ニューブーツで青山高原リゾート

2月19日(土)

おしゃれの決め手は足元である。ライダーもまたしかり。そのライダーがどんな靴を履いているかで、その資質はおのずとわかるものなのだ。スニーカーにデニムが許されるのは大学生までだ。大人のライダーはライディングブーツを履くのだ。そうだその通り。そして大人のライダーが選ぶのはクシタニである。ゆえに私はクシタニライダー。そんな私の最強ブーツは、誰が何といおうとクシタニ最強ブーツのグランドツーリングブーツである。このブーツは長年、私とともにライダー人生を歩んできてくれたのである。しかし、しかし、だ。どんなに最強でも負ける時はあるのだ。グランドツーリングブーツは、2009年、北海道の最悪全行程雨天ツーリングで、遂に浸水した。あのKWPレザーが、クシタニの世界に誇る難攻不落の完全防水レザーが、遂に陥落してしまったのである。これまでどんな集中豪雨にも完全に雨をシャットアウトしてきたKWPレザーが、その侵入を許してしまったのである。あの時は、まるで太陽が西から昇ってくるのを見るような思いであった。なんということだ、人生とはかくも過酷なのか。北海道から帰って来たグランドツーリングブーツは、雨の浸水のシミが残る、言ってみればプレデターがエイリアンのツメでヘルメットに傷を付けて、勝者の印としたようなもんなのであるが、やはりそろそろ買い替え時なのかもしれん。が、困った事に、グランドツーリングブーツはもはや廃盤、販売してない。ちなみに、ネット検索最大手のGoogleでも"グランドツーリングブーツ"ではわずか8件しかヒットしないくらいマイナー。しかも、そのうち3件は当サイト。ちまたはショートブーツが主流で、ロングの需要がないもんで作ってないらしい。もちろん、ファスナータイプならあるのだが、CB1300専用レザーであるランドマークパンツは、バブル時代の製品なので実に肉厚なレザー、ゴージャスに作られているので、ファスナー式のブーツだとふくらはぎがちょっとキツいのである。だから全面ベルクロ式のが欲しいのである。しかし、現行モデルでクシタニにあるべルクロ式は、GRW1ブーツのみ、しかし、これは樹脂製パーツを使った完全なるレーサーモデルだ。レーサーモデルを履いて決めれるほど腕と度胸もあるならいいか、Uターンで立ちゴケしそうなライダーが履くわけにいかんでしょう。諦めていたのであった。しかし、そんな時に大ニュースが! なんと、GPW1ブーツのオールレザー版がついにレギュラーラインナップされるというのだ。いかにもレーサーといういでたちのGPW1だが、オールレザーならツーリングブーツにするのもいいんじゃね? クシタニ名東店の店長に、入荷したらすぐ知らせてよ、買うから! と確約して1月末、連絡はなかったがブログに入荷したとのお知らせがあったので、早速見に行った。で、即決で買った。

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うほほほーい。買った買ったもんね。誰かに自慢しよ。誰にしよう。というわけで、最近ライダーブログからグルメブログに変わった某氏に写真付きメールを送って自慢した。次の日は日曜日、晴れてるので、おっしゃー、行くぜ行くぜ、テストランだぜ、と鼻息も荒く出発しようとしたら、まっちゃんが、菜の花を見に行きたいと言い出した。うぐぐ、それはないよと思ったが、昨日あんな散財させといてまっちゃんを放ったらかしてツーリングに行ったらあとが怖いので、ここはグッと我慢、テストランは次の週に順延になったのである。

というわけで、話が長くなったが、前回のツーリングからちょっと間が空いて、1月4日以来、ほぼ1ヶ月半振りに、旗艦CB1300SFモリワキマフラー付きが出撃するのだ。ちなみに先週はこういったわけでツーリングに行けなかったんだけど、先々週はなんでツーリングに行けなかったかと言うと、ウチのラインの納期が間に合わんので休日出勤して機械をフル稼働させてたもんでツーリングには行けませんでした。ご了承ください。本当は今週も危うく休日出勤になるところだったんだぞ。なんかメッチャクチャ忙しいんだが、クルマってそんなに売れてんのか? TOYOTAは儲かっとるくせにベースアップ渋ってるし、よくわからんな。

