性懲りも無く馬瀬川温泉

９月２５日（金）

「開廷します」「最初に検察側から起訴状の読み上げがあります」「被告人は前へ」「それでは起訴状を読み上げます」「被告人keiichi_wは、平成２１年８月１７日、配偶者の再三にわたる制止にも耳を貸さず大型自動二輪車で県外へ外出、同日午後２時３２分、塩尻市大門泉町、高出交差点付近国道２０号線で路上に放置されたトラック車止め用の角材に接触、後部タイヤおよびホイールを損傷させて帰宅し、修理費用97104円の損害を被ったのであります。失業中にも関わらず、求職活動もしないでバイク三昧、その上莫大な損害を家計に及ぼした事は重大な過失であり、言語道断なのであります。罪状、器物破損、および危険運転家計致死罪、刑法第604条第3項の2」

「被告人は何か言いたい事はありますか」

「ほーほけきょ」

「それではまず弁護側の意見陳述から」「えー、陪審員のみなさん、被告人は確かに悪い事をしました。しかし、どうでしょう、失業中にたまに気晴らしをする必要もあるのではないでしょうか。ここに、証拠品１号を提出します。これは被告人がよく遊びにいくサイトです。このサイトの管理人は、オートバイを２台も所有して、その上、銀河鉄道９９９を全巻揃って大人買いした上に、まだ２０世紀少年まで大人買いをしているのです。それに比べて被告人は、ターミネーターサラコナーズクロニクルDVDBOXも我慢し、AF-S DX NIKKOR 10-24mm F3.5-4.5G EDも我慢し、iPodも我慢し、新しいカッパもブーツも我慢しているのです。」「異議あり！　裁判長、このサイトの管理人は被告人とは比較にならないほど甲斐性があり、無職で植木の手入れもしないでゴロゴロしている被告人とは違います。大人買いをしてもまったく問題ないと思われます」「異議を認めます」「ではサイトを変えましょう、ここの管理人は被告人と同じ車種の自動二輪に乗っていますが、モリワキマフラーだのカーボンサイドカバーだのグリップヒーターだの金に糸目をつけないカスタム振り、それに比べてノーマルで我慢している被告人が失業中にバイクで走って何が悪いんすか！　くそー２０００円のメッシュパンツうらやましいなあ」「続いて検察側の意見陳述です」「弁護側は被告人の行為を失業中の息抜きと主張していますが、検察からはこの証拠品２号を提出します。このサイトの管理人はD70を使っていますが、毎回毎回、実に精力的に撮影活動をしています。このようにサイトには美しい写真がところ狭しと並んでいます。一眼デジカメを持つなら、これくらいの写真を撮るのが当たり前なのです。にもかかわらず、被告人はレンズやボディを買ってる割りにろくに写真も撮らず、家の猫の写真ばかりとってごまかしている、こんな被告人ですから、自動二輪車の修理代など屁のカッパ」「異議あり！　ヘタなくせに高いカメラやレンズを購入する事と本件は何ら関係性の無いものです！」「裁判長、これは被告人の性癖に関する問題です。本件の根幹をなす事項です」「異議を却下します」「ありがとうございます。このように、被告人は金銭感覚が麻痺し、自分の置かれた立場を認識していません。再犯の可能性もあり、厳重な処罰を与えるべきと考えます」「では判決を」「主文。被告人は有罪、懲役９０日自動二輪車乗車禁止とする」

「もう２度とこんなところに来るんじゃないぞ」「どうもお世話になりました」「あ、keiichi_wさんです、keiichi_wさんが本日、刑期を終えて釈放されました！」「このたびはライダーとして、人として決してしてはいけない角材乗り上げをしてしまい、自分の弱さに負け、そしてこのように世間を騒がせ、多くの方に迷惑をかけ、これまでサイトを応援してくれた皆様に残念さを感じさせ、無責任な行動に軽蔑なさったことか、計り知れない、許されないことだと思っています。」「２度とこのような角材に乗り上げることのないよう、一生の誓いとして固く心に誓います。私の犯しましたこの度の出来事は、私を知る皆様の信頼を回復することはできるものでないことはよく分かっています。ですが、日々感じています後悔の念、取り返しの付かないことをしてしまった自分を反省し、もう一度生まれ変わった気持ちでバイクに乗りたいと思っております」「現場の梨元さーん、状況はどうですか！？」「あ、えー、たった今、出所したkeiichi_wさんの会見が終了しましたが、ほとんど一方的にしゃべって終わりでした」「これではみなさん、納得しませんねえ」「今日のコメンテーターは国際ジャーナリストの内田忠雄さんです」「いやこれはいけませんねえ、説明責任を果たしてないと言うか、あらぬことを言われる事になりますよ。だいたい、本人はこの件が無かったらもう一度北海道に行こうと思っていたらしいじゃないですか。まったくもって自覚が無いと言うか、脳みそ使ってないと言うか（以下略）」

