生まれ変わった海津温泉に迷い道

2月7日(土)

なんかさ、最近思うんだけどさ、ここ何回かのツーレポ、読み直してみるとイマイチなんだよなー、こう、もうちょっとセンスのある文章が書けないもんかと思い悩んで幾年や、免停食らった某サイトのツーレポなんか、写真入りでルート地図なんかもついちゃっててさ、観光ポイントなんかも押さえててさ、参考になるし、ガメラマニアの某ブログなんか、フィクションも交えてバーで語るカッチョエー展開だしさ、それに比べてダラダラ長いだけの偏屈なツーレポ、こんなの本当にみんな読んでるのかだんだん不安になってきた。そうだ、きっと、あーあ、また無駄に長くて読む気がしねーツーレポがアップしてあるなーなんて思ってるんだ。そうだそうに違いない。もうダメだ。天は我々を見放した(ネタ古過ぎ)この子供たちは私の命だ(同じ雪山ネタということででも古いなー)男は来る日も来る日も列車を見送り続けた(高倉健さんはやっぱ雪国が似合うね)というわけで、ツーリングに行くことになった。

やっべー、全然いつもと同じ調子じゃんまあいいか

で、前回CB1300だったんで、今回はFTRの出撃なんである。CB1300は、特に前回のツーリングでフロントフォークオイル漏れが発覚! 緊急ドッグ入りとなったため、有無もいわさずFTRなんである。次もFTRかもしれんな。で、行き先だが、相変わらず岐阜方面は雪山状態なんで、近所で探した訳だ、またしても例のコンプリート温泉データベースで、そしたら、海津温泉の懐かしい文字が、おお、そう言えばものすんごい昔に海津温泉って行ったねえ。CB1000の頃だからヘタすると10年くらい前だよ。当時はなんと入浴100円のバーゲン価格だったが、施設もそれ相応のものだったことが強烈な印象に残ってるところだ。情報によると、その海津温泉が、生まれ変わったらしい。昨今の日帰り温泉施設バブルに乗せられて、組織を民間会社に委託してあたらに出直した海津温泉、いったいどんな温泉に生まれ変わったのか、この目で確かめてやるぜ。

週末の天気予報を確認すると、どうやら日曜日より土曜日の方が行楽日和らしい。土曜日はまっちゃんとランチを食いにいく予定だったが、それを日曜日に変更してしまえ。「土曜日はランチの予定だったけど、天気がいいから温泉ツーリングに行っちゃおうっかなー、まっちゃん怒るかもしれないねー、でもやっぱり先週行けなかったから、よし、いっちゃうぞツーリング作戦」と名付けよう。あれ、なんかパクリっぽいな、まあいいや。

当日、天気は快晴、いつものように実家でモーニングコーヒーを飲み、森永エンゼルパイを食って、桃太郎(雄猫6ヶ月、とってもやんちゃ坊)と戯れてから9時頃出発したのであった。

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今日は久しぶりに19号線のコスモ石油で給油、前回のツーリングで84キロ走って2.5リットル入った。今日の価格はリッター100円、でもまた値上がりするらしい。やだな。ちなみにこちらのコスモは榮倉奈々は不在です。

ガソリン満タンで19号線を名古屋方面に向かう。土曜日の9時過ぎということで、そこそこの交通量があるな。トヨタショックで工場は金土日と休みとなってるからもっと閑散としてるかと思ったが、まだまだ中部経済は大丈夫なようだ。あ、ふっと思いついたんだけど、中部と中京ってどう違うんだろ。区分けが違うのだろうか。わからんな。まあいいや、そんなことを考えて走っていたら、いきなり左車線からでかいトラックが進路変更のウインカーを点滅させて入ってきた。巨大なロングボデーがうなるように目の前に入ってきてビックリ仰天だぜ、高田運送さんよ。

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19号線から環状線302号に曲がり、名古屋を迂回するようにして清洲方面に走っていく。天気予報通りの快晴に、気温もそこそこ温暖なので、さほど寒さを感じずに走ってきたが、ここに来て状況が激変した。環状線を走ったことがある方ならご存知の通り、この上は名古屋高速だが東名阪だかが走っていて、ちょうど屋根のようになっているのだ。雨のときにはライダーの強い味方になる高速道路高架だが、(いやまてよ、車の水しぶきは回避しようがないから結局カッパはいるんだよな)この場合、日差しを遮ることになるので急激に体感温度が低下するのだ、まるで昨今の為替レートのようにだ。さびーよー。特に指先が冷えてきたので、グリップヒーターなど装備していないFTRでは、空冷エンジンヒーターを信号停止のたびに活用するしかないのであった。お寒い事情です。ところで、この環状線に沿って走ってるもう一つの高架は何だろうと思ったら、城北線だった。こんなところを走ってるんだな。しかし、この城北線も廃線にならずによくがんばってるよ。

