恒例どたばたユーザー車検と初乗り

 

1月4日(水)

2012年になったのである。めでたいのである。あらめでたいなーそらめでたいなーって、みんながみんな、めでたいわけじゃないんだよクソ。こんなところで文句を言いたかないけどね、もうこの年末年始最悪なんだよこっちは。だいたい、クリスマス位からケチがつきはじめでさ、毎年恒例のチキン丸焼きは全米が泣くほどの味だし、その後食ったクリスマスケーキも口パク歌手が生歌を披露するくらいの味だし、仕事納めの大掃除は、みんな自分の機械がきれいになったら工場長に報告してさっさと帰れるのに「keiichiさん、ここまだ汚いから不合格」「えー、マジですか」「ここも汚いから」「えーそんな」「きれいになるまで帰れんから」「えーもう帰りたい」ってイジメだよこれは。年末になったら大晦日はかにすきだと思ってたのにまっちゃん「かにすきは正月ね」うっそー、お腹はかにすきモードなのにそんな殺生な。紅白歌合戦は林檎ちゃんが出演だ、でも林檎ちゃんの歌だからと油断してたら事変を引き連れて事変の歌も披露してるじゃん、くそ、そんなんだったら高画質録画しといて保存版にしたのに、くそくそ。新年になって初売り福袋、楽しみにしてたのにクルマは大渋滞、店に入った頃にはほとんど売り切れ、残ってるのはマニア向けばっかりじゃん。箱根駅伝には相変わらずSB食品の頓珍漢なコメンテーターが出てるし、録画した「踊る捜査線ヤツらを解放せよ」を見たら、意外に面白かったし、福袋買えんかったもんで腹いせにアップルの初売りでラッキーバック買ったろかと思ったらスゴい行列でとても買えたもんじゃないし、ネットで中身を調べたらでーらーしょぼいし、それならとアップルストア初売りでタイムカプセル2テラを買ってまった。そしたらなぜかまっちゃんのうぃんどーずパソコンだけインターネットに接続できんくなってその設定修正に汗水流してひーこらひーこら、未だにつながりません。「認識されないネットワーク」で検索するとうじゃうじゃヒットするんで、みんな苦労してるみたいだ。ああ、もうこんな生活いやです。

そして、そんな最低最悪の年末年始にとどめを刺す、恐るべき事態が迫ってきたのであった。実は、みんな気がついていないようだが、この事態に陥る事が、すでに予言されていたのだ。8年前にすでに予言されていたのである。ふっ、やっぱオレって恐ろしくなるくらい読みが深いよな。常に先を読んでるよな。では、その恐るべき事態とは何か、いったいなにが迫っているのか、ここで明らかにしてやろう。それは車検だ! 車検がやってくるんだよ! 8年前にすでにこうなる事を予測していたなんて、繰り返すがやっぱオレって天才だよな。はっはっは、あー、もうなんか自分で書いてて空しくなってくるわ。

と言う事で、2年に1度の恒例の車検の年なのである。何でこんな制度があるのか、ライダーなら、政府の仕分け係の人にさっさと仕分けして欲しいものの第一候補になる車検、しかし、おそらくこの先人類が滅亡するまで存続するであろう車検、であるならば我々はそれに対して出来る限りの抵抗をしようではないか。そう、それがユーザー車検だ。特に、身の程をわきまえない年収のくせに、何台も所有してるアホンダラには、それくらい苦労してでも費用を浮かさねばならない、涙ぐましい努力をしなければいかんのであった。

