強い風強い陽射しの知多美浜

１１月２０日（日）

ハイみなさん、また会いましたね、いやー、前回のツーレポ、終わり方がちょっと怖かったですね。あのような幕切れで読者に恐怖心を植え付ける、これがハリウッドのホラーなんですねえ。ステーブンキングみたいですねえ。ではまたお会いしましょう、サヨナラサヨナラサヨナラ、って淀川長治さんの真似してもわからんのではないかと思ったけど、よく考えたら全然問題ないくらいライダーの平均年齢は上昇しているのであった。でさ、先週の顛末が気になるみなさんに、あれからどうなったか、ここだけの話ということで、サイト訪問者諸君だけにこっそり教えてしんぜよう。ピリピリした雰囲気を少しでもなんとかしようと、まっちゃんがお風呂に入ってるときにバスタオルを持っていってやったんだよ。オレって気が利くよなーと思ってドヤ顔してたら、まっちゃん「このバスタオル、古くなって破れちゃったから雑巾にするって言いましたよね」「げ、そうだったけ」「結局、私の話は全然聞いていないんですね」とますます墓穴を掘ってしまったのであった。ということで、人生はチョコレートボックスみたいなもんなんだよ。『フォレストガンプ』名作だよな。誰が何と言おうと名作だよ。特に、ダン中尉がガンプに「助けてもらった礼をまだ言ってなかったな」あの時、ダン中尉は神様と和解したんだ‥‥っていうシーン、あれは『天使にラブソングを２』の「アンタは歌が歌いたいなら歌うべきなのよ！」と並ぶ歴史に残る名シーンだな。

そういうわけで、今週もツーリングに行くのであった。今週末は天気予報で雨だったもんで、まったくノーマークだったんだけど、土壇場で日曜日は愛知県は晴れになって、となると愛知県内でツーリングに行こうぜというわけで、でも、早々に延期になったKCBMが２６日にあるんで、その時に出撃するCB1300のメンテもしておきたいんだけど、洗車してオイル交換しないといかんのだけど、でも天気がいいならツーリングの行きたいので、早めに帰ってきてオイル交換する事にしよう。で、行き先は温泉博士の愛知県、美浜のかんぽの宿の温泉にした。岐阜の方は天気が悪いみたいだし、早めに戻るなら知多半島辺り手頃なツーリングエリアだからな。前回CB1300だったので今回はCBR600RRで行くぞ。朝飯食って準備して、ちなみに装備は並の冬装備、ユニクロプレミアムコットンTシャツ＋グンゼホットマジック長袖＋ユニクロタートルネックで行くのである。気象情報によると最高気温は２０度なんで暖かくなりそう、なのだが、風がかなり強くなるようなので、体感温度はもっと下がるかもしれんから、並の冬装備でいいだろう。それにしても１１月も末だというのになんちゅう気候だ。去年はもうガクガク寒い死ぬだったのにな。

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実家ガレージからCBR600RRを引っ張りだす。いつものモーニングコーヒーを飲んでから出撃である。朝はまだ雲が多少かかっているが、これからバリバリに晴れてくるはずである。走り出してすぐに感じたのは暖かいというか若干暑いくらいで、もうちょっと軽装でも良かったかもしれんなどと思ったが、まだこの先わからんからこれでいいのだと自らに言い聞かせつつ、まずはいつものコスモ石油である。今週、急激に高騰するガソリン価格は、ハイオク一気に１５０円、１０円近い値上がりなのであった。円高なんでしたよね？　円高は輸入品が安くなるんですよね？　ガソリンって輸入品じゃないんだ。知らんかった。とイヤミを言いたくなるくらい高いな。ブーブー言いながら給油すると、ぴったり１０リットル入った。前回２５０キロくらい走ってるから、リッター２５キロだよ。いよいよ第３のエコカークラスの燃費になってきました。さすがです。意味わかりません。１０リットルで１４９０円です。べらぼうな価格だな。

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コスモ石油を出て、１９号線を名古屋方面に向かう。今日は行き先が知多半島という事で、名古屋市内を経由しないかんのだ。交通量も多いし信号交差点も多い都会を走るのはストレスかかって面白くないが、ワープする事も出来ないので諦めて走ることにする。名古屋を経由したくないからいつも岐阜の方角になっちゃうんだよね。４１号線１５６号線１９号線ばかり走るのは必然という事だよ。わかるね、必然。偶然の反対語だ。ここテストに出すから。