さて、そういうわけで、久々の旗艦出動、そして待ちに待ったニューブーツとわくわくもんなんで当然、当日は朝4時に目が覚めちまって、まあ、いつものことだわな。5時に気象庁のサイトで天気予報を確認し、5時半には朝飯を食って、6時には準備完了、今日の最高気温予想11度なんで、まあ、そこそこ暖かいだろうけど、ほぼ完全冬装備の、上はミズノのブレスサーモ+ヒートテック2枚重ねにプレミアムライドダウン、ウインドストッパー、そしてクシタニディフィータージャケット、下はミズノブレスサーモにクシタニランドマークパンツ、そして靴下はヒートテックだ。現在考えうる最強のラインナップ。6時半には実家ガレージからCB1300を引っ張りだしてエンジン一発始動、快調なのであった。ニューブーツの履き心地はちょっとまだしっくりこないが、走っていると慣れるだろう。では出発!

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まずガソリン補給だ。前回のツーリングでは、残量警告が表示されるところまで使い切ったのでたっぷり入るぞ。コスモ石油で130円たっけーなーのレギュラー満タン、19.5リットル入ったよ。これまで最高の給油量じゃないか。350キロくらい走ってるんで、あまり燃費は伸びなかったみたいだな。このところ街乗りが多いからな。満タンにしたらズシーンと重くなったCB1300だが、ニューブーツのおかげで足付きが多少良いので不安もない。やっぱり新しいと靴底が使い込んでないもんで、着地がしっかりしてるな。

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19号線に出て名古屋方面に向かう。で、本日の目的地なのだが、今月号の温泉博士に載っている中ではもっともリッチエンゴージャッスゥな青山リゾートにした。なんせニューブーツの初陣である。チマチマした温泉を目的地にしてたらケチがつくぜ。テレビのCMでしか見た事がないチョー高級リゾートの温泉がタダで入れるんだぞ。温泉博士に感謝感謝なのである。心配なのはチョー高級なんで、こんなきたなこいライダー、入らせてくれるかどうかだが。

そんな事を考えつつ、19号線を走っていく。土曜日なんで、朝早いのに交通量が多く流れは緩慢、温度も低い。電光掲示板は1度を表示している。30分も走ったら、もう指先の感覚が無くなってきた。毎度毎度問題になるが、結局、身体は防寒対策できても、指先が問題なんだよな。あれ、この話前回もしたよね。

勝川辺りでは歩道に珍走のバイクが転がっていた。事故って転けたのか、単に歩道に止めておいたのがでんぐり返ったのか、よくわからんが、どっちにしても歩行者のジャマになってメーワクだな。メーワクかけるのは、せいぜい走る時だけにしとけ。

勝川で19号を離れ、庄内川沿いを走り、水分橋三陸橋を渡って北区に入る。西区では秩父通り康生通り上更通りを走って名古屋駅をかすめて中村区に入った。ここまで緩慢な流れながらも順調に進む。天気もいいし、寒くて指先が冷たいのだけが問題。で、中村区名物、大鳥居の交差点まで来たら、なんと、大昔ジャスコ、昔三洋堂、そして三洋堂も撤退したあと空ビルだったビルが跡形もなく消えていた。解体されたみたい。この地方ではこれを国破れてサンガリアという。諸行無常だのう。

そこからずーっと南下して県道29号59号を使って中川コロナ前で国道1号線に合流する。いつも思うんだが、この中川コロナの巨大現行掲示板、見とれてて事故起こさないか? 今日は映画の予告編が上映されてて(電光掲示板に上映されてた、というのは日本語として合ってるのかは不明)おもわず見入っちまったぜ。

