雪を避けて多米峠越え三ヶ日浜名湖

1月8日(日)

新しい年が来て、またひとつ歳を食ってしまった。なんと、なんとなんと、よくよく自分の歳を数えてみれば、もう生まれてから間もなく半世紀が経過しておるのである。よくよく考えてみると恐ろしい事なのである。実際、中身は中学生のころからちっとも進歩していない、悲しいくらいに進歩していない、情けないくらいに進歩していない、相変わらず空気は読めんし我がままだし人の話は聞いてないし他人に配慮できんし分別ないし、そのくせ欲しがるもんはいっちょまえ、ガキの頃はプラモデルやお菓子のおまけで良かったのに、今は実物のオートバイに実物のカメラに実物のパソコンを次から次へと欲しがって、始末に負えんな。自分がガキの頃の、今の自分の歳くらいの大人は、マジで大人だったぜ。間違ってもズゴックのプラモデルなんか欲しがらなかった。まあ、大人になったと言うか、歳食ったなあと思う事は多々あるんだけどね。食いもんも肉はあんまり食えんくなってきたし、そもそもあんまりたくさん食えんくなった。朝早く起きるようになった。夜は早く眠くなってくる。トイレが近い。細かい字が見えにくくなってきた。若者がやんちゃしてるのを見てると微笑ましく思えるようになってきた。うーむ、こうしてどんどんしょぼくれたじじい化するのか、いかん、これではいかんぞ。そうだ、まだまだ守りに入るのは早いぜ。まだまだこれからガンガン攻めるぜ。そこで、今年はある目標を立てた。賢明なるサイト訪問者諸君はご存知の通り、今年の目標「アホな買い物はしない」は新年早々アレ買ってコレ買っていきなり未達成、カウントダウンTVのライブで岡野昭二が「今年の目標は歌詞を間違えずに歌う事です!」と叫んで、いきなり年明け一発目の曲で歌詞を間違えたのを笑えない状態なのであるが、これとは別に立てた目標があるのだ! それは「ツーリングに52回行く」だ。当サイトからもリンクしてるshoさんのツーリング回数は、昨年まで平均95回! 95回だぜ! 年間95回! バケモン的数字だ! それに比べてこっちは36回が最高だ。たしかそうだっったよな? 暇な人ちょっと調べといて。で、だ。とにかくこれではいかん、このまま引き下がるわけにはいかんのだ。しかし、95回はちょっと無謀すぎる。で、毎週1回のツーリング、年間52週だから52回のツーリングに行くならなんとか目標数値としては妥当ではないか。そう思ったのである。社会人になって、目標設定は常に数値管理できるものを選択せよ、と教わった。数値管理できるものでなければ相対的な比較対象ができず、進捗状況の把握が困難で、努力の効果が目に見えない、ゆえに目標達成未達に終わる事が多いのだ。でも、鈴木敏文氏は「数値目標はその数値自体が目標となり、数値合わせ終わる事が危険」と仰せである。この点は注意しなければならん。とはいえ、この壮大なる目標達成に向けて、2012年は全力でがんばるのだ。

ということで、新年最初の本格的なツーリングに行くのだ。先日は車検のついでにちょっと遠回りしただけなんで、ツーリングというより、流しただけ、というべきなんだけど、今日はばっちり走らせてもらうぜ。初陣は当然旗艦CB1300で出撃なのだ。車検も済んでベリバリなのだ。ベリーバリバリってことだよ。で、問題は行き先なんだが、ここ何週間も山は雪が降ってて、ライブカメラで確認すると、中呂付近までなら大丈夫そうだが、それより山の方に行くとゆーきやこんこあーられやこんこなので、バイク不可。であるから岐阜長野は無理。で、温泉博士は馬瀬川温泉、平湯温泉、諏訪温泉と涎垂の温泉がそろっておるのだが、行くのは無理。だから平野部に目を向けて前回、三谷温泉に行ってパラダイス銀河だったんだけど、もう平野部の温泉もないので、温泉博士は頼れん。で、前回行き損ねた片岡温泉に行く事にした。あそこなら湯の山とはいえ平野のほうなんで大丈夫だろう。で、前日、天気予報も良さげだし、準備も済ませてさっさと寝て、朝5時前に起きて、念のために気象庁のサイトでもう一度天気を確認すると、晴れ、でもちょっと風があるみたいだが、まあこの時期はしかたない。万全の防寒体制で行けば大丈夫だろう。で、荷物を確認して、温泉博士が温泉袋に一応入ってたので、何気なく中を見たら、浜名湖リステルホテルってのが載ってた。あれ? 浜名湖なら丁度いいじゃん、何でこれ見落としたんだろ? ちょっと考えてハッと思い出した。そうだ、ここは、ランボルギーニを売ってアストンマーチンを買った某氏が、ハムナプトラフナムシの大群の襲撃を受けて退却した所じゃん。いいなーアストンマーチン、うやらましい。そうか、だから除外してたんだな。納得。

