8月5日(金)
仕事を定時で上がって帰宅、晩飯のカレーを食ってお風呂に入る。お風呂から出たら準備、この日のために買ったユニクロのシルキードライパンツにパイレーツオブカリビアンのシャツを着て、クシタニのメッシュレザー上下で決める。すでにかなり蒸し暑い。まっちゃんにヘルメットとタンクバックを持ってもらい、自分はでかいシートザックを実家ガレージまで運んだ。この日のためにバッチリメンテナンス済の旗艦CB1300を引っ張り出し、荷物を積み込む。シートザックとタンクバックを固定したら準備完了。出発予定時刻は午後8時だったが、ちょっと早めに出発した。午後10時までには着きたいもんな。なぜなら、普段は10時に寝る習慣があるからである。まっちゃんに見送られて出発した。
まず、コスモ石油でガソリンを入れる。フェリー乗船時には身軽でいたいので、港で丁度空っぽになるように緻密な計算をして10リットルだけ入れた。これで港に着く頃にはほぼ空っぽになるはず。相変わらずカンペキなオレ様の作戦なのだ。
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コスモ石油を後にして春日井インターに向かう。天気は暗くてわかり難いが、朧月夜なんでどこかで降られる可能性もなきにしもあらずである。しかし、今回のテーマは「雨が降ったらどうするって?どうしようもないさ」のあのshoさん気質なので全然気にしないで走るのだ。全然気にならないもんね。ホントに全然気にならないもん。天気なんて気にならないもん。全然気にならないもん。ホントだもん。
春日井インターから高速道路に入った。何か急に気分が盛り上がってきて、ヘルメットの中で雄叫びを上げる! おっしゃー、行くぜ北海道!
暗い高速道路を走って行く。あまりハイスピードで走ると虫がぶつかるのでバイクが汚れるのでそこそこのペースで走って行く。渋滞があるとやだなと思ったが、情報掲示板にはそれらしい表示はなかった。しかし、気象情報との表示があり、これはやはりどこかでかなり激しく雨が降ってる様だ。でも、気にしないもんね。大丈夫、降らないよ降らない降らない、ポジティブシンキングで行くのだ。
高速道路は順調に進んで、米原ジャンクションを通過、北陸道に入って、どこかで休憩することにした。賤ヶ岳サービスエリアで休憩にした。仕事を終わらせてからの出発は15年ぶりくらいだが、何か盛り上がるよな。
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トイレ休憩して再び走り出す。天気は持ちそうだなと思った矢先に、「これより山岳地帯」の看板が出ていた。山岳地帯=不安定な天気=にわか雨という方程式が成り立ち、とってもヤーな感じ。果たして、いくつかのトンネルを抜けたら電光掲示板に「雨走行注意」の表示が! そして、その次のトンネルを出たら雨が降ってた。ザーザー降りだった。くっそー、敦賀インターまで後わずかなので頑張ってインターまで走り、料金所を通過して国道に入ったら、すぐに陸橋の下でバイクを止めカッパ着用する。暗い夜道でぽつんとひとり、あーあ、いきなりカッパ着用かよ、とブーブー言いながら、雨天仕様に変更する。夜道は暗くてよく見えんから、かっぱを着るにも一苦労なのが困りものだよな。完全雨天装備にして再び走り出す。
フェリーターミナルまでは案内板があったので道に迷わずに辿り着く事が出来た。すでにバイクは何台か待機してた。雨が降ってるのでカッパを着たまま建物の方に行って、軒の下で雨宿りしてしばらく止むのを待つ。しかし、全然、止む気配がないので、とりあえずカッパを脱いで、雨を払って袋に詰め、乗船名簿の記帳をして、待合ロビーで待つことにした。乗船受付のところに誰も客がいないのでまだやってないかと思ったら、一人のライダーが受付をしてるではないか。もういいのか、もう受付しているんだ。それならばと受付に行って、乗船手続きを行う。乗客名簿の記帳をして受け付けるのが一般的だが、この新日本海フェリーは、インターネットで申し込みのお客様は、カードを見せていただければOKとのことで、もう書いちまったオレの立場はどうなるんだよ、くそ、なんて表情はおくびにも出さずに、受付のにーちゃんに車検証を渡して待つ。にーちゃんはいろいろゴチョゴチョやってたが、いきなり「保険証の提示は必要ありません」と言い出すので何の事かと思ったら、後ろに立ってた年配の男性がそうじゃなくて云々と指導してた。で、隣のカウンターの女の子がプッと鼻で笑ってた。どうやら、この男性係員は新米さんのようです。すげー焦ってるみたい。おい、新米をバカにするなよ! みんな初めは新米だったんだぞ! なんとか乗船手続きを完了した。乗船券は往復共にいっぺんに発行されるのだ。と言う事は、帰りのフェリーではこの面倒くさい乗船手続きは必要ないのである。こりゃあいいな。しかし、復路の券まで渡されいてしまうので、無くしたらえらいこっちゃ。どないしよう、今からでら緊張するんですけど。うーんうーん。
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それから乗船開始時刻まで、待ち合わせのホールでひたすら待つ。自販機でカフェオレを買って飲んでひたすら待つ。
ようやく時間になったのでバイクに戻ったら、バイクの数がそこそこになってた。誘導係の人が今日は36台と言ってた。多いのか少ないのかよくわからん。しかし、全盛期に比べたら激減だよな。一応、いまオンシーズンなんだからさ、もっといてもいいような気がする。全盛期はオフシーズンの9月でも100台くらい集まったもんな。ああ、黄金の80年代、クニブブさんよ、アンタの時代は良かったよ。
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予定通り深夜0時から乗船開始だ。ちゃんと一台づつ乗せる誘導員は立派。じゃんじゃん流したら橋の上で渋滞になってこけそうになるもんな。乗船したら新日本海フェリー恒例の「荷物は全部下ろしてください!」と言われて棚に載せる。以前は棚が無かったからな、多少は改善されたか。本当は降ろさんで済めば一番いいんだが。
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船内用に荷物を持って客室に移動した。場所をしっかり記憶して階段を上り、ラウンジへ案内所で寝台の指定をしてもらうとそこへ歩いて行った。C11番だ。奥の下段のベッドだった。2等寝台は空いてた。どの場所も、2段ベットの上段は空いてた。ちなみにザコ寝は満員だそうです。この船はザコ寝部屋が狭かったもんな。
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寝台に入ったら、着替えてさっさと寝た。