さて、いつもなら三重方面に行く時は、この1号線でなく流れのいい23号線にスイッチするのだが、このまま1号線を走るのだ。なぜかと言うと、事前に調べたら23号線にはマクドナルドがない。ないわけではないが、鈴鹿まで行かないとない。しかも反対車線。その点、1号線はふんだんにある。ゆえに、最近のツーリングでは、特に冬場は必須であるマクドナルド休憩をするためには、多少、交通の流れに問題があろうと、1号線を選ぶのであった。まあ、後で考えるとこれが失敗だったんだけどさ。

で、作戦通り、1号線を走って行く。国道1号は交通量が多い割に一車線の対面通行、渋滞が多くても仕方がないな。タラタラ走って行くと、予定通り、鍋平の交差点にマクドナルド発見、時間的にも丁度いい。寒いしトイレしたいし。さあ入ろうと思ったら、1号線側からは、大仁田厚得意の電流鉄条網金網デスマッチのリングみたいに厳重に囲いがされてて入れないじゃん! あれよあれよという間に通過しちまった。ま、いいか。次のマクドナルドはすぐあるからな。そしてすぐに次のマクドナルド発見、が、しかし、そうだった、このマクドナルドはガソリンスタンド併設だった。やばい、こういうのって入りにくいんだよな。ガソリンスタンド併設のマクドナルドやコンビニって入りにくいじゃん。ガソリンスタンドに入るついでに寄るならいいけど、ガソリンも入れないのに、ガソリンスタンド併設のマクドナルドに入るなんて、わああああー、そ、そんな恐ろしい事はできん! わしはまだ死にとうないんじゃああああー。というわけで通過。なんか、この分では、いつぞやのCBR600RRの時と同じマクドナルドになりそうだなあ。あそこは古いお店だから狭くてやなんだよなあ。でも仕方がないなあ、ということで、1号線川越町店に入った。ソーセージマフィンを注文して席に着いて食ってトイレして、陽当たりはいいので暖かいから寒かった指先足先の感覚回復には良かった。

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ここで時刻は9時である。ここまで約2時間。でら遅っ! ペース遅すぎっ! マクドナルドに固執して23号線を走らなかった事を後悔したが後の祭りである。仕方がない、早急に23号線にスイッチして、ペースを上げるぞ。マクドナルドを後にして、そこからすぐに霞ヶ浦で23号線に移った。

段違いに速いペースになった。これで時間を取り戻すぜ。ガンガン走って行く。今流行の工場萌えーな四日市コンビナートがぐいぐいくるぜ。でもなんか、今日はくっさいなー、今までこんな事なかったけど、やっぱりコンビナート地帯で、煙突からもくもくと煙を出してるからにおって当然なんだなあ。風向きの問題かもしれん。

交通警備の人なのか、民間違法駐車取り締まりの人なのか、何だかよくわからんが、制服に反射ベルト装着のおっさんが自転車に乗って20人ぐらい軍団で走って行くのが見えた。な、何じゃこの軍団。どこかで大掛かりなイベントでもあるのかな。

鈴鹿辺りでバイクを初めて見かけた。CB400SFだ。今日は天気が良いのにあんまりバイクが走ってないな。やっぱり寒いからかなあ。先週はあの強風なのに、マスツーリングの軍団に何度もすれ違ったけどなあ。今日見かけたのは、この他に見かけたのは、ハーレー2台に、BMW、そしてCB1300くらいか。BMWはすごいスピードで、クルマの間を縫うようにして走って行った。大人のバイクなんだからもうちょっと上品に走りなさいよ。

