恒例月ヶ瀬オフの梅は咲いたか

3月1日(日)

賢明なる読者諸君ならすでにご存知の通り、我が軍団の旗艦フラッグシップであるブラックパール号にフロントフォークオイル漏れという致命的な支障が発生し、任務遂行が事実上不可能になっているのだが、あれから約一月、ようやく直って来たのであった。一緒に目玉が飛び出るような請求書も添付されていた。まさしく諸行無常の鐘の音だ。なにしろウチのバイク屋は道楽でバイク屋やってるんで、「今週は忙しいから来週な」「まだ部品が来てないから来週な」「部品全部そろてなかったからまた来週な」―って、おのれはドリフかい! そんな旗艦運休の時期を2号機で補完していても、やはり旗艦が動かんのは精神衛生上まことによろしくないようで、ストレスはたまる一方、そんなある時掲示板に書き込みが、「お声掛けだけしておきます‥(中略)‥一応念のため」なんと、毎年恒例の、「梅が咲く前に月ヶ瀬に行くオフ会」あれ、まちがえた、「梅が咲いた月ヶ瀬行くオフ会」をやるというのだ。(Kさんはバイク壊れてるから行けんかもしれんけど、誘っておかないと、あとでうるさいからなー、一応書いといたるか、あーめんどくせーby蘭)なんて絶対思っていないだろうけど、とにかく、お誘いを受けたのに断るのは人の道に反することである。なんとか直ってくれないかなー。そしたら幸いにも、その前日に直って戻って来た。何度も言うけど、目玉の飛び出るような請求書も添付して。→ココ

という訳で、毎年恒例月ヶ瀬オフ会開催なのである。で、集合場所がよく分からんので掲示板できいたら蘭さん「詳しくはNo8303を読んでください」と回答、しかし、日本語力の低下が深刻な私には全然わからんかった。単なるアホやん。で、再度聞くと、メディキャットさんから親切な回答をいただきまして、ターゲットロックオンである。

でも亀山関に8時だって。めっさ早い時間じゃん。めっさ早よ出ないかんじゃん。寝坊したらヤバいじゃん。逆算したら6時頃出発しないかん、しかし多分ギリギリなんで、余裕を持つなら5時半か。準備を事前にしておき、当日に備えて9時に寝た。

で、当日は4時半に起きた。先日、高島屋のフォションで買ったパンを食って天気予報を確認、午前中は曇り午後から晴れ暖かくなるようなのでやったー! 装備はレベル4防寒体制で5時過ぎには家を出て実家ガレージへ。まだあたりは真っ暗である。走ってるのは新聞配達のバイクのみ。日曜日の早朝だもんな。みんな寝てるわな。ガレージからCB1300SuperFourを引っ張りだし、世にも迷惑な暖気運転開始、ご通行中の皆様申し訳ありません、許してください。って誰も通行してないし。デジタル水温系が40度を越えたので暖気終了、出発する。

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真っ暗な中、走り出して最初の印象は、重たい! FTRばっかり乗ってた(と言っても2回だけどさ)もんで、すっかりこの重量を忘れてるよ。大丈夫かオレ。フォークオイルやらチェーンやらを交換してるので、よっぽど走りが一新されたかと思いきや、全然わからん。まあ、所詮素人ライダーなんでそんな難しいことわかるわけねーのであった。

19号まで来て、いつものコスモ石油でガソリン満タン、今日はオフ会なので途中で給油なんて事にならないように口元までいっぱいに入れた。10リットル入った。リッター98円、ちょっと値下げが止まったな。店員さんが「そろそろ暖かくなってきていいね」と声をかけられた。しかし、この時期は花粉症が恐ろしいのである。今日はしっかりクスルを服用して来たが、もし効果が切れたときが問題だ。予備の薬も持ったが、それが必要にならん事を祈る。

相変わらず真っ暗な中、19号を名古屋方面に向かう。日曜日の早朝なので交通量もまばらだ。仕事で走ってるコンビニ向けの要冷トラックや長距離トラック運転手さんお疲れさまです。すると後方から、超高等テクニックを持つ優秀なトラック乗りのみが採用される亀甲縛りじゃなかった亀甲運輸の巨大トレーラーが3台、まるでコンボイのように並んで走ってきた。風圧で吹っ飛ばされそう。

勝川で19号から裏道に入り、水分橋を越えて北区に入る。後ろから煽ってくるやつがいたので先に道を譲ったら、そいつはもの凄いスピードで走り去った。何を急いでるのか知らんが、事故らんようにしろよ、地元ナンバーの旧型ローレルさんよ。