さて、朝食は、名古屋県民必須アイテム井村屋ゆであずき缶詰で小倉トーストを作って食った。ううーん、うまいっ! やっぱりトーストは小豆トーストに限る! 食って準備して、ちょっと早いが出発する事にした。まだ時間があるから、などと言ってこたつに入ったら、あわわー寝てしもうた! なんて事態になるのは明白である。自ら反面教師になってみなを正しく導こうとする最近、車載カメラに凝ってる某氏には頭が下がるのである。そんな努力を無にしないように、準備ができたらもう出発。実家ガレージからCB1300を引っ張りだすのであった。エンジン一発始動、まだあたりは暗いけど、すぐ明るくなるさ。では発進。

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まずはガソリンだ。いつものように19号線沿いのコスモ石油に行ってガソリンを入れる。いつのまにやらここもメール会員価格が設定されているではないか。メール会員になるのはいいけど、DMがうざいんだよなー。今回はパス。普通に給油して約14リットル価格はリッター134円で入った。ガソリン満タンでずっしり重くなったCB1300にまたがって、さあ行くぜと思ったときに、ぴーんと閃いたんだ。よく考えたら、冬にフナムシは出ないだろう。いくらなんでもでないと思うよ。だったら浜名湖に行くのも良いんじゃないの? 温泉代タダだぜ。少しでも低予算経費削減の努力をしているように見せないと、いろいろな意味で問題になってくるぞ。そうだ、そうだな。よし目的地変更、浜名湖にしよう。

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ということで、急遽目的地を変更なのだ。来た道を戻って、瀬戸豊田方面に155号線を走っていく。温泉博士を有意義に活用できるのでこれは素晴らしい、フンフンルルルンと鼻歌も上機嫌に走って行くのであった。が、10分もしないうちに、手の指先も足の指先も凍結した。ぐはっ、なんという恐ろしい低温地獄、ムッチャクチャ冷えるんじゃん。しまった。そういえば、貼る温カイロを腰に貼ってくるのを忘れた。車検の時に貼ってたらでら暖かかったから、今日もしてこうと思ったのに、なんたる失態。それでも、今日の装備プレミアムコットン+ブレスサーモ+ヒートテック2枚+プレミアムダウン+ウインドストッパーのレイヤードで、なんとか体は凍結を回避していた。問題は指だけだ。くっそー、信号待ちでエンジンで暖をとる。しかし、今度は別の問題が発生してきた。そう、トイレ問題である。なんだよ、こうならないように、出かけにトイレも済ませたのに、アレから30分もたってないじゃん、なんでこんなにトイレが近いんだ、じじいか。うむむむ、と我慢しながら走ってきたが瀬戸で限界達した。前を走るのろのろ軽自動車、なんでのろのろ走ってるのかと思ったら、どうやらナビのテレビを見てるみたいだった。なんちゅう危険な運転をするんだ。こんな危険な運転をするヤツの後ろにいては危ない、瀬戸市内、瀬戸万博の際に突貫工事で完成させたトンネルのところで道が広くなったので、テレビ視聴軽自動車を抜かし、先を急いで、セブンイレブンに入った。トイレに駆け込んで済ませたら、指先を暖める為の缶コーヒー、セブンイレブンは98円のがあるんだもんねーそれを買うんだもんねーと思ってホットのコーナーに行ったら、ここは売ってなかった。がびーん、なんだよ、売ってないところがあるのかよ。ショック。仕方がないので安売りしてたジョージア110円を買った。バイクに戻って指先を温めてから飲む。この時間になると、ようやく明るくなってきた。よし、陽射しが出てきたら多少は事態は好転するだろう。