津までやってきた。この時間になると多少暖かくなってきて、指先の冷たいのは回復してきた。大倉で県道776号線に入る。それから国道165号線に合流して久居向きに入る。ここが重要なポイントだったが、道を間違え事なく通過できたぞ。朝早く起きて何度もイメージトレーニングを重ねたかいがあったな。何事も反復練習だぜ。そこらへんから都会から田舎になってきた。心配された雪だが、まったく痕跡もないので一安心だ。月曜日に降ってから雨もあったり晴れもあったから、きれいに消えたんだな。よかったよかった。

倭1の交差点で初めてメナード青山高原リゾートの看板を発見、交差点を左に曲がってあと17キロと表示されている。あと17キロ? まだそんなにあるのかよ。予定到着時刻は10時30分だったが、絶対に間に合わんな。まあ仕方がない。交差点を左折し、県道28号線に入った。交通量まるでなし、山道、おいしいワインディング、かっ飛ばすぜ! 誰にもオレを止められないぜ。

調子良く走っていくと、猫座坂の交差点で、再び案内板発見、右に曲がって県道662号線を走る。そして県道29号線でさらに山奥へ山奥へと進む。ところで猫座坂っておしゃれな地名だね。小説のタイトルになりそう。「猫座坂の貴婦人」とか。

しかし、走っても一向に高級リゾートがあるような気配はない。本当にこの道でいいのか? ちょっと心配になってきた。だってスッゲー山奥だし、本当にこんな山奥に一大リゾートがあるんかよ、狐に化かされてるんじゃないのか。そしたら案内板がまたあった。これまで走ってきた山道と、それよりさらに細い登山道みたいな山道があったんだが、その細い登山道みたいな山道の方に矢印が向いていた。念入りに、これまで走ってきた山道の進行方向には、矢印に×印がついていた。ここまで厳重にやってくれると、間違えようがない。っていうかさ、マジ、こんな登山道みたいな細い道を登るんかよ。ヤバいヤバすぎる。しかし、登山道みたいな山道に入って行くと、ヤバいとか言ってられん状況になってきた。晴れてるのにうっそうと茂った樹木に阻まれて夜のように暗い山道、そして、そして、ついに恐怖の事態がやってきた。なんと、雪が、残雪が出現したのだ! そしてその規模は徐々に拡大し、遂に路肩を雪が覆う事態まで発展した。最悪の事態を想定しなければならない。目的地メナード青山高原リゾートまであとわずかで、引き返さねばならぬかもしれぬ。っていうか本当に本当に合ってんのか? この道であってンのか? 東海自然歩道みたいな山道に樹木に覆われて昼までも暗く、崖の下に落ちたら助からんぞと言わんばかり。大体さっきから全然対向車もこないし、崖下に落ちたら誰にも見つけてもらえずに孤独死を迎えるのだ。そうだ、これがNHKが警告した無縁社会だ。オソロしい。なんとオソロしい。助けてくれー誰か助けてくれー。そしたら看板があった。メナード青山高原リゾートまであと3キロ。そしてしばらく走ったらあと2.7キロ、しばらく走ったらあと1キロと案内板。しかも、「どうぞ気をつけてお越し下さい」と丁寧に慇懃無礼に書いてある。この危険な無縁社会道路に「どうぞ気をつけてお越し下さい」ってそりゃシャレにならんぜ。それに、なんで3キロの次が2.7キロなんだ? 普通は3キロの次は2キロだろ。

ごめん、ここらへん写真を撮っておけばわかりやすかったろうけど、止まって写真を撮るような余裕も技量もなかったでした。

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しかし、天はわれわれを見放さなかった。布引峠を越えた目の前に広がるのは一大高級リゾート地帯、やった、遂に来たんだ。おれはやったんだ。天高く拳を突き上げて喜んでいたのもつかの間、今度は別の問題が発覚した。一体目的の温泉はどこなんだ? こんなにでかくてあちこちに建物があると、どこかわからへんじゃないか。そうだ、看板が出てるはずだ。これまで親切な看板がいくつも出ていたじゃないか。今回もきっとあるさ。そしたら温泉の看板発見、その方向に入って行くと、立派なホテルが建っていた。実に重厚で荘厳で敷居が高そうなホテルだ。ここでいいのだろうか。心配なんで、確認してみようと思い、バイクを止めて建物の中に入ろうと、玄関まで行った。そしたら、まるで来る事を見透かしていたように、ホテルのこれまたすげー美人のねーちゃんが出てきて、満面に営業スマイルを浮かべて地図を見せると、温泉博士のお客さまはこちらのホテルの温泉ではなく、かくかくしかじかのホテルのなりますのでそっちに行きやがれこのタダ風呂目当てのビンボー人が、というような内容の事をとても丁寧に教えてくれた。