さて、日曜日のそこそこ早朝、交通量はまあまあ、流れに乗って走っていくと、低重音のエグゾーストが迫ってきた。追い越し車線に現れたそいつは、ランサーエボリューションVだ。おお、古き良きクルマ全盛期パワーウォーズの時代を代表するマシーンではないか。もちろんマフラーはトラスト、ブレーキはブレンボ、サスはビルシュタインでチューンアップされ、ダッシュボードには６連メーターが後付けされていた。そしてホイールはあのENKEIだぜ。乗ってるのが男二人組ときたもんだ。まさしくバブル時代のシャコタンブギ、これから鳥居松へナンパですかい？　ちなみにタイヤは銘柄がわからんかった。これでエコピアだったら泣けるな。

一気に到着（手抜きですいません）‥‥ダメ？　ダメっすか？　パクリだもんね。ダメだよね。いや、そういう問題じゃないか。しゃあない、まじめに書くか。

さて、そこそこの交通量の１９号線を走って、名古屋市内に入るところまできて気がついた。あ、そういえば、知多半島に行くときはいつも矢田から今池を経由して環状線で南区で国道２４７号に合流してたんだよな。１９号線走っていったらどこでどうなるんだったっけ？　ヤバいよく覚えてないよ。道に迷うかもしれん。地図持ってこんかったし。まあいいや、１９号をひたすら走っていけば何とかなるだろう。半田か東海に向かっていけばいいはずだよ。

果たして１９号線を走っていくと、伝馬町で２４７号線に合流してくれた。そこ交差点には「ここが起点です」と１９号線のスタート地点である事が看板で表示されていた。おお、ここが１９号線の起点か。こういう風に表示されているんだ。この起点表示看板を撮影収集するってのも、面白いかもしれん、誰かやってくれ。オレはメンドーだからようやらん。

何事もなく東海市方面への国道２４７号線に入る事が出来た。

順調に走って行くと、雲もいなくなって太陽が燦々と輝き、天気がよくなってきた。だんだん暖かくなってきた。というより暑くなってきた。風は多少出てきたが、ビックリするような強風ではないので体感温度は全然下がらないのであった。これは予想外であった。うーむ、困ったなどと考えていたら、この好天にバイクがあちこちから現れてきたのであった。例によっておっさんBMWとおっさんハーレーが多いのだが、若者タンデムのCB400SFが走ってたぞ。貴重な絶滅危惧種なので大事にしないかんな。くっそーイチャイチャしやがってーなどと思っても口にしてはいけません。

さて、ここからの西知多産業道路は快調に飛ばせる愛知県内でも少ない快走路なのであった。でも今日は２０日、交通死亡事故０の日なのであった。ところで、いつから交通死亡事故０の日になったんだろ。ガキの頃は単純に交通事故０の日だったと思うんだけど、いつの間にか死亡事故０になってたな。やっぱりこれほどクルマ社会が進むと、事故０は厳しいらしいな。とにかく０の日なんで白バイさんがいっぱいいた。だからおとなしく走ったよ。だってSSだもんね。SSってのはスーパースローだぞ。スーパースカタンじゃないぞ。

そんなこんなで常滑市内に突入した。トイレしたい。どこでしよう。朝コーヒー飲んできたからマクドナルドはもう入れんしなーと思っていたらマクドナルドがあったので駐車場に滑り込んだ。駐車場はそこそこ満車だったが、驚くべきはドライブスルー渋滞であった。すごい渋滞だった。国道の一車線が完全に機能麻痺なのであった。よくよく考えるとでらメーワクな話だよな。

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お店に入って案の定、注文カウンターが混んでるので先にトイレを済ませてから並んだ。いつもの通り、コーヒーとソーセージマフィンを注文した。でも、よく考えたら、コーヒーじゃなくても他の飲み物にすれば良かったな。暑いくらいなんで冷たいコーラでも十分大丈夫だったな。後で思いついても仕方ないんだけどさ。トレイを持って席に着いた。マフィンを食って、熱いコーヒーを飲んだ。奥の方の席では、勉強している客がいた。こういうところで勉強するのってどうよ。なんかカッコいいので憧れるけどちょっと恥ずかしいよな。

