博士は無料の乗鞍高原循環湯

5月9日(日)

Windowsの悪口を言うわけはないが、年中行事みたいにフリーズしてた某MSのメモリ食いソフトに比べて、Macintoshの堅牢なこと、フリーズすることなどほとんどなかった。まあ、それがかえってあだになったわけなんだが、決してフリーズしないわけではなく、その頻度が圧倒的に少ないというだけのことで、フリーズするときはフリーズするんだ。いつも言ってることだが、マーフィーの法則の言うところの、「最悪の事態は最も来て欲しくないタイミングで来る」ってヤツだ。伊豆半島温泉三昧は、3日間のツーレポだった。通常の日帰りツーリングは某MSソフトでA4サイズ6頁分くらい書いているんだが、単純計算で3日分なら、正確に言えば最終日は半日なんで、2.5日分だけど、18頁になるんだけど、なぜか、前編だけで12頁になってしまった。その12頁を書き終わった頃に、フリーズした。ほとんどフリーズしなかったことに、危機管理体制が甘くなっていたのだが、保存は、いつも文書が完成してからしてた。自滅行為だわな。ええ、そういうことで、2時間かかって書いた文書が一瞬にして、チャーチワードが唱えたムー大陸のように、あるいはプラトンがその哲学の理想郷として考え出した架空の国という説が有力なアトランティス大陸のように、一瞬にして消えたしまったのだ。あれま。いや、もう怒る気力もなくてさ。文字通り、茫然自失だったよ。立ち直るのにマクビティダイジェスティブチョコレートビスケット1箱とフジパンの抹茶小豆パン1個、ロッテガーナチョコ半分を要したわけだが、何とか立ち直って全編書き上げたんだけどさ、もうあんな目に遭わないように、頻繁に保存して、フリーズしないように、いらんソフトと複数立ち上げないようにした。こんどフリーズしたら、もうこのパソコン駄目なんで、新しいのを買おうとおもバキドテグシャッ(殴られて蹴られて張り倒される音)

というワケで、伊豆半島温泉三昧も3日間真夏の陽気の大晴天で大成功で終了したことだし、今度はCB1300の出番になるので、これまた気合いの入った遠征をもくろむのであった。温泉博士の無料温泉は、乗鞍高原の温泉をロックオンなわけで、伊豆でさんざんかけ流し100の温泉に入って来たんで、やっぱりそれ相応な温泉に入りたいと思うのが人情ってもんだ。それには乗鞍温泉ならふさわしいと思うのであった。乗鞍にはかけ流しの湯がいっぱいあるからな。標高があるが、まさか雪が残ってることはないだろうと思いつつも、念のため過去のツーレポをチェックすると、4月に行ったことがあるので5月なら充分大丈夫と判断、服装は革ジャンの下にTシャツと念のためにヒートテックのタートルネックを着ていくことにした。天気予報では長野の最高気温は22度くらいだ。なんとも判断しにくい温度だよな。ちなみに愛知は27度、もうほとんど夏だな。

実家ガレージからCB1300SuperFour with MORIWAKIを引っ張り出し、エンジン始動、多少薄曇りが多いが青空の下、乗鞍高原めざして出発するのであった。まずはコスモ石油でガソリン満タン、じりじり上昇するガソリン価格はついに130円を突破して133円(会員価格)だよ。頼むわ。ぶつぶついいながら満タンにしたら、前回のツーリングの走行距離が320キロと長かったため、たっぷり入っちゃって、バイクでは珍しくスロットが廻りまして、1円値引きになったぜ。こりゃラッキー! 満タンのタンクがずっしり重たくなったCB1300は19号線を北上するのであった。マジ重いな。これがCBR600RRなら、満タンにしても全然軽いんだけどさ。

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19号線をカッ飛んでいく。日曜日の朝でガラガラの19号線を調子良く走っていく。さすがにちょっと寒いので、もう1枚着て来ても良かったかなとさえ思ったが、この先、温度が上がってくることを期待して我慢するのであった。何しろ薄曇りが多いんで、日が照って来ないのが寒い原因のひとつだな。早く晴れて来んかと思いつつ、走るのであった。

