桜はまだ早いよ飛騨高山

4月10日(土)

わけあって自分のこれまでのツーレポをちょっと読み直す機会があったんだけど、いや、決して書きっぱなしで一回も読み直さんのかおのれは、って言う事はないんだよ、ちゃんと3回は読み直して推敲に推敲を重ねてからアップしてるんだよ、推敲しまくってあの程度の文章かよって、ほっといてちょーだい。どうせ日本語力ないわ、ってそんな話じゃない。読み直したんだよ、そしたらさ、なんだよあのダラダラ長い前振りは。肝心のツーレポの本文も余計な事ばっかり書いてあってさ、あれじゃ読んだ人がここ行ってみよう、なんて気が起きるわけないだろ。これじゃあダメだ。もっともっと無駄を排除して簡潔にわかりやすいツーレポにしなければ、この先、時代についていけず、取り残されてしまうぞ。ということで、今回のツーレポから簡潔明瞭路線でいきます。

4月10日、日曜日。

今日は天気が良いのでツーリングに行った。楽しかった。

本日の走行距離320キロ 

本日の出費 トランブルーのパン 545円 温泉 600円

おわり。

………だめ? やっぱだめっすか? 行き先がわからん? トランブルーのパン食って320キロなら高山ってだいたい想像つくじゃん、だめ? やっぱだめっすか? 温泉600円ってことは温泉博士使わんかったんだねってわかるじゃん、だめ? やっぱだめっすか? そうっすか。却下ですか、しょうがないな、いい作戦だと思ったんだがなあ。毎回ツーレポ書くのに時間がかかりすぎるから、今流行の時短ってやつで、環境にも優しいと思ったんだがなあ。いつもの路線に戻すか。

では気を取り直して、CB600/ABSの慣らしが終わって一段落したんで、今週末はやはり旗艦が出撃しないわけにはいかないのであった。その通り、全国300万人のCB1300ユーザーのみなさん、お待たせしました、旗艦HONDA CB1300SF通称スーパーブラックパールモリワキくんの登場です! じゃーん。久々である。前回のツーリングから1ヶ月半振りだな。それも今年に入ってからはあまり長距離を走ってないのだよ。雪のせいで山に行けないってのもあったけどさ、でもそろそろ暖かくなってきたし、ちょっとまとまってギュイイイイイーンとカッ飛びたいよな。なんせモリワキマフラーだぜ。タラタラ走ってたらモリワキの名が泣くぜ。誰もおれを止められないぜ。

しかし、ここで問題なのは行き先である。実は温泉博士のストックはもうないのだ。残る無料温泉で行けそうなのは、新穂高、天竜、白川の3カ所。新穂高は平湯峠を越える事が出来るか否か、ライブカメラを確認したら、平湯のバスターミナルは仁徳天皇陵みたいな残雪の山が出来てるじゃん、こんなもん行けるわけないじゃん、却下。天龍村も山のなかだから残雪が心配で却下。残るは白川だが、ここはなんと、営業時間が15時からって、なんだよそれ。朝駆けパターンにはまったく合致しない温泉で、これも却下。ちなみに、三重県方面は23号線の工事の影響を懸念して却下。かくして対象温泉は皆無と言う悲惨な結果に終わったのであった。こうなると、金払ってでも入りたい温泉に行くしかないな。もうすぐ高山祭りと言う事もあるので、祭り前の高山に行こう、となれば飛騨小坂のひめしゃがの湯にしよう。あそこはいい温泉だし、600円と入浴料も手頃だしな。

