RRの初陣半クラに戸惑う安八

2月14日(日)

初陣じゃ、出陣じゃ、昨日の納車時間が遅かったので、結局乗れずじまいで、今日が名実共に初乗り初陣なのであった。もうね、寝てられっかってんだよ。夜中の3時に目が覚めて、まだ3時かよ、明け方4時に目が覚めて、まだ4時かよ、それから目が爛々として冴えきってしまったので4時半ぐらいに起きちまった。とりあえず、ブログをアップして天気予報を確認して、それから今日の目的地を再度検索し、6時ぐらいにようやくまっちゃんが起きてきたので、早く飯にしてくださいとお願いして、ご飯にみそ汁食って、歯を磨いて顔を洗って布団たたんで、温泉用の手ぬぐいやらケータイやらデジカメの準備をしてたら、デジカメ電池切れた。なんだとお! 1000枚撮影できる最新型のカシオ、630枚でバッテリー残量警告だよ。1000枚撮れるってのはウソかい!? って、他にも動画を撮ったりなんだかんだやってるんで、1000枚撮れなくても仕方がないんですけど。っていうか、買ったのが去年の暮れ、これまで毎日使ってて、今日まで一度も充電してないってのはスゲーなこのデジカメ。ものすごいスタミナバッテリーだよ。しかし、どっちにしても今日のツーリングに充電しても間に合わないので、以前使っていたデジカメを急遽使う事にした。こんな事もあろうかと、修理から戻って来てから充電しておいたのさ。カンペキだぜ。さて、新しいクシタニウエストバッグに、ケータイとデジカメ、財布にタオルハンカチを入れたら、温泉に入る時に使う手ぬぐいが入らんくなった。ぐぐ、CBRにはシート下のスペースなんぞないのですべてをこのウエストバッグに入れなければならないのだが、やっぱ全部入れるのはキツいな。タオルハンカチはカントリージーンズのポケットに入れる事にして、なんとか無理矢理ぎゅうぎゅうに突っ込んだ。うーむ、これは想定外、もっと入ると思ったら、意外に入らんなー。これならクシタニヒップバックにしておけば良かったかなー。でもあんまりでかいバックをつけて走るのはみっともないからな。続いて新調したクシタニコンプリートジャケットを着込んで準備万端。ブーツはこれまで夏ジャケットに合わせて使っていたショートブーツを履く事にする。このブーツはゴアテックスだし歩きやすいから実に良いのだ。

こうして7時過ぎに、実家ガレージからCBR600RR /ABS(スィーブィーアースィックスハンダレエンチラクブレイクステム)をひっぱりだす出す。

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うおおおおおおおおおおなんつううかっきょえーばいくなんだしんじられんくらいかっきょきいいいいいぞおおおおおおおお! (編集部注;半狂乱中なので表記が異常なのはご了承ください)デジカメで写真を撮りまくっていたら、まっちゃんが「コーヒー入れるよ」と言うので「ばっきゃろ、そんなもん飲むんどれっか、行くぜ、行くぜ、誰にもオレを止められないぜ!」と答えようとしたところでハタと気がついた。あ、SS宣言したんだった。スーパースカタンではないぞ。スーパースローだ。チョーゆっくりってことだ。こんな過激なバイクに乗っているからこそ、ゆっくり走る心構えを忘れないようにしなければならないのだ。そう思って、どうもこの性格上、やたらと忙しない心理状況に陥りやすい過去の自分から決別するのだ。高性能は人間の感覚を麻痺させ、異次元の走りを常識にしてしまう。そして、そのあげくに起こった悲劇を私は知っているのだ。誰とは言わんけど。ということで、コーヒーを飲む事にした。でもせっかくなので、このCBR600RR /ABS(スィーブィーアースィックスハンダレエンチラクブレイクステム)を見ながら飲もうと言う事で、外まで持ってきてもらった。そしてあかねブレンドの芳醇なかおりとコクのある深い味わいを楽しみながら、CBR600RR /ABS(スィーブィーアースィックスハンダレエンチラクブレイクステム)の芸術的なまでのカッコいいスタイリングを眺めるのであった。まさしく至高の時間であった。あ、そうだ、車載工具も確認しなくっちゃ。リアシートを外して中を見ると、車載工具が入ってた。入ってたと言うか、無理矢理押し込んであったと言うか、引っぱり出して中身を見て、元に戻そうとしたら、戻らんくなった。しばらく焦って何度も入れ直して、ようやくもとの場所に収まった。もう二度と出さない方が良いな。

