梅雨明け立秋お盆の渋滞の浜松

８月８日（土）

梅雨が明けたら秋になっていた。暦の上での話だが。それにしても今年はひどい。７月の日照時間は平年の５０％から６０％くらいしかなかったという事は、半分は曇りか雨だったという事で、印象としてはそれ以上に悪く、晴れた日なんてあったっけ？　と思えるくらいに太陽に縁がなかったここ最近、６月の記録的な、おそらくこの先破られる事のないであろう、記録的な２週間ほどんど雨ばかりの北海道ツーリングとなったのも、今年のこの異常気象では、いまさらながら、仕方がなかったものなんだなあと納得出来るのであった。決して、自分が雨男だった、という事ではなく、日本国家的に心がけが悪いもんで毎日雨ばっかりだったという事なのだよ、きっと。お前らみんな反省しろ。

で、ようやく出された梅雨明け宣言、おっしゃー、いよいよ夏だぜー、なんて気配まったくなく一気に秋になっていたのであった。やってらんね。しかも、いつのまにかお盆休み突入、なんとかこの日までに仕事を見つければ、お盆休みだわっしょい、夏のロングツーリングだわっしょい、となったはずなんだが、それは甘い、実に甘い、経済産業省の中期景気予測みたいな甘い予想なのであった。あ、でも、どうせ会社が盆休みに入れば、面接できんから就職活動もできんのか。じゃあ、同じ事じゃん、まっちゃーん、北海道に１週間、リベンジツーリング行っていい？　バキドテボキグシャ。（何の音かは今更説明の必要もあるまい）

というわけで、日帰りツーリングに行く事になった。幸い、週末の土曜日は、久しぶりに天気が回復するようなので、このチャンスを逃すわけにはいかない。ほとんど放置プレイになっていた温泉博士を引っ張り出し、このクソ暑い時期にいくなら涼しいところ、ひるがの高原か乗鞍高原だなと目標ロックオンなのであった。が、しかし、当日、念のために天気予報を確認すると、がーん、岐阜も長野も見事に傘マーク付き、午後から雨か雷雨だと。ここしばらくの天候を思い出せば、実に不安定な天気続き、晴れて曇って雨が降ってまた晴れて、まるでパリコレみたいにめまぐるしく入れ替わる空の表情に振り回されっぱなしなのであった。山はヤバいか。となると海沿いしかない。愛知県と静岡県は晴れマークなので、温泉博士に浜松の温泉があった事を思い出し、そこへ目標を変更した。浜松となるとルートは１号線、このお盆の帰省ラッシュまっただ中、そんな幹線道路を走るのは自殺行為か、あたらなる挑戦の１ページか、まあ、ようするにやけくそか。あんまり考えずに行っちまえばなんとかなるさ。

旗艦CB1300SFの前回のツーリングは６月末、フロントタイヤ交換の慣らしツーリングで、以来、１ヶ月振りに出撃なのである。メッシュレザー上下に、ジャスコの夏物売りつくしセール４８０円で買ったTシャツを着て、実家ガレージから引っ張り出してエンジン始動。時間はまだ８時前だと言うのにすでにクソ暑いのであった。

まずはガソリン補給、三河浜松方面に行くときのコスモ石油に寄って満タンにした。なんか張り紙がしてあったので読んだらスロットで当ると割引になるサービスが休止になったとの事。なんだと！　毎回楽しみにしたいたのになんて事だ。ありえねーだろ。毎回必ず１円引きは当ってたからな。それが無くなったなんて、もうダメだ。オレはいったい何を心のよりどころに生きていけばいいんだ。日本の自殺者年間３万人、この現実をどう考えるんだ。コスモ石油は速やかにスロットを再開しろ。

