猛暑酷暑でも走るのだ諏訪

7月25日(日)

上高地に行ってきたんだよ。あれだ、また恒例の夏のロングツーリングの時期なんで、まっちゃんにゴマ擦っておかないかんもんで、お出かけお出かけな訳ですよ。はじめは京都に行こうと思ってたんだけど、連日の雨雨雨の水攻めのあとは猛暑酷暑激暑の灼熱地獄攻め。こんな暑いのに京都なんて暑いところに行きたくない、もっと涼しいところに行きたいとリクエストされて、涼しいところならやっぱ山でしょう。標高の高い山の高原でしょう。でも開田高原やひるがの高原では盛り上がらんので、これはもうちょっともりあがるところに行こう。そうだ、上高地にしよう。ということで、上高地に行ってきたんだよ。なんせ上高地だからな。ただの高地の更に上だからな。ひょっとしたら寒いくらいかもしれん。余分に1枚持って行って用意万全だ。うひょひょひょひょ、で、期待して上高地に行ったら、想像してたほど涼しくなかった。っていうか、暑かった。下界よりは涼しいんだろうけど、でも、想像と違った。

で、次の日。要するに25日。相変わらずの猛暑酷暑だが、ツーリングの予定の日なのだ。朝5時に起きて気象庁のサイトを確認すると、晴れ時々曇り所により一時にわか雨か雷雨があるでしょう、との事。暑い日は夕立が来る事が多いが、そのパターンらしい。という事は勝負は午後3時頃までか。それまでに行って帰って来よう。目的地は温泉博士に久々登場の片倉館だ。距離180キロ所要時間約4時間。朝6時に出発して10時に到着、11時に脱出して15時に帰宅、この作戦でカンペキだ。オレってあったま良いー。

で、ジャムトースト作って食ったり、歯を磨いて顔を洗ったり、メッシュレザーを着たり、温泉セットの準備をしたり、ああだこうだしてるうちに6時半になっちまった。実家ガレージからCB1300を引っ張り出してエンジン始動。先日オイルとエレメントを交換して、いきなりロングは心配なんで、一回くらい日帰りを挟んでおこうという事で、今日はCB1300で行くのだ。シート下に温泉セットを入れてヘルメット冠って、グローブして、何か暑いなあー。朝っぱらからこの暑さでは先が思いやられるよ。

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出発したら、いつもなら、まずはコスモ石油でガソリン満タンなんだが、今回の目的地は往復360キロ、無補給往復は無理なんで、どこかで空中給油しないかんのだが、毎回、そのポイントとなってる御岳の出光はガソリンが異様に高いんで、今回は別の作戦を取る事にした。とりあえず、このまま走って40キロか50キロくらい走ったところにあるコスモ石油で給油すれば、残り約310キロなんで、無補給で帰還できるぞ。給油回数も1回で済むしな。そうだそうだその作戦だ。おれってあったま良いー。

というワケで、今日はノンストップで19号線に躍り出ると、コイーンとかっ飛ばして行くのであった。メッシュのおかげで走り出せば涼しいぞ。快適だ。やっぱり夏はメッシュだぜ。空は快晴、夏らしい白い雲がぽこぽこ浮いてるぜ。くー、いい感じだぜ。

こいーんこいんと調子良く走っていく。日曜日の早朝なんで交通量も少なく流れもスムーズだ。内津を越えて多治見に入ると、無駄に大型の電光掲示板に「21号線御嵩町次月工事中片側交互通行」の表示が出ていた。この前の豪雨の時の影響のアレだ。豪雨の翌日にこの電光掲示板に「21号御嵩町次月通行止」と表示が出ていて、ああ、来月通行止めになるのか、21号線なんて交通量が多い道だから大変だなあ、なんて思って見てたんだけどさ、でも来月のいつからいつなんだろう、それもハッキリしてもらわんと困るよ、なんて思って見てたんだけどさ、次月峠の事だったよ。まぎらわしい。

幸い、19号線は影響ないので大丈夫だ。多治見から土岐瑞浪を進む。瑞浪では、なにかとお世話になったたかさごの湯は既になく、ビデオ合衆国USVも閉店し、閑散とした荒涼たる国破れてサンガリア状態だったんだが、名古屋が日本に誇るサーティーワンアイスクリームショップが出来てた。おお、ここ中部地区ではハーゲンダッツよりハイボルテージなアイスショップ! こんなところに出店していたとは、日本経済も再生の兆しが見えてきたぞ。あー、でもマジ大丈夫かな。アイスショップなんて儲かるんかこんなところにぽつんと出て採算取れるんかな。

