台風接近が晴れまさか156通行止で飛騨金山

9月18日(日)

暑さ寒さも彼岸まで、という言葉がありますが、これは、夏の暑さも彼岸を過ぎたら峠を越えて涼しくなってくる、あるいは冬の寒さも彼岸を過ぎたら峠を越えて暖かくなってくる、ということで、9月も半ばを過ぎたらそろそろ暑いのは勘弁してくれ。先日の台風襲来以後、急激に温度が下がって一気に秋になっちまった、ああ、やっとクソ暑い夏ともお別れだ、ちょっと寂しいけど秋が来たらツーリングシーズンは本場だよ、なんてうかれてたら、日本経済が目指すV字回復をそんなことでせんでもええっちゅうんじゃと言いたくなる猛暑の逆襲なのであった。彼岸を過ぎても全然事態は改善されてなぞ。そもそも、彼岸とは季節の節目ではなく、仏教では悟りの境地のことを示しており、梵語ではパーラミタ、仏典では知見波羅蜜、俗世間から超越した新人類になることを示しているのです。そう、その通り、あれだよあれ、ガンダムのニュータイプだよ。あるいは、あれだ、あれ、北斗の拳のハンVSケンの「お前もオレを楽しませてはくれぬらしい」「それはどうかな」「うっ!?」「貴様もオレの拳が見えぬようだな」カッチョエー、やっぱ北斗の拳サイコー。ひでぶたわばだぜ。えーっと、何の話してたんだっけ? 

まあいいや、とにかく、涼しくなってやれやれと思ったところへの熱波襲来にすっかりグロッキー、死にそうになって、唯一の希望は週末のツーリングであった。しかし、台風15号16号の黒豹ダブルダウン攻撃が魔の手を伸ばして来ており、週末は終末を迎えようとしていたのであった。しかし、日曜日、奇蹟が起きた。いつものように朝5時に起きて気象庁のサイトにアクセスしたら、晴れ時々曇りだった。天気分布を見ても、ゲリラ豪雨の気配はなかった。これは行くしかないでしょう。まっちゃんを起こして、ツーリング行くから! と高々と宣言した。まっちゃん「はあ?」「先週2日行ってまた行くの?」「そんなことが許されると思うの?」「もう帰って来んでもええわ」しかし、早く帰ってくるからと懇願したらなんとか許可が出た。へへ、許可さえ出ればこっちのもんだぜ。でかい顔して行ったる。ということで、今月号の温泉博士は豊作なんだが、じゃっかん遠距離なところが多いんで、それらを避けると、残ったのは道の駅かれんの温泉か恒例の牧歌の里温泉だ。道の駅かれんの温泉は一回行ったけどもう入ることはないでしょうというくらいな温泉だったのでパス、恒例の牧歌の里温泉に行く事にした。チーズトーストを食って準備をして実家ガレージからCBR600RRを引っ張りだしてエンジン一発始動! 高らかなエグゾーストを響かせるのであった。天気は晴れで夏らしい白い入道雲がモクモクなのであった。そしてすでにかなり暑いのであった。走れば涼しくなるんで早々に出発した。

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まずはコスモ石油でガソリン満タンである。先週200キロくらい走って9リットル入った。ハイオクはリッター147円たっけー、この円高になぜに輸入品の代表みたいな石油が高いのか、なんかカラクリがあるように思えて仕方がないのだが、イケダノブオ先生どうなんでしょうか。

コスモ石油で、空気圧を見ようと思っていたのだが、エアバルブのアタッチメントを忘れたので出来なかった。今度は忘れないようにしよう。CBR600RRの空気圧ってゴールデンウィーク以来見てないような気がするのでちょっと見ないかんなあと思っているのだが、なかなか、空気を入れるのが大変なんで億劫で面倒で、また今度また今度と日本政府みたいな対応をしてるので、良くないよと思っていたんだが、また先送りにしてしまいました。遺憾の意を表します。