北区西区を秩父通りで横切って、国道22号線で南下する。ここまで来るとさすがに交通量も増えてくる。東海道線の下をくぐって中村区の方に分岐、巨大な日赤病院と鳥居を横目に中川区に突入、目印の中川コロナの電光掲示板がまだ点灯していなかったので道を間違えるところだったが、なんとか間一髪気がついて間違えずに済んだ。

 

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23号線に出て、ようやく明るくなって来て、路面が濡れているのに気がついた。いつものサークルK名四弥富店に止まってトイレ休憩とお茶を飲む。あたりの水たまりは結構大きいので、さっきまで降ってたみたいだ。空も明るくなって来て様子が分かるようになった来たが、かなり重苦しい雲に覆われている。おいおい、これで天気大丈夫か? また雨降ったりして? でもカッパないし。予報を信じて持ってこんかたし。信じたオレがバカだったんだ。クソっ、もう誰も信用できねえ。所詮、世の中は金がすべてなんだ! やつらはオレの事を人間と思ってねーんだよ! 世の中銭ヅラ!

ぶーぶー言っても始まらんので、多分これから晴れてくるんだろうと極めて楽観的な判断で出発する。23号線は渋滞もなくスムーズに進み、順調に三重に突入、桑名、四日市で25号線に曲がって鈴鹿を経由して亀山に入る。途中の交差点で信号待ちしてたら、反対車線の先頭で信号待ちしてたゼファーが、信号が青に変わったとたんに立ちゴケしてた。ライダーがもの凄く焦ってバイクを起こして、エンジンがかからんもんでもの凄く焦っていた。うーむ、気持ちがスゴくわかるな。これこそ他山の石とせねば。

とかなんとかいってたら、関を通過してた。集合場所の関のドライブインは、突如目前に出現し、気がついたらもう曲がり損ねていた。やっばー、名阪国道は高速道路みたいな作りなんで、途中でUターンできないよ。仕方がないので次の久我でいったん国道を降りて反対車線に戻って、ようやく関ドライブインに到着した。時刻は8時ちょっと前、余裕を持って出てきたからなんとか間に合った。

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駐車場に入ってすぐに、トレードマークの紫ジャンパーが光っていたのですぐに月ヶ瀬オフ会グループとわかったのでその近くにバイクを止めた。蘭さん、メディキャットさん、そして初めてお会いするT-maxさんがすでに集合していた。T-maxさんは郡上の方で、月ヶ瀬までご一緒するそうで、当サイトにはよく遊びに来るそうで、こんな駄文を一生懸命読んでるなんて申し訳ないような気がするな。よし、これからはもうバカな事は書かない、まじめなツーレポにしよう! 前置きは短くするんだ! あめ玉もらったし。喉が痛い時期なんでちょうどいいし。ラッキー。こうなったらトイレに行こう。ドライブインの方に行ったが、自動ドアが開かない。センサーがぼろいのかと何度も前に立ったが開かない。どうやらまだ営業時間前で入れんみたいだ。うっそー、おしこっちびっちゃうよ。うろうろしてると、観光バスから降りた客が建物の裏の方に行くので、そっちに行ってみた。そしたら営業時間前のトイレがあった。やれやれこれでおしっこできるよ、よかったよかった。あんまり我慢すると膀胱に悪いからな。また尿道結石になるのはごめんだぜ。

トイレから戻ったら、もう1台CBR1000Fが止まってた。akiyasaiさんだった。名前は掲示板でよくお見かけするがお会いするのは初めてだ。なかなか年季の入ったCBRで、迫力の2本だしマフラーがカッコいいぞ

さて、全員そろったんで出発。一路、月ヶ瀬に向かうのである。先頭からメディキャットさんZZR、T-maxさん、akiyasaiさんCBR、そして私のCB、しんがりが蘭さんのCBRで名阪国道に繰り出すと、怒濤の勢いで失踪する、違う、いなくなってどうするんじゃい、疾走だ、まさしく疾走だ。ものすごい超高速、宇宙大作戦もびっくりのワープ速度、いつも自主規制で制限速度+αと表記しているが、この場合は制限速度×α倍ですよ。目の前を走ってる車を次々とごぼう抜きし、あっという間に月ヶ瀬インターに到着、うーむ、こういうときにカウルなしモデルは辛いな。

