博士は無料の内海白砂
12月27日(日)
1月号の温泉博士を買いに、世界最大の書店紀伊国屋に行ったら、あまりにも大きな書店なんでどこにあるかわからんもんで、レジのおねーさんに聞いたんだよ。そしたらおねーさん、コンピュータで調べて一言「扱ってません」マジですか。世界最大の書店に扱い無しですか。仕方がないので市内最大の複合書店イマジンに行ったら、ここも大きな書店なんでどこにあるかわからんもんでレジのおねーさんに聞いたんだよ。そしたら店頭をみてないもんでコンピュータで調べて「3冊あることになってるんですけど」でもう一回探して、他のもう一人のおねーさんも手伝ってくれて探してもわからんもんで「ないですね」マジですか。記録上は3冊あることになってるんのはどういう風に理解すればいいんですか。あ、そうか、今まさに、買おうとして3冊買い占め持ってる人がいるってことだよ。1人1冊しか有効じゃないからな。3人で無料温泉に入ろうと思ったら3冊いるからな。買い占めする人もいるわな。仕方がないので近所のツタヤで聞いたら、1冊残ってたのでそれを買った。今月号はこのように大変苦労して手に入れたのであった。そしてその内容は、別所温泉、五箇山温泉、笹戸温泉など充実しているのはいいんだけど、ここ2週間くらいの寒波襲来で山岳方面は雪なんだよ。行きたくても行けんじゃん。サイテー。
「いやーkeiichi_w君、よかったよ」「あ、ありがとうございます」「実はkeiichi_w君、次はここへ行ってもらいたいんだよ」「別所温泉ですか」「別所温泉だよ」「なんで別所温泉なんだ」べっしょおんせーん(DaiwaマンのCM風に)「カントクッ!」「なんだねkeiichi_w君」「マンションと別所温泉とどんな関係があるって言うんですか!」「keiichi_w君、あるわけないじゃないか。タダのパクリネタなんだから」ダメだ全然面白くないな。CMは面白いのにな。つーか、どういう流れでDaiwaマンのネタにつながるんだよ。
というわけで、温泉博士の無料温泉、今回は白砂の湯にしたのであった。思えば白砂の湯と言えば、温泉博士を知るきっかけになった温泉だ。昔はこじんまりとした温泉で入浴料500円で、海水浴の後に入るのが楽しみだったんだけど、ある日突然、鉄筋コンクリート3階建てのでらゴージャスな近代的温泉施設に生まれ変わり、入浴料も1200円、北斗神拳交首破顔拳でも食らわしたろか、と思うくらいの暴挙に出て、案の定、ウン年後に破綻、経営者が代わって再開したんだが、入浴料750円と常識的価格設定、これで入れると思いきや、温泉博士で無料という話を聞いた以上、無料で入りたいと思うのは自然な流れで、このように紆余曲折あって、ようやく今回、行くことに相成りました。
気がついてみれば、2009年も後残すところわずかになり、このツーリングが本年の締めのツーリングになるのは明白である。2009年、まったくもって波瀾万丈な年であったが、終わりよければすべてよしの精神で、有意義なツーリングにするぞ。
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例年通り、締めのツーリングはFTR223なのである。前回の23号線大渋滞ツーリングから約1ヶ月、昨今の極寒な気候にエンジン始動が心配だったが、納戸から引っ張り出してセルを回すと、きゅるきゅるきゅる……×100くらい回したかなあ、ヤバいかからんかもしれん、なんかHONDAの単エンジンって始動性わりーよなー、BAJAもそうだったけど、仕様ってヤツかい、などとぶつぶつ言っていたら、きゅぎゅるんきゅきゅきゅぎゅるぎゅるんこここっ、ぎゅるこここっ、と引っかかるような音がし出して、こここっがごごごっ、どどどっ、どるどるどるっ、どるるうんっ、どるるうんっ、どるるうんっとやっとこさ目覚めてくれた。バッテリーが新品に変えてあったからここまでセルが持続したが、古いバッテリーだったかいっつか死んでたな。やっぱバッテリーは大事だ。しばらく暖気運転して、7時半頃に出発した。ちなみに、本日の天気予報は晴れのち曇り、そこそこ気温も上がって、絶好の大掃除日和になるでしょう、とのこと。最高気温予想が14度なので、装備は上がクシタニの最古参エクスプローラージャンバーにユニクロヒートテック+フリース、下がカントリージーンズということで、CB1300と違って巡航速度が圧倒的にスローなFTRなんでこれで十分だろう。
まずはいつもの19号線のコスモで給油、リッター120円で3リットルも入らんかったけど満タンにした。給油キャップを閉めるのに、あれって前後ろあるんだよね、三角マークが付いてるのが前なんだけどさ、間違えて反対向きにしちゃってさ、あたふたあたふたとやり直してたら、給油機が「カードをお取りください」「カードをお取りください!」「カードを取りなさい!」「カードを取らんかいワレェ!!」と怒り始めたので「うるせーなーわかってるよ!」と思わずでかい声で答えながらカードを取ったら、スタンドの店員が「あ、カード、カード忘れてません? 取りました?」と現れたので、聞かれたかも知れん。