恵那付近では、懐かしい昔のスカイラインが走っていた。ケンとメリーのスカイライン、これカッチョエーんだよなあ。しかも一番カッコいい色のグレーなんだよ。メンテが大変だろうなあと思いつつ、ドライバーの顔を見てやろうと思ったが、曲がってってまったもんでわからんかった。いや、きっと同世代のエーとしこいたおっさんが乗ってるんだろうなあと思ってさ。

恵那と中津川にはマグドナルドがあるんで、コーヒータイムにしてもよかったんだが、CB1300とCBR600の最大の違いは、乗り続けられる距離数の違いであり、伊豆半島温泉三昧ではCBR600がSSとしては非常に優秀なツーリングマシーンであることを証明してくれたが、それでもやっぱりラクさ加減では殿様乗りのCB1300には雲泥の差だ。しかも排気量は2倍、重量は1.5倍の安定性が、さらに疲れ知らずの走りを実現する。恵那や中津川ごときの距離では、近所を散歩してる程度の疲労感さえないので、とても停まって休憩する気にならないのであった。こんな感じで高山辺りまでノンストップで走ってまってたんだよなあ。

今日は特に調子がいいので、元起も、道の駅賤母も、寝覚めの床も通過して、どんどんどんどん走って走って、結局、御岳の付近まで来てしまった。この御岳の出光で給油したのがはじめての停車になった。ここで給油する理由は、本日の予定走行距離(乗鞍高原までの往復距離)が約360キロなんで、CB1300の精神的安全圏内無給油限界距離が320キロから340キロとすると、どこかでもう一度給油しないかんのだが、当然、観光地はガソリンが高い。ゆえに、はじめに補給しておけば、少ない量で済むという作戦だ。おれってあったまいーよな! 案の定、リッター143円もしやがった。しかし、5リットル弱しか入らんので、金額的には知れてるのだ。これぞ経費節減なのだ。

御岳の出光を出ると、19号線を再び北上する。すると、最近できたばかりっぽい、農産物直売所木曽市場が現れた。この前の昼神温泉の帰り道でも見たんだったな。ちょっとよってみよう。予定よりかなり早いペースで進んでいるのでちょっと道草だ。駐車場には新型のゴールドウィングが停まってた。トイレの前にバイクを止めて、トイレを済ませて、店の方に行ってみたら、まあ、よくあるお店だった。

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さて、木曽市場を出たら再び19号をどんどん走って行く。順調に走って、藪原で県道26号線に入った。遠くに味噌川ダムが見える。そのうち行ってみよう。途中にある別荘地帯がある。ここに別荘を抱えられるくらいの甲斐性があればなあ、なんて思いつつ、まだゴールデンウィークの人がいるのか、何軒かの別荘宅はまだまだ現在進行形のバケーション中なのであった。くっそー、うまやらしい。しかっし、ここは相変わらず路面状況がひどいなー。冬の厳しさがうかがえるけど、なんとかしなさい。

境峠まで来たら、遠くに乗鞍だかなんだかわかんないけど雪山が見えたので、バイクを止めて写真を撮った。ほーほけきょとうぐいすも鳴いているのだ。のどかやのう。

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さらに進んで、いよいよ乗鞍のお膝元、奈川に入ると、乗鞍スーパー林道への分岐点まで来た。そしたら「工事中通行止」の看板が出ているではないか。げげ、まじかよ。ここまで来て乗鞍へこっち側から行けんのか? バイクを止めて状況を調べると、スーパー林道への道の橋が工事中の通行止めらしい。どっちにしても乗鞍スーパー林道が通行止めなんで、この道が使えないのは想定済みだから大丈夫だ。ホッとして再び走り出すのだった。

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で、ようやく奈川渡ダムに到着、風が強い。かなり昔にざるそばを食ったドライブインは、とっくの昔に廃業して以来、もぬけの殻だった建物に、新しいお店が入ってた。うす焼きカフェまめ、だそうだ。なんだかとらえどころのない店の名前だな。うす焼きと言えば亀田のアラレおせんべいしか思い浮かばんのだが、なんのことなんだろうか。今度調べてみよう。

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国道158号線に入って、トンネルをくぐり、くぐり、次のトンネルとの間にある交差点で左に曲がる。乗鞍だけに通じる県道84号線だ。いつも思うんだけど、こっちから来て、この道を曲がり損ねたらえらいことだよな。絶対にUターンなんか出来ないよ。でもこの感じが山奥に来たって感じで良いんだけどさ。