下道も順調に走って、いよいよ月ヶ瀬梅林地帯に突入、ちらほら咲き始めている梅の花を横目に、いつもの休憩ポイントに到着した。バイクを止めて、早速、メディキャットさんが秘密兵器をご披露する。なんと、コーヒーブレークマシーンなのだ。これで梅の花を見ながらコーヒーの香りを楽しむという、何と言う贅沢きわまりないセレブな時間、これそこが近代社会に欠落している文化的余裕と言うものではないだろうか、イデアは不変なのでしょうかプラトン先生。

対岸に東屋が見えたので、そこまで橋を渡って歩いて行くのだ。咲き始めの梅の花を楽しみながら歩いて行く。3度目にしてようやく咲いた梅の花に遭遇できた。これは来年あたり満開の時期に来れるのではないだろうか。

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東屋に着いたので、メディキャットさんは慣れて手つきでコーヒーブレークの準備をする。使い込まれたバーナーで沸騰させるのはウ゛ォルビックだぜ! 水道の水じゃないよ。コーヒーもネスカフェゴールドブレンドじゃないよ、レギュラーコーヒーだぜ。やっぱこだわりを持つ男はやる事が違うな。しかも、お茶菓子にチョコレートまで用意してあるのだ。すばらしい。誰が何と言おうと素晴らしい。素晴らしいったらありゃしない、あーこりゃこりゃ。梅の花が咲く大自然に包まれて味わうコーヒーとチョコレート、まさしく至高の時間なのであった。私たちは、コーヒーの香りと味を楽しみながら、ダリの行った芸術とは何か、ニュートンの文化的な人生とは何か、アリストテレスが行ったイデア論の補完は正しかったのか、などの有意義な会話をして過ごした。ウソです。ごめんなさい。本当はマエダンゴさんは食い過ぎたとか、Takemaさんのレポが長過ぎるのでどこまで読んだかわからんくなるとか、仕事がないからアルバイトしようと思ってるとか、小市民的な話でした。

有意義なコーヒーブレイクが済んだので、片付けてバイクに戻る。何から何まで全部メディキャットさんにやらせてしまいましてすいませんでした。ここで紙面をお借りしてお詫びさせていただきます。

T-maxさんとはここでお別れ。またご一緒しましょう。残りのメンツは昼飯の会場になるテラめしバトルデータ14の「国境食堂」に向かう事にする。メディキャットさんを先頭に、私、akiyasaiさん、蘭さんの順番で、笠置街道から国道369号線の、うねうねくねくねの山道をハイスピードで駆け抜ける。この道は山の中から盆地のような平野部から、なかなか面白い移り変わりを見せてくれるので楽しい道だった。1時間くらいかかる予定だったが、順調に走ってきたせいか早めに着いた。ゆえにまだ開店前だった。開店は11時なので後20分ほど待たねばならん。建物の前にバイクをきれいに並べて記念撮影などして、後はまた文化的な会話をして待つ。待っていると、別のバイクグループが現れた。KSR、モンキー、シェルパと機動性のいいバイク3台のグループだ。テラめしで来たのかな。ちなみにわしらは並みのしか食いません。

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11時になって開店したので中に入って席に座った。メニューを見ると、ネットで検索してみたのと同じだった。(当然だ)この店はカツ丼が有名なんだが、うわさでは並盛りでも普通のお店より多いらしいので、晩ご飯が食えんくなるといかんから、同じようなのでヘルシーな親子丼単品にした。蘭さんは親子丼セット、メディキャットさんがうどんセット、akiyasaiさんが唐揚げ定食だ。料理が出来るまでまたしても文化的な会話を繰り広げる。しばらくすると料理が来た。akiyasaiさんの注文した唐揚げ定食はすげーうまそうだった。しまった、おれも唐揚げ定食にすれば良かった、何て思っても後のまつりだが、親子丼もボリュームたっぷりタマゴふわふわでうまかった。量が多いので食うのが大変だ。でも、出されたものはきちんと食べるのがテラめし道である。お館様のご金言を守って食ったのであった。食い終わった頃にはお店は満員で、相席お願いしますとかやってたので、他の客のために席を空けた。

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外はすっかり晴れ上がり、春のように暖かい。一応、ここで散会となる。akiyasaiさんと私は帰る。蘭さんは明日休みなんで、これからさらにメディキャットさんと大阪まで遠征、気をつけて。梅の花は見れたし、いい香りのコーヒーは飲めたし、うまい丼も食えたし、サイコーのオフ会であった。

帰りは花粉症の薬が切れて、クシャミ鼻水ナミダ目のぼろぼろだった。うー、この時期は辛い。

本日の出費

お茶紅茶137円×2本

親子丼 780円

本日のCB1300の走行距離 320キロくらい

累計のCB1300の走行距離 39400キロ くらいかな

 

 

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