さて、今回の車検は、クルマ2台にバイク1台である。事前にインターネットでユーザー車検予約を済ませて、当日、まずはクルマの車検である。まっちゃんと2台でつるんで走って行ったんだが、なぜか、途中で全然違う道を走ってて、岩倉まで行っちゃったよ。あはは。なんでだろ。迷走の末になんとか車検場にたどり着いたら、2年前に来た時とは全然違う、全面的にリフォームしてて、まだ工事中。そういえば、2010年のユーザー車検のレポを書いたときに、工事中だの何だの、金があるだの箱物行政だの、いろいろ書いたっけな。それがまだ工事中かい。で、軽自動車の方は仮設の建物で、2年前とは勝手が違うがなんとか書類を用意して検査レーンも問題なく終わり、10時には新しい車検証が発行された。思ったより早く済んだが、でもこの後バイクの車検を考えると時間が足らん。岩倉まで寄り道したタイムロスがかなり影響してるな。急いで家に帰って、バイク用の装備に着替える。風が強くて寒そうだから、しっかり防寒しないといかんなと思いつつ、書類をもう一度確認し、いざ行くぜと玄関の扉を開いたら、なぜかそこは富山県だった。要するに、雪が降ってた。それも激しく降っていた。あれ、おかしいな、さっきまで晴れてたのに、なんでこんなに暴風雪なんだ? 空は真っ黒、雪雲が覆い尽くし、向かいの奥さんが「洗濯物しまってええええー」と悲鳴を上げている。ご主人が必死こいて洗濯物を取り込んでる。まさに世紀末であった。玄関の戸を閉めて、ちょっと考える。ひょっとして夢を見てるんじゃないか? もう一度、戸を開いて見たが、やはり暴風雪なのであった。がーん、万事急須。全ての事が急須で茶こしされて煎じれば心頭滅却なのである、という四文字熟語だ。ちがーう! 万事休す、だよ。最近の誤変換はたまらんなあ。とにかく、何もかも終わりなのである。これではユーザー車検に行けない。と言う事は、車検はバイク屋に出さねばならない、と言う事は費用が莫大にかかってしまう。莫大に費用がかかったら、その先は想像しなくてもわかるだろう。終わりだ。もう何もかも終わりなんだ。バーチャファイターの結城晶がタイムアウト負けたときみたいに、がっくりと膝をつき地面をたたくしかなかった。もうやってらんねー。もう腐っちゃお。いや待て、こんなんだからいかんのだ! そうだ、ダメだと思うからダメなんだ! 新年になったんだ! それも2012年だぞ! これまでのオレとは違うぜ! すぐに晴れてくる、きっと晴れてくる!

果たして、そのポジテブシンキンのなすものか、奇跡的に雪は止み、やがて晴れてきたのであった。おお、これは、やはり天は我らを見捨てなかった。行ける行けるぞ。でも時刻は11時30分、これから車検場に向かっても着くのは12時過ぎで、受付は終了してるから、もうちょっと待って12時くらいに出発しよう。ということで、それまで過去のレポを読む直してユーザー車検のやり方を復習したり、さっき間違えた道の確認をしたりして、そして12時過ぎに実家ガレージに向かった。

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さっきの富山県的暴風雪が嘘みたいに晴れてる。これは、ひょっとして今年のオレは晴れ男ってことか? そうだ、晴れ男なんだ。晴れ男で行くぜ。ガレージから、年末にピカピカに掃除してメンテもしっかり済ませて、プラグ交換するつもりだったのに忘れてたCB1300を引っ張りだす。エンジン一発始動で、シート下に書類の入った手提げ袋を入れたら出発した。ガソリン残量が若干多めなんで、車重をずっしり感じるが、かまわず前進なのである。19号線に出て、インター付近で155号線にスイッチ、そして県道25号線で車検場に向かう。間違えたところはチェック済みなのだ。その交差点は、グランチェスタというおしゃれな喫茶店があるところで、クルマできたときにも気がついたはずなんだが、その時はたまたま気がつかなかったんだよ。何でかって言うと、反対車線の熟女キャバクラの看板を見てたから。熟女キャバクラかあ、熟女でも高島礼子とか木村多江様なら大歓迎だなあなどと考えていたから、見落としました。で、そこを間違えないように曲がって、問題なく車検場に到着した。