84号線を乗鞍に向かう。あちらこちらで、この標高らしい、桜がまた少し咲いているのが見えた。温泉旅館やそば屋さんなどの店が並ぶなか、日帰り温泉湯けむり館のある、乗鞍高原の観光拠点に着いた。バイクを駐車場に止め、今回の目的地、休暇村乗鞍高原の位置を確認する。もう少し先、山の方だったので、再びバイクで走り出し、土産屋や温泉旅館の間を抜けると、休暇村100M先左折の看板発見、左折する、とうか、道なりに左に曲がるんだけど。おまけにその道がすごく細くて工事中なんだけど大丈夫だろうなあ。スキー場を横目に、ヘアピンをくぐり、善五郎の滝を越え、何だかそんなものありそうにないぞと心配になって来た時、休暇村の建物が出現した。

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時刻は間もなく11時、バイクを駐車場に止めて、温泉セットを用意し、開店を待つ。何台も車が行き来し、駐車場に入って来たミニバンからは家族連れがわいわいがやがや、温泉に入るのかと思いきや、辺りの散策に行ってしまった。開店時間になったので、中に入ってフロントで温泉博士を見せてハンコをもらう。温泉は奥の右にあると案内されて、そっちに歩いて行く。スキーの置き場所なんかがあって、スキー客向けの宿なんだなあと実感する。スキーをしないのでよくわからんけど、確かに荷物は大変そうだな。

右に曲がったら、ここで履物を脱いで下さいとなっており、背の高い下駄箱があったのでロングブーツも楽々入った。雪国だもんで、長靴がデフォルトなんだね。いいことだ。なんお部屋なのかよくわからん広い部屋のよこを通って、温泉入口まで来た。廊下の左右には、上手な温泉の入り方がでかでかと張り巡らされているが、みんなそんなに上手になりたいんか。

男湯の暖簾をくぐって脱衣所へ。いかにも公共施設らしい作りの脱衣所だな。ロッカーはコインいらずの無料タイプでそこそこの大きさ。荷物を突っ込んで、早速お風呂の方に行く。先客が1人いた。体を洗って、湯につかる。ちょっと寒かったんで、体が暖まる感じがたまらんな。気持ちいい。風呂の角には湯がちょろちょろと流れて出ているところがあったので、触ってみたらぬるいお湯がでている。これが源泉か? あれ、ここってひょっとして冷泉加熱してんの? マジかよ、こんな山奥くんだりまで来てかけ流しじゃないのかよ。ちょっとがっかりしながら、それでも冷えた体に心地よい湯なのでまあいいかとタンノンし、露天風呂にも出てみた。残念ながら目隠しで辺りの風景はまったく見えなかったが、ようやく薄曇りが晴れて来て青空がのぞく下、湯に浸かるのはやはり気持ちがいいのであった。

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タンノンして出た。出たら脱衣所にあった分析表を確認すると、加熱、循環、消毒の三悪道温泉だった。うわー、がっかり。無料なんで文句を言うのは失礼かもしれんが、4時間もかかって山奥まで来て、なんで近所のスパガーラ並の温泉に入らないかんのじゃ。とほほ。かけ流しの温泉に入りたくてこんな所まで来たのにさ。そりゃあさ、入っちまえば、循環だろうがかけ流しだろうが、んなもん差はないよ。じゃあ、お前はかけ流しと循環の湯の区別がつくのか、なんて聞かれても、確かに区別はつかないよ。でもねえ、やっぱり、こんな山奥まで来たんだからさ、気分の問題もあるでしょうが。まあ、プールみたいな消毒臭もなかったし、建物の作りもいい感じだったんで、まあ良しとしておきますか。

温泉を出てバイクに戻り、腹も減ったので、以前、そばを食った奈川の店でそばを食おうと思い、そこまで走って行く。しかし、意外に距離があったので時間がかかってしまった。うーむ、晩飯が金目鯛なんで、あんまりお腹がふくれてるのはいかん。というわけで、19号まで出て、セブンイレブンでまたしてもコロッケパンと缶コーヒーの軽食で済ませてしまった。

あとは19号をひたすら走って帰って来た。中津川恵那多治見の、いつもの渋滞ポイントが今日はすいていたので、思ったより早く帰ってこれた。

本日の出費

コロッケパンと缶コーヒー 230円

本日のCB1300の走行距離 360キロ

累計のCB1300の走行距離 48400キロくらい

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