飛騨古川有形文化遺産旅館のローリー温泉
6月4日(土)
梅雨入りだよ。もう梅雨入りだよ。記録的な早さだよ。2番だか3番くらいに早いそうだよ。やってらんねーよ。賢明なるサイト訪問者諸君なら既にご存知な通り、ゴールデンなウィークの伊豆半島温泉三昧怒濤編は失敗に終わった。いや、失敗に終わるというより中止になったんだからちょっとちがうが、とにかくガッカリな結果になったのだ。で、このままで終わる訳にゃいかねえぜ、なんとしてもレベンジだぜ。ちがうリベンジだ。(中指のさきっちょにひび割れが出来てるもんでタイプミスが多くなりますが御両所下さい。ちがうご了承ください。)週末土日に有給を1日つければ2泊3日のツーリングに行けるから、それでなんとしても伊豆半島温泉三昧に行こうと思って、念密に計画を練っていたのだが、梅雨に入る前にという事で、6月3日から5日を決行日にしたんだよ。その前の週は絶対に雨になるとわかっていたので避けたよ。なんで雨になるとわかるのかって? そりゃ決まってるじゃん、某オフキャンプがあるからじゃん。そしてその某オフキャンプの日、やっぱり雨じゃん、けけけのけ、なんて笑ってたら、昔の人はいいことを言いました。人を呪えば穴二つ。決行の日はしっかり雨と曇のマークがついておりまして、そんなバカなそんなはずはない、1度ならずも2度までも中止になるはずがない、そうだこれは夢だ夢なんだ、きっと晴れに変わるに違いないなどと叫びつつ、やがて迎えた前日の予報はやはり雨。それもなぜか伊豆半島のみ雨。よほど来てもらいたくないらしい。こうして、またしても伊豆行きは中止になって、もうやってらんねーよクソ。腹いせに京都に行ったら京都サイコー。しゅっぽーしゅっぽー。
で、その次の日の4日。晴れたのでツーリングに行く事にした。っていうか、フタを開けたら3日から5日まで伊豆もしっかり晴れになってたよ。まあ、そういう事だよ。日頃の行いが悪いからこういう結果になるんだよ。もう何もかもいやになった。ぱーっとなんか思いっきり走ってこう。で、目的地は温泉博士の飛騨古川の八ツ三館にした。距離的に41号をかっとんで往復すると言う、実にストレス解消向きのコースなのでこれにした。
で、当日、京都から帰って来たのが遅かったもんで起きるのも遅かった。その上、実家で京都老舗のコーヒー銘品、あのイノダコーヒーをお土産に買ってきたのを飲んでからになったので、出発は8時になっちゃった。まあいいか、41号だからかっ飛ばせば3時間くらいで着くだろう。実に甘い予測に、いい加減な計画で、2週間ぶりにガレージからCBR600RRを引っ張りだし、エンジンいっぱい始動で出撃するのであった。ちなみに、今日の最高気温予想が28度なのだが、迷ったけれどメッシュはまだ見送り、フルレザーで中はTシャツ1枚の装備である。昼間は暑いかもしれんが、仕方がない。この時期の装備は本当に困るな。
まずはコスモ石油でガソリン満タンにする。前回の走行が240キロで約10リットル無理矢理入れた。気になる価格は150円、これでも価格高騰はブームを過ぎたらしいんだが、まだまだ常識的価格になるのは先の話のようだ。
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19号線を多治見に向かう。体感温度は丁度いい。道ばたの電光掲示板は22度を示している。空はうっすら曇っていて、青空は全然見えない。晴れの予報だろ。どうなってんだ。
内津トンネルを抜けて多治見に出る。池田の交差点で曲がって、いつものぬけ道を走って行くのだが、途中、サークルKのある辺りで道路の拡張工事が始まっていた。え? こんなところだけ拡張工事してどうするんだ? と思うのだが、あちこち走ってるライダーなら、不自然に広くなったり狭くなったりする道路など、そこら中で見てるわな。よーするに日本の道路族のウハウハでんがな。それからいつもの今泉駅を横目に踏切を渡って248号バイパスに入って、カッ飛んで行くぜ! と思ったら、なんか前の方が詰まってる。なんだ? と思ってよくよく見たら、自走式のショベルカーが走ってるではないか。あちゃー、あれは遅いんだよね。40キロくらいでうおんうおん言いながら一生懸命走ってるよ。