瑞浪から恵那中津川と進む。毎回恒例のマグドナルドのカフェタイムだが、こうも暑いと熱いコヒーを飲むのもなんだなあ。どっちかと言うと、今お気に入りのはダブルエスプレッソなんで、コンビニに寄る事にしてマグドナルドは通過する。

とにかく、天気がいいのでガンガン走れるな。空が青くて雲が白いと、こうも気分よく走れるんだなあ。やっぱりライダーは太陽の下を走らんといかんです。暑いけどメッシュなんで走ってるうちは問題ないぞ。道路脇の温度計電光掲示板は22度から24度くらいを表示しているのが多い。まだ朝早いからな。これがいずれは33度34度になるのだ。あーうんざり。

そろそろ空中給油の時間だ。休憩ポイントの元起の隣にあるコスモ石油で給油する事にした。走行距離はここまで約60キロ、残り300キロなんで無補給走行が可能となる。問題は価格だ。ちなみに、いつものコスモ石油はリッター126円だった。中津川あたりのガソリンスタンドは軒並み134円から137円で、8円から11円も高いぞ。もしこれまでの作戦だったら、初回給油が10リットルで1260円、御岳で5リットル×140円くらいと予想して700円で合計1960円だ。今回の元起横のコスモ石油での給油がどれくらいかで作戦の合否が確定する。スタンドに滑り込み、久々のセルフ給油でない係員給油にちょっと緊張して、かっこよくバイクを止めてニュートラルにギヤを入れ、クラッチを離したら、ガッコオウンンンっとエンジン止まった。あ、ニュートラルに入ってなかった。うう、ちょーかっちょわりーよめっちゃかっちょわりーよ。スタンドの店員がだっせー、コイツでかいバイクに乗ってるのにニュートラルにもいれれへんあほー、と思っているに違いない。穴があったら入りたいよー。しかし、人生山あれば谷ありだ。ここを乗り越えたら一皮も二皮も剥けて成長できるに違いない。「レギュラー満タンカードで」とクールに決めて、給油してもらう。満タンで約18リットル、リッター131円の請求額は1810円だよ。2回給油より150円も安いぜ! ダブルエスプレッソほぼ1杯分に相当する金額が節約できたよ。これってがっちりアカデミーに使えるぜ!

これぞ知力の勝利と高らかにファンファーレも鳴らしつつ、19号線をいよいよ木曽路に向けて行くのであった。この先しばらくは日影が多いので体感気温がグッと下がるんだが、いつもの事ながら、ここに来て寒くなってきた。これがメッシュレザーの恐ろしさだな。日が当たる辺りまで我慢我慢の走りなのであった。

道の駅母賤も木曽駒も奈良井もどんどん通過して、何とか開店10時までに片倉館に着こうと走って行ったが、あまりの天気の良さに、今度は焦って走るのもばからしくなってきて、楢川あたりのセブンイレブンで休憩する事にした。ここまでノンストップ約130キロ。後ろをずーっとついて走ってきたBMWと何かよくわからん外車はそのまま行ってしまった。セブンで公約通りダブルエスプレッソを買って飲むのであった。くーっ、うまいぜ。飲んだらごみを捨てようとごみ箱のところに行ったら、家庭ごみを頻繁に捨てていた男が警察に捕まったという新聞記事のコピーが掲示してあった。ああ。コンビニにごみを捨ててくアホンダラが後を絶たんもんなあ。日本人の文化は恥の文化だったんだが、別の意味で恥な文化になりつつあるな。これも全部アメリカ型の市場原理主義のせいだ。

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休憩したので出発する。19号線をガンガン走って行く。木曽路名物の漆の直売店が建ち並ぶ中、毎回気になっている食堂SSも相変わらず健在だった。この食堂SS、今時貴重な大衆食堂的ドライブインで、昭和時代に全盛を極めた民営のドライブインが平成時代に突入して道の駅と呼ばれる半官半民の癒着の産物に駆逐されつつある昨今、がんばって欲しいものだ。ところで、このSSってのはどんな意味なんだ? SSといえば、スーパースロー、いや、スーパースカタンではないぞ、スーパースローだ。でも注文してから出てくるのがスーパースローでは困るよな。サービスステーションのSSか。スペシャルステージのSSかもしれんな。シークレットサービスもSSだな。クリントイーストウッドのシークレットサービスは面白かったな。ジョンマルコビッチの犯人役もぴったりだったし。まさか、こんな大衆食堂の外見しているが、実は外務省の直管で要人警護に当たる食堂なのかもしれんな。うーむ、侮りがたい。

