夏も近づく馬瀬川温泉
5月15日(金)
5月に入って急激に気温が上昇し、ほとんど夏じゃないかと思えるほどの30度超え、いよいよ地球温暖化は本格的に危機的状況にあるのかと思いきや、CO2が原因なのかよくわからん、学者の間でも喧々囂々なワケで、そうかと思うと高速道路は1,000円でガンガン排気ガス出してくださいと言わんばかりな昨今、人は皆、自分の道を見失い、閉塞感に困窮し、希望のない未来に絶望しているのであった。大人さえも迷うこの時代に、この男がいる! グラン・トリノ良かったなー。最高だった。というわけでツーリングに行ってみよう。
さて、例によって例のごとく、温泉博士6月号には相変わらずグッドグッドな温泉が無料で入る事ができるのであった。で、今月号にはなんと、温泉シールラリー人気ランキング第1位の馬瀬川温泉も載っているではないか。あいやー、これは行くしかなかばってん。どぎゃんしたとですか。どぎゃんとせんとあかん。がしかし、天気予報は週末無情の曇り雨なのであった。しかたがない。その前に行くか。いや、しかたがない、というのは日本人のよくない口癖だそうで、しかたがないと言ってすべての問題解決に対する努力を放棄し、なし崩し的現状回避の方法をとるのは最悪の選択であり、そのつもりつもった結果が現代の日本なのだ。これではいかん。しかたがないのではなく、土日の天気予報がよくないからその問題解決のために金曜日に行くのだ。よし、実に建設的前向きな発想だ。これからの日本はこうじゃなきゃあいかんよ。
で、当日、天気予報をテレビで確認すると、晴れのち夕方から曇り、日中いっぱいは穏やかな天気だというので、これは万全なツーリング日和だな。が、ここで頭を悩ませる問題が。装備である。この時期の装備は非常に難しい。暑いのか寒いのか、それが問題だ。暑ければ革ジャンのなかにTシャツ1枚でいいだろうが、ここ2、3日はちょっと気温が下がっているので、暑いまではいかん、でも寒いわけでもない、どうするベエかと悩みに悩んで、結局、Tシャツにクシタニウインドストッパーの2枚で決定、暑けりゃ脱げ。
実家ガレージから2、3週間ぶりに旗艦CB1300を引っ張り出す。エンジン1発始動、出発前にリアタイヤになんか刺さってないかチェックする。なんか、この前のパンク以来、強迫観念にかられてるんだよねー。替えたばっかのタイヤ、また釘でも刺さってたら人生お先真っ暗だよ。一通りみて大丈夫そうだったのでよしとする。暖気を終わらせてヘルメットを冠ると出発だ。まずはいつものコスモ石油、今日は混んでるので、いつものところと違う給油機の前に止めてガソリン満タンに補給する。前回の平湯で360キロくらい走って、17リットル入った。リッター21キロくらいだな。長距離は伸びる。いつもの通り、割引スロットが廻って、止まった。そしたらいつもと音楽が違うので、あれ、どうしたんだろ、と思って見たら、なななななんと、2等だよ2等! 4等以上当った事なかったんだけど、本当に当るんだな! すげー、やったぜ、やったやった、素晴らしい! 5円引きだよ。どうしよう、こんないい事あって、人生の半分の幸運を使っちまったみたいだよ。でも17リットルなんで、金額にすると85円なんだけどさ。
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興奮冷めやらぬまま、コスモ石油を出て19号線をいつもの飛騨方面ルートで走る。ちょっと暑いかなと思っていた装備だが、意外に暑くない。よくよく空を見上げたら、天気予報は晴れと言ってたのに、どんよりと曇ってる。日が射さない。日が射さないからあまり暑くないわけで、おいおい、このまま曇りのち雨にならんだろうなあ。カッパないんだし、いつぞや見たいにびしょ濡れで帰るのはまっぴらごめんだぜ。
まあ、しかし、たまに薄く日が射すので、そのうち雲も晴れるだろうとボジデブシンキンで走って行く。平日だが、通勤ラッシュも一段落した時間なので道も空いているから順調に進める。多治見のオートレストランにはバイク軍団が集結していた。これからマスツーみたいだ。248号バイパスから41号線に入る。気候のせいか、バイクとちょこちょこすれ違う。ニンジャ、CBX、VFRなど。すれ違うだけでなく、後ろにはいつの間にかGSXがついている。いつもの道の駅七宗は通過、この辺りからもうちょっとペースがあげたい感じだが、先頭が大型工事車両運搬用のトレーラーで、荷台が空とはいえ、この山道を走るのはうんとこさよっこらさなのだ。その後ろを走るのは、41号線名物サンエツ運輸のトラック。ペースが遅くてあたりまえ。途中、何カ所か工事中の片側通行で止まったりしつつ、その時はハザード点灯が基本だ。実はバイクでこれをやるのはあこがれだったりするので、得意げにハザードつけて止まるのであった。