と、以上が８月１８日から９月２４日までに起こった事件の真相です。

編集部注；前置きウザー、な方はとばしてください。

とにかく、そりゃあ大変でしたよ。家に帰って、このまま走ってたらヤバいかなあと思って一晩寝かせておいたんですよ。熟成するかと思って。

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いや、熟成してどうすんねん。翌日もう一度見たら、どうやらエアーが漏れてるみたいで、こりゃあダメだ。修理するしか無い。賢明なるサイト訪問者諸君ならご存知でしょうが、このCB1300、フロントホイールも原因不明の損傷で交換しておりまして、その際の費用が約６万円、フロントでこの金額ですから、リアはもっと高いでしょう。タイヤもいかれてるので交換となると軽く１０００００円コース！　総理！　財源どうするんですか！？　無駄遣いを徹底的に見直します。それでこれくらいの財源は確保出来ます。そうおっしゃいますが、現在の財政状況から判断すると、実に甘い展望と言えなくもないでしょう。この後、地上波デジタルへの移行もあるわけですし、レンズの支払いもあるわけですから、そのあたりを考慮した上での最終的な判断はどうなんですか。云々。最近流行のこのフレーズもろですが、家の財務省は優秀なんで、その程度の財源の確保はできますと言われまして、ええ、かえってその方がこわかったりするわけで、バイク屋に修理を依頼して、どうせ大掛かりな修理なんで、１ヶ月くらいかかるだろうと思っていたら、１週間で直って戻ってきた。いやー、シャチョー相変わらず仕事のペースにムラがありますなあ。フロントフォークの時は１ヶ月以上かかったのに。

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で、実際のところ、８月１６日の時点では、こうなったらもう一回北海道に行こうかとさえ思ってたんですよ。１週間で、N4で全然見れなかったところだけピックアップして、秘密裏に計画まで立てたのに、もうね、すべておじゃんだよバカやろー。角材１本で人生を棒に振っちまったじゃないかくそー。しかし、万事は塞翁が馬の考えでいかねばなりません。そこで私は少し冷却期間を置く事にしたのであった。それにより、冷静になって自分の置かれた立場を客観的に判断する事を目的としたのである。

そして、冷却期間、約１ヶ月を終了。この間、厭味のように毎週晴れてたなあ。くそったれ。しかし、自分に課した債務は果たしたぞ。

“I’ll be back”　

というわけで、久々にツーリングに行ったろか、おっしゃ、カマンベベ。

さて目的地であるが、例によって温泉博士の恩恵にあづかるわけなのであるが、どうも最近、この温泉博士の温泉のチョイスがマンネリ化傾向なのだ。タダで入浴させてもらって講釈を垂れてはいかんのだが、今月号なんか馬瀬、平湯に梅の湯となんども対象になった温泉ばっか。かといって、使わんのも悔しいので、結局、一番近くの馬瀬川温泉にいく事にした。マンネリとはいえ、良い温泉なんだから何度行っても良いのだ。ちなみに、５月にも行ってるんだけどさ。

で、当日、ほぼひと月振りなんで５時くらいに目が覚めちまって飯食って準備して実家ガレージからCB1300を引っ張り出す。ここ最近、暑さも和らいで秋の気配が感じられたのだが、天気予報によると本日は晴天なり、めっちゃ暑いらしい。最低気温２１度最高気温３１度。装備をどうするか悩んでいたのだが、この気温で即決、メッシュレザーで行く。フルレザーは２５度が限界なんで、それ以上だと干上がっちまうからな。逆に２５度以下ではメッシュは寒くて死にそうになる。参考までに。

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チョークを引っ張ってエンジン一発始動だ。気温が高いので暖気運転速攻完了、出発する。まずはいつものコスモ石油で給油、２００キロ走って１０リットル満タン、リッター１２２円とジワジワ値上がりの波がやってきてるんですけど、民主党はさっさとガソリン税を廃止してください。

