スローペースな19号を諏訪温泉

6月27日(土)

満身創痍で北海道から帰還したCB1300、コードネーム、ブラックパール号は、泥まみれな車体をきれいに洗い流して、オートグリムのポリッシュで磨きあげてシュワラスターのワックスで仕上げ、交換時期を1500キロ越えてのオイル交換とエレメント交換を済ませ、つるつるになってしまったフロントタイヤ交換をライコランド小牧でおこなった。オッケー、これで修復完了、いつでも緊急出撃可能だ。一方、北海道から帰ってきて、すっかり忘れていたのが温泉博士だ。やっばー、と思い出して慌てて近所の本屋を駆けずりまわり、なんとか、売れ残っている貴重な1冊を発見、ゲット出来たのであった。そしてその内容はこれまでになく充実してるじゃあないか。特に、長野県の諏訪片倉館が対象となっているのはすばらしいぞ。涙がちょちょ切れてしまうではないか。近隣日帰り温泉施設で、お気に入り5本の指に入る片倉館、これが無料で入れるのに行かないなんて、それだけで罪だ!(by医龍)

と言うわけで、フロントタイヤの慣らしをかねて行く事にした。やっぱり新品のタイヤは慣らしをして、皮が剥けて大人になるのだ。

あれ、なんかいつになくフツーな前置きだな。あんまり長くないし。まあいいか、とにかくそういうわけで緊急出撃である。幸い、梅雨の合間の晴れが続いているので、北海道でさんざんお世話になった太陽さんに挨拶もしながら走って行こう。

目的地がちょっと遠いので、朝は早めに出発する。7時ちょっと前に実家ガレージから新品のバトラックスBT021を履いたCB1300を引っ張り出し、エンジン一発始動で出発だ。ちなみに、装備は今日は夏日で気温は30度を越すので、本年初陣となるメッシュレザーである。仕事をやめてから順調に体重が増加しているので、革パンがキツくないか心配だったが、とりあえず問題なくはけたのでよかったな。早く仕事を見つけて弛んだお腹を引き締めんとヤバいかもしれん。

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まずはいつものコスモで給油、ガソリン価格はジワジワと上昇しており、今日は割引後の価格でリッター114円だ。もう少し安いといいんだけどねえ。満タンで重くなったCB1300、ちなみに、先日、改めて重量を見たら254キロだそうで、このバイクめっちゃ重いな。これでもかなり軽量化したことになってるから、CB1000って何キロあったんだろ。やっぱ、体を鍛えないとヤバいぞ。

さて、19号線を長野方面に向かう。土曜の朝早い時間だと言うのに、結構、交通量が多いな。高速道路情報の電光掲示板が、小牧一宮間渋滞の表示が出ていた。例の1000円で相変わらずな状況らしい。気温の方は22度から24度の表示、それにしても、さすがメッシュレザー、風でスースーするもんで24度でもちょっと寒いな。しかし、20度から25度くらいという温度帯は、メッシュではちょっと寒い、しかし、フルレザーでは暑くてたまらんので非常に難しい。でも、午後から間違いなく夏日なんで、今のところの寒さは我慢しよう。

交通量は多いが、流れは順調なんで、問題なく多治見から土岐、瑞浪へと走る。それにしても、岐阜の19号線沿いにはセラミックなんとかとか、プラズマなんとかとか、訳の分からん施設があるんだけど、今日走ってたら、無重力研究センターというのを見つけたぞ。無重力! 無重力と言えば宇宙、これはきっと、NASAアメリカ航空宇宙局から依頼を受けて極秘で何かとてつもない研究をしているに違いない。まさか、こんな田舎でアメリカ合衆国の最高機密にあたる宇宙研究を行っているとは誰も思わないだろうからな。なるほど、さすがCIA中央情報局、そういうやり方で世界を欺いてきたんだな。オレ様は騙されんぜ、ふっふっふ。勝ち誇ってもう一度看板を見たら、無重量研究センターだった。何だ、無重力じゃないじゃん。無重量だよ。重量がないものの研究をしてるんだよ。NASAカンケーないじゃん。でも、重量がないものってなんだ? だめだわからん。分散型アルゴリズムの研究を放棄する。温泉へ行こう。

とりあえず、寒いので一度止まって太陽光線を吸収して体温上昇をはかろう。いつもの休憩ポイント元起に止まってトイレを済ませる。この休憩ポイント、もう少し先に立派な道の駅ができてからいつ来てもガラガラなんだけど、今日は車が多かった。行楽日和だからな。家族連れの車がわいわいがやがやと止まっている。