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コスモを後にして国道１５５号線を瀬戸に向かう。庄内川を渡って、うねうね道を抜けた先、特殊法人だかなんかの、毎回、ここって何してるんだろと思いつつ前を通過していた建物が取り壊されていた。それからいつものコース、名鉄の踏切を越えて工事中の橋を渡り、瀬戸万博用のトンネルを抜けてマンガ喫茶百太郎の横に出た。ちなみに百太郎バイト募集中です。再び１５５号線だ。この辺りまでは順調、しかし、豊田に近づくにつれて交通量が多くなってきているのがわかる。ふぉっほっほ、お盆じゃ、帰省ラッシュじゃ、盛り上がってきましたよ～！

豊田で２４８号線に入り、トヨタ町を抜けて矢作川を渡る葵大橋には、高速道路の渋滞情報が電光掲示板にビシバシ表示されているのであった。渋滞ガンガン行ってます。帰省ラッシュだぜベイベー。わっしょいわっしょい。（by胡ぼん）

岡崎に入って、最初の休憩を取る。どんどん上昇する気温、交通量が多い国道の車が吐き出すエアコン熱気エンジン放射熱に対抗すべく、十分な水分補給は必須なのであった。セブンイレブンで１２５円お値打ち価格のサントリー伊右衛門を買って飲んだ。飲んでいたら、目の前を荷物満載の赤いVFRが通過した。おおー、今日初めて見たロングツーリングライダーだ。いいないいな、渋滞情報なんか見ながら、このルートにした方がいいかとか、こっちがいいかとかいろいろ困って悩んで、クソ暑いなーとか道がわからんくなったーとか、楽しんだよなー、ううー、オレもツーリング行きてえー、って、あ、オレもツーリングしてんだった。あはは、忘れてた。どうも暑さのせいで脳味噌がやられたようだ。

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ちなみにここのコンビニ、すでに終わった８耐のポスターが正々堂々と貼ってあった。

コンビニを出て、岡崎市街地に入り、県道２６号線で１号線にショートカットする。この道は途中にクシタニ岡崎店があるのだよ。一度も入った事ないけど。いつも名古屋東店だもんで、たまには他の店も見てみたいなあと思うんだけどさ。あ、ちなみに名古屋東店は毎年お盆の時期は店長がツーリングに行くので休みです。タブン今年も。

とかなんとか考えながら走っていたら、そこの交差点で消防署の人か警察の人かよくわからないけどそういう感じの制服をした人に敬礼されてしまった。え、え、思って思わず敬礼を返しそうになったけど、タブン別の人にしてんだろうなあ。

そんなこんなで問題の１号線に岡崎インターあたりで合流する。インター入口には電光掲示板の渋滞情報がバリバリだぜ。でも８キロ２０分とか、なんかいまいち盛り上がりに欠ける渋滞になっちまってた。やっぱお盆の渋滞なんだから４０キロ５０キロとか破格の距離にしてほしい。やはりユーザー側が求めているのはそういうエキサイティングさだと思う。

１号線に入って豊橋方面に走っていくのだが、なんか全然順調なんですけど。道は空いてるし、問題なく流れてる。たまに混んで来たかと思っても、普通に信号待ちだったりで、これはうれしい誤算。やっぱり一般道は大して混まんのだよ、みんな１０００円高速道路に行っちゃったんだよ。ハレバレーと思って、ふと、反対車線を見たら、すごい路上駐車がいっぱいだった。いや、路上駐車じゃないよ、渋滞だよ。すげー渋滞だよ。はんぱねー渋滞だよ、そうか、１号線は名古屋向きが渋滞するのか。でも、お盆に名古屋に行ってどうするんだろう？　名古屋って、里帰りされる側だったんだ。知らなかった。いやまてよ、ということは帰りがヤバいという事だな。帰り道は違うルートを走らんといかんな。いろいろな環境の変化を的確に捉えて作戦は臨機応変、常に最高の選択をするのが優秀なライダーさ。ふっふっふっ。帰りは本宮山越えだな。

