博士は無料の桑名朝日朝風呂

2月21日(日)

おれの名はCB1300SF、通称スーパーブラックパールモリワキくん、Breakthroughバイク旅団の団長だ。Breakthroughバイク旅団は、ヘンタイライダーkeiichi_wを乗せ、温泉と食いもんと風景を求めて日本全国ところせましと駆け巡るツーリングマシーンの一団なのさ。メンバーを紹介しよう。まずは切り込み隊長のFTR223、通称リトルパール。こいつは身の軽さをいかして、オンオフ両刀で走れるオールラウンダー、山道も雪道も、狭い道も急坂も、路地も市街地もどんとこい、おれのような重量マシンが走れないところにはこいつの出番、頼りになるヤツだぜ。続いてタンデムマシンのSPACY100、通称オプティマス、こいつはスクーターの利点を活かして街乗りから近距離までこなす上、タンデムにも力を発揮する。侮れないヤツさ。そして、軍団の長老、Monky、通称トミー、おれたちはおやっさんと呼んでる。軍団最古参のバイクだ。92年生まれだからもう20年近いキャリアだぜ。今はちょっとご隠居状態だが、そのうちまた復活するだろう。こんなメンツの軍団に、最近、新人がやってきた。そいつの名はCBR600RR/ABS、通称ハーキュリーズ。軍団歴史上にない派手派手ファッション、おれたちツーリングマシン集団では考えられないスタイルだ。性格がおれと同じヨーロピアンのバイクが、何の目的で軍団にやってきたのか、今ひとつよくわからんのだが、うわさによると、どうやら次期団長の座を狙っているらしい。ふふん、おれはまだまだ現役だぜ。軍団最長の走行距離4万越えのパワーは衰えていないぜ。しかも、このおれにはモリワキくんが加勢してくれたしな。団長の座が欲しいなら力づくで取ってみやがれ、いつでも相手になるぜ。

と言う会話があったかどうかはわからんが、ヨーロピアンモデル2本立て体制となって、CBR600RRに乗ったら今度はやはりCB1300SFなのである。やはり旗艦、CB1300の出番なくして始まらんでしょう。今週末、2日続けて2台に乗ると言ったら、まっちゃんに、そんなんだったらアタシと遊べんがね、ふーんだ、もうおまえとなんか友達じゃない、絶交だ! と言われた。絶交てさ、どうリアクションすりゃいいんだろう。

何はともあれ、今日はCB1300で行く。目的地は温泉博士の桑名あさひの湯だ。ここはアミューズメント施設にある温泉で、コロナの湯みたいなもんだな。金払って入る気にはならんが、無料なら入ってもいいだろう。相変わらず山は雪だし、温泉博士の対象の温泉で行けそうなところはここぐらいしか残ってないし。ちなみに、今月号はあの片倉館、五箇山温泉、平湯温泉、飛騨温泉、鷲が岳温泉と、いいところが目白押しなんだが、全部雪で不可。それこそFTRなら雪道でも大丈夫だが、それ以前に雪道走るなんて寒いし汚れるしいやだね。

朝早めに起きて、昨日、電子レンジの設置でツーレポが途中までしか書けなかったんで、その続きを書いてから飯食って準備、天気予報は最高気温12度なんで装備はレベル4、最近最強ツーリングワンピースの出番がないな。これはやはり地球温暖化?でも、あれって遂に裁判沙汰になってきたらしいな。ま、あんなもん風が吹いたら桶屋が儲かる、みたいな理屈で全然科学じゃないと思うよ。

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実家ガレージからCB1300SFを引っ張り出した。重ッ! でら重ッ! 乾燥重量200キロを切るバイクに乗り馴れてまったもんで、異様に重いぞ。前回、雪解けで引き返してきたもんでガソリンほぼ満タンだし。うんやこらさっとえっこらさと引っ張り出して、チョークを引っ張ってエンジン始動。モリワキマフラーからの低重音が痺れるぜ。くー、やっぱりカッチョエーな、このスタイル、バイクの中のバイクだぜ、この威風堂々とした姿にはほれぼれするね。シート下に温泉セットも入れたし、暖機運転を済ませたらよし行くぜ。

またがって走り出したら、何ですかこのポジション、殿様スタイル、笑っちゃうほどラクチンじゃん。シートもふかふかだし、なんかすっごくくつろいで走れるんですけど。クラッチの感覚がCBRの感覚のままだもんで、なんかつながりに違和感があるな。そういえば、CB1300は半クラなんか使わないで、ポン!とつないでもヘーキで走ってったからな、これが大排気量者の余裕ってヤツかい。改めて旗艦CBの良さを実感、そしてエンジンの元気モリモリパワーはモリワキマフラーに交換してからはさらに2割増3割増な感じ。ぐいぐい来るぜ。

こうして19号線に出て名古屋方面に向かった。今回は距離が短いので給油なしで帰って来れるだろうという事で、コスモ石油には寄らなかった。19号線を順調に走っていく。慣らしのエンジンの気遣いに疲れるCBRと違ってかまわず回せるエンジンはやっぱりいいな。ちなみにCBは5速3000回転で80キロ、レッド8500回転からだ。