こっちは休みで遊んでるんだから、仕事の人にブーたれこくのはマズいかもしれんけど、何とかしろクソ。結局、可児市街までうんうん唸って走るショベルカーにつきあう事になった。ようやくそのちんたらペースから開放されたと思ったら、今度はコンビニのトラックを先頭にまたまたちんたらペースなのであった。聞いた話ではコンビニのトラックには速度やら何やら全部記録されてて、あとでチェックが入って速度超過などしてると厳しい制裁措置を受けるらしい。だからまじめに制限速度を守って走るそうだ。こっちは休みで遊んでるんだから、仕事の人にブーたれこくのはマズいかもしれんけど、やっぱり何とかしろクソ。
美濃加茂で41号線に入って、ようやくコンビニトラックから開放された。ちょっとペースを上げて走っていくぜ。アピタの近くにエロビデオの店があったんだが、遂に閉店して全部潰されて更地になってた。そういえば、248バイパスの比較的新しいデイリーヤマザキのお店も閉店してたな。コンビニ業界の競争は激化する一方だな。そんな事を考えたいたら、川辺で新しいサークルKが開店していた。あれ? この辺りにサークルKってあったよなあと思ってたら、そのあったよなあと思っていたサークルKは既に閉店していた。すぐ近くのコンビニが何軒も閉鎖してるのに、それでも新しく店を出す根性のあるオーナーさんには敬意を表します。がんばって下さい。今日は無理ですが、今度は休憩に寄らせていただきます。
41号線の別ルート県道64号と国道418号で走ってきた時に41号線と合流するポイント、喫茶モンパリのある交差点まで来た。ここまで1時間以上かかってしまった。ヤバいなーペース遅すぎるぜ。ここからは気合い入れて走ってくぜ。ちなみに、この交差点で施行されていた美濃加茂バイパス工事は、高架が途中でぶった切れの状態で一旦休止されてる様子。工事車両も何にもなくなってた。今度工事が再開されるのはいつの事なのだろうか。これが日本の道路族のウハウハになるはずだった案件なのだろうけど。
41号をペースを上げて走っていきたかったにもかかわらず、またしても詰まっていたのであった。今度先頭を走っているのは枯れ葉マーク付きのセダンだった。なんか、運転手らしいじいさんが、助手席のばーさんに一生懸命身振り手振りで話をしているのが後ろからよく見える。何の話をしてるんだろ。じーさん、運転するときは運転に集中した方が良いと思う。
ペースが遅れてるので、いつもの休憩ポイント、道の駅七宗は通過、その先の道の駅白川を越えたところの坂道、その登坂車線でようやくじーさんのセダンを追い越す事が出来た。やっとこさカッ飛びペースで走って行くのであった。
金山の飛山でトイレ休憩にした。いっこうに青空にならない。薄曇りのままだ。あんまり日がさすと、気温が上がってフルレザーでは暑くてタマランとなるのも困るが、やっぱり青空は欲しいよな。
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41号に戻って先を急ぐ。下呂を過ぎ、小坂を過ぎて、高山が近づいてくる。さて、ここで問題である。予定では宮峠のグルーミング道路ヘアピンは危険なので美女峠で迂回するつもりだったのだが、時間切迫状態である。このまま宮峠を越えるルートを選べば、ある程度の時間は短縮できる。美女峠に迂回すれば時間が余計にかかる。いたしかたない。機銃の選択であった。ちがう、苦渋の選択であった。CBRであのキョーフの宮峠越えは初めてだが、ここは性根を据えて行ったろうじゃないか。この1年、CBRとともに上達してきたライテクを見せてくれるわ! でも、バックミラーに走り屋風のバイクが何台も見えたので、そいつらに道を譲って最後に宮峠に突入した。だって煽られたら怖いじゃん。後ろにクルマがいなかったのでリラックスして走れたせいか、思ったよりビビらんかった。というか、全然怖くなかった。これがCBRクオリティか! ふっふっふ、オレ様の腕もまんざらじゃないぜ。もはやオレ様に怖いもんなんかないぜ。
かっかっかと勝利のポーズを決めて、高山市街に入った。本当なら、ここでなか卯の牛丼+ざるそばセットを昼飯に食う予定だったが、時間が押しているので却下、断腸の思いで高山を通過し、飛騨古川に向かう。
