博士は無料の平湯温泉をダブルで

4月24日(金)

中部東海地方で有名な温泉といえばやはり下呂温泉でしょうが、例えば、違う土地の人が遊びにきた時に「どこいらに、えー温泉はにゃーきゃーも?」「下呂温泉だぎゃー」ではあまりにも芸がない。やはり温泉通ぶって、知る人ぞ知る温泉を紹介するのがカッコいいと思うのである。そういう意味で、奥飛騨平湯温泉は、あまりメジャーすぎず、かといってマイナーでもない丁度良い案配の温泉ではないだろうか。ゆえに、個人的には下呂より平湯なのである。そんな平湯温泉に、なんと、今月号の温泉博士は2湯も無料にはいっとるでかんわ。どえりゃあこって困ってまうがや。その2湯とはバスターミナルのアルプス街道平湯と、旅館の平湯館だ。バスターミナルの方は何度も行った事があるが、旅館の方は行った事がない。あの辺りの旅館は見るからに高級旅館ばかりなんで、きたなこいライダーなど門前の小僧習わぬ経を読む、じゃなくって、門前払いになるような高級旅館ばっかりなんで、ビビって近寄れんかったけど、今回はそういうわけにはいかんのだ。我々には強い味方、温泉博士があるのだー! しかし、よく説明を読むと、平日のみらしい。なるほど、さすが高級旅館らしい、敷居の高い無料温泉だな。しかし、今の私にはそんな敷居は無に等しいのだ。はっはっは、片腹痛いわい。平日に行けば良いんだろ、という事で、平日に行く事にした。なに、なんで平日にツーリング行けるんだって? 何度も言ってるだろ、ノーコメントだ。「しつこいっスよ」(by小倉旬…あれ? あ、小栗旬だ。間違えた、小倉じゃ、あんぱんじゃん

ということで、目的地が平湯温泉なので早めに出発するとこにする。7時には実家ガレージからリアタイヤ交換オイル交換完了のバッチグーのCB1300SFを引っ張りだして、ちょっと冷えてるのでチョークオンでエンジン始動、出発する。今日の装備は、山に行くのと、天気予報が曇りなんで、革ジャンの下にクシタニゴアウインドストッパーとユニクロヒートテックシャツ+普通のシャツの3枚重ねとした。寒いといかんからな。暑かったら脱げばいい。

まずはいつもの通りガソリン満タンにしなければ。今日は長距離なんで、給油口までいっぱいに入れて、無補給で帰還できるように備えるのだ。しかし、ガソリンの価格が先週に比べていきなり112円と10円も上がってるじゃあないか。どうなってんだ。不景気なんだからもっと下げろよ。こっちはETC割引もないんだからな、くそ。250キロで13リットル入らなかった。リッター約20キロ、こんなもんでしょう。


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満タンになったら出発、19号線をいつものように多治見に向かう。平日なんでこの時間帯は通勤ラッシュだ。みんなが一生懸命お仕事に精を出しているのに、バイクでプラプラ遊びにいくなんて、こんなことでいいのか! まあいいか。多治見でミニストップ横の裏道に入ろうとしたら、横断歩道があって、幼稚園児の行列が旗振りおじさんに護衛されて渡っていたので止まった。ううっ、幼稚園児でさえ、一生懸命幼稚園に通園しているのに、バイクでプラプラ遊びにいくなんて、こんなことでいいのか! まあいいか

さらに先に進むと、小泉駅の付近の248号につながる踏切付近で結構渋滞していた。それを越えて248号バイパスに入ると、ようやく交通量が減って、スムースに走っていく事ができた。バイパスが一車線になるとこら辺で、工事用の荷物を積んだトラックがうんさかさえっさっさと走っているのに追いついて、ペースがスローダウンしたが、まあ、相手はお仕事をしにいくのだから、おとなしくついていこう。やがて、木曽川を渡る新太田橋にたどりつくと、その架橋工事の作業員の人たちが朝礼をやっていた。みなさんのおかげで、我々はスイスイラクチンに走る事ができるのです、深く感謝の意を表します。今日もお仕事がんばってください。私はバイクでプラプラしてます。

