再チャレンジ大白川温泉

9月22日(土)

私の目指す美しい日本に必要な戦後レジームからの脱却のためには再チャレンジ制度なのであります。わけわかんない事いってんじゃないよ!(野次)再チャレンジ制度のためには選挙では大敗はいたしましたが再チャレンジなのです。でもヤーメタ、総理の職を辞したいと思います。なんでこの時期に・・・政界混乱国会空転の情況下、こっちも再チャレンジなのである。どこって、大白川温泉なのである。2週間前を思い出していただきたい。前日の天気予報は晴れ時々曇り、それが当日に晴れのち曇で午後から雨かもとなり、大白川温泉への到達は断腸の思いで断念したのであった。以来、虎視眈々と再チャレンジのチャンスを待っていたのだが、今日がまさしくその日なのだ。積年の思いここで晴らしてくれるわ!

と言う事で、朝6時に、某ブロクから仕入れたレシピの目玉焼きトーストを作って食うとうまいのであった。これいいぞ。そして7時ちょっと前に納戸からFTRを引っ張り出し、エンジン1発始動、出撃だ!

ピンポンパンポーン、ここでお知らせです。この先、全く同じコースを走って行くので、湯の平までの描写は割愛させていただきます。

ノンストップで9時30分頃、分水嶺に到達した。しかし、寒いのである。まだ9月だから、上下メッシュで問題ないと思うんだが、さすがに岐阜方面山間部の日陰は体感温度が低い。ちなみに電光掲示板表示21度、これはエアコン設定温度としては全く環境保護観点からみるとなってない温度なのだ。それくらい寒い。やっぱりもうメッシュは駄目か?

スキーシーズンを外すとまったくさびしいひるがの高原を通過。元気のよい行進曲が聞こえてくるので何かと思ったら、秋の大運動会が開催されていた。なんかさー、こじんまりしてんだよなー。なんでかと思ったら、最近の少子化がうかがえる児童の少なさ。あれで全校児童かよ。オレらの世代の一学年もないんじゃないか? この国の行く先が憂える。

荘川の158号線との分岐を超えて、いよいよ御母衣に到達する。白川名物カーブ続きの細いトンネル連続を突っ切り、平瀬温泉に着いたのは10時ちょっと過ぎ。いよいよ、問題の大白川温泉への県道451号線に入るのだ。この先、最悪の路面状況が想定されるが、そのために、このスーパーオールラウンダーのオンオフ両用最強バイクで来たのだ。がっはっは、恐れる事はない、行くぜ!

で、いきなり乱立する看板群「落石注意」「巾員縮小」「大型車不可」「工事中片側交互通行」「居眠り注意」「左右確認」「指差確認」なんだか先行き不安だな。いきなり意味不明なわらがいっぱい詰め込まれた建物があるし。

しかし、どんどん走って行くと、意外によい道なのであった。道幅こそ多少狭いが、これくらいなら大型車で来ても問題なさそうだ。しかし、4、5キロ走ったとこらからだんだん様子が変わってきた。だんだん高度を上げるとともに、眼下の崖は目もくらむような状態、そして、ひしひしと狭くなってくる道幅、いよいよ路面状況が、舗装劣化という形でやってきた。砂が浮いている。これはやっぱり、大型車は危険だな。かなりストレスかかるな。そして遂に、でたあああ! 道を横切る川! しぶきをあげて渡るFTR、完全にCBで来るのは無理だな。走れるかどうか以前に、

これはバイクが汚れる。

その後も連続して現れる路上横断川を突破し、こなくそ、この程度で負けてたまるかと走って行くのだが、やがてトンネルが見えてきた。が、このトンネルへんだ。先が見えない。真っ暗だよ。漆黒の闇だよ、暗黒の世界だよ。一旦止まって考える。どうやら途中でカーブしているようだ。しかも、全く伝統がないのだ。チッガーウ! 電灯だ。電灯がないのだ。こうなったらハイビームにして突入するしかない! うおー外が明るいので目が慣れるまで本当に真っ暗、穴があったら間違いなくはまる。一気に駆け抜けて通過した。地獄の沙汰も金次第な状況をなんとか突破だ。もう怖いものはないぜ。