目的地の八ツ三館は桃源郷温泉と書いてあったので、アピタを越えた辺りに曲がるところがあるはずだ。以前何度か行った事がある、桃源郷温泉しぶきの湯、あそこに行けば、その近くに看板でも出てるだろう。果たして、しぶきの湯の看板を発見、その近くに八ツ三館の看板も発見、信号で左折して山道を登って行く。この分なら12時前に着けるな。勝利を確信して山道をずんずん突き進んで行ったら、あれ、しぶきの湯しかないじゃん。バイクを止めて、温泉博士を出して確認する。すると、桃源郷温泉からのローリー温泉とあった。なんだと? じゃあ、ここに来てもダメじゃん! しまったあ! 騙された! いや別に騙してないけど。作戦は全て白紙である。
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41号線に戻って、飛騨古川市街に向かう。場所が分からん。ヤバい。看板だけが頼りだ。看板がなければ全然わからん。ヤバいヤバ過ぎるぜ。焦りまくってイライラしてきた。いかん、事態は悪化の一途をたどっている。そうだ、こういうときは何か食って落ち着こう。幸い、ヤマザキデイリーストアがあったので駐車場にバイクを滑り込ませて止めた。店内に入って、ダブルエスプレッソとミニスナックゴールドを買って食った。食ったら落ち着いた。そうだ、グーグルマップで場所を調べた時に、41号から曲がってすぐだった。という事は、41号線に看板はあるはずだ。よし、41号に戻って走り出すと、案の定、看板発見、そこを曲がって真っすぐ進む。これで見つけたぞ。と思ったら、なんか住宅街に入っちゃって、とても温泉旅館なんかないんですけど。おかしい、なぜだ? 行ったり来たりしていたら、また別の看板を発見した。その方向に進むと、更に細い道に入って、更に更に細い道の奥に辿り着いた。で、そこに「料亭旅館八ッ三」と大きな看板があった。やれやれやっと辿り着いたよ。
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バイクを駐車場に止めて温泉セットを持ち、門をくぐって中に入ると、細い道を通って裏に出た。裏に出たと思ったが、実はそれが表だった。正面の門は、入って来た門なんか問題にならンくらい立派で、そこから見える旅館の建物の正面はまさしく有形文化遺産の紋章が輝く老舗の歴史あふれる建物なのであった。すっげーな、こんなチョー立派な旅館だとは思わんかった。温泉入れるかなあ。今日は団体さんがいるから入れませんねん、なんて軽く断られそうだぞ。ビビりながら歴史の培われた重々しい正面玄関の扉を開けようと手を伸ばしたら、きゅいーんと自動ドアだった。で、待っていたように和服を着たにーちゃん、要潤みたいなにーちゃんが「いらっしゃいまし」「あのー温泉博士を見てきたんですけど」「ご案内しますのでどうぞ」温泉博士を渡して、ハンコをもらう間、旅館の玄関を見回したけど、スゲーの一言。
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要潤に案内されて温泉まで行くと、実は日帰り温泉の入口は別にありまして、帰りはここから帰ってけ、と教えてくれた。それがまるでお勝手口でした。泣けるぜ。
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温泉は入ったけど、ローリーだし、風呂も狭いし、露天風呂は箱庭だし、どうって事なかった。ここの価値は旅館の建物だな。まあ、良いもん見せてもらったということで。でも、フツーにお勝手口から入ると、そんな事全然わからんからチューイせよ。
温泉を出てバイクに戻ったら13時近かった。速攻で帰って来た。それでも5時くらいになって、まっちゃんに遅いねえと怒られた。
本日の出費
ダブルエスプレッソ 168円
ミニスナックゴールド 116円
アクエリアス 125円
本日のCBR600RRの走行距離 340キロ
累計のCBR600RRの走行距離 5780キロ
ところでさー、前回のツーレポ、累計走行距離が54400キロになってるんだよね。1ケタ間違えてるんだよ。誰か指摘しろよクソ。さっきまで全然気がつかんかったじゃんか。