41号に合流する。途中、アダルトショップを過ぎた辺りで、駅の付近に旧型の列車が保管(破棄?)してあるところがあって、いろいろな列車が見る事ができるので楽しみなんだが、今日見たら全部グレーシートで覆ってあった。保護用なのか、防犯なのか、何しろ何も見えんくなったんでつまらん。金返せ。

こびの天狗山を通過、飛騨街道名物小田巻の看板も健在なりで、その先、川辺町に入ったら、相変わらずなんだかよくわからんマスコットが「ようこそ川辺町へ」と歓迎してくれた。そして、開通したばかりの美濃バイパス、周辺工事は今も続行中で、近くのガソリンスタンドは開通記念に2円引きセールをやっていたぞ。これを起爆剤に日本経済が立ち直るよう健闘してくれ。

いつもの道の駅七宗でトイレ休憩だ。何度も書いてきたが、この道の駅は国道と木曽川に挟まれているので縦長なんで、道の駅の建物の位置が駐車場からものすごく離れているのだ。ということはトイレも離れているので、トイレだけの場合はみなさん、トイレの前に路上駐車するわけで、今日は特に商売繁盛だな。まるで錦三丁目の名古屋インプラザホテル前みたいな路駐オンパレード、いつものバイクならちょっと止められるスペースも入れなくて、仕方がないので少し離れたところに止めてトイレを済ませた。出発しようとしたら目の前の高山線にキハ系が走っていくではないか。あわててカメラをだして激写した! が、全然失敗でした。やっぱりしっかり準備周到にやらなければ、鉄道写真は撮れんという事ぞよ。テックンをナメてはいかんのだ。

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道の駅を出て、41号線を北上続行、またしてもサンエツ運輸と遭遇し、相変わらず41号線を縦横無尽に駆け巡っているようだ。このとき見かけたのは駐車帯で休憩したたみたいだが。順調に走っていくと、白川辺りでタンクローリーに追いついたのでペースダウン、危険物2万リットルを満載している。ちなみにガソリンは危険物第4類第1石油類に分類されます。タンクローリーを運転するには大型自動車免許の他に、運搬する危険物にあった危険物取扱免状が必要です。

ガソリンスタンドでものすごい大回りをしてタンクローリーが入っていったので視界は開けた。ここで一気に距離を稼ぐぜ。後ろの車も数珠つなぎだしな。いくぜえ! ぶうううーん。

下呂を通過したあたりの町中で、ETCの看板があった。それも「ETC 取付出来ます訂正するなら、看板片付けりゃいいじゃん。あ、この看板を見たら、取付け出来ませんってわかるから良いのか。それが目的か。なるほど。

飛騨萩原では萩原水処理センターの広場で鯉のぼりの大群が元気よく泳いでいた。考えたらこの時期に鯉のぼりをあげるのは、わりと風が強い時期だからなんだろうなあ。勝手に納得。

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飛騨小坂の手前辺りに、むかしコンビニやラーメン屋が集約されたしょぼいパワーセンターが潰れて久しいが、今日走って気がついたが、なんとか健康センターみたいなのができてた。よくわからん、詳しく知ってる人教えてくんでごめんなさい。

第2休憩ポイントの道の駅渚に着いた。トイレしてたら隣に静岡ナンバーのW650が止まってた。ピカピカでカッコいいね。そいうえば、ここら辺なら桜が咲いてる思いきや、もうほとんど葉桜になっていた。たまに、品種が違うのか、まだ咲いてる満開の桜もあるが、ほとんど葉桜だ。残念。


