかった。ガソリン高騰時代に本当に助かるぜ、FTR!
具体的な計画がはっきりしないまま19号線を東に走る。高速巡航速度が当たり前の幹線道路である19号線だが、FTRはそんな高速性能はないので走行車線をうーんうーんとトイレで踏ん張っているような大型10トントラックの後ろに付いて行った。内津々峠トンネルを越え、多治見市内を抜けて土岐、瑞浪と進んで行く。まっちゃんが、パンだけでは足りないから、おかずを買ってこうと言うので、コンビニかどこかに寄ることにした。すると、瑞浪のモスバーガーが出現、そうだ、モスチキンにしよう。急遽交差点を右折し、モスバーガーの駐車場に突入した。まだ時間が早いのでガラガラで、ブランチとってる子供連れが一組いるだけだ。早速、持ち帰りでモスチキンを注文する。座って待つ。出来たのを持ってきてくれて、その際、モスバーガーの35周年記念でスタンプラリーのカードももらった。500円で1個スタンプ、4個でモスバーガーがもらえるのだ。おお、これは集めねば。しかし、これはどこの店でも通用するのだろうか?
店員の女の子にきいてみた。「どこでも使えますか?」
彼女は明るく元気よく答えた『モスバーガーです』
おかずもゲットしたので再び19号線を走り出す。そして、益見の交差点を曲がって小里川ダム方面に向かう。うーむ、このペースでは絶対に1時間くらい早く着くなあ。とりあえずダムで時間をつぶすしかないが、困った。
実に場違いな小里川大橋を渡ってダムに近づくと、まっちゃんが山の上を指差して「あれなにー?」見ると、小高い山の上に、まるで要塞のようなコンクリートの塊が2つ、でーんと存在しているのであった。何だろう? とりあえず、ダムの道の駅でトイレ休憩、周辺の観光マップを参考にすると花白温泉という、あーあーそういえばそんな温泉あったよなあ、という温泉があった。ちょっとチェックね。
観光マップからの情報はそれくらいなので、やはり、この場合、あのなぞの建築構造物の正体を暴かねばならないのだ。ダムを越えて、一体どこから上がるのか。ぐるりと回ると、それらしい山道があった。おお、こっちか? 上って行くと、果たしてその先にはあの巨大な正体不明の構造物があった。砂利の駐車場に止める。日陰に止めた。ちょっと暑くなってきたし。革ジャン脱いで、巨大なコンクリートの塊に近寄った。すると、側面に階段があるではないか。これは上っていいのだろうか。立入禁止と書いてないので上ることにした。一体ここを上ると何があるのか、期待と不安に入り交じった気持ちで階段を上がりきると、おお、そこには、そこにはー
ここでCM
巨大なコンクリートの塊に近寄った。すると、側面に階段があるではないか。これは上っていいのだろうか。立入禁止と書いてないので上ることにした。一体ここを上ると何があるのか、期待と不安に入り交じった気持ちで階段を上がりきると、おお、そこには、そこにはー(ここまでCM明けにまた繰り返されるイライラするところ)
そこには何もなかった。単なる展望台みたいだ。恵那の山々、小里川ダム、そして道の駅の巨大観覧車水車が一望できる。たしかに見晴らしは良いな。でも、なんなのこの寂れ方は。きっとダムを建設した時は、もっと観光客でにぎわうはずだったんだろうなあ。駐車場に止まっているのは、仕事途中のさぼり軽トラくらい。
