3万キロ突破ツーリング諏訪

11月25日(日)

3万キロである。英語表記で30,000kmである。(チッと違うと思う)とにかく3万キロである。実の膨大な数字である。地球の直径12万キロの4分の1である。あれ、1万2千キロだったかな。だとしたら地球の直径より長いのである。その達成を意識したのは前々回のツーリングからだ。そして前回、次回は間違いなく3万キロ突破プロジェクトになると確信したのであった。そうなると思い出すのは前のツーリングマシーンCB1000SuperFourの3万キロ突破である。あの時、片倉館へ行ったんだな。確かに、距離的にはイベントとして申し分ないし、目的地の豪華さも申し分ない。が、あの時は5月だった。初夏だった。今は違う。晩秋というか、高山では積雪20センチだぞ、冬だよ冬。長野の諏訪湖まで行くって、そんな無謀な事できるかいな。が、奇跡は起こった。週末に気温が戻り、暖かくなるというのだ。ネットで調べても、19号線上に積雪の情報もなく、あとは決断のみとなった。

行こうではないか。これは「冬でも走るぞ宣言」をしている私への挑戦だ。ここで引き下がっては、結局、寒いから走らないチキン野郎だなどと烙印を押されてしまうのだ。行くぞ3万キロ突破ツーリング!

で、いきなり寝坊です。起きたら6時でした。急いでポンレウ゛ェックのクリーム食パンのトーストを食って、レベル4耐寒装備を装着、7時、実家ガレージからCB1300を引っ張り出す。エンジン始動、暖気が時間かかるな。東の空から朝日が昇り、なんだかだんだん寒くなってきているような気がするんですけど。

暖気をおえて、発進する。いつもの19号線コスモ石油で給油、ガソリン144円。相変わらず高いなー。でも、もうこの値段が普通になってきたのでいちいちブータレこく気にもならなくなってきたよ

いざ、諏訪湖片倉館に向けて出撃である。19号線をかっ飛ばしていく。交番では警備中のおまわりさんが立っていて、寒い中お疲れさまです。内津々峠の電光掲示板は3度。先週より寒いじゃん。本当に今日は暖かくなるんだろうな。天気予報頼むぜ。きっと日が照ってくれば暖かくなるだろうと信じて走り続けるが、非常にも温度計は土岐2度、瑞浪1度と、まるでニューヨーク市場の株価みたいに順調に下がっていく。お先真っ暗だな。手がかじかんできて、やっぱりグリップヒータが欲しいと切実に思いつつ、信号で停止するたびにエンジンに手をやって暖をとる。でも、水冷エンジンって空冷みたいにあったかくないな。いっそエキパイでも触ればいいが、手が届かん。あ、そうだ、いい事考えた。エキパイと同じようなものがトップブリッジにあるじゃん。ハンドルバー。ここに排気を通せば、熱でグリップが暖かくなるじゃん。排気利用の実に今風なエコ発想。素晴らしい。誰か作ってくれないかなー、などと、ばっかじゃないのと言われそうな事を考えつつ、走っていくと、遂に、0度だよ。久々に電光掲示板寒暖計が0度だよ。うわーん、寒いよー死ぬよー。指先の感覚がないよー。

たまらず、元起に入ってトイレ休憩、なんか飲もうと思ったが、コーヒーばっかりしかないじゃん。超大型トラックがでーんと止まって、降りてきた運ちゃんがコーヒーを買っていった。うー、ホット紅茶がないので諦めて出発。

いよいよ木曽路に突入する。遅いヴィッツが前に走っているが、抜かそうにも寒いのでスピードを上げられん。おとなしくついていくと、遂に、遂に、サブプライムローンによるアメリカ経済の後退を暗示するような温度低下はマイナス1度まできた。電光掲示板0度以下なんて何年ぶりに見るかな。このところの温暖化のおかげで、結構楽な冬を過ごしてきたのだなあ。

いっこうに暖かくならないまま、寝覚の床を越え、奈良井宿を越え、楢川まで来て道の駅に入った。

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トイレ休憩をとり、自販機にホット紅茶があったので買って飲む。感覚が無くなっていた指が、多少回復する。バイクに戻って土手を見たら霜が降りてるよ。霜だよ。長野恐るべし。やはり日本は開国すべきですタイ。このまま先に進んで大丈夫か心配になってきた。塩尻方面は全面的に霜が降ってるようで、白いのである。道路の凍結も心配なのである。しかし、ここまで来たんだからもうちょっと行ってみよう。ヘルメットを冠ったら、冷蔵庫に頭を突っ込んだかと思った。

やけくそで走っていったら、塩尻手前まで来て急速に暖かくなってきた。そして北アルプスが迫力の勇姿を出現されるのであった。山頂に雪を載せた山脈がここが木曽路信濃路である事を実感させる。おお、信州に来た、信州、この旅愁あふれる響きがたまらん。