さて、コーヒーも飲み終わったので、いよいよ出発だ。ドキドキするな。イグニッションにキーをさし、エンジンを始動させるのだが、あり? このバイク、チョークはどこにあるんだ? チョークって白墨の事ではないぞ。寒い時に混合比の濃い燃料を噴射して暖機させるあの機能だよ。なんだと、まさかオートチョークかよ! さすが最新型モデル、バイクも遂にオートかよ。では、エンジンをかける。一発始動! そして高らかなエンジン音は雄叫びだ! ものスゲー元気なエンジン音だな、おい。水温計は常時表示なんで見やすい。燃料計は残量警告が点滅してる。メーターは新車の証、カウント1キロだ。ふっふっふ、これからオレがこのメーターに歴史を刻むのさ。

とかなんとかいってたら、温度計が70度くらいになってた。いかんいかん、暖機のし過ぎも良くないぞ。ではいよいよ出発だぜ。新型ヘルメットZ-6を冠って、またがって、出発だ! エンストした。カッコ悪。そろそろと半クラでつないで、ゆっくりと走り出す。うおおおおおおおおおおおお、遂に昔年の夢が叶ったのだ。オレはCBR600RR /ABS(スィーブィーアースィックスハンダレエンチラクブレイクステム)をこの手に入れたのだ、わっはっはっはっは。

しかし何だこのキツイポジションは。走りながら腕立て伏せやってるみたいだな。さすが、ハンドルがトップブリッジの下にある事はあるな。デジタル表示の速度計が見慣れないので今何キロなのか実感が湧かないな。とりあえず、慣れるまでゆっくり走って、まずはいつものコスモで給油にする。へっぴり腰でコスモ石油に入って、止めようとしたら、あれ、このバイク、サイドスタンドがどこにあるんだ? わからん。よく下を見たら、ステップより前の方にあるじゃないか、感覚的にスゲーわかりにくいな。ヤバいな。気をつけないと、サイドスタンド出したつもりで立ちゴケなんて、表彰もののバカさ加減だぞ。なんとかサイドスタンドを出して、CBR600RR /ABS(スィーブィーアースィックスハンダレエンチラクブレイクステム)を止めると、給油だ。このバイク、無鉛ハイオク仕様なんだぞ。生まれて初めてハイオクを入れるのであった。うおおおおおおお、あこがれのハイオク、ああ、ハイオクハイオク、ハイオクを入れるのさ! 入れた。14.6リットル入った。意外に入らんな。と言う事は、リッター20としても無給油でやく250キロくらいしか走れないんだな。これを長いと見るか短いと見るか、難しい問題だ。高山まで無給油で往復できないのは確かだな。

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満タンになったから出発だ。さあ行くぞ。エンストした。半クラでゆっくり発進した。うーむ、半クラなんてCB1300では使った事がないからなー、ちょっと気を使うなー。

で、実は目的地は浜松の温泉八扇の湯だったんだが、もうこの段階でそんな遠くまで行ける自信がなくなった。まっちゃんが言う通り、今日は慣れるまで近所を走った方が良いな。ということで、目的地変更、安八温泉にしよう。155号をひたすらまっすぐ走れば行けるから、そのほうがいいな。

ということで、155号線をひたすらまっすぐ走っていく。信号で止まるたびに、出発のときの半クラに気を使い、後ろのクラウンがしびれを切らして抜かしていった。ちなみに、そのクラウンのダッシュボードには虎の置物が飾ってあった。スゲーセンスだな。

しかし、それでも30分も走ると体がなじんできたので、違和感無く走れるようになった。だいたい2500回転くらいで半クラでつなげば問題ないな。しかし、アイドリングが1500回転ってのは高くないのか? アイドルのエンジン音が大きいような気がするが。高回転型のエンジンだからこれでいいのかなあ。

そんなこんなで、一宮までやってきた。そろそろ休憩しよう。いつもの一宮のセブンイレブンに寄ろうと思ったら、潰れてた。あれま、コンビニ戦争も厳しい時代に入ったのう。仕方がないのでそのさきのファミリーマートに入って休憩する。カフェオレを飲んで陽の当るところで休憩。思ったより寒くないな。これもクシタニコンプリートジャケット+ウインドストッパーのおかげだな。さすがクシタニ。

休憩してたら、ミニバンが2台入ってきて、降りてきたのは龍の刺繍が入ったスタジャン着用のご一行様。運転席から降りてきたのはすっげー幅の広いこわそーなおばはんだった。ヤバい、いちゃもんつけられる前に逃げよう。