19号を跨いで小牧犬山経由で扶桑ルートを進む。県道27号から194号を走って、国道41号を跨ぎ国道21号を跨ぎ、県道17号で関市に突入する。関市で国道156号線に乗り換えて飛騨方面に北上する。ここまで全く問題なく順調に進んだ。途中で、異様にでかいリックサックを担いだ少年を追い越した。あの中には何が入っているのだろうか。一週間分の着替えか? また、競輪選手みたいな自転車がスクーターのケツにぴったりくっついてもの凄いスピードで走ってた。いわゆるスリップストリームってヤツだな。ケッタでも可能なんだ凄いな。

こうして156号線に無事入ったので、あとはひたすら北上するのみだ。天気もいいし、ここへきて暑さも若干和らいできたな。ようし、かっ飛ばすぜ。道の駅にわか茶屋があったのでトイレ休憩に寄った。ここの駐車場は手前が出口専用、奥の方が入口専用の一方通行になっているので、奥の方から入って、例によって女子トイレの前と言う絶好のロケーションの二輪専用スペースにバイクを止めた。そしたら甲高いクラクションが鳴り響いたので何かと思えば、出口専用に突っ込んできたいつかはクラウンと出ようとした業務用ハイエースにぶつかりそうになってた。あぶねえなあ。クラウンだからって横着するからそう言うことになるんだよ。大事には至らなかったことに安心してトイレに行ってバイクに戻ると、ビックリ仰天だった。隣に止まっているのは初期型(タブン)のRZ250Rだった。おお! まさしくバイクが最も元気だった時代の象徴とも言えるバイク! ボギーボーギー! アンタの時代は良かった〜! 2ストでも公道を白煙上げて走れたもんなあ。そう言う意味では2000年代は湿気てんなあ。

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いいものを見せてもらって目の保養になった。道の駅を後にして156号線をさらに北上して行く。走りながら、そういえば今日は実家コーヒーも飲んでないなあ、コーヒー飲みてえなー、などと思っていたのだが、ここまで来たらマクドナルドもないから、やっぱりコンビニでダブルエスプレッソを飲むことに決定した。次のコンビニに入って買おうと心に決めて走って行くのだが、なぜか心に決めたとたんにコンビニがないのであった。これは、あれだ、ガソリンの残量に比例してガソリンスタンドに遭遇する頻度が変化すると言う、あれだ。マーフィーの法則だ。こりゃ郡上八幡までいかんとコンビニはないな。

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郡上八幡手前、ドライブイン大瀧苑があったので取りあえずトイレ休憩にした。このドライブインも息が長いね。最近じゃあ、この手のドライブインはほとんど道の駅に負けて淘汰されちゃってるんだが、ここはがんばってます。この後もがんばって下さい。何も出来んけど。駐車場には名古屋ナンバーのSSが2台止まってた。もちろんライダーはおっさんだ。そろそろ行こうかと思ったら、その2台も出発する様子だったので、先に譲ったら、ギュイーンと飛騨方面じゃなくて美濃方面に走って行った。要するに戻りのコースだよ。まだ早い時間なのに、なんで名古屋ナンバーがもう帰っちゃうのだろう。おかしい。なぜだ? 何かがある。この謎はやがて解けるのだが、それは今回のツーリングの根幹を揺るがす大事件に発展するとは、この時誰も気がついてはいなかった‥‥。

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大瀧苑を後にして、更に北上すると、郡上八幡に入った。そこで遭遇したのはコンビニではなく、電光掲示板の信じられない、まさかまさかの表示であった! 『156号高鷲ひるがの間雨のため通行止め』だってえ!? なんだと!? そして大瀧苑の2台のことを思い出すのであった。ああ、そうか、あの2台はこれを見て戻って来たんだ! きっとそうだ!(編集部注;本人が勝手に決めているだけで真偽のほどは不明です、悪しからずご了承ください)なんでだ? こんなに天気が良いじゃんか、と思ってよくよく山の方を見ると、なんだか怪しげな黒い雲が浮かんでいる。ひょっとして山の方はゲリラ豪雨か? どちらにしても通行止めではいかんともしがたい。白鳥まで来て、コンビニで止まり、念願のダブルエスプレッソを買って飲みつつ、結論を出さねばなるまい。そして、飲み終わった頃には結論が出た。156号は断念、256号で飛騨金山に移動して、道の駅かれんで温泉に入ることに作戦変更だ。

