年に一度の味噌串カツは関
10月10日(土)
恒例となりました、毎年この時期に岐阜は関が世界に誇る、いや、日本が世界に誇る関の刃物の年に一度の祭典、そのなもズバリ、関刃物まつり、ってまんまやん。今年も行かなければなりませんでしょう。なんせ日本が世界に誇る関の刃物の祭典だからして、オリンピック並みの大混雑、ゆえに車で行ったらそれはもう遥か彼方の臨時駐車場に止めて無料シャトルバスのお世話にならないといかんくなるので、それは避けたい、そこで機動力抜群のバイクの登場となるのであった。で、機動力あふれるスペイシー100で行こうと思ったんだけど、このところ動かしていないFTRの事を思い出し、それならにょいとらんで行ってもいいかと結論、久しぶりにまっちゃんとともに出発する事になった。
さて、当日は10月に入って10年に一度と言われる超巨大戦艦白色彗星帝国のズオーダー大帝じゃなかった、超巨大台風が襲来する季節外れの異常気象のあとは急激に冷え込んできて、まあ、平年並みの気温になったわけなんだけど、ちょっと冬装備でいかんとヤバいかもしれんので、革ジャンに下長袖2枚半袖1枚着ていく事にした。こうやって重ね着すれば、暑くなった時の温度調節ができるからな。こういうところが素人と違う、長年ライダーを続けてきた玄人の違う所さ。
さて、納戸からFTRを3ヶ月振りに引っ張り出す。記録によると、前回の出動は某晴れ男自慢の2000円クシタニメッシュパンツライダーさんとのニアミスを生じた御岳以来である。まあ、あれからいろいろあったからな。人生いろいろバイクもいろいろ。エンジンがかかるかが実は一番心配なんである。FTRも納車から4年半が経過し、バッテリーやら何やら、あっちこっち旅日記じゃなくて、あっちこっち痛んできてるところもあるからなあ。一度マジでメンテしないかんなあ。出発まで時間がまだあるので実家でコーヒーを飲む事にして、念のため、エンジン始動をしてみた。きゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅ…るきゅ……るきゅ………。セル死亡。ヤバい、ヤバいぞ、やっぱりバッテリー弱ってるぞ。仕方が無い、ブースターケーブルで車のバッテリーに繋ぐことにした。車のエンジン始動、そしてFTRのセルボタンを押す。元気よくセルが廻った!きゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅ…おお、勢いが違うね…きゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅきゅ…が、しかし、エンジンは沈黙したままなのだ! エンジン動かぬ我々は石の狸だ!(by沖田十三)待つのだ時を来るのを。って、待ってても動かねーよ。おかしい絶対におかしいぞ、このマシンはKawasakiじゃないんだ! 万人向けの世界のスーパーカブを生んだHONDA製なんだ、メンテなんかしなくたって動くはずなんだ! うおおおおおおう動け!動け!動け!動け!動け!動け!動け!動け!(by碇シンジ)ダメだシンクロ率が低下してきた。弐号機停止です。って、もう停止してるっての。っていうかまだ動いてないし。もはや自暴自棄疲労困憊粉骨砕身無知蒙昧に追い込まれた状況でセルを回しまくっていたら、そこへ父が現れた。「かぶったんじゃろ」「まあコーヒーでも飲んで一息入れよ」「人生は前へ進む事だけがすべてではは無いぞ」おお! なんという達観した境地なのだ! さすがに伊達に歳くってないな。実家に上がり込んでコーヒーを飲んだ。まっちゃん「エンジンかかったの?」「もー、2台も3台もバイクがあっても、こんな風に動かなくなるならもうバイクなんていらないよね!」「バイク売ります!」まさしく非常事態宣言であった。しかし、しばらく間を置いた甲斐もあって、再度エンジン始動に挑むと、きゅきゅきゅきゅきゅるんきゅるんきゅるんるんるんるんるんるるるるるるどどどどどどどどどんどどんどどどどろろろ-んと、やっとこさエンジンがかかった。やれやれだぜ。
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というわけで、空前のドタバタ出動となったが、予定を1時間ほどオーバーして、なんとか9時に出発した。いつもの19号線のコスモ石油でガソリンを入れたら3リットルしか入らなかった。ちなみに、先日、このコスモで車にガソリンを入れたら777の1等賞、リッター10円割引に当ったよ! すげー、本当に当るんだな。当るとわかっとればもっとたくさん100リットルくらいガソリンを入れるんだったよ、って満タンでもそんなに入らんわ、軽自動車に。