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新車検場はものすごく大きくて広くて豪華でおしゃれでモダンなのであった。さすが国土交通省、税金は有り余るほどあるようだ。これまでの建物や検査レーンで何が不都合があるものか。ウチの会社なんてな、築ウン十年、機械は中古の中古をなおしてなおして使ってるんだぞ。業者さんは「この型番は部品どころか、もう設計した人がいないですよ」って言うくらい使い込んでるんだぞ。まったく、腹立つ、などと思いつつ、屋根のあるところにバイクを止めて、書類の入った手提げを持ち、ヘルメットは風が強いのでホルダーにロックしておいた。陸運局の建物に向かい、中に入ると、すげー広いぞ。待合室のイスもすげー多い。

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カウンターも広く長くて立派になったな。全てのカウンターに、客もいないのに完全に係員が配置されてるぜ。万全の体制と言うべきか、人多過ぎじゃねというべきか、そいうえば、クルマの車検の時、まっちゃんが、「私が待ってる間、ここのカウンターには誰も来なかった。同じ座ってるだけなのに、あっちはそれだけで給料貰えていいなあ」と言ってたが、ホントそうだよな。そんなカウンターを横目に、自動車会議所へ進むと、自動車会議所はまだ完成してなかったので、さっきの軽自動車検査協会と同じように仮設の建物だった。虎柵の間を縫ってそこへ行って、自賠責保険はさっきクルマといっしょに更新しておいたので、まずは7番窓口で申請用の書類を買う、そして8番窓口で重量税と検査料を払う。あとは必要事項を記入して、4番窓口に提出する。今回は国土交通省の刺繍入り制服をきた男性係員2名が対応していた。係員は念入りに書類をチェックしていたので、不備があったらどうしようとビビったが、問題なかったようで書類を返された。いよいよ検査である。

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バイクに戻って手提げ鞄をミラーに引っ掻け、ヘルメットを冠って検査レーンに向かう。これまでの検査場は、2輪も4輪のレーンで検査していたが、新しい検査場は2輪専用レーンがあるのだ。すげーな。専用レーンを作らないかんほど車検の需要があるんか? このご時世、2輪なんか全然売れてないだろ。いかに大型バイクが昔より伸びてると言っても知れてるよな。ホント豪勢な作りだな。ガラガラの順番待ち道路を走って、検査場の入口まで行ったら、係の人が待ってた。やはり正月はヒマなんだな。検査場の中もガラガラだった。検査は例によって、ウインカーやストップランプ、ホーンのチェックから始まって車体番号の確認、外観検査を済ませる。マフラーが換えてあるのを指摘されるかと思ったが、何も言われなかった。走行距離のチェックで、58300キロだったんだけど、58000キロと記入してたら、58300キロに修正された。チェック厳しいな。それからレーンに入った。2輪専用なんで、検査の機械がせまいと言うか、中央に一カ所の設営になってる。そして、足元にはフットスイッチがあって、それを足で押さえて操作する。今回は、新しいレーンが初めてだったので、係の人が付きそいでやってくれた。まず排気ガスの検査、検査棒をマフラーに突っ込んで検査。問題なく終了。ちょっと心配したんだけどね。続いてブレーキ、スピードメーターの検査。これも問題なく終了、最後は光軸検査。これが一番心配だった。一回やって「やり直します」と機械が言った時は、ヤバい、と思ったが、合格サインが出てほっとしたよ。

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こうして全て問題なく終了、検査総合判定の受付で確認してもらって、3番窓口に戻って書類を提出する。まもなく新しい車検証が交付されて完了である。時間にして約30分で完了した。やれやれ、一時はどうなるかと思ったが、なんとかなったな。書類を整理してバイクに戻って検査場を後にした。

天気がよかったので、犬山辺りを回って、コンビニでコーヒーとあんまんを食って帰ってきた。

帰ってきたら、リアホイルはチェーンオイルが飛び散って文字通り悲惨(飛散)な状態だった。


本日の出費

コーヒー 98円

あんまん 110円


本日のCB1300の走行距離 30キロくらいかな

累計のCB1300の走行距離 58300キロくらい


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