19号線から20号線に乗り換え、ここは高速道路ではないと但し書きがされているほど走りやすい道なのだが、今日はなんでか皆さんスローペース。どれも皆地元ナンバーなので、これはひょっとして道路が凍結しているのかと思い、いつもならコイーンと抜かしていくのだが、今日はおとなしく皆についてノロノロと走っていった。すると、交差点でもないのに交通量調査みたいな人が座っていた。変なのと思ったとたんに、前方に止まれの旗をもった警官がドドーッと現れた。げろげろー! ネズミじゃん! ドドーッと現れた警官は、後からかっ飛んできたFJRともう1台が捕まった。うおおー、やべーやべー、危うくオレもあのバイクと同じ運命を辿るところだったゼエ。奇跡的に一命を取り留めた九死に一生を得た瓢箪から駒だよ。(全然意味不明)

その直後、塩尻峠越えから諏訪湖とアルプスの山々が、朝靄のなかに浮かぶ幽玄のような世界が目の前に現れた。なんという素晴らしい光景、まさしく桃源郷のようで、風光明媚なこの世のものとは思えない世界だ! 写真が撮れないのが本当に残念だった。まさか交通量の多いこの道で止めるわけにもいかんので。

下諏訪市に入って、毎回間違える諏訪湖入りだが、今回は事前にグーグル地図で確認済みなのである。そうそう何度も間違ってられっか。高岡の信号で曲がり、諏訪湖湖畔道路に入って、そこからすぐが片倉館だ。

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さすが3連休最終日、観光客が多い。駐車場に車がいっぱいだった。毎回空いてる温泉だが、今回は満員御礼状態かもしれんと思いつつ、バイクをいつもの木の下に止めて温泉セットをもち、建物に急ぐ。周辺の紅葉はほとんど終わり気味、残念だ。建物に入ってブーツを脱ぎ、下駄箱に突っ込んで上がる。受付でお金を払う。500円だった。男湯の方に行って、脱衣所に入る。ロッカーは相変わらず50円、このために50円玉をキープしてきたのさ。荷物を突っ込んでお風呂へいそいそと進むのであった。あれ、駐車場が混んでいたのでもっとお客がいるかと思ったら、結構ガラガラだな。まあいいや。体を洗う。おお、遂にシャンプーがセットされたぞ。素晴らしい。洗ったら湯船へ。あつーっ。熱いです。体が冷えきっているのでお湯が熱くて熱くてたまらん。ゆっくり浸かって体を慣らす。ようやく入る事が出来たら、早速歩行湯である。湯のなかをぐるぐる歩く。この片倉館に来てこれをやらないのはウソだ。ぐるぐる回っていたら目が回ったので休憩。落ち着いたらまたぐるぐる回る。疲れた。温泉入って疲れてどないするねん。後はゆっくりたんのん(注、堪能の意)してから出た。脱衣所には若者の一団がいて元気に騒いでお風呂に入っていった。一緒じゃなくてよかった。服を着て脱衣所を後にする。

片倉館を出たら昼飯にしようと思い、やはり信州に来た以上、そばだ。ここへ来る途中、純手切りそばという看板があったのでそれを食う事にした。駐車場を出て、湖岸線を走っていく。途中でバイクを止めて諏訪湖の写真を撮った。かもが一生懸命泳いでいた。暖かくなってきたのでしばらくのんびり諏訪湖を泳ぐかもを見ていたが、予定時間が過ぎていたので慌ててバイクに戻って出発。

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お土産に何か買おうと思ってホテル街の方に戻った。すると、高岡城跡の看板があったのでそちらに向かうと、なにやら味噌茶屋なる看板が。何だろうと思いつつ、そっちに行くと、出現したのは何とも重厚で年季の入った土蔵と和風の建物だった。

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味噌の製造所で、即売所も兼ねているようで、さらに食事も出来るようだ。バイクを止めて中に入る。高級な味噌が並んでいた。何種類かあるなかで、こってり濃くのある味というのを選んで買う。食事も出来るようだが、混雑していたのでやめた。今度まっちゃんと来よう。

店を出て、完全に予定時間をオーバーしているので急いで20号線に戻った。予定では12時にはここを離れて16時半頃の帰宅予定だが、もうすでに13時近い。やばい。塩尻峠を越え、やはり帰りにはあの幽玄な光景は終演しており、返す返す残念。その先を進むと、目前には雪を冠ったアルプスが絵画のように見えるのであった。途中の道の駅なら写真が撮れるかと思って時間がないのに行ってみた。しかし、残念ながら、光景は見えるが写真は撮れなかった。もっと望遠レンズをもってこないと駄目だな。しかし、売店で頼まれていた五穀を見つけたので買った。ガソリンを念のために補給、150円もしやがったぞ。

あとは19号線をひたすら走って帰ってきた。

そして、その時は恵那釜戸辺りでやってきた。

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ジャーン。3万キロ突破! 遂にここまで来ました!

しかし、恵那から多治見まで、これでもかと渋滞には参ったな。

本日の出費

ガソリン カード

温泉 500円

紅茶 120円130円

味噌などお土産 2000円くらい

本日のCB1300走行距離 380キロくらい

累計のCB1300走行距離 30040キロくらい

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