岩屋を避けて慣らし完了だ馬瀬
４月４日（日）
さて、いよいよ慣らし終了まで後わずかと迫り来る今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。参考までに、旗艦CB1300SFの慣らしに要した時間は２週間なんだよ。今さらながら自分の事ながらびっくり仰天、びっくりしたなもう（古い古すぎるギャグ）３月１３日納車、２７日慣らし完了という超ハイスピードだった。それに対してCBR600RR/ABSは、今日完了したとして、納車が２月１３日、完了が４月４日と、一ヶ月半もかかっちまったぜ。まあ、仕方ないわな。SSだからな。スーパースローのことだよ。スーパースカタンじゃないって言ってるでしょうが。何度も言わせんな。
で、遂にま待ちに待った慣らし完了のツーリング、これでもうタコメーターを気にしないで走れるぜ。どいつもこいつもみんなブッチギリだぜ。で、目的地だが今月号の温泉博士対象である馬瀬川温泉である。距離的にも丁度いいのである。が、問題はこの馬瀬川温泉、ルート上、岩屋ダムを経由しなければならない事だ。岩屋ダム。そう、東濃地区のウデに覚えがあるライダーたちが集まるあの場所だ。甲高いエキゾーストを響かせて、フルバンクでコーナーを駆け抜け、ハングオンの体重移動も美しく、ヒザをすりまくりステップで火花を散らし、鋭い目線はコーナの出口が基本だ。そんな日々研鑽を怠らない切磋琢磨するライダーたちが集まる場所に、UターンできないCBR600RR/ABSがちょっと通りかかりますよ〜と、リーンウィズで走って行く事が出来るであろうか。出来るわけがない。絶対に無理だ。これがまだFTRやCB1300SFならば、性格の不一致で許されもするが、CBR600RR/ABSはSSである。だからスーパースカタンじゃないってば。そんなバイクで岩屋ダムを通過するなんて無理だ。まさしく、フッキン！ フッキン！ ワニの、ワニのフッキン！ なんだなも。
まあ、そう言うわけだから、大回りのルートで、飛騨萩原から馬瀬に入る事にする。これで問題は解決した。オレってあったま良い。
で、当日はコーフンしてて朝４時半に目が覚めてしまった。新聞配達のバイクが走ってる音が聞こえるので「新聞配達の人が走ってる！」と叫んで起きた。天気予報を確認し、荷物の準備など、そしてヤマザキダブルソフトのタマゴマヨトーストを食って出発する。装備だが、さすがに４月になっても冬グローブにモモヒキでは格好わるいので、春夏グローブにモモヒキ無しで行く事にした。
実家ガレージからCBR600RR/ABSを引っ張り出し、エンジン一発始動だぜ！ 温泉セットをパンツのゴム作戦で積載すると、もう慣れてきた半クラのタイミングも軽やかに走り出すのであった。
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まずガソリン給油だ。いつものコスモ石油にはタンクローリーが入っていた。で、ハイオク満タン、今日は時間が早いせいか空いていたので安心して給油できるな。前回のツーリングで２５０キロくらい走って１０リットルちょっと入った。おや、結構伸びたな。やはり信号交差点のストップゴーが少ない山道を走ると伸びるなあ。
満タンにしてもあんまり重くならないのだよCBR600RR/ABSはそういう点良いね。ハンドルが低いから取り回しは大変なんだけどさ。スタンドを出て１９号線を多治見に向かう。内津峠の電光掲示板は５度でちょっと寒いな。ミニストップの交差点を曲がって大泉駅への手前にある神社辺りの桜が実に見事で、なんでここらの人はここで花見をしないのかなあなんていらんお世話の焼き団子なんだが、なんか町内の取り決めでもあるのだろうか。バカな連中がバーベキューとかやって大顰蹙かってから花見禁止になった、とかさ。
横断歩道に人がいたので止まって、渡り終えたので発進しようとしたらエンストした。あら？ 半クラになれたと思ったのに、慣れたからもう大丈夫なんて思ったのがいけなかったんだ。大丈夫、と思ったら大丈夫ではない。まだ大丈夫じゃない、と思ったら大丈夫、と言う格言があるではないか。さすが孟子先生はいいことを言ったなあ。あ、孟子だったっけ？ 誰が言った言葉か、ちょっとわかりません。誰か知ってる人、あとで職員室に来るように。
可児から２４８号線ではなく、太多線に沿って走る旧道を駆け抜ける。両方走ってみたけど、どっちもそう変わらん、っていうか、２４８の方が時間がかかるような気がする。可児のマグドナルドは今回もパスして、今日はマグドナルド作戦無しになるのであった。４１号線にマグドナルドを出店する気はないのであろうか。関係者の方、よくよく熟慮のほどよろしくお願いします。