塩尻に入った。国道19号線から20号線に乗り換えて塩尻峠を越す。この道は広くて快適だが、取り締まりが頻繁に行われているらしいので制限速度を尊守して走って行く。地元ナンバーも皆さんスローに走ってるんで、やはりここはゆっくりが正解のようだ。むかし、取り締まりの現場に遭遇した事もあるしな。

塩尻峠を越えて、諏訪湖に方に降りて行く。国道20号線を道なりに進んで、諏訪大社前で右折、そこからしばらく走って、オリンパスとか京セラの大きな工場の前を通過して、高浜の交差点で諏訪湖周遊道路に入った。片倉館はその先すぐだった。

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10時5分くらいに着いた。駐車場の料金所が峠の釜飯の販売店になっていたのでびっくらこいた。バイクを日影に止めて、温泉セットを持て建物の方に歩いて行く。久しぶりに来たけど、特に変わりはなかった。相変わらず建物は昭和レトロな雰囲気満載のモダーンで、建物の前のいい感じの池もそのままだった。建物に入ってブーツを脱いで下駄箱に入れる。受付で温泉博士を見せてハンコをもらい、男湯はこっちです、2階の休憩所もご利用くださいと言われて、男湯の方に行く。脱衣所も変わりなく、50円ロッカーもそのまんまだ。あ、でも50円がリターンになってた。これって昔は有料じゃなかったっけ? 

荷物をロッカーに突っ込んで風呂場に行く。体を洗って湯に浸かった。うー、気持ちいいな。この温泉に限っては、循環でも消毒でも許す。なんせ、この昭和の文化的遺産の建物の中でマジで温泉に入れるんだからな。そういう意味では伊豆の東海館も温泉にはぜひ入りたいもんだ。まだ客も少ないので、充分タンノンして入れた。お約束の歩行も10回くらい往復して足裏マッサージだ。

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風呂を出て扇風機の前でクールダウンする。装備をつけて脱衣所を出て、受付の前のベンチでクーラーに当ってまたまたクールダウン。十分にクールダウンしたら館を出た。

外は美しく燃える森byスカパラオーケストラ状態。太陽はギラギラカンカン照りの灼熱地獄。あっつううー! そんな中、観光バスが来襲、じいさんばあさん軍団が、トムとジェリーのアリの行進みたいにこっちに迫ってくる。ナイスなタイミングで出てきてよかったよ。

バイクに戻ったら、止めた時は日影だったのに、もう太陽が移動してカンカン照りにさらされていた。黒いヘルメットは焼け焼けに熱くなっていた。げろげろ、こうなるのがいやで日影を選んで止めたのに、1時間でこんなに太陽が移動するとは、想定外でした。遺憾の意を表します。

熱いへルメットを冠るのを躊躇してたら隣に止まってたキャンピングカーの人に声をかけられた。温泉博士何軒廻った? まだ2軒ですよなどとちょっと会話した。

待ってても仕方ないのでヘルメットを冠って出発する。腹が減ったし喉が渇いたので近くのセブンイレブンに入った。そこで新製品のメンチカツバーガーとウーロン茶を買って、日影で食った。それにしてもコンビニの駐車場はどうしてこうもエンジンかけっぱなしの車が多いんだ? 隣に止まってるバイクの迷惑を考えろよ。エアコンの吹き出しが熱くてかなわんぞ、オメーの事だ、京都ナンバーのハイエースワゴン! 和泉ナンバーの紺のワゴンR! その他、車種忘れたけど、どいつもこいつもなっとらん! 

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食ったら帰る。下界に降りてきたら電光掲示板温度計の表示は35度36度の激熱地帯。コンビニ休憩して水分補給をしつつ、4時頃に帰って来た。危なかった、もう少しで蒸発するところだった。

本日の出費

メンチカツお茶などで合計 531円

本日のCB1300の走行距離 360キロくらい

累計のCB1300の走行距離 49500キロくらい

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