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そこでバイクに戻って案内されたホテルに行ってみたら、これまたゲージツ的な建築とはアチステックでエキサイテングなのよと言い出しそうな建築士が設計したような、実にモダーンでシンプルでリッチな建物なのであった。そのモダーンなゲージツ的建物の玄関の前ではばーさんが掃除してた。「おはようごさいます」とばーさんが挨拶してくれたので「おはようございます」と返事をし、勇気が湧き出てきた。おお、やはり人と人は言葉わかわしてこそ人なのだ。こんな簡単な挨拶が、かくも人を勇気づけるのか。さっきの重厚荘厳ホテルでは塩を撒かれて退散してきたのでチョッとビビっていたけど、勇気を持ってモダーンな建物に入るのだ。

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スッゲー巨大な全面檜造りの玄関自動ドアが音もなく開いて、さらに奥にももう1枚自動ドアをくぐって中に入ると、ホールが現れた。それがまたアホみたいにだだっ広いホールで、東京ドーム20個分くらいの広さがあった。その広いホールの中心には、巨大な壷が鎮座しており、おそらく中国の清の時代だか、漢の時代だかのそれはそれは由緒あるもので時価100億円ぐらいしそうな壷だった。フロントまで歩いて3日くらいかかりそうだったので必至に走った。ようやく辿り着いたフロントでは、これまたすげー美人のねーちゃんが満面に営業スマイルを浮かべて、温泉博士のタダ風呂目当ての客はさっさと地下の風呂場へ行きやがれこのビンボー人が、塩撒くぞ、という内容を丁寧におっしゃったのでエレベータで地下1階まで下りた。そしたら温泉受付をばーさんがやっていた。温泉博士を見せてハンコをもらい、入湯税150円を払った。そして左側が男湯と言われてそっちに入った。自動ドアだった。中に入ってブーツを脱いだ。ここは椅子がないので脱ぐのに困った。高齢者向きではないな。

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脱衣所はチョー高級リゾートホテルの名にふさわしい、実にゴージャスでリッチでそしてシンプルであった。もうね、ロッカーが違うんだよ。縦型のチョーカッコいいんだよ。でもブーツは入れにくいんだけどさ。ロッカーキーも使い込まれてところどころちぎれかけてるようなボロいのじゃないよ。新品同様のきれいなもんだよ。こういうところがやっぱり格の違いってヤツだよね。なんてったって、メナードですよ。そこらへんの、棚卸の日にスッピンで来たら誰だかわからん美容部員が販売してる某社とか某社とかとは格が違うんだよ。なんてったって美術館まで持ってるんだぞ。

ロッカーに荷物を突っ込んで、ロッカーの中に用意された新品同様のタオルを持って風呂場に、これまた自動ドアを開けて入るのであった。リッチでゴージャスでモダーンな風呂場であった。誰もいない貸し切りであった。洗い場で身体を洗って、まずは内湯に入った。うむ、深さといい、温度といい、ジャストミーーーーート! 素晴らしい。もうずっとここにいたい。1ヶ月くらいここでぼーっとしていたい。そしたら他の客が現れた。7ヶ月ですか? と聞きたくなるようなお腹だった。何が入ってるんだろうあの中。露天風呂には客がいた。貸し切りと思ったら他に2人もいた。広いもんでわからへんかったな。露天風呂の客と入れ違いで露天に入った。天気が良いので眩しい。夏は入っとれんなこの露天風呂。また内湯に戻った。そんなこんなでタンノンしてから出た。