食ったら出発だ。ドライブスルーは依然として渋滞していた。マクドナルドを後にして２４７号線を南下していく。それにしても暑いな。やっぱりもうちょっと軽装でも良かったな。グンゼのホットマジックはなしでも良かったな。どこかで脱ごうかとさえ思った。

そしたら目的地のかんぽの宿の看板があった。あ、着いちゃったな。どうしようか、なんかまだ走り足らん気もするし、日帰り入浴の時間に少し早かったので、もう少し先までいく事にした。

少し走ったら海が見えてきた。わーい、うみだうみだよー。ああ、ガキの頃を思い出すぜ。思えば、オレのガキの頃はビンボーだったから旅行と言えば夏休みに海水浴に来るくらいしかなかったぜ。それがすごく楽しみで、海が見えると大騒ぎして喜んだもんさ。夜は夜店に繰り出してスマートボウル三昧、寝るのは蚊帳の中ですげーワクワクして全然寝れんかったよな。そんな内海に今じゃバイクで一人旅だぜ。そして海が見えるとやっぱりわーいうみだうみだよー、全然進歩してねーじゃん。泣けてくるわ。

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海水浴場によったら、海水浴シーズンが終わったのでひっそりとした海岸かと思いきや、何やらすごく賑やかなのであった。何かと思ったらサーファーである。サーファーの集団が海に浮いているのである。何と言ったらいいのでしょうか、いも洗い状態なのである。波乗りしてる人より、浮いてるだけの人の方が多いんですが、どうなんでしょうか。だってさ、どう考えたって、波乗りできる波が来るような海岸じゃないだろ。かといって他にいけないのかな。みんな大変だな。などといらんお世話の焼き団子的感想を考えていたら、サーファー一個師団が歩いていくのが見えた。それがまたおっさんばっかで、えー、サーフィンって若者がやるスポーツだと思ってたけど、そうでもないんだな。それともあれか、ここも高齢化社会ですか。ライダーと同じで、サーファーの人たちも、最近の若いもんはサーフィンなんかしねーよ、みんなおっさんばっかりだよ、なんて嘆いてるのかなあ。やはり事態は深刻ですよ、古市憲寿先生。

さて、サーファーのみなさんの華麗なる波乗りも見たので温泉に入る事にした。かんぽの宿に再び戻る。途中、野間の灯台で写真を撮っていこうと思ったが、団体さんが観光してたので通過した。なんだかんだで野間の灯台は人気スポットである事が判明したのであった。今度来るときまでに対策を練っておこう。

で、かんぽの宿に来た。さっきから風がすごく強くなってきたので、バイクを止めて、まさかデングリ返る事はないと思うが、木の陰に止めて風よけとした。温泉セットを持って宿の方に行こうとしたら、隣の公園で子供が何人かキャーキャー騒いで遊んでた。なんか投げつけあってるぞ。うーぬ、何を投げてるのか知らんが、万が一にもその流れ弾がオレ様の美しいCBR600RRに当たったりしてみろ、おのれら全員、三河湾で犬神家の一族にしてくれるぞ。あれ？　この海って伊勢湾か？　まあどっちでもええわ。覚悟しとけ。

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宿に入る前に海を見に行った。そしたら、沖の方に中部国際空港が見えた。そして、フェリーが見えた。あれは、あの見覚えのある船影は、太平洋フェリーだ！　そうだな、時間的に北海道から仙台経由で名古屋港に戻ってくるルートの太平洋フェリーだ。ああ、思い出すなあ、２年前の北海道ツーリング。あのフェリーでこの時間帰ってきたんだなあ。がっくりして帰ってきたんだなあ。往路のフェリーってのは残酷だよな。遠征の地で満足できるツーリングが出来たときの往路フェリーってのは心地よいんだが、雨ばっかりで全然うまくいかなかったツーリングの往路フェリーって、後ろ髪引かれまくりなんだよな。ようし、今度は後ろ髪を引かれない北海道ツーリングをするんだ！　待っとれ北海道！