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渚を出て、そろそろ腹が減ってきた。実は今日の昼飯はすでに決まっているのだ。そう、こっち方面に来たんだから、当然、あそこに行くしかないのだ。トランブルだ。しかし、行くタイミングが最も重要だ。温泉に入って帰りでは、売り切れが考えられるし、かといって10時ではまだ揃っていない。しかし、時間を確認すると、このまま走れば高山に11時頃に到着するな。11時と言えば、焼き上がり時間ではないか。よし、計画は先にトランに行き、続いて温泉としよう。決定。では高山へ進路を取るぞ。このルートでは恐怖の宮峠越えを覚悟せねばならんが、トランのためだ仕方あるまい。

ぎゅいーんと走っていったが、やっぱり宮峠のグルーミング道路は異常なのだ。並のグルーミングと違って、凹凸が強烈過ぎる。これはおかしいよ。こんな道考えたヤツは脳みそ腐ってるぞ。タイヤがとられるもんでバイクを倒せないから怖くて走れん。絶対安全速度まで落として通過していると、後ろから青いBbに煽られた。おらおら、タラタラ走ってんじゃねーよ、ボケェ、とでも言いたげのイライラが伝わってくるが、こっちはどうしようもない。カーブが終わったところでたまりかねたみたいに強引に抜いていきやがった。でも前がつまっていたし、こっちも路面が普通になったんで巡航速度に戻したから、あっという間に追いついた。追いついたけど、紳士ライダーなんで、煽り返したりしません。

こうして、トランブルーに到着した。11時ちょっと前だから、期待できるぞ。バイクを店の前に止めて、入口に行くと、新製品の「飛騨牛カレーパン」が紹介されていたのでこれを食うと心に決めて中に入った。最初にチェックしたのは、初めてここに来て食った味つきフランスパン(正式な商品名はわからん)あれからとんとお目にかからないのだが、今日はあったぞ、1個だけ残っていたのですかさずゲット! 誰にも取られへんぞ、ヘッヘッへおれのもんだ。カレーパンがないので聞いたら11時半くらいと言われて諦めた。他に2個買ってお店を出る。そして、店の前で袋から出してかぶりつきだぜ。うまいうまいよ、やっぱり焼きたては最高にうまいな。あっという間に食ってしまったので、他の2個も食う事にする。食ってる間も客が入ったり出たり、でも平日のせいか、客層は年齢が高めだな。男性客が多いのも意外だった。そんな事を考えつつ、3個全部を胃袋に積載完了したので、カレーパンが焼けていないか窓越しに見たが、かごの中は空っぽなんで諦めた。

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では、平湯目指して進撃する。平日でも観光客でごった返す高山市街を突き抜け、158号線を丹生川に向かう。遠くに雪を冠った山々が見える。おお、翼よあれがパリの灯だ。いや、ちがうな、あれは乗鞍だ。ペースを上げて走り、次々とコーナーをトレースして行く。が、いつもの撮影ポイント、乗鞍スカイライン入口付近の駐車帯で道路工事が入って、片側交互交通になっていた。まあ、止まらんのならしゃあない、そのまま行っちゃえ。

というわけで、12時頃に平湯バスターミナルに到着した。早速、温泉に入ろうと思って手ぬぐいと温泉博士をだして平湯館のページを見たら、営業時間は13時からだった。なんですと? マジ? 11時だと思ってたら13時ですか? あと1時間何してりゃいいの? その時、悪魔の誘惑が…1時間あるなら、アルプス街道平湯も無料なんだから、そっちも入っちゃえばいいじゃん。今日入らなかったとしても、わざわざ、また平湯まで来る事はないしさー。両方だよ。リョーホー。素晴らしい、両方、リョーホー。よし入ろう。全く躊躇なく、ターミナルの温泉に向かった。

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1階のレストランや売店には外国の観光客の一団がいた。階段を上って3階の温泉に行くと、係の人は発券機の調整をしていた。温泉博士をだして判子をもらい、中に入ったら客は誰もいない。貸し切り。おひょひょひょひょ。脱いで100円リターンロッカーに荷物を突っ込み、風呂場へ移動、体を洗って内湯に入った。ぬるめのお湯は気持ちがいい。お湯の色が緑色っぽくてにおいも温泉風だ。内湯でぬくぬくして、露天風呂へ移動する。露天の方がお湯が熱いな。ここの露天風呂は高い位置にあるし、天井も抜けてるし、開放的な上に雪山が見える。すばらしい。気持ちいい。最高だ。もうここだけで十分かも。天気が薄曇晴れなのが、この時期の露天風呂にはちょうどいいな。もし快晴だったら日差しが強くて大変だったよ。

