唐突晴れでそばと温泉多治見

7月22日(日)

朝起きたら虫になっていた。じゃなかった、晴れになっていた。なんですとお!? 聞いてないよお! 天気予報は雨曇りだったじゃん。全くもって、これが本当の青天の霹靂って、くだらないこと言ってる場合じゃない。全然、スタンバイしてないけど、いい加減、我慢も限界に達するところまでになっていた、バイクに乗れないフラストレーションが一気に爆発しそうで、全然、スタンバイしてないけど、これはもう、走るしかないぞ。

が、問題は全然スタンバイしてないこと。事前にいろいろ根回しなしでは、ツーリングに行けないのであった。特に今日は日曜日、掃除と買い物は必須の日なのであった。それを無視してソロで出かけた暁には、永遠にツーリングに出たままにされちまうぞ。しかも、この7月下旬から8月上旬は、夏休みロングツーリングに行かせていただく為の、大事な大事なゴマスリ期間、まっちゃんの機嫌を損ねてはまずい。ゆえに掃除と買い物をしっかりとこなし、こなしつつも、どこへ行くか計画を電子頭脳が算出中、なんだかんだでソロではなく、にょいとらんとなり、それならば、この前、この世のものとは思えないほどまずいそばを食った口直しに、おいしいそばが食いたいということで、距離的にも時間的にも、例のそばやに行くのが最善策と結論がでたのであった。まあ、どうせCB1300はタイヤがパンクしてるので来週にならんと走れんし、目下の最優先温泉である愛知の秘湯、湯の島温泉は時間的に無理だし、意義なしなのであった。温泉はたかさごでいいだろう。

出発は買い物から帰ってきて10時過ぎだったが、そば屋の開店時間からすると、これくらいが丁度いいだろう。空はカンカン照りの晴天に、夏の雲がモクモクと出ている。まるで梅雨明けみたいだよ。ようするに暑いのである。このところの梅雨空に少し肌寒いくらいの日々が続いていたので、この暑さはちょっとげんなりだ。FTR用の軽装で出発だ。

まずがガソリンを満タンにする。いつものコスモで給油133円だよ、いよいよ原油高騰もここまできたか。5リットル入らなかった600円くらいで満タンになる。FTRの好燃費は心強い。コスモを出たら、信号待ちで、さすがこの晴天に、東海地方のライダーがうっぷんを晴らさんばかりにガンガン走って行くぞ。スーパースポーツからオフロード軍団まで、19号線を東へ怒濤のごとくばく進する。信号が変わったぜ。よっしゃ、俺たちも行くぜ。と思ったら、前に止まっていた、カリカリチューンド最新型GSX-Rが、ぷすっとエンストした。うおおおお焦りまくるライダー、恥ずかしい、穴があったら入りたい! と心の叫びが聞こえるようだ。はっきり言って、思いっきり気持ちがよくわかるな。よっぽど恥ずかしかったのか、GSX-Rはすごい勢いで飛び出して、あっという間に見えなくなった。事故るなよ。

19号線をそこそこのスピードで走って、内津々峠を越えて多治見に入ると、アダルトライダー御用達のトライアンフ、ドカティ、BMWと高級車が目白押して走って行った。ライダーの高年齢化が叫ばれる中、こういったバイクの売り上げは好調なんだろうなあ。それらのバイクで10台くらい買えそうな価格のFTRは、しかし、バリバリに調子よく走って、梅雨の湿気で多少、ブレーキの泣きが気になるが、11時には例のそば屋に到着した。

例のそば屋とは、ととやさんである。漢字が変換できません。あえて出すなら「魚魚屋」なのか? ちょっと違います。開店11時半だが既に客待ちが2、3組いるのであった。なんとか初回ロットに間に合った。ホッと一息、お店の人が、今日は混んでるので開店時間を繰り上げるそうで、11時15分に開店になった。

和みのいい雰囲気の中で、限定田舎そばを食するのであった。一見、盛りが少ないようだが、これで意外に腹持ちが良いのである。味は言うまでもなくうまい。この前の御岳のそばに比べたら、まさしく月とスッポン、紙飛行機とスペースシャトル、雲泥の差だ。五平餅も食って、満足して店を出ると、びっくり仰天、店の前は何かのデモ隊の集会でもあるのかというくらいの人人人、1時間待ちは当たり前みたいで、よく待てるなあ。やっぱり早く行くに限る。

食ったら温泉に向かう。天気がいいのでどこか寄り道でもしていこう。そういえば19号線から見える修道院があったな。一回行ってみたかったので寄ることにした。永保寺も候補に上がったが、暑い中、歩かないかんのでやめ

19号線を東に向かって修道院の看板のある交差点を曲がる。正面に洋風の由緒正しい館が現れた。ぐるりとまわって、裏側の第2駐車場に入った。バイクを止めて建物の方に歩き出すと、ミカエル館ガブリエル館と名前のついた研修センターがあって、その隣の広場で何やらお祭りかなんかのイベントが開催されていた。とことこ歩いて表側に出ると、遠くから見ていた館が目の前にその全貌をあらわにした。意外に小さいんだな。ところで、修道院と言えばおいしいバタークッキーが売ってるに違いない。ワインも自前のぶどう園から作っているようなので、きっとバタークッキーもここでしかないのがあるはずだ。勝手に妄想を広げて、建物に入ると、洋画の結婚葬式シーンなどでおなじみな教会内部、正面には十字架、整然と並ぶ横長の椅子、色とりどりのステンドグラス、おお、まさしくポイントプレザントの悪夢だ! クリスティーナ、お前は悪魔の申し子なのだ! 続編作れよクソ。一番前の席にいた女の人が立ち上がって祭壇に優雅に礼をしてこっちに歩いてきた。かなり露出度の高い服装で、豊かな谷間がまさしくだっちゅーの状態で、うーん悪魔の申し子か。

いよいよ売店に行ったら、あれれ、何じゃこりゃ。何か、佐渡汽船のフェリーの売店みたいで、何もないじゃん。目当てのバタークッキーは、北海道物産展御用達のトラピストバタークッキーだった。こんなもんいらんわ。がっかりして店を出るのであった。他に何もないのでバイクに戻って、お茶にするか温泉にするか、検討の結果、温泉に行くことにした。

19号に出て瑞浪たかさごの湯に向かう。ジリジリと強い日差しに、夏の訪れを実感するのであった。温泉に着くと、温泉ラリー割引券、たかさごの湯の最後の一枚を使って入った。今日は向かって右が男湯、左が女湯だ。ゆっくり入って、汗を流す。結構混んでるな。薬湯は芋洗い状態で入れなかった。風呂を出て休憩所でテレビを見ていたら、まっちゃんも出てきた。サウナも入ってご満悦のようだ。

たかさごの湯を後にして、のども乾いたことだし、お茶してから帰ってきた。

本日の出費

そば2人前五平餅 2800円

お茶とケーキ 1900円

温泉 1400円(200円割引使用)

本日のFTR走行距離 69キロ

FTRの累計走行距離 5748キロ

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