今日は暖かくなるとの天気予報、しかしこの時間はまだちょっと寒くて指先が冷える。交差点信号待ちではエンジンで暖をとりつつ、日曜日の朝らしく、幹線道路は交通量も少なくガラガラなのであった。さて、恒例のマグドナルドでモーニングコーヒー作戦だが、どこにお店があるかだな。19号線を勝川からたく西区と抜けるルートを使うんだが、大曽根のマグドナルドしか思い出せんので、そこに寄るか、でも大回りになると言うか、あの辺りややこしいから道がわからんくなるのもいやだし、いつものルートにもきっとマグドナルドぐらいあるだろうと安易な判断で先を進んだ。康生通りで、マグドナルド発見、反対車線だが、交差点があったので入れそうだと思ったら、なんと、その交差点は右折禁止だった。その次の交差点も右折禁止だった。その次もその次も右折禁止だった。何なんだこの名古屋の道の作りはどういう事だクソ、右に行きたいヤツはどうすりゃいいんだよ、昔のラジコンカーみたいに、左にぐるっと回って右に行くんかい!? あきらめて先を進むと、中村区まで来てマグドナルドを発見、しかし、中央分離帯のあり反対車線だったのでまたしても入れなかった。八田高畑を抜けて中川コロナ横に出ると、1号線に入る。1号線沿いにならきっとマグドナルドがあるに違いないと思って走っていくが、意外にないんだね。まあ、なきゃないでいいや。

23号線の橋桁工事の影響で1号線も混雑渋滞するかと思いきや、意外にもガラガラ、順調に走っていく。やはり時間が早いからだろうか。愛知が世界に誇るパン屋ポンレウ゛ェックの前を通過して、尾張大橋、伊勢大橋を越える。伊勢大橋からは、一時期、日本全国を圧巻して話題を振りまいた長良川河口堰が見えた。今どうなってんだろ。そこを越えると桑名市で、朝日の湯の看板もあった。マグドナルドもあったけど、まあ、今さらいいや。通過。

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こうして目的地のあさひの湯に9時過ぎに着いた。この温泉のいいところは開店時間が土日祭日朝9時、時間的には朝風呂感覚の温泉に入れるのだ。活動時間が早めな人にはうれしい温泉だね。ここはアミューズメント施設なんで、いろいろ建物がごちゃごちゃあるが、入ってすぐに温泉があったので、その近くの駐輪場にバイクを突っ込んだ。真っすぐ止めるとケツが出っ張るのではすかいにして停めた。シート下から温泉セットを取り出して、建物の方に歩いて行く。玄関で土足厳禁の大きな表示があり、よっぽど皆土足で上がるんかなと心配になった。ブーツを脱いで、無料下駄箱は奥の方に縦長のサイズがあったから、そこにグランドツーリングブーツを入れた。受付に行って温泉博士を出すと判子を押してくれた。「ごゆっくりどうぞ」と言われて男湯の暖簾をくぐる。脱衣所は、いかにもスーパー銭湯かプールの更衣室みたいだった。広いしたくさんロッカーもあるし、いろんなものがなかなか充実しているぞ。ちなみにロッカーは100円リターンだった。100円玉がなかったが、50円玉が2枚あったので、受付に戻って100円玉に交換してもらった。そしてロッカーに荷物を突っ込んで、いそいそとお風呂場に向かった。

いかにも最近の日帰り温泉施設な感じの作りの風呂場だった。そこそこの広さ、いろんな種類の風呂、取ってつけたような露天風呂、消毒臭がそれほどひどくないのは評価できるな。洗い場で体を洗い、浅い風呂に入って寝転がったら気持ちがいいのでウトウトしそうになった。それからジャグジーに入って、露天風呂に入って、薬湯に入って、一通り全部の湯船に浸かった。薬湯に入ってたら、じーさんがこれからの日本のあり方について大変危惧しているというような話の演説を長々と聴かされてのぼせそうになった。もう少して幽体離脱しそうなところに、もうひとりの熱いじーさんがやって来て、2人で盛り上がり始めたのでそのスキに逃亡を図った。水飲み場で水分補給してから出た。

クールダウンを済ませて革ジャン装着、温泉を出たら暑かったので外の寒さが丁度いい。まだまだ時間があるので1号線を更に四日市に向かうかとも考えたが、まっちゃんに絶交されるといかんので帰る事にした。来た道を戻り、昼飯どうしようと考えながら走っていると、再び河口堰のところまで来た。ここはちょっとよってみようか、交差点を曲がって河口堰の無料資料館アクア何とかに向かう。駐車場に入ったらガラガラだった。バイクを停めて、河口堰の上を走っている道路までいけるようなので歩いて行ってみた。なんかすごい風景だった。実に非人間的な光景と言うか、アンナチュラルな光景と言うか、人工造形でも、それなりに美しさを感じるものもあるけど、例えばダムとか高層ビルとか、人間の役にたってるという背景がそう感じさせるのだろうけど、この河口堰は違うな。実に殺風景だ。大げさかも知んないけど、生命を否定した世界、まるでマトリックスの世界のようだ。まあ、当然みんなわかってるだろうけど、これを作ったのは失敗だったよなあ。今さらどうにもならんが。

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さて、河口堰のその後も見たし、帰ろう。途中でファミリーマートでパン食った。ファミリーマートのパンの品揃えはなかなかいいぞ。今後はセブンイレブンとファミリーマートということで決定。その後は暖かくなってきたのでのんびり帰って来た。帰り道に青森ナンバーの三菱チャレンジャーと、高知ナンバーのHONDAバモスが走ってた。すごい遠くから来てんだなあ。何しに来たんだろう。それから名古屋市内では、ホストみたいなチャラ男が、レクサスSC430(710万円です)で走ってた。でもちゃんとオープンで走ってたのは立派だ。

帰って来てバイクをガレージに入れるのにちょっと苦労した。

本日の出費

パンとカフェオレ 220円くらいだったかなあ。

本日のCB1300の走行距離 約100キロ

累計のCB1300の走行距離 47500キロくらいかな、タブン。

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