川辺に入ったら、川辺町が世界に誇る川辺カヤバ工場が防壁で遮断されていた。げろげろー、まさか、まさかあのカヤバが工場閉鎖かよ！？ 世界同時不況の影響が収まってきたとはいえ、まだまだ大変なんだなあと実感する。でも実際の所どうなんだかわからんな。改装工事なのかもしれんし。その近くに桜のきれいな神社があったので帰りによって写真を撮る事にした。
４１号線に出る。順調に走って行くのだが、天気予報が晴れだったというのに、ここに来て空は雲が多くて日がほとんど射さない。ゆえにだんだん寒くなってきた。非常に寒くなってきた。危機的に寒くなってきた。なんせ春グローブだし、手がかじかんできた。モモヒキはいてないし、ヒザが冷えてきた。いかんなー、でもヒザは時折温たい空気が流れてくるんで、なんだろうと思って信号停止で見たら、エンジンの熱がカウルの抜き穴を経由して丁度ヒザに来るので、それが暖かいのであった。おお、これはなかなか良い。でも夏場はこれが熱風になるのだと思うとちょっとアッチョンブリケなのよさ。
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最初の休憩ポイント、道の駅七宗だが、カスタムチューンドされたXJR1300と新型のNinja250Rが止まってた。トイレを済ませて、ちょっと一息、しかし、日が当たらないのでぜんぜん暖かくならん。意味ないので出発する。どこかで暖かいものを飲もう。いつもの白川のサークルKでなんか飲み物を買おうと思ったら、駐車場にはそのテの方々の、独特な美的センスをお持ちの方々のバイクみたいな乗り物がたくさん止まっていたので、たいまんぶるうす（ヤングオート掲載作品）みたいな事になるといけないから通過した。
そこから中山七里までの間が俗にいう桜街道で、まあそれは見事な桜が咲き乱れてこの世の桃源郷のようで、こんな道を最新型のCBR600RR/ABSで走れるなんてサイコーですな。生きてて良かった、あはは、うふふ、なのであった。
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結局、金山辺りまで来てしまった。井尻の交差点に出来た新しいヤマザキデイリーストアで休憩にした。お店に入ったら、奥の棚にはインストアベーカリーだよ。よほほーい、おいしそうなパンが並んでます。腹減ってきました食いたいです。特に、ヤマザキダブルソフトのフレンチトーストカスタードクリームサンドがチョーおいしそうなのだ。しかし、まだ行きの途上なので、必ず帰りにここで昼飯にするのだと決意し、取り合えす１００円のセール品缶コーヒーを買って飲む。このお店は他にもお土産品も売ってて、佐久間ドロップのさるぼぼバージョンもあった。これは帰りに買って行こうと決意するのであった。ところで、あまりに手が冷えていたせいで、ホットな缶コーヒーは飲む頃には常温の缶コーヒーになってました。
ヤマザキデイリーストアを出て、金山市街を抜けると、岩屋ダムの方には曲がらずに４１号線を北上する。橋の上には凍結防止剤の残りが散在してるので注意しながら走って行く。下呂を越え、飛騨萩原に入った。ケーズデンキのお店がある交差点で国道２５７号線に入った。高度を上げて、萩原の街並が見下ろせるところを走り、新日和田トンネルをくぐったところをで美輝の里の看板があるので曲がって道を下って行く。馬瀬川にそって温泉の方に向かうが、時間が早すぎるので、すぐ近くの道の駅に止まって時間を潰す事にした。この道の駅にはやたらとごみを捨てるなとかバーバキューするなとか注意書きが多い。よほどマナーの悪い客が多いのだろうか。観光案内地図を見ていたら、いろいろ書いてあり、八幡神社と言うのがあって、ああ、そう言えば途中にいい感じの神社があったなあと思い出したので、時間もあるし行ってみる事にした。
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来た道を戻って、すぐのところに八幡神社があった。バイクを止めて写真を撮っていると、地元の人がクワやらカマなんか持って集団で歩いてくるので、げ、なんかこの神聖な場所で怪しい行いをしているよそ者を排除しにきたのかビビったら、単なる除草作業中だったよ。
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時間になったので温泉に行った。丁度営業開始時間だ。駐車場にバイクを止めて温泉セットを持ち、建物の方に行く。子供連れの家族がチェックアウトとしていく光景が多かったが、なんか子供向けの企画でもやってたのかな。