体温が回復したので出発する。なんか変温動物みたいだな。

さて、元起をでると、この先は信号もなく高速巡航ゾーンに突入する。制限速度+αでかっとんで行くぜー! フロントタイヤも剥けてきたみたいだし、慣らしは完了、ガンガン行くぜー! と思ったら、前が詰まってきた。なんだよー、調子狂うなー、ガンガン行けないじゃんかよー。数珠つなぎな車の列の先頭をみると、白い車がタラタラ走ってる。あちゃー、こりゃダメだ。たまに現れる制限速度尊守車両、こういう幹線道路は流れを読んで走ってほしいもんだが、いたしかたない。たらたらついてくか。たらたらついて行くと、後ろからバイクが2台やってきて、グオングオンと排気音も高らかに、反対車線からブッチギリで先頭まで抜き去って行った。おお、若いねー。オレも昔はよくやったもんだ。でも最近はあんまり下品な運転はしたくないので、こういうときはおとなしくついて行く事にしています。オレって大人だよなー。

藪原付近のトンネル手前の登坂車線で、白い車がどいたので、後ろの車が一斉にペースを揚げてごぼう抜きをはじめたので、それに続いて抜き去ろうとしたが、登坂車線の長さが足りんかったよ。白い車の後ろに2、3台残って、その後になっちまった。またタラタラだよ。ちょっとストレスたまるなー。くっそー、腹立つなー、反対車線に出て抜いてったろかクソ、いやいや、大人なんだからそういう事はしないようにしよう。落ち着け、落ち着くんだオレ。そしたら、白い車は駐車帯に避けてくれたので、ようやくタラタラ走行から解放された。よっしゃー、かっとびだぜえ、と思ったら、ちょっと走ったところで、また前が詰まってきた。なんだよ、またタラタラ車じゃん。今度は白い軽自動車だ。何だよ、今日はどうなってんだよ。しかも今度は制限速度どころか、50キロ40キロの間を実に行ったり来たりの、まるで夢遊病のような運転、たまに、町中で道に迷ってたり、目的地を探していたりすると、こんな運転になるよな。でも、ここは一本道の19号線、まったく理解出来ない運転だぞ。じたばたしても仕方がない、タラタラついて行くのであった。まあ、天気もいい事だし、のんびり行こう。反対車線にマスツーリングのバイクの集団が通過して行く。ハーレーの集団と、SSの集団だった。バイク日和だからな。

結局、スローペースの車につきあわされて、塩尻付近までタラタラやってきた。国道19号から20号線にスイッチし、「この道は高速道路ではない」との警告もうなずける実に快適な道を、しかし、ながながとタラタラ走りをしてきたもんで、そのペースが染み付いちゃって、そのペースで進んだ。でも、後で考えたらここってよくネズミやってるから、あれで正解だったよな。

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この辺りはぶどうの名産地なんで、ぶどうの木だらけだ。よく見ると、小さな粒のついた房がいくつもぶら下がっている。あれが大きくなるのだな。ぶどうと言えば、赤湯のぶどうが世界一おいしいと思ってるが、ここのぶどうも食ってみたいもんだ。

標高1000メートル余の塩尻峠を越えると、眼下には諏訪湖が一望出来る。タラタラ走って来たわりに、ほぼ予定通りの時間だった。そうだ。あれはきっと人生焦ってはいけないという事なんだ。あの2台の車は、オレにそれを教えるために、わざわざ憎まれ役を買って出てくれたんだ。ありがとう、ありがとう、2台の車!

さて、いよいよ諏訪湖である。毎回毎回、諏訪湖の湖岸道路に入るのに道がわからなくて通過しているが、そうそう通過ばっかりしてられっか。今日は一発でびしっと湖岸道路入りを決めるぜ。20号線から県道に入って、いきなりちょっと道に迷ったが、湖岸道路の入口の目印にしていた美術館を発見、諏訪湖を一望出来る地点に突入完了なのであった。

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そこからちょっと先が、今回の目的地、片倉館だ。駐車場にバイクを止める。関西ナンバーのBMWのR1100と関東ナンバーのYAMAHAのフェーザーが止まってた。他にも車のナンバーを見ると、名古屋の他、関東関西ナンバーも多い。これも高速1000円の恩恵か。いよいよETC無しには辛い時代になってきたのう。まあ、ここ位の距離なら下道でも来れるからいいんだけどさ。観光バスも止まってる。○○高校同窓会ご一行様とあった。同窓会か。行った事ないが、どんな感じなんだろうなあ。