やがて、前方に山小屋らしき建物が見えてきた。ようやく到着か。その先には青い湖が見える。あれが白水湖だ。山小屋は全部で3軒あった。どれが温泉かわからないので、1軒つづチェックすると、一番手前は登山小屋だった。駐車場には車が満車に近い。登山愛好家が多いんだねえ。もう少し道を降りると2軒の山小屋があり、その1軒が温泉の受付だった。バイクを止めて受付のある山小屋へ向かう。BMWのGS1100が走ってきた。すげー、あんなんでこんなところまで来るなんて。さすが最強ツーリングマシンだな。

受付のあるロッジには、店番に若いにーちゃんがいた。長い髪を後ろて束ねてまさしく青春の自由を謳歌している年頃だった。羨ましい。若いうちにバッカな事ばっかりやっておけよ。歳食ってからじゃ遅いからな。

入浴料300円を払って温泉に向かう。コンクリ打ちっぱなしのトーチカみたいな建物だ。まわりは鬱蒼と茂る草木で半分埋もれてる。入り口に分析表と飲泉場がある。中に入って手前が女湯、奥が男湯だ。脱衣所には客一人のみ。駐車場のたくさんの車の人々は本当に登山目的なのだなあ。こっちは温泉を満喫させてもらうぜ。寒くて体も冷えてるし。脱いでカゴに荷物を突っ込むと温泉の方に行く。おおーっ、なんと、目の前には青々とした湖が、そして山々の緑と空の青、雲の白、すばらしいロケーションではないか。言おうの匂いも香しい。お湯を冠って入ると、結構熱いな。露天風呂だからぬるいかと思ったのだが。しかし、本当に気持ちが良いな。すばらしい温泉だ。一人いた先客が出て行ったので貸切状態。まさしく天界天界、十分に満喫させていただきました。

熱くなってきたので上がる。脱衣場でちょっと休憩、服を着てロッジまで戻ってそこの切り株の椅子に座って休憩。なんか飲みたかったが、ロッジで売ってる瓶入りコーラは

300円だぞ、300円! 物価たっかー! 

451号線を戻って、帰りは行きより早い感じがした。156号線に出ると昼飯食いたいなんか飲みたい、御母衣まで戻ったら、行きに気になっていた蕎麦屋さんがやっていた。おっけー、この蕎麦屋さんで食うぞ。案内に従ってお店に行くと、御母衣湖周辺にいくつもある別荘ログハウスのうちの一軒がお店だった。砂利の駐車場にバイクを止め、積雪対策に2階になっている玄関から店に入る。本当に普通のうちの玄関みたいだった。普通に手前に引っ張るドア、玄関で靴を脱いで上がらせていただきますお邪魔します。奥さんが出てきて、お一人様ですか、ではこちらで。座ってメニューをもらうと、蕎麦850円定食1300円夏期限定メニューは終了しました、じゃあ蕎麦850円でよろしく。待っていると、夫婦二人でやっている小さなお店ですので時間がかかりますなんてかいてある。時間がかかるようなので何か暇つぶしに読む本でもないかと思ったら、もう持ってきた。速いじゃん。おお、うまそうじゃん。付け合わせもあるし。

食ったうまかった。お土産買って帰る事にする。

帰り道で制限速度で走るワゴン車に、しびれを切らして後ろの方から反対車線に飛び出して5台も無茶に抜いて行った青のティアナ、小学生の列に突っ込まないように気をつけろ。自分が1トン以上の重量の鉄のかたまりを1秒間に50メートル近い距離を移動させるエネルギーを扱っている事を忘れるなよ。

本日の出費

ガソリン 500円くらい

温泉 300円

そば 850円

お土産 1060円

FTR本日の走行距離 300キロくらい

FTR累計の走行距離 6280キロ

もどる