さて、温泉にたんのんしたので出て、時間を見たらちょうどいい感じ、いよいよ本日のメインイベント、高級旅館の温泉平湯館に行くのだ。ターミナルの建物をでると、温泉宿街の方に歩いて行く。いくつもの旅館があり、どれが平湯館かと探しながら歩いて行ったら、大きな看板があったのでわかった。通りから門柱を通り越して玄関前駐車場に入ると、建物の大きさがわかる。いかにも古くて歴史がありそうで由緒正しくて、サングラスノーネクタイお断り、なオーラがばんばんです。チェックイン3時からと書いてあり、中に入ったらまだ真っ暗、フロントに行ったら誰もいない。中庭が立派だったのでそれを見ていたらフロントに誰か来た。温泉に入りたいと伝えると、温泉博士に判子を押して、日帰り入浴用の入口に案内されて、そこでブーツを脱いでスリッパに替えた。で、温泉は奥の階段のあんどんを右に行ってくださいと言われてそっちに行ったら、真っ暗で全然わからん。つーか、少しくらい明かりつけろよ。手探りで階段まで行ったら、温泉の案内表示があったので、言われた通りに右に行った。そしたら、合掌風呂ののれんがあった。男湯は右だったので。そっちに行ったら脱衣所だ。旅館の脱衣所なんで、かごだけだ。貴重品はロッカーがある。脱いでかごに荷物をもると、お風呂へ行く。

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すっげー、お風呂。檜なのかなんなのかわからんが、木造の古き良き温泉風呂、いにしえ古式豊かなお風呂、風情たっぷり、こりゃあいい。すばらしい。ぬるめのお湯は透明でさらさら、しかも他に誰もいないから貸し切りだよ。サイコー。内湯がこれだから露天はもっと素晴らしいに違いない。露店に行くと、果たして、想像以上に素晴らしい露天風呂があった。もろ、セオリー通りの高級旅館露天風呂、岩風呂、木製の目かくし塀、そして、源泉掛け流しのお湯は木製の樋を伝ってなみなみとお湯に注ぐのである。しかも、その樋は全部で4本、まさしくあふれんばかりのお湯が、まさしくパラダーイス! このまま沈没してもいいくらい。今日はここに泊まるから、後2、3時間ここに入ってたいな。樋から流れ落ちるお湯に打たせ湯したらさらに気持ちいい。熱くなったら岩の上で一息入れると、風がクールダウンしてくれる。もう何回でも入ったり出たりできるな。

しかし、いつまでもこうしているわけにはいかないのであった。残念ながら、温泉を出る時が来たようだ。さらばじゃ。というわけで、たんのんしたので脱衣所に戻った。熱くてたまらんくなってきたが、ご親切に脱衣所に暖房が入ってるので全然汗が引かなくなっちゃった。それでも座ってじっとしているとようやく汗が引いたので、革ジャン革パンを着て外に出た。そこは休憩スペースだったので、サントリーウーロン茶を買って飲んだ。これだけいい思いを無料で体験できる、温泉博士は本当に素晴らしい。

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バイクに戻ったら2時近かった。ヤバい、急いで帰らねば。

ノンストップで帰ってきた。帰り道で、丹生川付近で速度取り締まり、宮峠では大型トラックが横倒し事故、七宗付近では警察の人が何かの捜索をしてた。みんな大変だな。

本日の出費

トランブルーのパン3個 570円

サントリーウーロン茶ペット 150円

本日のCB1300SF走行距離 350キロくらい

累計のCB1300SF走行距離 40800キロくらい

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