こうして行き先は決定した。あとは天気である。週間天気予報が曇り雨だったの心配したが、当日、朝4時半に起きて5時更新の気象庁のサイトで最新天気予報を確認すると、晴れだぜ! しかも最高気温20度って、絶好のツーリング日和だぜ。タマゴピザトーストの朝ご飯もしっかり食って、6時半頃に実家ガレージから久々に旗艦CB1300を引っ張り出すんだが、出しにくいな。CBRと2台入ってるので狭いもんでちょっと苦労して引っ張り出すと、チョークを引いてエンジン始動、モリワキマフラーからの重低音サウンドが響き、マシーンは目覚めるのであった。シート下に、温泉セットCB1300用を入れる。これまで使っていたのがくたびれてきたので、CBRの為に作った温泉セット袋をCB用にもFTR用にも作ったのである。CBR用ががボデイカラーにあわせて赤なので、CBは黒を設定してるのだけど、黒がまだ完成してないので代理の青で今日は行くのである。そして、今回からはウエストバッグも新型になるのだ。これも今まで使っていたクシタニのレザーウエストバックがかなりくたびれてきたので、新しいのが欲しいなあと思っていたんだが、なかなかレザータイプのがでなくてさ。ようやく2010年の新型モデルとして登場したのがカッコいいもんで即決で買ったのだ。では発進。

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発進したら、笑っちゃう殿様のりだよ。空は快晴、雲一つない青空が広がってる。朝はちょっと寒いかと思ったがそうでもないな。防寒装備はレベル3なんで、今現在は丁度いいくらい。でもお昼くらいになると暑いかもしれん。その時は脱げばいいな。CB1300はシート下に充分収納できるからな。

さて、いつものコスモ石油でガソリン満タン、ずっしり重たくなったが、すぐに操作感覚が戻ってきた。CBRの車重じ慣れちまって、CBの重さに耐えきれんくなったらどうしようかと心配していたが、4万キロも共に走ってきたバイクなんで、ちょっと走ったらすぐ感覚が戻るわな。内心ホッとして19号を多治見に向かう。

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コース的には先週のコースと同じなんで、さりとて変わった事もなく、まあ、先週、なんでここで花見をしないのかなと思っていた公園の桜は葉桜になりかけてた。ウチの近所では今週あたりが花見の見納めかな。今泉から248号線バイパスの方を走って、ベンツの新型Aクラスに追い越されたもんで、ナメやがってと追いかけたら、そいつ、途中の車線縮小のところで縮小の矢印看板に突っ込みそうになってやがった。あぶねーなー、こういう車にはあんまり近寄らんとこう。そいつは今インターでバイパスをおりていった。今インターって面白い名前だよね。「なにやってんだよ、どこにいんだよ」「今インター」「インターって、どこの」「だから今インター」「インターはわかったつーの、どこのインターだよ」「だから今インターだってば」「ざけてんのかてめえ」うーむ、日本語は難しい。

美濃加茂で41号線に合流、実はこのルートを走ってきたのには訳があって、川辺のあたりにマグドナルドがあったんじゃないかと思って、もしあったら、モーニングコーヒー飲めるじゃん。おれってあったまいいじゃん。とかなんとかいってる間に、川辺の商業地帯に突入、ピアゴ、三洋堂などが集結するところに、マグドナルドの看板を発見、おっしゃーと雄叫びを上げたんだが、営業時間は10時からだった。どうやらピアゴの店内にあるようだ。がっかりだぜ。

仕方がないのであきらめて41号線をガンガン突き進むのであった。そしたら前がつかえてきたのでなんじゃと思って見たら、飛騨運輸のトラックが先頭を走ってるのでペースが遅いぞ。法定速度で走りますとか安全運転手何の誰それとか後ろの扉に貼ってあるんだろうなあ。そしたら数珠つなぎの後方に気がついたのか、飛騨運輸は道の路肩に入って譲ってくれた。前を走る名古屋ナンバーのTOYOTAノアがしびれを切らしたようにカッ飛んでいった。こっちもペースを上げるが、それ相応な速度で進む。調子良く走っているのでいつもの休憩ポイント道の駅七宗は通過した。

先週、まだ桜が咲いていなかった中山七里の桜街道はほとんど満開になっていた。一週間ってのはすごいな。カメラマンが何人か、三脚を立てて早速撮影をしていた。ここは鉄道の鉄橋がちょうどあるので絵的にも絶好な撮影ポイントだよな。

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飛騨金山に入った。ドライブイン飛山でトイレ休憩を取る。ここらへんは桜がまだ見頃なんで、誰もいないし、トイレの前で撮影会してたら、営業車が来て営業マンが自販機でコーヒー買って飲んでた。しまった、しっかり見られてしまった。ちょっと気恥ずかしい。

