刈谷ってどこやのかきつばた
1月17日(土)
昨晩、テレビでL change the world地上波初放映でやってたけど、何度見てもやっぱり福田麻由子ちゃんはかわいい。実にかわいいのでツーリングにいくことになった。いみがわからん。
問題は目的地なんだよ。この1週間2週間、極寒のシベリア、血も凍り付く寒気団ご一行様の襲来で、日本列島は経済状況と同じくく、急速かつ深刻な冷え込みのために雪雪雪、久しぶりに平野部でも雪、これでは我がツーリングフィールドのメインである岐阜長野方面は当然不可、となれば行く方向は三河か静岡か三重方面になるんだが、静岡はこの前行ったばっか、三重はとりあえず新しい温泉が見当たらん、ということで、三河平野部に行くことになった、消去法って消極的なような気がするが、まあこの際、大は小を兼ねるの精神で行きましょう。いみがわからん。
実は、刈谷のかきつばたの湯に行きたいのですよ。このかきつばたの湯は、過去に何度か行こうとしているのだが、場所が分からなくて頓挫しているのであった。懸命なる読者諸君ならもうご存知の通り、毎年、初春に渥美半島の菜の花を見に行くツーリングをしているのだが、渥美半島は温泉がないのだよ、で、仕方がないので帰り道に刈谷のかきつばたによる作戦を立案しつつも、その周辺で道に迷って断念しているのだ。しかし、今年はチェーンジウイカンの年なので、こんな毎回頓挫するなんてことからチェーンジしないかんのである。そのためには事前審査が必須、いつもルート検索に使うMap Fun Webを駆使して、しっかりとルートを頭に叩き込む。いつものござらっせルートで走り、153号線を和合あたりで越えて、まっすぐ走って54号から56号にスイッチすればオッケーだ。カンペキに分かった。これで道に迷うことなどナッシングだぜ。
で、当日、出発は温泉が営業開始時間9時なので、あまり早く付いて開店待ちはさけるため、8時頃に出ることにした。天気予報は晴れ、暖かくなるらしい。これはラッキーだな。今回のマシンはFTR223リトルパール号だ。昨年の失敗、新春2度目のツーリングでまさかの立ちコケを再現しないために、究極の回避策、2度目のツーリングにCB1300に乗らない、というカンペキな作戦を思いついたオレって頭いいよなー。準備して行こうとしたら、実家でコーヒー飲んでこうとまっちゃんに言われた。なんでも、ブルーマウンテンを買ったらしい。めちゃくちゃにおいしいらしい。うーむ、飲みたい。まあ、時間もあるし、出発前のコーヒーブレイクを楽しんでから、8時半頃に出撃だ。
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いつものコスモでガソリンを入れたら3リットルも入らんかった。前回のツーリングで大した距離を走ってないからな。しかし、満タンしておいた方が何かと安心だし、航続距離が短いFTRに満タン出発は必須なのである。で、ガソリンスタンドを出るとビュイーンと走り出す。不思議なもので、出発するまで寒いだの冷たいだのと言ってても、いったん走り出すと、やっぱサイコー、気持ちいー、冷えきった朝の空気を引き裂いて突っ走るのもカイカーン、よほほほーいと節操ないのであった。やはりライダーはバカなのであった。
庄内川を渡って守山区に入り、森林公園を越えて瀬戸を経由、途中の学校ではいやに仰々しい警備の人が何人もいるかと思ったら、大学のセンター試験が開催されていた。そうか、君たちにとっては、今日は一生一度の勝負の日なんだな。負けるな断じて負けるな。妥協すると40過ぎて後悔するぞ。
順調に進んで、矢田川の先の、この前、全面通行止めの道も今回は通れたので、迂回して道に迷うこともなかった。長久手古戦場の公園を横目に市内から瀬戸足助方面に抜ける6号線を横切って、県道223号線を南下して日進市に入る。ここらあたりの道は普段全然走らないのでさっぱりわからん。今どこを走ってるのだろう。ホンマにこっちで大丈夫なんかえ? ってなんで京都弁になってんだ? ちなみにリニモの駅は芸術大通の場違いに近代的な建物だった。たしか、ここ大学生たちがリニモが廃線になると通学に困るからといって、沿線ガイドを作ったんだったっけ。どうやらあまり効果があったようでもないな。現実は厳しいのであった。
ホントにこの道でいいのかとまだまだ心配しつつ、それでも地図を確認するのもメンドーなので、いっちゃえいっちゃえとまるで考えてない相変わらずの調子で進むと、不釣り合いなくらい立派で場違いな高層マンションが出現して、さらにその周辺はがんがん再開発がされていた。名鉄の米野木駅があり、この駅の利用を見込んでのマンションのようだ。ここからなら市内も豊田も通勤圏内だからな。でもやっぱり一見、不釣り合いだなこのマンション。その先に愛知池の堤防が目の前に出現した。でっかく「あいち池」と植え込みの表示がしてあるのでよくわかります。この辺りから東郷だ。
ようやく153号線にたどりついた。とりあえず道は正解だったようで、途中でビビってほかの道を選ばずに来たのは正解のようだ。ここで県道54号線に乗り換えるのだが、しっかり表示も出てるのに間違えて36号線に入ってしまった。途中で気がつき、Uターンして戻る。こういうとき小回りのきくFTRはいいな。これがCBだったら立ちゴケを恐れてUターンなんか絶対に出来んぞ。153号に戻って正しく54号線に入る。54号は県道なのに広くて交通量も多く、沿線のお店のたくさんあって賑やかしい道だ。このあたりは世界のTOYOTAのお膝元らしく、関連企業の建物がいっぱいある。トヨタ車体やらデンソーやら、そうそうたる顔ぶれだ。