どんどん走っていくと、以前、ポケモン列車の撮影をしたポイントで、三脚を立てるカメラマンが３人くらい見えた。およ、何なに、そんな待機するほどの列車が来るのか？　気になるがこっちは先を急ぐのですまんのう。だれか今日のこの列車の件を知ってる人は教えてください。

豊橋に入った。市役所の交差点を越えたところで、最新型のちんちん電車が見えたので、今日そこはちんちん電車の写真を撮るのだ！　とメラメラと燃え上がる炎、バイクを市役所の前に止めてあたふたとカメラを構えていたら行ってしまった。ああ、行ってしまった。なんか、ここんところの求職活動を彷彿させる展開だ。

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縁起でもねーぜ、ここで待ってりゃそのうちすぐに次のちんちん電車が来るさ。おいさ、そうさ、市役所の建物でも写して待ってりゃ来るさ。しかし来ないのであった。ちなみに、メッシュレザーは走ると涼しいが止まるとクソ暑いのであった。すぐ来るはずの次のちんちん電車はいつになっても来ない時間が永遠に思えるほど暑いのでもうやめ。あきらめて出発しようとエンジン始動またがって出るところでちんちん電車はやってきた。ぶうんーバイクは車道に出たのであった。うーむ、つくづくタイミング悪いなー。なんか、ここんところの求職活動を彷彿させる展開だ。

走り出したらしばらくして、交差点の歩道に乗り上げて荷物を積み直している赤いVFRがいた。あれ、ついさっきコンビニで止まってる時に見かけたのじゃん、なんだよ、荷崩れか。しっかりくくりつけてないと崩れるんだよなー。くっそーめんどくせーなーとかいいながら積み直すのもツーリングっぽくて楽しいんだよなー。ううー、オレもツーリング行きてえー、って、あ、オレもツーリングしてんだった。あはは、忘れてた。どうも暑さのせいで脳味噌がやられたようだ。

ホントにやられてるかも知れん。

豊橋を後にして１号線はいよいよ静岡に入る。１号線をどんどん走って行くと自然に浜名大橋に入った。遠州灘が見える。風が強く、波も高い。かなり沖の方でも高い波が白い牙をむいているのが見える。駆け抜ける切り裂く空気には汐の香りが感じられる。あ、ちょっと今の表現文学的じゃん。格調高いじゃん。この辺りの１号線は、法廷速度が８０キロという出血大サービスなんで、遠慮なく飛ばした。でも、後ろから来た最新型のフェアレディZに追い越され、アルファードにも抜かされた。しかも左から抜かされた。おまわりさーん、こいつらメチャクチャスピード出してますよ。タイホだタイホだ。

こうして１号線を中田島砂丘付近まで来て１５０号線にスイッチすと、目的地の八扇の湯に着いた。３時間で着く予定が４時間近くかかってしまった。これがお盆帰省ラッシュの底力か。連邦のモビルスーツはバケモノか。

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駐車場にバイクを止める。温泉博士とタオルを持って建物に入った。中は冷房が効いているので涼しいぞ。ブーツを１００円リターン式のげた箱に入れて、受付で温泉博士を見せる。ハンコをもらって意気揚々と奥の温泉に方に行った。一番奥に温泉があるのだ。男湯の暖簾をくぐって脱衣所に入ると、なんか迷路みたいな脱衣所だな。扇風機の近くのロッカーを選んで荷物を突っ込み、風呂場の方に行こうとしたら、どこかよくわからんので困った。眼鏡を外すと全然見えんもんで、もっと風呂場はこちらとしっかり表示してもらいたいな。

風呂場に入ってまずは洗い場に行く。汗だくの体を洗うと気持ちえー、温泉に入って気持ちえー。内湯でしばらくぶくぶくして、それから露天風呂に移動した。かなり昔にここに来たときは、池まで手を伸ばせたのに、柵がしっかり設置されていた。ああ、きっとバカやろうな客が池にドボンしたんだろうなあ。なんだよ、目の前に池の湖面があるのがここの露天風呂のいいところだったのになー。がっくり。