１９号を多治見に向かう。空はピーカンの青色で、ひっさしぶりのツーリングにさい先良いぜ。ギュイーンとカッ飛んでいくのだ。すると前方には某エアライン運送のロングボデートラック走っているではないか　おお、ヤバい、ヤバいぜ、もう絶対にトラックの後ろは走らないと誓ったのだ。すぐに車線変更してトラックを追い越し、再び走行車線に戻るのだ。おっしゃ、またしてもカッ飛んでいくぜ。するとなんと、荒っぽい運転では有名な尾張小牧ナンバーの気合いの入ったダンプが前方を走っているではないか。おお、ヤバい、ヤバいぜ、もう絶対にダンプの後ろは走らないと誓ったのだ。すぐに車線変更してダンプを追い越し、再び走行車線に戻るのだ。おっしゃ、またしてもカッ飛んでいくぜ。するとなんと、環境に優しいリサイクルのパッカー車が前方を走っているではないか。おお、ヤバい、ヤバいぜ、もう絶対にパッカー車の後ろは走らないと誓ったのだ。すぐに車線変更してパッカー車を追い越し、再び走行車線に戻るのだ。おっしゃ、またしてもカッ飛んでいくぜ。するとなんと、目に鮮やかな緑色の○宝運輸のトラックが前方を走っているではないか。おお、ヤバい、ヤバいぜ、もう絶対にトラックの後ろは走らないと誓ったのだ。すぐに車線変更してパッカー車を追い越し、再び走行車線に戻るのだ。おっしゃ、またしてもカッ飛んでいくぜ。するとなんと、ってキリないわ！　誰か止めんかい！　流石幹線道路、トラックを避けようにも避けようが無いのであった。これでは万が一角材が出現した時に回避出来ないではないか！　その時、閃いた！　オレの脳裏に、林檎が落ちるのを見て万有引力の法則を発見したアイザック・ニュートン（イギリスの物理学者１７２７年没）のように、電流火花が身体を走ったのさ、車間距離を取ればいーんじゃん！　そーじゃん！　オレってあったまいー！　早速車間距離を明けたら、その間に、こぐまのマークの名鉄引っ越しセンターのトラックが入ってきた。

こうして、右往左往しつつ、内津峠を越えて多治見に入り、ミニストップの交差点で今泉の方に曲がった。平日なんで、学校に登校する児童のために、旗ふりおじさんおばさんが、黄色の帽子をかぶって立っている。こっちはへらへらツーリングしてんのに、朝からお疲れさまです。２４８号線へのショートカットとなるこの裏道、結構、横断歩道が多いのだよ。その横断歩道、旗ふりさんが立っているところといないところがあるのは何でだろ、そうだ、いないところは通学路じゃないんだ！　オレってあったまいー。と思ったら、旗ふりさんがいない横断歩道で、一個小隊の児童が車が止まるのを待っていた。紳士なライダーを心がけ、世のライダーの社会的地位の向上に努める私は当然止まった。児童たちは元気良く、黄色い旗を掲げて渡っていくのであった。おお、子供たちよ、日本の未来は君たちにかかっておるのだ。今のうちに、めっちゃくちゃやっとけよ！　大人になったら何にもできないぞ！　走り出したら、その次の横断歩道に旗ふりさんは６人もいた。おい、半分さっきの横断歩道に行けよ！　これだから縦割り行政は困るぜ。脱官僚！

さて、無事に２４８号に入った。ここまでほとんど渋滞は無かったが、ここで渋滞に遭遇、平日なんで通勤ラッシュの事も考え、７時に出て来たが正解だったな。可児工業団地へ出勤する車の大渋滞に巻き込まれてペースが一気にダウンなのであった。仕方が無いので渋滞路のすり抜けをちょこちょこしたが、一向に解消されないのでもうめんどくさくなっておとなしく渋滞に混じって行く事にした。コーンコーンと、おそらく通勤のバイクがすり抜けをしてカッ飛んでいった。後のスズキラパンのおねーちゃんは念入りにマスカラ塗ってた。

結局、木曽川を越える新太田橋を過ぎ、４１号線に入ったところで解消された。川辺まで１時間３０分かかってしまった。普通なら４５分くらいで来れるんで、やっぱり平日の通勤ラッシュはすげーな。C02を減らしたいなら通勤ラッシュをなくせばいいんだよ。オレってあったまいー。

４１号線を北上する。今日は実は大変な任務もあったのだ。それはくるねこかふぇらてのポッちゃんバージョンの獲得なのだ。４種類のコンプリートまでのこり１個、それを揃えるためすべてのサークルKに寄って確認するのだ。さっそく七宗のサークルKに寄ってみたが、ポッちゃんは無かった。その隣の七宗のトイレに入りにくい道の駅でトイレを済ませてさらに北上、途中、日影の多い山間部では、この時期、メッシュだと寒いのに、今日は全然寒くなかった。かなり気温が高いな。