しかし、この騒ぎで時間が消化できたよ。バイクに戻って正体を暴いたコンクリート建築物を後にした。そして、今回のメインイベント目的地、パン喫茶ほやらに向かう。山道をウネウネと上って開店の11時ちょっと前に着いた。すると、ものすごいお客さんの数、駐車場は既に満車、店の前には人だかり、おいおい、ここってなんでこんなに人気があるの? ゴールデンウイークのときより間違いなく混んでるじゃん。バイクを駐車場の隙間に止め、開店を待つ。そして11時5分、ようやく開店した。番号整理券を持っている人優先で店内に案内されるが、ランチでなくパンを買うだけが目的の我々は後回しにされるのであった。我慢して待ったが、最後の方には事態はなし崩しになって入ったもの勝ち状態、我々も突入し、パンの販売ケースの並ぶ人々の最後尾に並んだ。それからはひたすら待ちです。ひたすら待って、ようやく順番が回ってきたのであった。待ってる間の前のわっかいお母さん軍団のやかましいこと、ガキほったらかしで、ガキどもが展示品に噛み付いたり売り物のパンにベタベタさわってるのにほったらかしかよ。これが今はやりのバカ親かい。そうかと思うと後ろのカップルも大きな声でしゃべりやがって、うるせえんだよ。這々の体でパンを選び、ようやく精算したら、今度は店員が1周年記念のプレゼント忘れてるし、もう踏んだり蹴ったリですわ。しかし、このパン屋どうしてこんなに人気なんだろう。たしかにパンはうまいが、そんな必死になるほどでもないと思うのだけど。
まあ、ともかくパンはゲットしたので混沌と混迷を極めたパン喫茶、押さないでください押さないでクださいものを投げないでくださいものを投げないでくださいの阿鼻叫喚を後にした。
そのまま店の前の道をどんどに岩村に向かい、12時頃に岩村城址に到着した。山道を登った城跡らしきところが、落ち着いてパンを食えるところではなかったので、資料館のある見晴らしの良い広場で食うことにした。ジェットでお湯を沸かし、コーヒーココアを作ってパンを食いつつ飲んだ。パンはうまかった。特に、あんぱんがうまかった。このあんぱんは普通のあんぱんと違ってあんが入ってないのだ。あんはパン生地に練り込んであり、パン自体があんの味がするという画期的なあんぱんなのだ。でもひょっとするとあんを入れ忘れて焼いたのかもしれない。
食ったので満足。2杯目は紅茶を作ってのんびりと岩村の城下町を眺めるのであった。気温は高いが風がさわやかなので気持ちがいいね。
満腹で満足したので、帰る道に温泉に入ることにした。ダムの観光マップに載っていた花白温泉に行くことにした。
岩村を後にして、363号線を戻ると、花白温泉700Mの看板、もうすぐだ、と思ったら通り過ぎた。戻ったら小川を渡ったところに花白温泉があった。
おいおい、こりゃ大丈夫かい? 建物は年期があっていい意味で寂れているが、ほとんど普通の民家みたいだし、そもそも本当に温泉なのかよ。なんちゃって温泉じゃないのか? バイクを駐車場に止めて、普通の家の玄関のような入り口から入ってブーツを脱いで上がった。貸切部屋ではおばちゃんたちがくつろいでいた。入浴料600円払って階段上って風呂場に入った。狭い。一応リターンのロッカーもあるが、メインはやはりかごです。壁にはでかい温泉分析表が掲示してあり、この温泉は本物のようだ。源泉温度が14度だから加熱加水消毒循環4点セットの温泉だが、本物の温泉だ。ならばよし。風呂場に入って体を洗い、湯船につかる。内湯のみのようで、温泉と白湯ジェット湯の3つがある。どれも狭い。温泉が3人、他は1人で満員だ。ほとんど民宿のお風呂。他に入ってるのが一人だったから良かったが、2、3人も入ってたら窮屈でしゃあないな。
風呂を出て脱衣所が暑いので早々に受付の当たりに降りたが、そこの方が風がよく通って涼しかった。ゆっくり休んで、まっちゃんが出てきたので温泉を後にした。
花白温泉のすぐ前は、明智鉄道の駅だった。
駅名花白、そのまんまだ。いやー、家の前が鉄道の駅というのはちょっといい感じだな。しかも、地元の足として活躍するローカル線ってのはなお良いよ。廃線にならないようにがんばれ。
後は363号線を走って帰ってきた。
本日の出費
パン 1000円くらい
モス 630円
温泉 600円×2人
お茶 128円
本日のFTRの走行距離 114キロくらい
FTRの累計走行距離 5500キロ越えた