環状線は渋滞もなく、一時は工事で道がわけわからん状態になっていた41号との交差点や22号との交差点も問題なく通過できた。途中、これまたイオンの西区ワンダーシティの新築工事もその巨大な姿を現しつつありまして、またイオンかよ、まだ大鑑巨砲主義のお店作りやってんのかよと言いたくなるのだが、今更中止する訳にいかんもんな。

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廻間の交差点で県道67号に曲がるとこれまでのいかにも大都会な雰囲気は一気に消えて、田舎の田んぼ道にあたりは一変した。やってるのかやってないのかわからんような工場や喫茶店が軒を連ねて、その間に長いスパンで一面田んぼが広がる、空の広さと青さをやけに実感するのであった。そしてその快晴の青い空を飛行機雲が横切るのであった。なんかその航跡が粘着面の糊筋みたいで工場ライン緊急停止ボタンを押しそうだな。工場と言えば、でかい工場もいくつかあった。サンゲツとか、豊田合成とか、読売新聞の印刷工場とか、みんなお休みみたい。

どんどん走っていったら、「下水道科学館」の看板が電柱にかかっていた。下水道科学館だぞ。どうにも下水道という生活感にまみれた言葉と科学館と言う夢と希望にあふれた言葉が一緒になると違和感があるよな。いったいどんなところなのか興味があったが、ちょうど曲がるところだったので見に行くことは出来なかった。今度いってみようかな。

そこから県道130号線を走り、東海大橋で木曽川を越える。鉄橋の老朽化が問題になっているが、ここもご多分に漏れず補強工事をしているようで、トラス型の赤色がきれいになっていた。なんせ、ガソリン税が復帰してるのだから、こういうところにかけるお金は十分あるだろう、ちゃんとやってほしいもんだね、とかなんとかいってたら、岐阜県川に入る手前で、ペンキがなくなっちゃったのか、塗装の出来なかった老朽化して色あせたトラス型のままになっていた。オイオイ。

木曽川の河川敷の道に入って南下する。2つ目の坂道から下におりるとすぐ海津温泉だ。1つ目通過、2つ目発見、ここでおりるぞ。よし、もうすぐそこだ‥…と思ったが、いっこうにそれらしい施設がみあたらない。どんどん進んでいくと、遠くに水晶の湯が見えるところまで来てしまった。どうも様子がおかしい。道を間違えたみたいだ。隣の大きなお家では、じいさんが庭で畑でとれた大根を洗ってるし。いかん、いかんぞ。今回も道に迷ってしまったか? このところ道に迷いまくりではないか。がははは。なにい、やっちまったなあー。男は黙って、前に進め!

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前に進んだら、海津の商工会議所福祉会館図書館プール歴史記念館にたどり着いた。この辺りにあるかもしれんとうろうろしたが全くそれらしいものはなかった。そもそも、海津温泉は過去1度来ており、そのときはこんな雰囲気ではなかったのだが、でも10年前の話だからな、国破れてサンガリア、いろいろ変わっていてもおかしくはない。しかし、とにかく、記念館を越えるとまたしても田んぼの真ん中の一本道なんで、あたりは何もないので、どう考えても道を間違えたとしか考えようがない訳で、仕方がないので遂に止まって地図を見たら、目的地は県道119号線沿いだった。

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今は117号線を走ってるから2つも違うぞ。誤差の許容範囲はプラマイ1以内と社内規定に決まってるからこれは不合格だ。でも119号線ってどこ走ってんだ、全然わからず、あたりを盲滅法うろついていたら、何と言う幸運、電柱に「海津温泉 直進6キロ」の表示が! やった、やっと案内板を見つけたぞ、これに沿っていけばたどりつける。よかったよかった、一時はどうなるかと思った、本当に、天は我々を見放したかと思ったよ。