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白川まで来て、再びサークルKに突入、すると、ここにポッちゃん最後の１個があった！　やった！　ゲットだぜ！　しかし、目の色を変えて、くるねこかふぇらての図柄を選別してるおっさんって、端から見たらかなり気色わるいな。なんだか店員の女の子も引いてたような気がする。

サークルKを出たら、白川のランドマークでもある橋が、完璧に囲われていた。もうまさしくありの這い出る隙間も無いくらいに完璧にシーリングされてた。何かと思えば、塗装工事だそうで、なんか、ちょっと前にもこんなような工事してたんじゃなかったっけ？　くぐって走るとまるでトンネル、ライト点灯の表示もうなずけるな。

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白川を通過していよいよ飛騨金山に突入する。飛騨川にかかる小規模なダムの上を軽トラが走っているのを見て、おお、あそこ走れるんじゃん、行ってみよう、という事で曲がってみたら、なかなかセンセーショナルなダムがあった。金山浄化センターという、水道関係のダムのようで、塞き止められた川の水は側面の用水路から迂回して流れ、下流の側面に勢い良く流れ出している。間近で見るとなかなかすごい。

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これはいいものを見せてもらったと思いつつ、その先、井尻の交差点には大きな駐車場を有するヤマザキデイリーストアが完成していた。すぐ近くにもデイリーストアってあったよな。こういう事ってあまり考えずに開店するもんなのか？　さらに進んでドライブインひざんで休憩する。天気は快晴のまま、温度も暑くなく寒くなく、実にちょうどいいので快適である。さて、ここで問題なのは時間の件。今、９時３０分なので、このまま２５６号線から馬瀬を目指すと明らかに早く着いてしまう。温泉は１０時３０分営業開始だからな。ツーリングマップル２００９年度版で確認、このまま４１号線を北上して下呂から馬瀬に戻るルートで走る事にした。天気もいいのでのんびり走ろう。

ドライブインひざんを出て、下呂方面に走っていく。前の車に追いついて、えらくペースが遅いなあと思ったら、先頭は２トントラックに荷物を満載ののろのろ運転だった。下呂の手前で県道８８号線に入る。「交通量の多い４１を避けて対岸を」とツーリングマップルに書いてあったのでその道を走る事にしたのだが、飛騨萩原から国道２５７号線になり、これがなかなかグッドな道なんである。山の側面を登る道なんだが、見晴らしが実にいいのである。あんまり見晴らしがいいのでタラタラ走ってみてたら、うしろのハイラックスサーフが怒ってぎゅいーんと抜かしていった。こりゃ失礼。新日和田トンネルを抜けてすぐに看板があるのでそっちに曲がると下りの急坂、一気に降下してしばらく走ったら馬瀬川温泉についた。

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駐車場にバイクを止め、時間ぴったりの１０時３０分、素晴らしい。計算通りの展開である。ふぉっふぉっふぉ、すべて予定通り。温泉博士と手ぬぐいを持って建物の方に歩いて行く。坂を上って正面に出たら、あ、いつもの名物ボンネットバスが無いじゃん。ちょっとがっかり。あのボンネットバスを見るのが楽しみなのに。仕方が無い、諦めて温泉の建物に入ると、日帰り入浴受付で温泉博士を出して、無料で入浴だぜ！　男湯の方に階段を下りて、平日らしくガラガラな脱衣所、ロッカーに荷物を突っ込んで風呂場へ直行、まずは身体を洗う。今日は寝湯にゆったりつかるつもりで来たのだ。ここの寝湯は気持ちいいぞよ。誰もいない寝湯を独り占めだ。それでも小市民な私は隅の方に寝っ転がって久しぶりにぽけーっとしてみた。そしたらあっという間に３０分経ってた。うーむ、まさしく光陰矢の如し。それから深湯、露天風呂に移動、久しぶりの温泉なんで長居してしまいました。

温泉を出たら岩屋ダム経由で４１号線に戻り、井尻の新しくできたヤマザキデイリーストアでパンを食って昼飯にした。

後はのんびり帰ってきた。

帰ってきたら下界はメチャクチャ暑かった。

本日の出費

くるねこかふぇらてポッちゃん仕様　１６８円

パン等　２１０円

温泉は温泉博士、ガソリンはカード

本日のCB1300の走行距離　２３０キロくらい

累計のCB1300の走行距離　４６０３０キロくらい

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