バリ風和風どっちになるのか松阪温泉

3月29日(土)

頓挫した「伊勢本店でしか売ってない時期の赤福をゲットするツーリング計画」の準備中に立ち寄り湯を検索したのだが、全く伊勢松阪方面には良い温泉がないので困って結局津や鈴鹿辺りまで戻るか、さるびの温泉に行くことになり、その顛末は決行日の翌日に赤福解禁が発表されて、赤福はやめてさるびの温泉のみに行くことに終わった。で、その日にキングオブ温泉データベースの管理人Mr.温泉のミツさんのところに遊びに行ったら、松阪の熊野の郷が良いらしい。何てこった! 行く前にチェックしておけばそっちに行ってたのに!(勿論さるびのも良かったけど)後悔先たたず、かくなる上はこの温泉に必ず行かねばならんのであった。

というわけで、行くことにしました。が、肝心な旗艦CB1300のまさかのフロントタイヤ摩耗発覚! 交換に2週間を要してその間2号車のFTRが活躍したのだが、いかんせん松阪となると23号線産業道路勝負になる以上、最強のマシンで挑むのが礼儀というものである。いよいよフロントタイヤ交換が完了してスタンバイオッケーなのだ。次は情報収集である。ネットで検索してホームページをチェックする。なんでもバリ風と和風の2つの温泉が交互に楽しめるらしいが、期間をおいて交代なので、事前に調べておいた方が良いとのこと。その意味もあってチェックを入れたのだが、それよりも気になる情報を発見してしまった。なんと、朝風呂時間は650円なのだ。通常950円だから300円も安いぞ、これはこのシステムを利用しない手はない。朝風呂時間帯の10時までに入って出れば良いので、松阪まで3時間半と計算すると、朝5時くらいに出れば9時には到着して温泉に入れるな。1時間もあればたんのんできるから十分に10時までに出ることが可能だ。差額の300円も儲けるのだから、思い切って昼飯は松阪牛を食おう! うむ、素晴らしい、完璧な作戦、オレって頭良いよなー。よーし、明日に備えてさっさと寝よう。まっちゃん、明日は4時起床だよ。え、何言ってんの勝手に行けばー。

起きたら5時半だった。

駄目だ。

完璧な作戦だったが、立ち上がりでつまずいて頓挫した。遺憾の意を表します。今後はこのようなことのないようにしっかり管理指導して行きたい。謝罪会見もすんだので、仕方がない諦めて普通に行こうか。朝飯食って7時に出発、まっちゃんは休みの日なんだからゆっくり寝かせてよねー、勝手にひとりで行けっていったでしょー、もう一回寝よ。と寝てしまった。

あ、出発までに1034文字も使ってしまった。これだから前置きが長すぎるっていわれるんだな。

で、いつもの19号線のコスモでガソリン満タン、144円18リッターくらい入った。最近リッター20キロ行ってないなー、やっぱり信号が多いところ走ってるからかなー。などとぼやきつつ、19号線を名古屋に向かう。その通りで、今回でこのルートが今年4回目になるな。勝川から北区西区中村区を経由するルート、土曜日ということもあってか、朝早い時間にも関わらず交通量が多かった。日曜日ならもっと空いていたんだろうが、やはり土曜日は仕事をする人が多いようだ。中村区の大きな鳥居の当りででかいブレイザーが後輪バーストさせて立ち往生していた。修理にお金がかかりそうだな。駆っ飛んでいくシーマについて走って行く、工事中のでかい病院は相変わらず工事中で、昨今の医師不足などどこ吹く風なのであった。

23号線に出るのに1時間15分かかった。やはり交通量が多くてスピードが遅いな。23号線も相変わらずドラックが多く、流れはいいのだが、前方を走るジャパンエアラインの大型トラックのせいで何にも前が見えん。そのトラックについて延々四日市辺りまで走った。トラックがどくとようやく視界が開けて、制限速度プラスαで順調に進む。今年4回目にもなると、街道沿いには特に面白いものもないな。ひたすらに走って鈴鹿、津を越える。このところのポカポカ陽気がちょっと落ち着いた気候だが、それでも一時のとんでもない寒さは影を潜めて走っていても楽だ。そのせいか、全く休憩無しで松阪市まで来てしまった。

距離は約100キロなので、そろそろ休憩ポイントなのだが、目的地は目前なのでこのまま行くことにする。松阪に入ると、さすが松阪肉の本場だ、焼肉屋がそこら中に出現する。テレビでCMをよく見かける殿様の「一升びんじゃ!」の本店があった。おお、こんなローカルなお店だったのね。もっとでかいお店かと思ったのだが。お肉がくるくる宮町店も近くにあるようだ。看板が出ている。300円得していれば、今頃一升びんで松阪牛の焼肉を食っていたのに誠に残念である。まあ、東京新銀行のマスタープラン並みにずさんな計画だったから仕方がないわな。あっはっは。