19号線に出て、名古屋方面を目指す。日曜日の朝なんで道はガラガラにすいている。電光掲示板の温度表示は3度、そんなにメチャクチャに寒くはないな。寒いけど。で、順調に名古屋方面に走って行って、ふと気がついた。あ、しまった、コースは今池桜山ルートを走るつもりだったのに、こんな19号を走ってたら栄名古屋駅ルートを走らないかんがや。名古屋のど真ん中を突っ切るなんて、道が混むからいやだなあ。でも今更、今池桜山ルートに戻るのもメンドーなんで、19号ルートで走ることにした。でも、道がよくわからんから心配だな。心配は現実になるのであった。よくわからんまま、栄を越えて19号線を走って白川公園の横を抜けて、大須金山に至るあたりで、あれ、もう1本向こうを行かないかんのじゃないかと思い込んでしまったのだ。もう1本向こうに行ったら、見覚えのある道なんで安心したが、ドンドン走って行くと、名古屋港ポートアイランドビルが見えて来た。あれ? なんであんなもんが見えてくるんだ? おかしい。おかしいぞ。見覚えがある道と思ったら、この道は名古屋港フェリー埠頭に行く道じゃん。やっちまった。バイクを止めて地図を見る。23号線で東海市方面に戻らないかんな。ポートビル手前の交差点で左に曲がって23号線に入った。亀甲運輸のトレーラーの後ろについて、旧称レインボーホールが見えるインターで下道に降りると、今度こそ見覚えのある道が現れた。やれやれ、こうしてなんとか247号線に入ることができてホッとするのであった。この後は順調に西知多産業道路を走って、自動車専用道路で制限速度70キロなんだけど、FTRの巡航速度は60キロなんで、かたくなに60キロで走って行ったから、後ろからガンガン抜かされたぜ。うーん、旧道走った方がよかったかもしれんな。産業道路は相変わらず産業が盛んで、巨大なコンビナート群にデカイ煙突から煙がモクモク、臨海鉄道も健在で、港には巨大なTOYOTAのロゴマーク入りコンテナが山盛り積み上げられているのであった。巨大な風力発電の羽もぐるぐる回ってた。
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産業道路が終点で常滑に入った。そろそろ休憩したいな。サークルKがあったので入ってトイレ休憩をとる。ボスの缶コーヒーを飲んでちょっと身体をあっためる。道を間違えた分、予定より時間がかかってるので早々に出発した。常滑は焼き物の街なのだ。デカイ招き猫が交差点で鎮座してる。その向こうには、最近めっきり貨物量が激減、また、昨今の景気悪化に伴う離着陸便の激減と、鳴り物入りでデビューした空港にしてはいいニュースがない中部国際空港が見える。いまいちよく見えんので、もうちょっとよく見えるところまで移動しようと、堤防越しに見えるところまで来た。そしたらまさしく海に浮かぶ要塞のような空港の全貌が丸見え、まるでゼロテスター秘密基地みたいだな。写真を撮って、ケータイで送ろうと思ったら、なんかケータイのカメラの設定が変なのになってて何度やってもちゃんと写せん。くそ、もうええわ、やめじゃ。普通の写真だけとって出発した。
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それから海岸沿いの247号線を走ったら、バイパスがかなり完成していて、快適に走ることができるな。お店も昔に比べるといろいろたくさんできてるし、エイデンとかカインズホームとか。更に進むといよいよ、野間の海水浴場まで来た。ここで再び海岸線沿いに出ると、見えてくるのが世界的にも有名な野間の灯台だ。ウソだ。バイクを止めて撮影。青空がきれいだな。こんなに青空の下をツーリングするのも久しぶりだ。本年最後のツーリングにふさわしい晴天であった。
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目的地の温泉はそこからすぐだ。この辺りはガキの頃にも海水浴に来たけど、その面影がまだ残ってるな。もちろん、当時はモスバーガーなんかなかったけど。カーブの途中に「白砂の湯」の看板があり、そちらに曲がると温泉だった。うーむ、改めてでかいし、立派な建物だ。そりゃ入浴料を1200円にしないと元は取れんわな。減価償却しきれんわな。しかし、だ。正直言って、海水浴シーズン以外に観光客のアテがないこんなところで、ここまで立派な温泉施設を作って採算とれると思ったんだろうか? 温泉バブルな時代だったもんな。うまくいくと思ったんだろうな。
