レアで近場の温泉オフ南信州

６月１５日（日）

Takemaさんとこのオフ会キャンプに行けなかったので、蘭さんから、せめて近場の温泉でオフ会でもやったらどう？という事になって、以前からご一緒したかったmachikaneさんとのマニアック温泉オフ会を計画したのであった。なんせmachikaneさんといえば温泉大明神である。マイ桶マイスコップを担いで山奥の温泉を発掘して入ってるイメージがあるので、温泉をチョイスしてもらったらとんでもないところを選択してくるのではないかとビビったが、そこらへんはやはりさすがというか立派と言うか、丁度いい具合な温泉を候補にしてくれたのである。そのひとつ、魚見の湯を目的地として計画は立案実行の段階に入ったが、ここで緊急事態が！　なんと、魚見の湯は日曜日休みだった。がーん。急遽、温泉の目的地を次点候補の今宮半平、略して今半って全然違うんですけど、そこが目的地となった。五平餅がうまいらしいので、実に楽しみなのだ。集合場所はいろいろ考えたが、結局、香嵐渓辺りが３人とも丁度いいのではないかという事で、決定。転勤が決まって公私ともに多忙なmachikaneさんと、バック転の練習に忙しい蘭さんと、そしてこのわたくし、の３人のオフ会がいよいよ当日を迎えたのであった。構想３週間、制作費４００円の一大プロジェクトである。

で、当日、興奮して眠れん。４時半頃起きてしまった。集合時間は８時半なので７時に出れば十分だったが、寝とれんので起きてしまった。冷蔵庫に入っている朝飯用のサンドイッチを食って、コーンスープを飲んで、いそいそと装備をする。そしたら６時頃に出発準備ができてしまった。もうこうなったら行くしかない。早いかもしれないけど行くぞ。っていうか、絶対早いけど行くぞ。まっちゃんの「早すぎるよ、向こうで何すんの？　バッカじゃないの」との言葉も無視して、実家ガレージからCB1300出撃である。

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今回は三河方面へのアプローチなので、瀬戸経由で走るのであった。第２のコスモ石油でガソリン満タン、口元までいっぱいいっぱいに入れて、オフ会は何が起きるかわからんからな、なるべき航続距離を伸ばせるように準備万端のしておくのだ。ちなみにリッター１６４円、物価高騰の波は相変わらずきついのであった。過酷だ。空を見ると、天気予報が昨日の夜まで晴れだったのに、朝はどんより曇っているが大丈夫なんだろうか。まあ、大丈夫だろうと、根拠のない自信を持って出発する。

久しぶりの瀬戸経由１５５号線は、コンビニがクリーニング屋になっていたり、ユニーがアピタになっていたり、多少の変化はあったものの、おおむね相変わらずな街並であった。豊田市外に入る手前の５叉路を越えたところで、足助方面に曲がる。この道を走るのも久しぶりだ。あんまり久しぶりなんで、なんか変わっていてもサッパリわからんな。勘八峡を横目に国道１５３号線に入る。本日のメインルートだ。秋の紅葉の時期は、大渋滞の形相を見せるこの国道も、シーズンオフの早朝はガラガラで快適な道だ。調子よく走って、予想通り、１時間くらい早く、集合場所のサークルKに着いてしまった。早いから、香嵐渓の周辺をちょっとうろうろして、そのうちに入ろうと思っていた岩神の湯が閉鎖されていた。

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がーん。蛇センターは無くなってもいいけど、（蛇嫌いだもんね）温泉は無くなるなよー。くそおもしろくない。ぶつぶつ言いながら、駐車場のトイレを探して、用を済ませるとサークルKにバイクを止めた。午後の紅茶を飲んで時間をつぶす。天気がよくなってきて、それに比例して、バイクの姿がじゃんじゃん増えてくる。ネイキッド軍団、SS軍団、ハーレー軍団、ドカ軍団と、うじゃうじゃわいてきよった。なかでもドカ軍団はサークルKに突入、狭い駐車場を占拠するかたちになって、まー、ちょっとはた迷惑も考えろっての。ちらっとリアタイヤを見たらヘリまで剥けてた。おみそれしました。どうぞお好きなようにしてください。そしたら蘭さんが現れた。

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じゃーん、本邦初公開のKawasakiGPZ750Rで登場だ。どもども、挨拶もそこそこに、蘭さん、ここわかりにくい！　相変わらず上下革の姿を見て、暑苦しい！　まあ、確かにおっしゃる通りなんで、反論の余地がないんですが。で、本邦初公開のGPZを見せていただく。かくかくしかじかと修復箇所の説明など聞いていると、machikaneさんが赤いGPZ1100で現れた。おお、マチカネさん待ちかねたぞ！　（ゴメンネ、どうしても言ってみたかったもんで）

初対面だというのに初対面な気がしないのでろくに挨拶もしないで話が一気に盛り上がってしまった。蘭さんが「行きますか」と号令をかけてくれたのでけじめを付けて出発する。

まずは私が銭湯で走る。先頭で走るだよ。風呂の中で走ってどうするねん。１５３号線を飯田に向かう。三河の山の中をウネウネとカーブする道を走り、幽霊で有名な伊勢神トンネルを抜け、風光明媚な中、そこそこ交通量が多いのでそれなりのスピードで、休憩ポイントの平谷の道の駅まで来た。そこでトイレ休憩を済ませ、今度はmachikaneさんが先頭で走る。飯田市内の裏道を走るからだ。GPZ1100、CB1300、GPZ750の順番で１５３号を駆ける。またこの道が素晴らしく眺めがいいので、蘭さんがお気に入りの道というだけの事はある。しかし、それにしてもmachikaneさん速いなー。このバイク走らんし曲がらんのですよなんて言っておきながら、こっちはついていくので精一杯。さすがKawasakiライダーなのであった。