ドライブインを出て先を進む。天気もいいし、そこそこ暖かいので気持ちいい。どんどん順調に走っていくので、いつもなら寒いからとコンビニで暖かい飲み物を飲んでたが、そんな事もなしに、このまま一気に高山まで行く事にする。

久々野でいつもなら宮峠を避けるたまに美女高原にそれるのだが、今日は目的地が高山なんで、恐怖の宮峠越えに挑むのである。なるべく後ろに車がついて来ない状況で峠に入りたかったのだが、手前の登坂車線で遅い軽トラを抜かして進んでいったら、ぴったりと後ろにTOYOTAマーク2につかれてしまった。げげ、やばいなー、しかし、考える間もなく峠の最悪グルーミング道路に突入、しかもペアピンの急坂の最悪三乗、急激にスピードダウンで安全速度を確保して曲がっていくのでマーク2煽ってきやがる、くっそー、こんな路面にした道路公団だか国土交通省に文句をいいやがれ、2つ目のヘアピンも通過して、最終コーナーはグルーミング加工がないのでペースを上げてコーナーリング、マーク2をなんとか引き離した。やれやれだぜ。

その先、飛騨一宮では有名な臥龍桜のでかい看板があったので、ああ、そうだ、そろそろ咲いてるかなあと思って、交差点を曲がり、そっちの方に行ってみた。一番近くの駐車場まで行ったら、交通整理のじいさんがぽわーんと立ってたので、案内してくれるのかと思ってバイクを止めて待ってたら、じいさん、しばらくぼーっとこっちを見てた。あれ、ここの整理のじいさんじゃないのかと疑問に思ったら、じいさんが口を開いた。「まだ早いよ」まだ早いって、営業時間か? 「早いですか」「うん、まだ咲いてないよ」ああ、そう言う意味か「まだ咲いてませんか」「うん、20日以降だね」「じゃあ出直します」「どこからきたの」「あっちの方」仕方がないので引き返す。20日以降にもう一度来ることにする。その先の川沿いのいつも見事に咲き誇る桜並木は、まだまだ全然咲いていなかったから、飛騨高山は桜はまだ早いと言うことだな。

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41号線に戻ってすぐに高山市内に入った。腹が減ってきたので、とにかくなんか食おう。食うなら当然、トランブルーのパンでしょう。本当言うと、毎回高山でトランブルーじゃあ芸がないのでなんか他にないかと思って調べたんだけど、某サイトの極寒地帯の雪道ツーリングをするのが快感のヘンタイライダーさんがおすすめの食堂の豆腐ステーキ食いたいと思ったら、すごい人気店らしいのでそんな混雑するお店は無理じゃん、あきらめて結局トランブルーに行く事にした。でも時間が早いので、やっぱりその前に高山陣屋前で高山気分に浸りたいので行ってみた。行ってみたら、いつもバイクがたくさん止まってるところに、今日は全然ないし、見張りの人みたいなおっさんが立ってたので、こりゃあ、ここにバイクを止めるのは禁止か、確かにひどい状態だったもんなあと判断、他に止めるところがないかぐるりと一回りして、結局、高山陣屋前の自転車置場にバイクが止まってたんで、そこに並べて止めた。でも、ここ自転車置場だからなあ、でかいバイク置くとヤバいかもなあ。ライダーの良識が疑われるなあ。小市民なんで、こういうところで度胸がない。朝市をちょっと見て、高山気分を味わったら、すぐにトランブルーに向かって出発した。

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トランブルーにはすぐ着いた。いつもの場所にバイクを止めて店内に入ったら、やっぱりまだ時間が早いので品揃えが少ない。それでも出来立てでーすと新しいのが出てくるのでそれを選んで買った。で、いつも通り、店の前で食ったらうまかった。やっぱりトランブルーにして良かった。確かに、同じ料金で、なか卯の牛丼こうどん付きセット490円が食えるけど、でもせっかくここまで来たんだからこれでいいのだ。