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出たらクールダウンして、装備を装着して、椅子がないのでブーツを履くのにちょっと苦労して温泉を後にした。フロントの美人のねーちゃんがありがとうございましたーと満面の営業スマイルで送ってくれた。

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バイクに戻って出発する。またあの険しい山道を戻るのはちょっとゆーつだったが、帰りはあっという間だった。山道をおりたところ、倭1の交差点、信号赤で止まった。その瞬間ピーンと来たね。あ、この交差点って、表示はないけど車両感応式じゃね? 真上を見上げると、思った通り、センサーがあるし、電信柱には二輪用に押しボタンがある。ふふふっ、各地の田舎道でこのテの車両感応式信号に騙されてきたオレ様の眼をごまかせるとでも思ったか! この場合、バイクがセンサーに引っかからないのはよくある事で、どうしようかと思ったら、後ろに大きなセダンが来て止まった。その車にセンサー反応してもらおうと考えて、バイクを前に出し、セダンがセンサーの下に来るよう促した。が、セダンのおっさんはことを全然理解していない。ぼけーっと、そのままの位置で止まってる。だから当然、感応しないので信号は赤のまま。永遠かと思える時間の末、ようやく事を理解したセダンが前に進み、センサーが感応した瞬間、信号が変わった。やれやれ、やっと前に進めるぜ。国道165号線まで戻って、取りあえずなんか食おうかと思ったが、何を食おうか考えてるうちに23号線まで戻って来ちまった。ちなみに165号線付近は、道路脇に何とか結婚相談所の手製の看板が乱立してて、写真のモデルのおばさんのところに56歳でも結婚できました! と書いてあって、何かちょっと気の毒。

23号線まで戻って来て、いろいろ考えたけど結局セブンイレブンであんまんを食った。なか卯の和風牛丼を食おうと思ってたんだけど、急いで戻りたかったもんでパス。

そんなこんなでペース早めに23号を走って行くと、水色のマーチに追いついた。色白の美人でかわいい女の子が運転してた。このこがまた運転上手で、ペースよく走って行くので丁度いいとついて走っていたら、煽られてると勘違いしたのか、道を譲ってくれた。そういうつもりじゃなかったんだけど。ごめんなさい。

途中、橋の工事で渋滞もあったが、なんとか3時頃には名古屋まで戻ってこれた。そこで、急いで戻りたかった理由、作戦Bを決行する。作戦Bとは、某ブログに紹介されていた某パン屋に寄って、かぼちゃタルトをゲットするのだ。その某パン屋は東区白壁にあるのだ。中村区から外堀通りを走って東区に入る。ちょっと迷ったが、某パン屋発見、店の前にバイクを止めて中に入った。が、しかし、目的のカボチャタルトは売り切れごめんなのであった。残念だ。仕方がないので他のパンを買って明日の朝食う事にした。

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これでミッションコンプリーツ、19号線で帰って来た。

19号線は春日井市内でメチャクチャ混んでた。なんとかしろ。

あ、肝心のニューブーツ、はじめは初々しいカップルみたいでぎこちなかったんですが、帰りにはもう長年連れ添った熟年夫婦みたいにあうんの関係になりました。さすがクシタニ製。

本日の出費

マクドナルド 200円

温泉入湯税 150円ほか

本日のCB1300の走行距離 250キロくらい

累計のCB1300の走行距離 52400きろくらいかな。

メナード青山リゾートの情報

本文の中で青山高原リゾートホテル様の美人の受付の方の対応が、物語をおもしろおかしくするために事実と異なる表現をしておりますが、実際は大変親切丁寧に対応されました。問題がある場合は削除訂正させていただきますのでご連絡ください。んな事書くくらいならフツーに書けばいいじゃん。

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