昼神温泉との分岐点を過ぎて、ヤマギシの看板のあるところで裏道に入る。これは農免農道である。この道で渋滞する飯田市内を迂回する事で時間短縮を図るのである。この道がまた快適で見晴らしが良くて、素晴らしい。飯田市街が見おろせる位置を走るので、おもわずあちこち見とれてしまうと、あっという間に置いて行かれるので焦って追いかけるのを繰り返した。

こうして、予想以上に時間を短縮して我々は目的地の今宮半平に到着した。

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時間は１１時なので丁度いい。早速、食堂に入って五平餅を注文する。席について五平餅を待ちながら、ツーリング談義に花が咲く。夏のツーリングはどこに行くのか、あそこがいいここがいいなどと、話していると五平餅が来た。４本セットでタレが２種類、どっちもおいしいのであった。蘭さんが食うのが速いので、やっぱりテラ飯倶楽部ですねとmachikaneさんはびっくりしてる。ちなみに、私もテラ飯倶楽部の端くれですが、全然食うのは遅いし食う量も少ないです。最近のお館様は神がかり的になってきた。そのうち空中浮遊とかしそうだな。

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食ったので温泉に移動する。温泉は隣の旅館の中だ。靴を脱いで上がって、受付のばあちゃんに４００円払って、貴重品はホールにロッカーに入れて、ぞろぞろと奥へ進む。男湯の方に入ると、こじんまりした脱衣所だ。分析表が掲示されているのでmachikaneさんのチェックが入る。やはりここは飯田城温泉からローリーで引いてきているようで、ここで自湧してるのではないようだ。ちょっとがっかり。でも、お湯自体はいいお湯なので、温度もぬるめで気持ちよく入れた。

温泉を出ると、お店の向かい側の市民球場では試合が行われていた。ちょっと見学する。すると、お店のばあちゃんが「これあんたらーのじゃないのかえ」と手ぬぐいを持ってきた。忘れ物を持ってきてくれる優しいばあちゃんに感謝です。

まだ時間が早いし、ここの温泉ではやっぱりもの足りないなーと思っていたら、蘭さんが「もう温泉行かないの？」とツーカーな発言、machikaneさんもどうしますかと考え始めたので、あーだこーだと議論の末、駒ヶ根の早太郎温泉に行く事にした。晴れて来たとはいえ、雲が多いので駒ヶ岳がきれいに見えるかどうかわからないが、行ってみる価値はあるな。再び、machikaneさん先頭で、裏道を走り抜ける。しかし、この辺りは本当に見晴らしがいいな。左右をアルプスに挟まれて走るのは実に快適なのであった。

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駒ヶ根ICの方に曲がって、ソースカツ丼で有名な明治屋さんやガロさんの横を抜け、早太郎温泉のこまくさの湯に着いた。もうひとつ、家族旅行村にも温泉があるようだが、今回はこっちにしておく。駐車場にバイクを止め、一応、と思って「入ります？」とmachikaneさんに聞いたら、しっかり手ぬぐいを握り締め、目を輝かせていた。うーむ、愚問であった。入る気満々だ。やっぱり温泉が好きなんですね。

３人でうほほほーいと温泉に行き、靴を脱いで建物に入ると発券機で６００円の入浴料を払い、受付に券を渡して手前の男湯に入る。この前来た時は奥が男ゆだったので、今回は違う湯に入る事ができるぞ。ラッキーだ。貴重品を貴重品ロッカーに３人分まとめて突っ込み、革ジャン革パンを脱いで棚に置いたら蘭さんが革ジャン盗まれない？と言うので、確かに貴重品より金額的には高いよね、と激しく同意だった。

お風呂に移動して、お湯に入ると、やっぱり広いお風呂はいいねえ。見晴らしもいいし。温泉はこうじゃないといかんなあ。露天風呂に行くと、幸い雲が晴れて駒ヶ岳が見えるのであった。そんな光景を見つつ、お湯に浸かって人生を満喫するのであった。あー、もうお家に帰りたくない。明日、仕事に行くのやだなー。

そんな事を考えて入っていると、蘭さんが、釣りをやってくる！　と宣言して温泉を出て行ってしまった。おお！　やはり人生に目的を持っている男は違うぜ。こうしてはおれん、こっちも人生に目的を持って、温泉を出るぞ。

こうして快適な温泉の呪縛を逃れて脱衣所に戻った。装備を装着して温泉の建物を出る。蘭さんが川で釣りをやっている。駒ヶ岳がきれいなのでベンチに座ってぼーっと眺めていると、蘭さんとmachikaneさんが戻ってきたので、そっちへ行った。ちょっと釣りの話で盛り上がり、それからさてどうするという事になった。

蘭さんは途中で釣りを、machikaneさんは６時からの秘湯に挑戦を、とこの先の計画を発表するので、こっちも帰って晩飯を食う、という作戦を発表した。ということで、昼神の手前のコンビニまで３台で戻り、そこで解散する事になった。

来たルートをそのまま引き返すかたちで走り、犬を洗う場所のあるセブンイレブンまで戻って、そこで各人、お茶やチョコやフランクフルトなど食いながら、またまた話に盛り上がるのであった。

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で、そろそろ時間だし、雲行きも心配なので、解散という事になった。次回はソースカツ丼を食うオフ会でもやろうかという事になって、machikaneさんは１５１号線を、蘭さんは１５３号線を、そして私は２５６号線清内路峠へと、それぞれ違う道を進むのであった。

また会おうぞ！

本日の出費

温泉　４００円６００円

飲み物　１４７円　１２０円　１２５円

食べ物　５００円

本日の走行距離　３４０キロ

累計の走行距離　３３５００キロくらい

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