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駐車場にバイクを止める。ちょうど開店時間の10時だ。駐車場にはそこそこ車が入っており、じいさんの一団がわいわいがやがやと車を降りて温泉の建物に歩いて行く。温泉のおねーさんが掃除をしている玄関から建物に入った。「おはようございまーす」とおねーさんが愛想良く挨拶してくれた。挨拶を返して中に入る。受付でじいさんたち「めしは食えるんかね」「11時からですから、1時間ゆーっくり温泉に入ってきてくださいね」受付のおねーさんも愛想がいい。「温泉博士ですねー73ページですよ」ハンコをもらって入浴券をもらい「温泉は3階ですからエレベーターで上ってくださいねー」案内された通り、エレベーターで3階まで上ると出たところがすぐに温泉の受付だった。入浴券を渡して男湯の暖簾がかかった入口をくぐる。脱衣所はそこそこの広さだが、びっくりしたのはロッカーだ。縦長でスリム。はっきり言って狭い小さい。これはフル装備のライダーは荷物が入りきらないな。まあ、2カ所使えばいいだけの話だが、2個も鍵を腕に付けて風呂に入るのはちょっと異様。今日の装備はとりあえずぐいぐいっとしたら入ったのでまあ良しとしよう。風呂場に移動する。まずは洗い場で身体を暖めて、それからここはシャンプーやボデーソープがなくて墨石けん?みたいなのがあるのでそれで身体を洗った。洗ってお風呂に入る。温度がぬるめになってますと表示があったが、ちょうどいい温度のお湯だぞ。色も茶褐色で以前と同じだ。塩っからい味も同じだ。ここのお湯はなかなかいいお湯だったんで、それがそのままなのはよかった。まあ、源泉が同じなんだから変わるわけがないんだけどさ。うーむ、気持ちええ。ゆっくり浸かって天界気分を満喫するのであった。一緒に来たじいさん軍団の他にも結構客がいて、年末の日曜日だってのに、どいつもこいつも大掃除もしないで遊んでていいのか!? まったく、こんなことでは日本の行く末が案じられる。内湯で暖まったので露天風呂に移動する。露天風呂は3階というロケーションもあって見晴らしは最高にいいぞ。天気もいい青空がよく見えるし、青い海もよく見えるし、素晴らしい。でもお湯に浸かると何も見えんくなるな。露天風呂の湯はちょっとぬるめだった。外だもんね。
さて、十分にタンノンしたので出ることにした。身体を拭いて脱衣所に戻って、しばらくクールダウン。そんな間も客がちょろちょろと現れて風呂場に入ってく。親子連れがやって来て、海水パンツを着て出て行ったので気がついたが、そういえばここって温泉プールもあったんだね。しかも、通常の入浴料金でプールも入れるとはなるほどリーズナブルじゃん。親子連れならいい選択だわな。温泉博士でも無料でプールまで入れたのかな? だったら今度はにょいとらんで来よう。そうだそうだそうしよう。
建物を出てバイクに戻る。でもさー、客観的に見たらやな客だよなー。無料の温泉だけ入ってさっさと帰っちゃう、他に全然銭を落としていかねーんでやんの。温泉が無料なんだから、飯食ったりなんか他にお金使えよ。ようし、日本経済回復のためにお金を使うぞ。まずはコンビニに寄って昼飯だ! 豪華にコロッケパンを食うことにしたが、セブンイレブンにはコロッケパンが売ってなかった。がっくり。仕方がないのでタマゴサンドを買った。ちなみに、セブンイレブンのPBのお菓子の福袋が売ってた。これ、去年買ったんだけど、計算したら普通に買ったのと同じ値段だった。なんか騙されたみたいでおもしろくないんですけど、今年もそうなんだろうか。気になる。気になるな。でも買うわけにいかん、持って帰れんし、うーん、後ろ髪を引かれつつ店を出るのであった。で、日本経済回復のために買ったタマゴサンドと缶コーヒーでお昼にした。225円です。ちなみに、日本の借金1087948869689788円だそうです。(日本の借金カウンターより)焼け石にミミズ。
さて帰る事にする。来た道を戻って帰ったが、天気もいいのでわりと暖かい。ツーリング日和でバイクがうじゃうじゃ出て来たんだが、今日はハーレーばっかり。前を見ても後ろを見ても、右を見ても左を見ても、ハーレーばっかり。軍団のハーレー、2、3台のグループのハーレー、ソロのハーレー、タンデムハーレー、後ろに女の子を乗せてるハーレーもいたけど、女の子ホットパンツだった。生足で寒くないのか。いやー、若いってのは強い。うらまらしい。
本日の出費
缶コーヒー2本とタマゴサンド 120円 225円
温泉 無料(無料でもないか、450円は温泉博士の代金払ってるから、差額の300円お得ってことだよな。)
本日のFTRの走行距離 140キロくらい
累計のFTRの走行距離 11080キロくらい