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荒れ狂う海に固く誓いを立て、かんぽの宿に入った。入ったら、じいさんばあさん軍団がロビーを占拠していた。これはチェックアウトなのか、それともホテルランチ団体客なのか、なんだかよくわからんがフロントの女の子が血走った目でそのじじばば客をさばいており、そこへ温泉博士を持っていくのはちょっと気が引けるのでどうしようかと思っていたら、そこはさすがプロ、目の端で気がついた彼女は0.3秒で温泉博士を受け取ると、ハンコ押して0.4秒で返しつつ、「温泉は２階です」と最小限のセンテンスで情報を伝えるのであった。前も来たんで知ってるから、はいと答えて階段を上り、廊下を歩いて温泉に着いた。前と同じ、学校の教室みたいな温泉の入口だった。中に入ると脱衣所には誰もいなかった。風呂場には何人か先客がいるようだ。ここはかごと小さいロッカーだけなので、ウエストバックをロッカーに入れて服はかごに入れることになるんだが、ロッカーを開けると「貴重品はフロントに預けてください」と張り紙がしてある。いや、今更ここでそんな事を言われても、また延々歩いてフロントまで行けってかい。そんなんメンドーなので、当初の通りにして、手ぬぐいを持ってお風呂場へ移動する。洗い場で体を洗って湯に浸かった。ここの湯はぬるぬる湯で気持ちいいんだぞ。内湯だけだし、循環だし消毒してるしどうしようもない温泉で無料じゃなかったら入らんけど、湯はぬるぬるで気持ちいい。風呂の縁に頭をかけてぷかぷかしてたら、外はぴゅーぴゅーすごい風の音がしてた。そりゃあもうぴゅーぴゅーひゅーひゅー桃の天然水はなんだかひゅーひゅーですなんて言ってる場合じゃないですよ朋美さんと指摘したくなるくらい風の音が凄まじい。とてもじゃないがゆっくり入ってる気分にならんくなってきて、早々に出た。そして早々にバイクに戻った。デングリ返ってたらどうしようかと不安だったが、バイクは無事だった。よかったよかった。

かんぽの宿を後にして国道に戻り、常滑方面に走っていく。前回のツーリングで強制帰宅させられ、吉野家２７０円すき家２５０円ガスト３９０円選び放題を今回は遂行させてもらうぜ。実は既に調査済みなのさ。行きで入ったマクドナルドの近所に、すき家も吉野家もあったのさ。だからそこまで戻ったら、どっちかに入ればいいのさ。完璧な作戦だ。ガストの３９０円はもう終了して、子供メニュー３９円になってるのも既に調査済みさ。オレって用意周到なのさ。フフン。

オレってあったまいいよなーと自画自賛しつつ、順調に国道を戻っていくと、追い越し車線から抜いていったクルマが、後ろの部分全部に、交通安全祈願のステッカーが貼りまくられていた。多度大社から成田山からそりゃもう所狭しと貼りまくってあった。すっげー、なんちゅうすっげー、２枚３枚貼ってあるのは何度か見た事があるが、こんなにたくさん貼付けてあるのは初めて見たよ。ドライバーの人はよっぽど事故ばっかり起こしてるのか、よっぽど心配性なのか、それとも単に物好きなのか、単に物好きなんだろうな。

ちょっと気持ちがわからんでもないなあなどと思っていたが、そこで大変な事態が発生した！　なんと、この交通安全祈願クルマに見とれてて、吉野家もすき家も通過しちまったぜ。げげー、やっちまったぜ。戻るのもメンドーだし、これから名古屋方面に戻るんだから、吉野家なんかそこら中にうじゃうじゃあるさ、大丈夫さ、と安易に考えてそのままどんどん名古屋方面に向かっていった。たしかに吉野家はあった。３件くらい遭遇した。しかし、どれもが反対車線であった。そう、マーフィーの法則を覚えておいでだろうか。「必要な施設はいつも反対車線にある」誠に持ってその通り。

結局、吉野家もすき家も寄れずに帰ってきた。

そしてCB1300のオイル交換をしながら、カフェオレとバームクーヘンを食うのであった。

本日の出費

マクドナルド　２２０円

本日のCBR600RRの走行距離　１６０キロくらい

累計のCBR600RRの走行距離　７４５０キロくらいかな

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