あまり長湯すると汗が噴き出すのでそこそこにして上がった。脱衣所でクーラーの近くの扇風機に当っていたら涼しくて天界だった。で、自分のロッカーに戻って、そこの扇風機に当ったら、なんか生ぬるーい風が来て気持ち悪かった。やっぱりクーラーの力は偉大だった。

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落ち着いたのでフル装備を復元して脱衣所を出る。廊下の一コママンガの絵が面白かった。レストランがあったが、ここまで来たからには昼飯は決まっているのであった。温泉を出て１５０号線を浜松市街に向かう。途中、海の方を向いた巨大な風力発電のプロペラタワーが見えた。この風力発電ってエコロジーなんだろうけど、建造物としては、景観的にはどうかと思うよ。青山高原のとか、宗谷岬のとか、なんか、ちょっとイメージぶち壊しだよな。

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市街地に入って、ランドマーク的存在のアクトシティまで来たら、勘と度胸で曲がってみた。そしたらラッキーな事に店の目の前に出た。はっきり言ってあんまり場所を覚えてなかったので、実にウンがよかったな。今年のウンは、これで使い尽くした。がっくり。

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バイクを止めてお店に入る。店の名は麻や。前回、にょいとらんで来て美味かったパン屋さん。浜松に来てこのパン屋に寄らないのはありえません。今日も満員御礼状態。押さないでください押さないでください、モノを投げないでください。ぼやぼやしてると無くなっちゃうので急いで選んで買った。お店を出たら、コンビニに移動して飲み物を買ってゆっくり食おうと思っていたのに、この前と同じように、歩道に設けられたベンチに座って食い始めていた。しかし、炎天下のあまりの暑さに１個食ったところでギブアップ。残り２個は袋をミラーにぶら下げてセブンイレブンに移動する。そこで森永のカフェラッテを買って食って飲んだ。食って飲んでいたら、妙に胴長のミニが入ってきた。何かと思ったら観音開きのミニだよ。カッコいいな。オープンカーのミニもいいけど、このミニもいいな。次に現れたのはヤンキー御用達のトヨタBb、隣に止めるのに危なっかしかった。ぶつけんなよ。ぶつけられるのはもういやです。

食ったら地図を確認、２５７号線から３６２号線、そして３０１号線で山越えだ。よし行くぞ。

意外にも道に迷う事なく３６２号線で新城まで来た。が、ここで問題が発生、見上げる本宮山はどす黒い雲に覆われ、いかにも山の方は豪雨と言わんばかりの心象風景なのであった。土砂降りに遭遇するリスクを選ぶか、渋滞路を走るリスクを選ぶか、どっちにするんだ？　なんかさー、会社に残っても地獄、会社を辞めても地獄、みたいな感じだな。

結局雨を避ける事にした。それならはじめから１号線を戻ってくりゃよかったよな。かなり大回りになってしまった。途中、高速道路の大渋滞を見下ろして、へへへーざまーみろー、オレ様は裏道走ってゆうゆうだぜーなんて宣言してたのにこの有様。どこが優秀なライダーだ。

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３時間かかって豊川まで戻ってきた。コンビニでお茶を飲んでいよいよ１号線渋滞突破、ここには書けないようなあんな事こんな事して岡崎まで戻ってきた。コンビニで最後の水分補給をしたら、後はひたすら走って帰ってきた。

結局、浜松から帰ってくるのに５時間かかった。１時間に２４キロくらいしか進んでなかった計算になるな。

本日の出費

お茶　１２５円２本

ビタミンウオーター　１４７円

森永カフェラッテ　１６７円

麻やパン　４９０円

本日のCB1300の走行距離　２５０キロくらい

累計のCB1300の走行距離　４５３３０キロくらい

帰りの渋滞路で幅寄せしてきやがった田舎もんナンバーの白のクソセリカ！　テメーだよテメー！　今度あんなナメたまねしやがったらグレートスメルの刑だ！

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