食ったうまかった満足した。お腹が落ち着いたので、なんか飲みたいな。やっぱりコーヒーが飲みたいな。さっきの高山陣屋前で見た喫茶店の自家焙煎飛騨珈琲(澄んだ空気と清らかな自ら生まれた珈琲だそうで)がおいしそうだったなあ。そこまで戻るか? と思ったらマグドナルドの看板発見、そっちへ行ってみたらこじんまりしたマグドナルドがあったので、そこに入ってコーヒーを注文した。結構混んでるな。高校生くらいのグループやらコギャル軍団が大半を占めている。そう言う客層のマグドナルドだったんで、あんまり落ち着かんな。子連れの家族が来て子供がぎゃあぎゃあうるさくなってきたのでさっさとコーヒーを飲んで退散した。

せっかく高山祭り前の高山を散策しようと思ってたんだが、バイクを止めるところをなんとかしないと無理だな。今後の課題と言う事で、第三者による諮問機関を設立して検討していきたい、って、もういいから温泉に行こう。

41号線を飛騨小坂まで戻ってひめしゃがの湯に行った。道路脇にやたらと小坂の滝めぐりの看板があるので、小坂の滝ってそんなに風光明媚な滝があったっけ? と思ったら、そう言えば、夏ににょいとらんで来た時に、滝巡りをした事を思い出した。あの滝を、今さら改めて観光の呼び込みに使うわけか。まあ、なかなか良いところだったから、観光PRとしては正解なんではないかい。

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ひめしゃかの湯に着いて、バイクを止め、シート下から温泉セットを取り出し、建物の方に歩いて行く。中に入って、下駄箱にブーツを入れ、発券機で入浴券を買って受付に出す。受付では別の客が、温泉シールラリーの事をいろいろ聞いてた。で、こんなにたくさん今からは無理だなあ、次のシーズンにするよ、とあきらめていた。

男湯の暖簾をくぐって脱衣所に入り、ロッカーは無料ですとやたらと表示されてるロッカーに荷物を突っ込む。よく見ると、ロッカーのチェーンになんか板切れが付いてるので何かと思ったら「トビラ止メ」と書いてあった。なるほど、これを挟んで扉を開いたまま固定するわけか。なんか、とっても涙ぐましいカイゼンですね。手ぬぐいもって風呂場に行く。洗い場で体を洗ってまずは内湯に入る。ここのお湯は炭酸湯の茶色でいかにも温泉に入ってますってのがいいね。子連れが洗い場に来て、子供がぎゃあぎゃあうるさいので露天風呂に移動する。おお、天気のいい青い空の下の露天風呂最高じゃん。新設された寝湯のところに転がってうとうとしてると、別の一団が入ってきた。「いやー、気持ちいいね」「やっぱり晴れてるといいよね」「雪が降ったりすると最悪だよ」「ここは最高だね」そのうちの一人がやたらと興奮して大声を出してやがる「本当に気持ちがいいね」「いやー、静かでいいねえ」おまえうるさい。

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うるさいので出た。服を着て脱衣所を出て、ホールのソファでちょっと休憩、来た時には気がつかなかったが、柱には「日本一の炭酸泉」として認定証が掲げられていた。ホールを出ると、レストランへの通路にはでかでかと「岐阜の宝物第一号」と写真パネルが展示してあった。どうやら、岐阜の宝物なる認定が新しく制定されて、その最初に選ばれると言う名誉なことがここ小坂の滝で起こったようだ。それで舞い上がっちゃってキャンペーンみたいな観光PRやってるんだな。いろいろ考えないかんから大変だと思いつつ、暑いので外なら涼しいかと思い温泉の建物から出た。そしたら、外も暖かいのであまり変わらんかった。しゃあない、走るか。バイクに戻って出発する。41号に戻って帰路についた。

帰りに、まっちゃんに頼まれていたヤマザキの点数付きのパンを食って、1点ゲットした。それから、当然、けいちゃんも買って帰った。

本日の出費

トランブルーのパン 545円

ヤマザキのパン 105円

缶コーヒー 100円

マグドナルドのコーヒー 120円

温泉 600円

本日のCB1300の走行距離 320キロ

累計のCB1300の走行距離 47700キロくらい

 

 

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