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指先も感覚が戻ってきたので出発する。そしたら、さっき抜いてきたテレビ視聴軽自動車が隣に止まってて、いっしょに出発になってた。ヤバい、また後ろになったら危険だ、と思ったら、そのクルマは交差点で曲がっていった。やれやれ、最悪の事態は回避された良かった。

豊田まで来た。155号線から248号線にスイッチし、どんどん南下する。渋滞もなく順調に進む。こんなに寒い日のこんなに早い時間はさすがにライダーがいないなと思ったら、対向車線から旧車族バイクが1台走ってきた。蛇行運転して股を広げて走っていくんだが、この寒いのに半ヘルだよ、寒くないのかね。それとも、根性で族の格好を維持するのか。ある意味頭が下がる。その次はBMWのGシリーズだった。ライダーは当然おっさんだった。物好きはひとりだけでないな。この寒いのに、ライダーってのは本当にどうしようもないぜ。

カラオケと紳士服ショップの交差点で左に曲がってショートカット、クシタニ岡崎店を横目に、1号線に到達する。ここまで、日が射してきたせいか、指先の凍結するような事はない。でも寒いけど。でも冷たいけど。快適なスピードで1号線を順調に豊橋方面に向かう。

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予定通りにいつもの休憩ポイントマクドナルドまでやってきた。駐車場にバイクを止めて、ルートの確認の為に地図も持って店内に入る。ドライブスルーは空いていたが、駐車場はそこそこ混んでたので、やはり注文カウンターは混んでいた。先に席にヘルメットと地図を置いて、トイレを済ませてからカウンターに向かった。並ぼうとしたら、大勢の客が全く無秩序にぐちゃぐちゃに待っている。おいおい、どこに並べばいいんだ? ほっといたら24時間でもおしゃべりしてそうなおばちゃん4人組、ドーナッツを毎日10個以上食うのを日課にしてそうなボリーミーなおねーちゃん、AKBの握手会には必ず参加してそうなおたく青年、ロックンロールな不良中年、そしてオレの後に聞き分けのなさそうなガキを連れたじじいがやってきた。以上の腹減った客が、混沌とその場の存在していたのである。とりあえず、ボリーミーなおねーちゃんの横で待つ事にした。すると、後ろから得意げにばあさんがトレイに2個カップ乗せた状態でカウンターに突進してきた。あれはおかわり要求だな。カウンター内は戦場と化していたが、ばあさんはおかまいなしで「おかわりください」「おかわり、おかわりください」「少々お待ちください」店員さん必死である。どうやら4人組のおばちゃんのオーダーでトラブってるみたいだな。すると、大きな紙袋を持ってきた女の子店員お持ち帰りおまたせしましたーと出てきて、ボリーミーとおたくが受け取る。その瞬間、後ろにいたじじいがささっと反対側に移動した。そうなのだ、オレがいたのはお持ち帰りを待っている列だったようだ。それを瞬時に察したじじいが、オレを差し置いて先に並びやがった! さすが戦争を知ってる世代は違うな。しかし、マクドナルドの店員は、誰が先に並んでいるか知っていた。先にお待ちのお客様どうぞ、とこっちを見て言うので、ようやく注文できたよ。いつもの13番、ブラックコーヒーでトレイを受け取ると席に着いた。コーヒーを飲みながら、ソーセージマフィン食いながら地図を出してルートを確認する。目的地のリステルは、浜名湖の西側に面している。ルートは3つ、国道301号線、県道4号線 県道3号線である。301号は、万が一、リステルに入れなかった場合、バックアップとして考えている本宮の湯に行くときに走る事になるからやめ。県道3号線はわかりにくいからやめ、残ったのは県道4号線、多米峠越えだ。これに決定。多米峠はむかし一度走った事があるんじゃなかったっけ? そんなに悪くない道のはずだ。決まったらさっさと食って出発する。