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こうしてようやく海津温泉までたどりつくことが出来た。1時間以上予定より遅くなって11時半頃だった。自転車置き場があったのでそこにFTRを突っ込んで、ヘルメットをホルダーに止め、温泉施設に向かう。向かいの駐車場はすでに満車で、何人もお客が温泉に向かって歩いて行くのが見える。うーむ、なかなか混雑しているようだ。そう言えば、10年前くらいに来たときも、スゲー混んでたよな。休憩スペースにはゴザ敷いたじーさんばーさんでごった返していたもんなー。今でもそうなのだろうかと若干の不安を抱えつつ、玄関から入って行くと、もう全然雰囲気は変わっていた。まさしく、最近の流行の典型的日帰り温泉施設になっていた。大変身だぞ。近代的な作りの建物にきれいな館内、しっかりした下駄箱、最新型の入浴発券機、館内案内板も木製の品のいいものになってるし、何よりゴザ敷いたじーさんばーさんがいない。素晴らしい。早速、下駄箱にブーツを入れ、100円リターンで鍵をかけると入浴券を500円で買って受付に行く。下駄箱の鍵と引き換えに脱衣所ロッカーの鍵を渡されるシステムだ。うーむ、今風だな。近代的だな。以前では考えられんな。温泉は3カ所あり、癒しの湯と長者の湯、そして福祉の湯(要介護限定)一般人は癒しか長者の湯なんだが、新しいのは癒しの湯なんで、当然そっちに入る。ちなみに長者の湯が以前100円で入れた温泉だ。今ではそれが500円、どう考えたってそんな湯を選ぶやつはいないだろ。

受付から左の方にしばらく歩くと、癒しの湯のだ。男湯女湯の暖簾がかかっている入り口の前は巨大な休憩スペースだ。ゴザ敷いたじーさんばーさんの惨劇を繰り返さないために用意された広大な休憩スペースは大いに評価できるな。素晴らしい。男湯に入るとこれまた近代的なロッカールームだ。縦長のロッカーは小振りだが、まあそこそこ荷物が入る。きれいにたたんでいれたので十分入ったが、完全装備の場合は入りきらないかもしれんな。

お風呂場に行く。まずは洗い場、ここは完全に左右に仕切りがされていて個室みたいだな。シャワーで体をあっためてから洗って、まずは内湯に入った。結構混んでるな。内湯は何種類かあるがジャグジーの湯が空いてたのでそこに入った。ちょっとお湯は熱めだ。冷えた体に心地よい。だんだん温度に慣れてきたらプハーな気分、天界天界。お湯は特徴のある茶色で、ちょっと塩っぱいのだよ。温度に慣れてきたので、別の内湯に移動した。檜の湯船がまたいい感じの内湯だ。ちょっと湯温が高めかな。最後に露天風呂に出てみた。露天風呂はやはり環境があるので天井が抜けているだけのタイプで、あまり開放感がある方でもないが、まあ、街の中での温泉ということを考えるとこんなもんだろう。最初は冷えていたからと思ったが、やはり湯温は全体的に高いみたいで、ちょっと前のテレビでやってた、風呂に42度で入るのは危険だというのを某温泉サイトで紹介されているのを思い出した。なんでも急激に血圧が上がって、そのあとゆっくりと降下するのでだんだん気持ちよくなってきて意識がもうろうとするそうで、一般的に最高血圧が100を下回ると意識が混濁して危険だそうで、あー、そうですか、私は常に最高血圧が100ないんですが、なるほど、だから意識が常に混濁してる訳かい。だからこんなツーレポになっちまうって訳かい。

うーん、やっぱりのぼせた。温泉を出て、脱衣所で2つしかない扇風機を取りあってクールダウンする。ぽわーんとしていると、続々と入浴客が押し寄せてきて、通勤電車みたいになってきた。客との会話「なかも混んでますか」「いえ、なかはそれほど混んでないですよ」「駐車場が満車だったんで」「多分、みんな休憩所で寝てるんですよ」「あーなるほど」ようやく落ち着いたので服を着て休憩所で一息入れる。やはり休憩所が広いところはいいね。温泉から出てぽわーんとしてるのは気持ちがいいもんね。500円でこれならなかなかいいところだな。また来よう。

温泉を後にして、セブンイレブンで105円のタマゴサンドを食った。ああ、誰かみたいに日本経済活性化のため大人買いできる経済力が欲しいのう。

途中、ふんどし姿の裸の男衆を見かけたので、何だろうと思ったら、そういえば今日は国府宮の裸祭りだったんだね。知らんかった。帰ってきて、ニュースを見て知ったよ。

本日の出費

温泉 500円

パンと紅茶 245円

本日のFTRの走行距離 110キロくらい

累計のFTRの走行距離 9400キロくらい

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