そうと決まれば郡上八幡で256号線にスイッチ、山道を登って行く。眼下に郡上城を見下ろしながら、タイトコーナーをハングオンでクリアしてどんどん標高を上げて行く。しかし、標高を上げて行くと頭上には怪しげな雲が次々と現れてくるのであった。ヤバい、これはゲリラ豪雨の雨雲か!? ヘアピンを抜けて、美山鍾乳洞とか郡上鍾乳洞とか、立派な寺院とか、なんだか面白そうなものがいろいろあったんだが、雨雲から逃げることが先決だったので、ひたすら走って飛騨金山までやってきた。雨雲も遥か彼方に消え去り、ようやく一安心して走って行く。サスペンションのカヤバの工場があった。金山の工場は健在でなによりです。川辺町のカヤバは会社清算されてしまい、今では更地になってしまってますよ。金山工場はそうならないようにがんばって下さい。

岐阜のヒザスリライダーたちの聖地、岩屋ダムへの分岐点も過ぎて、ようやく道の駅かれんに着いたのは10時30分であった。ちなみに温泉は11時からの営業なのであった。バイクを駐車場に止めて、とりあえずトイレに行こうと思って中に入ったら、トイレは奥の方にあった。そして、おどろくことにトイレは1カ所しかなかった。1カ所ってのは、トイレ自体が1カ所ってことじゃないよ。トイレに小便器が1カ所しかないってことだよ。マジかよ。なに考えてんだ。トイレ休憩するなってか。何の為の道の駅なんだか、岐阜の道の駅ってのは数は多いがろくなのがないな。順番待ちしてトイレを済ませいたらバイクに戻って、一旦、金山のいつものデイリーヤマザキまで行った。そこで玉子サンドを食って腹ごなししてからもう一度、道の駅かれんにもどった。

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ちょうど11時になって温泉の営業が始まってた。受付で温泉博士を見せてハンコをもらう。「温泉は地下ですので柱の横のエレベーターでどうぞ」「柱の横ですか?」「柱、あそこの丸い柱の横」「え、どの柱?」「そこの丸い柱です」「トイレの表示のある方に行けば良いんですか」「柱の横」「右に行けば良いんですか?」「そう右です」すんません、なんせ物わかりが悪いもんで。きっと、バカじゃないのこのおっさん、と思っているであろう女性店員のイタイ視線を背中に受けつつ、エレベーターの方に歩いて行くのであった。エレベーターで地下1階に下りて男湯の暖簾が見えたのでそっちに歩いて行く。途中に川が見える休憩所があった。風呂上がりにここで休憩できるなと思いつつ、脱衣所に入った。それなりの広さの脱衣所だった。ロッカーは100円でなく10円リターンだぜ、泣けるぜ。どうせもどるんだから100円でも10円でも変わらんけど、何かビンボー臭いな。

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ロッカーに荷物を突っ込んで風呂場へ移動する。ここ狭いんだよなーお風呂。何年振りかに来たけど、やはり相変わらず狭い風呂なのであった。そこにそこそこの客がいるんで、圧迫感はひとしおなのであった。内湯より露天風呂の方が空いてたのでそっちに入った。天気が良いので露天風呂は気持ちよかった。しかし、この風呂には湯の注ぎ口が見当たらんが、どこから湯が来てるのだろう。しばらく露天風呂を楽しんでから内湯に入った。内湯はお湯の注ぎ口があったのでその近くでタンノンした。タンノンしたら出た。出て扇風機でクールダウン、それから装備装着してバイクに戻った。

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なるべく早く帰る約束だったので、後は寄り道しないでさっさと帰った。途中で道の駅七宗で休憩したが、トイレ付近に駐車してるクルマが多くて閉口した。

がんばって早く帰ってきたのに、まっちゃんはアピタの5%優待セールに出かけてた。なんだよ、それならもっと遠くまで脚を伸ばせば良かったよ。

本日の出費

ダブルエスプレッソ 168円

玉子サンドとお茶 147円98円

本日のCBR600RRの走行距離 200キロくらい

累計のCBR600RRの走行距離 6600キロくらい

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