温泉は42号線沿いになるはずなので、ひたすらに42号線を走って行くと、うーむ、こんなに来ていいのかなあと不安になるくらいに進んだところで目印となる松阪カントリークラブが現れた。これがあったらもうすぐだ、お、熊野の郷の看板発見! あそこだ、と思って入ろうとしたら、なんか建築工事用車両がずらりと鎮座するレンタル建機の会社じゃないか、えー、たしかに看板が出てるのに、と曲がり損ねてまっすぐ行くと、横目で確認、なんと、その会社のお隣にぴったり寄り添うように温泉の建物があった。ほりゃ、まちがえるわなあ、仕方がないので、やりたくないが交差点でUターンして戻り、温泉の駐車場へようやく到着した。

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和風のかなり大規模な建物が見渡せるわりと広い駐車場には、ほとんど車がいなかった。もっと商売繁盛してるかと思ったのだが、意外にガラガラなんだな。バイクを止めるスペースは特にないようなので、普通に車を止めるところへ止める。そのとき丁度入って来た白のセダンが向かいに止まり、降りてきた女の人が、横に止まっていた黒い車から降りた女の人と一緒に温泉の方に行った。待ち合わせて温泉に来たのだな。地元にこれだけの施設があれば行くわなあ。ウチの方でも竜泉寺温泉なんて、めっちゃ混ですわ。

タオルをもって温泉の方に行く。中に入ってブーツを脱ぎ、下駄箱の一番下の背の高いところへ入れた。鍵はボタンを押してまわすややこしいもの。それを持ってフロントに行く。下駄箱の鍵と交換で、ロッカーの鍵を渡された。これがまたハイテク機器で、ロッカーに近づけるとロックが解除され、また近づけるとロックされるという優れもの。使い方わかりますか? 受付のねーちゃんに聞かれてもう一度説明を聞くが、久しぶりにノンストップで100キロ走って来たので、頭の中がホワイトニングゥーな状態だったから不安だな。

まあいいや。あんない通りに奥にすすむと、センスの良いカッフェーあり、和の落ち着いたレストランありと、かなりのクオリティですぞ。さすが950円は伊達ではないな。そして、その先を進むと、通り廊下に中庭がこれはまた見事で素晴らしい。京都か鎌倉か高野山かと思えるほど。男湯に向かうと、今日は「和風」でした。うーむ、バリ風って想像がつかなかったので期待したのだが残念。まあいいか。和風の男湯の脱衣所に入ると、雰囲気一変、高級リゾートホテルの会員制スポーツクラブみたいな縦長のロッカーが整然と並び、4桁のナンバーが規則正しく打刻されているのであった。あまりにロッカーが多過ぎで自分の番号を探すのに一苦労。ようやく発見して、説明通りにロックを解除、がちん! と音を立てて解錠された。広いロッカーは余裕で荷物が入る。突っ込んでタオルを持ち、いざ、お風呂場へ行かん。

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お風呂場はなかなかの広さだが、そんなに驚くほど広いわけではなかった。入って左に洗い場がある。完全にひとりつづ遮断壁がある。体を洗ってまずは内湯である。内湯は2カ所、あとはジャクジー、サウナの水風呂。どれも湯船は中ぐらいで、あまり広いとはいえない。が、今日はほとんど貸切なのでゆーぜんと入ってたんのんできるのだ。お湯は特徴もなく、この規模の温泉なら間違いなく循環消毒加温なのでそういう意味では特筆すべきこともないが、これだけ立派な造りの温泉ということで良しとするか。次に露天風呂に行ったら、岩風呂と石をくりぬいた風呂があった。石風呂は何たらかんたらと講釈が書きつづってあるがなんか体に良い石らしい。ありがたくたんのんする。地理的に開放感を求めるのは無理ということで、空が見えるというだけの露天風呂だが、まあ、いいとするか。再び内湯に戻ったら、内湯のひとつがお湯の色が違うのでよく見るとそこが源泉掛け流しだった。最近こういう一応源泉風呂も用意しましたと形だけ繕った温泉が多いんだけど、なんかスケベ心見え見えでやだな。別に循環でもいいじゃないか、消毒でもいいじゃないか、加温してもいいじゃないか、諸君、自信を持て。って何の話だ?

たんのんしたので温泉を出た。暑いので革ジャンだけ着ないで渡り廊下に出ると、風が実に心地よいのだよ。ちゃんと腰掛けも用意してあるので、いいねえ、こういう気配りはすばらしい。そこにすわってばふーと一息入れてグニャグニャになっていたら、体の熱もおさまってきたので革ジャンを着てフロントへ戻った。料金は後払いなのだ。950円払って温泉を出る。

外は強い風が出て、雲も広がってきた。じゃあ、ボチボチ帰るとしよう。42号線を戻り、途中、吉野家があったので、松井選手のCMが流れていることだし、24時間復活した牛丼でも食うか、ということで昼飯は牛丼にした。でも、24時間復活記念とかなんとか言ってるだけで、安くなってるわけでもなく、サービスチケットがもらえるわけでもなかった。なんかつまらん。

帰りも一気に走って帰ってきた。

本日の出費

温泉 950円

牛丼 380円

CB1300本日の走行距離 250キロくらい

CB1300累計の走行距離 31400キロくらい

 

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