本日の目的地は関なので、小牧犬山経由で扶桑から木曽川を渡り、21号線を横切って至るコースを選択した。久しぶりに走るコースだが、特に変わった様子もなく、半年ほど前まではこの道で通勤してたんだよなあ、と感慨無量になるのであった。扶桑までは順調に走ってきたが、木曽川を渡るあたりから交通量が増えてきて、流れが悪くなり、21号線の横切る交差点では大渋滞、川崎重工の巨大城門鉄の扉を横目に、ああ、今日も空は青いなあと思うのであった。先日の台風がウソみたいな晴れ渡った空なのであった。それとはうってかわって、地上の道は渋滞が続行中で、なんだか時速30キロくらいでノロノロノロノロ進んでいる。どうなってるんだと少し遠くへ視線を伸ばすと、どうやら先頭にノロノロ運転をしている車がいるようだ。うんこ色の地味なセダン、今流行の枯れ葉マーク付きだよ。どう考えたって異常にのろい。のろすぎる。おらおらあー、棺桶に片足突っ込んでるようなボケ老人が車なんて運転してんじゃんーよ、どかんかワレェ! と言わんばかりに、直後の車が煽りまくりです。まあまあ、大人げない、みんないずれはああやって年を食って、人様に迷惑をかけることになるのだから、お互い様ですよ。無理に追い越してもどうせその先が詰まってますよ。ふぉっふぉっふぉ、などとよゆーをかましてたら、うんこ色が左に寄っていよいよ速度を落としてきた。譲ってるつもりみたいだけど、ちょっと危ないよそれ。今がチャンスと、後ろの車が抜かしていくので、流れに沿ってこっちも抜かしていった。じーさん気をつけなよ。
こうしてようやく関市内に入ったが、1時間くらいで着くかと思ったのに1時間半くらいかかったよ。もうこのルートはダメじゃん。フツーに41号線は知ってきた方が早いじゃん。次からはそうしよう。
いつもバイクを止めるアピセ関までやってきた。駐車場にバイクを入れようとしたら、交通警備のおっさんが両手で×を作り「満車だから入れない」とのたまう。いつもバイクはここに止めさせてもらってると言うと、満車だから入れないを繰り返すので、そうじゃなくて、去年までバイクはここに止めさせてもらっていたのに、今年はダメなのか? と聞くとダメだと答えが返ってきた。そのわりに奥の方にバイクが見えるんだが、このおっさんホントにわかっていってるのか疑問、でも、そう言われたら仕方が無いので関文化会館の駐車場に向かった。関文化会館も満車の看板が出ていて、でもバイクはどうぞと駐輪場所を指定してくれた。ずらっとバイクが並んでいるところへFTRを止める。ようやく到着です。
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トイレを済ませて現場に直行する。相変わらずすごい人人人、とにかくまずは目的の味噌串カツを食うのだ。数あるテキ屋をものともせず、肝心の刃物の直売もろくにみず、一直線に味噌串カツ屋へいくのであった。やった、まだ時間が早いので空いているぞ。早速注文して食った。うみゃー! どえりゃーうみぁーでかんわ! 1年振りの味噌串カツさいこー! 瞬く間に食ってしまったので追加でもう1本づつ食った。満足した。続いて、恒例のじゃがバタである。どこのじゃがバタにしようかと、会場を闊歩すると、じゃがバタではなく、そば、手打ちそばの実演販売がやってるじゃん。それがまた見るからにうまそうで、これは食いたい! どうしても食いたい! という事でゆーわくに負けて食ってしまいました。それがまたどえりゃーうみぁーでかんわ。マジ、こんなところで食うそばなんだから大した味じゃあ無いとタカをくくってたら、見事に裏切られた。ここ最近食ったそばの中では最高にうまい。これはスバラしい。満足して、う、これではじゃがバタが食えんかもしれんと思いつつ、じゃがバタを探したが、なんか今年はじゃがバタ盛り上がってねーな。お店はあったが、閑古鳥。それどころか、まっちゃんが無料配布の「秋の味覚汁」を発見、行列に並んでゲットした食ったら、これまたうみゃーでかんわ。もうダメだ、じゃがバタ食えん。やめた。っていうか、この後恒例のペイザン行きを予定してたけど、お腹いっぱいでもう何も食えません。もう満足です。
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というわけで、おいしかったので帰る事にしました。よかったよかった。ところで、刃物まつりで刃物をろくに見ないで食ってばっかじゃん。何しに来たんだ。
帰りは行きと違うルートで帰った。
本日の出費
ガソリン カード
味噌串カツ まっちゃんが支払い
そば まっちゃん支払い
秋の味覚汁 無料
本日のFTRの走行距離 70キロ
累計のFTRの走行距離 10499キロ
ちょっとメンテしないといかんなあ。