道の駅白川を通過して、その先の登坂車線付きの坂道で、トレーラートラックを追い抜かすと、ペースをあげて先へ進む。放置プレイになっていた、元喫茶ブルートの建物は、ついに改修工事が始まっていた。フツーの家にするのか、また喫茶店やるのか。どっちでもいいが、喫茶ならおいしい飲み物おいしい食べ物を提供しないと、最近ではあっという間に淘汰されるぞ。
金山に入る。ここで41号線から256号線にスイッチ、後ろのGSXはまっすぐ走って行った。256号は曲がってすぐに道の駅やゆったり館などがあるが、そこも通過してどんどん進む。カヤバサスペンションの工場は健在だったが、何だかとっと静かで、自動車業界の不振を物語っているようだ。さらに進んで岩屋ダムへの分岐を右に進む。
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ここは地元ライダーのたまり場なんで、腕自慢たちが練習に励んでるよ。CBR600RR、ZZR1400、NSR250R、CB400SFなど、膝をスリスリしながら走り抜ける。自分はガンボーイか研二クンと思い込んでるんだろうなあ。にもかかわらず、あれでメットを取ったらおっさんなんだろうなあ。同世代だ。
ダムの近くではトンネル工事やってた。遠くには橋桁の支柱部分が見える。どういう風に道を造るのかよくわからんが、走りやすい道にしてくれよ。
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そこからうねうねぐねぐねの山道を、いっけー、オレのゼッツーーーみたいな気持ち、あくまで気持ち、気持ちだけそんなんで走った。ええ、もちろんリーンウィズです。スピードは時速40キロくらいです。すんませんウソついてました、30キロくらいです。ええ、動画撮影ができないくらい遅いです、ってほっといてちょーだい。
予定通り、温泉の営業開始時間の10時30分に馬瀬川温泉美輝の里に着いた。ようやく空に青空が見えるようになってきて、気温の上昇を体感できるぞ。帰りは一枚脱がないかんかもしれん。バイクを駐車場に止めて、手ぬぐいと温泉博士を持って、てくてくと建物まで歩く。ここの温泉は駐車場から建物まで遠いのが難点だな。坂道だし。うんこらうんこらと坂道を上って、馬瀬川名物のボンネットバスが建物の前に止まっているので写真を撮って、それから玄関から中に入った。
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右奥の入浴受付で温泉博士を見せると、判子を押して500円ですと言われたのでびっくりしたが、あ、すいません、無料です、と慌てて言い直したのでなんともなかった。ブーツを脱いで、ここの下駄箱は背が低いので入らんから上に乗せて男湯に行く。相変わらずだだっ広い脱衣所、無料ロッカーに脱いだ荷物を突っ込んでいそいそと風呂場に行くのであった。
さすが平日開店したばかりなんで、ほとんど人はいない。洗い場に2人だけ。まず体を洗って、ぬる湯に入った。ぷはー、実に気持ちがいい。それから深い湯に入る。ここの方が温度が高いので暖まるな。それから寝湯に移動して、あまりにも気持ちがいいのでうつらうつらしてしまった。それからここの温泉の一番である露天風呂に行く。この開放的な露天風呂はそうそうないですよ。ここらへんでは。まるっきり目隠しがないからね。女湯と男湯の入れ替えができないはずだよ。こんなパッパラパーな露天風呂では女の子が入れない。すぐ眼下に、駐車場の工事のおっさんたちが見えるもんな。一生懸命汗を流して働いている人を横目に、のうのうと温泉に浸かってるのは一寸気が引けるがまあしかたがない。こっとはこっちでいろいろ苦労してるんだから、大目に見ろや。
気持ちがよかったので長いこと入ってしまった。温泉を出て脱衣所で扇風機に当ってクールダウン、革ジャン革パンを着て脱衣所を出る。
バイクに戻って、腹も減ったのでどこかでなんか食う事にする。ここで昼飯にしてもいいんだが、飛騨牛ハンバーグってのが、とても安直にうまそうだったんで気になったが、ここまで来たんだから久しぶりにしその実ご飯とそばの店がいいな。バイクを走らせて金山まで戻る。途中で、やっぱり暑くなったのでクシタニウインドストッパーを脱いだ。涼しい。で、膝すり練習ライダーを横目に金山まで戻って店まで行ったら休みだった。こんな事だろうと思ったけどさ。
タイムリー改めヤマザキデイリーストアでパンを買って食ってお昼にした。それから帰りに道の駅白川で鶏ちゃん味噌味醤油味を1個つづ買って帰ってきた。
本日の出費
ガソリン カード
パン、お茶 193円
鶏ちゃん 360円×2個
本日のCB1300の走行距離 200キロくらい
累計のCB1300の走行距離 41010キロくらい
ついにCB1000を手放したときの走行距離になった。
CB1000が10年かかった距離を、CB1300は5年2ヶ月で達成した。
走りすぎ?