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手ぬぐいと温泉博士を持って、片倉館本館に向かう。建物も庭も、2年振りに来たが全然変わっていなかった。いい事だ。建物に入ってブーツを脱ぎ、下駄箱のブーツを入れて上がり込む。受付に行っておもむろに温泉博士をジャーンと出すと、該当ページを開くのにもたついた。受付のおねーさんが「64ページです」「こっちで開きますよ」と言ってくれた。でも自分で見つけ出したぞ。タダで入らせてもらうのに、世話かけられん。判子を押してもらって、向かって右の男湯へ。

脱衣所に入って、あれ、こんなに狭かったかな。もっと広かったような気がするが? ロッカーは相変わらずの有料50円。ロッカーを有料50円にするくらいなら、入浴料を600円にして、無料のリターン100円ロッカーにしてもらった方が気持ちがいいと思うのは自分だけでしょうか? 脱いで荷物をロッカーに突っ込み、50円で鍵をかける。手ぬぐい持ってお風呂へ。洗い場に行くと、以前はなかったシャンプーが置いてあった。こりゃいいね。体を洗ってお湯に入る。ぴゅう、気持ちいい。しかし、この温泉は浸かるのが本来の形ではないのだ。この温泉は底に砂利が敷き詰めてあり、その上を歩く事で、足の裏を刺激し、血行を促進、健康にいいのだ。それ故に、深く広い湯船なのだ。ということで、広い湯船を行ったり来たり、歩行湯する。何度か行ったり来たりして、ちょっと休憩すると、足の裏からふくらはぎがぶるぶると血管が拡大収縮を繰り返し、血行促進を実感する。うーむ、実に気持ちがいい。こんな入り方ができる温泉は他にはないぞ。それにこの大正ロマネスクな建物の作りは相変わらず絶賛に値する。貴族にでもなった気分だぜ。もう一回歩行湯を繰り返していたら、だんだん客が増えてきた。入ってきた一団は「こんなに狭かったっけ」「こんなに熱いお湯だったっけ」「もっと深くなかったっけ」などと言い合ってるので、タブン同窓会の一団のようだ。修学旅行でここに一度来ているみたいだな。修学旅行で温泉か。なんかいいなー。

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混んできたので出た。出たら滅茶苦茶に暑くなってきた。しばらくベンチでクールダウン、それから2階の食堂で500円のざるそばを食う予定だったが、なんと、600円に値上げしてるじゃん、がーん。わずか100円の値上げだが、600円出すならもうちょっと出してちゃんとしたところのそばを食った方がいいと思い、計画変更、温泉を後にした。

とりあえず、喉が渇いたので近くのコンビニでお茶を買って飲む。バイクに戻ってそばの店を探しに出発した。湖岸道路を走って行くと、道路標識に高島城の案内板があった。そういえば、この近くで味噌を買って帰った事があったな。うーむ、そばもいいが、るすばんのまっちゃんに味噌を買っていった方が喜ぶのではないか、よし、計画変更、またしても気まぐれな発想で、記憶をたよりに九高みその店をさがす。途中、高島城を横目に、石畳風の道を走るとお店があった。

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バイクを止めてお店に入る。味噌が並んでいる。えーっと、この前買ったのと違うのがいいなあ、と思ったが、この前買ったのが思い出せん。何だったっけ? しかし、何だったっけもなく、価格をちらっと見ると、1キロ1155円 750グラム 945円、めっちゃ高いじゃん。やべー、こんな高かったっけ? 焦りつつ、なんせ、店に中には自分一人です。店員のおねーちゃんの視線が突き刺さります。きっと「あのカッコいいライダーさんはどんなお味噌を選ぶのかしら」なんて思ってるに違いない。それなのに、「たっかー、こんな高い味噌買えんから帰る」なんてことになったら、「なによ、この意気地なし!」と彼女に言われて一生を棒に振る事になるぞ。すると、1キロ599円があった。おお、これくらいの価格なら手が出るな。これにしよう。これを買った。よかったよかった。彼女はきっと「なんて堅実な方かしら、ぽっ」なんて思ってるに違いない。ああ、妄想全壊。

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味噌を買ったので、そばはなしにして、毎回必ず寄る、蒸気機関車D51を見てから、コンビニでパンを食って昼飯にした。

そして、ガソリンを補給して帰路についた。帰りもタラタラ走りの三菱のRVの後ろについて、タラタラ走って帰ってきた。

暑かった。

 

本日の出費

温泉 無料(温泉博士)

ロッカー 50円

パン 105円 

お茶など 100円 98円 157円

味噌 599円

本日のCB1300の走行距離 370キロくらい

累計のCB1300の走行距離 45080キロくらいかな

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