しかし、どんだけ走っても案内表示に「刈谷市」の文字が出てこないのだが、本当にこっちかよ。豊田市、岡崎市、安城市、豊明市の案内表示はよく見るのだが、今日の目的地、刈谷の表示が全然ない。これで大丈夫なのか。だいたい、この辺りの地理に明るくないからなおさら心配になる。刈谷ってどこや? そうきかれても、漠然としか分からんもんなあー。豊田とか岡崎ならわかるんだがなー。困ったなー。
県道56号線の表示があったのでそっちに曲がった。予定なら、もうすぐにでも目的地のハイウェイオアシス刈谷があるはずなんだが、行けども行けどもそんな施設見当たらん。そもそも、ハイウェイオアシスなんだから、ハイウェイがないといかんのだが、どこまで行っても田んぼ道、のどかなのどかな田舎道、おいおい、これはやっぱり間違ってないか、と思ったら、いきなり56号線終了、12号線になってた。ちょっとまて、話が違うぞ、56号線沿いにあるはずなんだが。訳が分からず、どこかに止まって地図を見ようと思いつつも、迷走を繰り広げて出たのが国道1号線。安城まで来てしまった。いかにこのへんの地理に明るくなくても、安城は行き過ぎでしょう、それは分かるのであった。1号線を名古屋方面に戻り、いよいよ地図を確認しようと、ドライブインのあるところに止まった。三河が世界に誇る銘菓、藤田屋の大あん巻のお店だった。あー、食いてえ、すっごく食いてえ、しかし、道が分からんここがどこかも分からん、緊急事態、そんなの食ってる場合じゃないのであった。
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さっそく、地図を確認、もっと早く見とけばよかったんじゃん、なんて後の祭りである。で、愛用のツーリングマップル中部版を開いた訳なんですよこれが、ええ、2002年版ですよ、7年前の地図ですよ、伊勢湾自動車道なんざまだ出来る前の地図じゃん、刈谷のハイウェイオアシスなんか書いてねーよ。ふっ、早く見てても意味がなかったな、なんてクールに決めてる場合じゃない。いまの場所も分からん、目的地も分からん、うわーん、どらえもんどーしよー、のびたくん、しかたがないなあー、もぞもぞ、ケータイGPS! これで現在地も目的地も分かるんだよ。さすがどらえん、で、調べたら、意外にすぐ近くだった。っていうか、かなり大回りに走ってたみたいだな。国道155号線バイパスを走って、そこから56号線に戻り、すんなりハイウェイオアシスにたどりついた。やれやれ、予定より1時間以上遅れたな。駐車場に入ろうとしたら、何この渋滞、すでに満車、第2第3駐車場が県道を挟んで反対側にあり、そっちまで埋まるくらいに人気スポットということか、全然知らんかったな。バイクは、しかし、自転車置き場に止めていいようだ。渋滞をすり抜けて先に出ると、交通警備の人が誘導してくれる通り、自転車置き場に入ってバイクを止めた。
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ヘルメットをホルダーに止めて手袋を中に突っ込み、温泉の方に歩いて行く。かなり大規模な施設なので、どこに温泉があるのかと思ったら、入ってすぐにでかでかと温泉マークがあったのですぐに分かった。向かって右手が温泉だ。左には巨大な観覧車や売店があった。ゴーカート乗り場もあり、子供の歓声が聞こえるのであった。寒いのにみんな元気だな。
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温泉の方に行く。温泉というかフツーの建物で、中に入ってブーツを脱ぎ、下駄箱100円リターンに入れてフロントへここは発券機でなく、接客で入浴料を払う。800円、下駄箱の鍵と交換でロッカーの鍵をくれるので、それをもらって奥に進むと、ホールに男湯は左側だ。のれんをくぐって中に入ると、よくできた日帰り温泉施設のロッカーだった。そこそこ混雑している。ロッカーの大きさは並のサイズだった。重装備なライダーは荷物が入りきらんな。丁寧にたたんで整理していれたので問題なく入った。
手ぬぐいを持って風呂場に行くと、そこそこの大きさの内湯に、そこそこの規模の洗い場と、周辺の規模の大きさから比べると、ちょっと肩すかしを食らった感じ、もっとこれでもかーと言うくらいでかいかと思ったんだが残念でした。体を洗って、まずは内湯に入る。はじめは体が冷えていたので熱かったが、慣れてくるとちょうど適温、ぬるめで長湯できそう。ゆっくり入ってのんびりさせてもらう。久々に道に迷うなんで状況になったので、脳みそをかなり使ったな。こういう脳みその疲労感は、最近はあまりないよな、いかにふだん脳みそを使っていないかバレてしまった、これではいかんと思うので、今後はもっと道に迷って、脳みそで考えないかんツーリングをしよう、それが脳を刺激して、ひいては細胞の活性化を促進するのだ。やはり、いつも慣れた道ばかりではいかんのだ。これこそチェンギイウカーンなのだ。
内風呂で暖まったので露天風呂にも入った。でも、やっぱり街の中の温泉なので、見晴らしは全然ダメだった。それでもいい湯だったのでたんのんして出た。ロッカーで扇風機を動かしてクールダウン、装備を装着してホールのベンチで休憩したら、バイクに戻った。ほかには特に見るものもないので施設を後にした。
帰りにセブンイレブンで糖分の補充をした。あんまんを食ったんだよ、この前食えんかったからな。
本日の出費
温泉 800円
あんまん 110円
お茶 126円
FTRの本日の走行距離 80キロくらい
FTRの累計の走行距離 9300キロくらい