日帰り入浴の受付は、とてもきれいな女の子が「いらっしゃいませ」と輝くような笑顔で愛想良くやってくれた。もうまいったなー、照れるなー、こんな女の子が受付してたら、毎日でも入浴に来ちゃうぞ、ってアンタが照れてどうすんだ。
ブーツを脱いで下駄箱に入れて、男湯の方へ階段を下り、脱衣所はまあ空いていて、脱いで荷物をロッカーに突っ込んで、お風呂に移動、体を洗って深湯、寝湯、露天、壷湯といつもの順番で入った。いやー、ここは何度来てもサイコーだな。寝湯ではまたうたた寝しちまったぜ。
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温泉を出て、バイクに戻る。午前中は雲が多かったが、この時間になって晴れ間が広がり、温度も上がってきて、風呂上がりと言う事もあり暖かくなってきた。腹も減ってきたので、金山井尻のヤマザキデイリーストアのダブルソフトのフレンチトーストカスタードクリームサンドを食う為に急いで戻る事にする。急いで戻りたいので、岩屋ダムを経由する事も考えたが、でもやっぱりオラオラとか煽られたら困るのでやめた。温泉から坂道を下って、道の駅まで戻ると、道の駅には一見してそれとわかる走り屋さんたちのバイク軍団が集結していた。バリバリチューンのマシーンばかりだ。やばい、ヘルメットをぐいっと取って、つり目のヤツが「勝負しようぜ」なんて言われたら終わりだ。逃げなければ。急いできた道を戻るのであった。しかし、逃げたのがバレたのか、走りや軍団の特攻隊２台が追いかけてきた。そいつらはフルチューンのKawasakiGPZ900R、黒と赤の２台だ。マフラーはカーカー、ステダン、バックステップ、超大型のオイルクーラーが見える。ジャンバーは当然年季の入った気合い十分のイエローコーン、そそてヘルメットはアライだ。コイツは本物だ。くそっ、すぐに追いつかれるぞ。こっちもペースを上げるが、前方には会社名が明朝体のフォントで書かれたトラックが、ダメだ、コイツがジャマで追いつかれるぜ。こうなったら４１号に出てからが勝負だ。いくぜ。と思ったら、２台は高山方面に行っちゃった。なんだ、追いかけられてたんじゃなかったんだ。
あ、ところで、カーカーって、ホントにカーカーで良いのかな。英語表記でKERKERなんだけど。これってケーケー？ ケルケル？ やっぱりカーカー？
４１号線に戻って一気に井尻まで戻った。さあ、ダブルソフトのフレンチトーストカスタードクリームサンド、ダブルソフトのフレンチトーストカスタードクリームサンド、とお店の奥まで行ったら、それだけが品切れしていた。ガーン、チャラリーン、チャチャチャチャーン、それだけが、他のは全部あるのに、それだけが品切れだった。なんてことだ、天は我々を見放した、うぎゃうぎゅあうぎゃうー（映画金田一耕助の冒険、八甲田山のギャグシーンのパクリ以下略）やってらんね。仕方がないのでヤマザキのロングセラー、ミニスナックゴールドを食ったんだが、いつもはおいしいはずのこのミニスナックゴールドも、今日は何だかちょっとイケてなかった。くっそー、今度必ずリベンジするぜ。食ったら出発、そして遂にその時が来た。
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１０００キロ！ 遂に慣らし完了だぜ。おっしゃー、慣らし完了とともに、一発フルスケール使い切りの全力全速疾走だぜ、行くぜ、ぎゅいいいいいーーーーん、タコメーターは１５０００からレッドゾーンなんだが、そこまでは無理なんで、８０００から９０００くらいまで回してみた。ロケット加速のGに襲われるかと思いきや、いたってフツー、なんか、フツーに走っていく。あれ、なんだ、あんまり加速しないんだな、うーん、やっぱり600だからこんなもんなのかなあと思って、ふとデジタル表示されているスピードを見たらqうぇrちゅいお！ CB1300で高速道路でも出した事がないスピードを表示していた。何という恐るべきバイク！ まったく涼しい顔をして、何の違和感もなく別世界に入っていた。これが最新型の実力か。連邦のバトルスーツはバケモノか。なるほど、気安くアクセルをひねると免停くらうはずだ。気をつけよう。肝に銘じるのであった。
あとは桜並木を撮影しつつ、のんびり帰って来た。
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ああ！ しまった！ さるぼぼの佐久間ドロップ買うのを忘れた！
本日の出費
缶コーヒー ２本 ２００円
ミニスナックゴールド １１６円
本日のCBR600RRの走行距離 ２４０キロくらい
累計のCBR600RRの走行距離 １０６０キロくらい
慣らし完了、オイルとエレメント交換だ。