コンビニを後にして、更に先を進む。安八温泉は10時からなので、このペースでは営業時間前に着いてしまうので、寄り道をする事にした。まずは、お約束の、恒例、ソーラーアークに寄った。ここの無料見学は廃止になったんだよな。不景気になったからだろうけど、残念だよね。

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続いて、安八の百梅園に行ってみた。そしたら、遠目に見てもまだ時期が早そうなんで通過して、見晴らしの良い田んぼでバイクを停めて撮影会。

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そろそろ時間なんで、安八温泉に向かう。相変わらず住宅地に真ん中にある温泉。駐輪場にCBR600RR /ABS(スィーブィーアースィックスハンダレエンチラクブレイクステム)を止めると、続々と地元のじいさんばあさんが自転車で集結してくる。自転車を停めて、じいさんたちがバイクを見るのであった。ふぉっふぉっふぉ、納車したばかりのピカピカだからな。目立つなー。チョー目立つ。おいおい、じいさん、傷つけんなよ。

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10時になったので温泉に入った。実はこのバイクにヘルメットホルダーがないのは知ってた。だから、ワイヤーロックを持ってくるつもりだったんだが、ウエストバッグに入らんかったので置いてきちまった。今更後悔、ヘルメットを持って中に入ると、どこに置いときゃ良いのか、結局、脱衣所まで持ち込んで、ロッカーを2つ使って1つにヘルメット1つに脱いだもんを入れた。迷惑な話だ。温泉はじいさんで通勤快速満員電車状態、イモのごった煮みたいな温泉では落ち着くはずもなく、早々に出た。バイクが心配だったし。出て、服を着てたら、分析表の横にひっそりと張り紙がしてあるのに気がついた。実はこの温泉、法律で決められた定期的に行われる水質検査をしたら、温泉の条件をクリアしてなかったらしい。それがたまたま季節的なものだったのか、本当にもう温泉の成分が枯渇したのか、今調査中ですとの事。まあ、タブン、枯渇した来たんでしょうな。温泉バブルでそこら中で掘ってるもんな。石油と同じで、いつまでもあると思うな親と貯金だよ。

温泉を出て、バイクに戻った。じいさんたちは気を使ってくれたのか、ちょっと間を取って自転車がいっぱい置かれてあった。ああ、こういう気の使い方が日本の高度経済成長を成し遂げた世代の強みなんだろうなあ、と感心してしまうのであった。

さて、温泉を後にして、もうちょっと走りたいので21号線に出る事にした。ソーラーアークの交差点を左に曲がって川を越え、温泉掘削のボーリング工事を横目に大垣市に入る。21号線に合流して美濃加茂へ。お昼をどうするべえか、コンビニでコロッケパンが食いたいと思い、セブンイレブンを探したがなかなかないので困ったな。そうこうしてるうちに22号線へ、続いて155号線まで戻って来てしまった。結局小牧のサンクスに入って、パンとカフェオレでお昼にした。コンビニも前での立ち食いはどうかと思ったが、前回あれだけ支持をいただいたので自信を持って食うのであった。

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まだ走り足らんので41号線をふたたび美濃加茂へ戻り、21号線ロマンチック街道を走って犬山まで来た。犬山温泉に今度行ってみようと思いつつなかなか行けないなあなどと思いつつ、ツインブリッジでバイクを停めて休憩、名鉄電車が走って行くのであった。そこから犬山中心街の渋滞路で渋滞の訓練だ。水温が一気に104度まで上がり、ファンが勢いよく廻る。外気温度8度9度でこの状態なんだから、真夏の30度34度なんて状況はまさしく熱地獄になるのだろうなあ。CBR750もそうだったからな。まあ、それがまたバイクの良い所さ。サウナにタダで入れると思えば良いのさ。

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天気予報通り、午後から曇ってきたのでもう帰る事にした。

こうして、初乗り初陣は無事終わったのであった。CBR600RR /ABS(スィーブィーアースィックスハンダレエンチラクブレイクステム)は、あらためてバイクに乗る楽しさを教えてくれたのだった。来週も乗るぞ。でも温泉博士をどこに入れるんだ?

本日の出費 

カフェオレ 105円 140円

パン 105円

温泉 300円

本日のCBR600RRの走行距離 143キロ

累計のCBR600RRの走行距離 143キロ 慣らし終了まであと8 57キロ

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