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1号線に戻って豊橋を目指す。順調に走って市役所のある大きな交差点まで来た。毎回毎回、ここで路面電車の写真を撮ろうと挑みつつ、毎回毎回破れているのだが、今回は路面電車の姿ななかったので通過、やがて国道1号線と県道4号線のY路分岐路まで来た。路面電車は県道4号線のほうに線路が走っている。すると向かうから路面電車がやってきた。全面広告塗装の路面電車、旧型のがやってきた。写真どうしよう。寒いからまあいいや、やめだ。横目で見ながら走っていくと、路面電車の始発駅までやってきた。そこには路面電車の基地があった。全面広告塗装の路面電車3輛が待機しており、その前に1輛がゆっくり進んできた。これは始発電車か。見ていると、誘導員の人が道路に出てきて車を止め、ゆっくりと道路上の線路へ進んでいく。最初はわからなかったが、この状態はバックで出てきているのだった。道路上の線路に出ると、誘導員が道路に敷設してあるコントローラーの鉄製のフタを開けてポイントを切り替えた。こうして路面電車の始発車輛は線路に出て行くのであった。おお、かっちょええな、出来れば動画で撮影したかったな。

路面電車の線路がそこで終わるので、道路は狭くなった。というか、普通に県道の幅のサイズになった。その県道を多米峠に走っていく。途中で、多米峠まで5キロの看板が出ていて、その漢字の文字の下にtametogeと表示してあった。なんだと、多米峠って「たこめとうげ」と読んでたんだが、「ためとうげ」と読むのだ。なんとびっくりした。地名はホント読みにくいな。

その多米峠に到達すると、ヘアピンカーブを曲がって急速に上昇する。途中で豊橋の街並が一望できるところがあったが、駐車できるところがないので、走りながら見るしかなかった。実は展望台があったんだけど、気がついたときは通過してたよ。やっぱり峠だもん、バリバリ伝説世代だもんで、気分は巨摩CB対秀吉KATANAのギュイーンになってしまうのであった。あくまで気分である念のため。

こうして峠を越えて静岡県に突入すると、おおきな歓迎静岡の看板があって、それを越すと、静岡側の街並が一望できるところがあったが、止めるところがなかったので通過した。しかし、何とか止めるところがないか探して脇道に入ろうと思ったら、そこはラブラブホテルへの入口だった。そのホテルの名前といい建物の外見構造といい、昭和の香りがプンプンしてた。まだこんなラブホテルが存続しているとは、静岡恐るべし!

国道301号線に出たら左折して、浜名湖湖岸を走っていく。青い空に青い湖、素晴らしい光景である。これで寒くなかったら言うことなしなんだが、この時期のこの寒さはライダーの宿命なのだ。宿命はあえて受け入れよう。その覚悟が出来るもののみがライダーとなる事が出来るのだ。はっはっはっは、あー、タダのアホとも言うがな、はっはっはっは。高笑いをしていたら、反対車線にぺっちゃんこにつぶれた車が走ってきた。何だありゃ? と、よく見たら、ロータス・ヨーロッパだった! そう、同世代ならわかるね。あの池沢さとし先生の名作「サーキットの狼」主人公の愛車だ。いやー、久しぶりに見たな。まだ実働保存されてる車体があったんだ。すごいな。久しぶりに見てもやっぱりぺったんこだな。漫画でしか見た事がなかったロータスの実物をはじめてみた時はそりゃぶったまげたさ。漫画ではあんなにペっちゃんこに描かれてなかったよね。トムとジェリーで車に敷かれてペっちゃんこになるギャグシーン、アレがそのまんま現実になったような車だったもん。目を疑ったさ。ドライバーは寝転がって運転してるのだろうか。うーむ、などと思っていたら、今度はロータススーパー7が現れた。それがまたビックリなのであった。実はこのロータススーパー7、結構良く見かけるんで、そんなに珍しくないんだけど、このドライバー、フルフェイスのヘルメットを冠っていたのだ。オープンカーでフルフェイスヘルメット、確かに安全性を考えたら頷けるけど、カッコはどうよ? それとも寒いもんで防寒対策に冠ってたのかなあ。

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気がついたらリステル浜名湖の真横まで来ていた。危うく通過するところだったぜ。駐車場にするりと滑り込み、玄関付近にバイクを止める。大きな門松が正月気分を盛り上げる。まあ、盛り上げるったって、冬休みも終わってるし七草がゆも食ったし、もう正月は終わってるんだけどさ。温泉セットを持って玄関から中に入ると、フロントホールは丁度チェックアウトラッシュの時間だった。忙しそうに客をさばいていくフロント係のホテルマン、そんな忙しいところへ、なんか金にならん客で申し訳ないんですが、順番を待って「温泉は入れますか?」と温泉博士を差し出すと、そこらへんはプロ、「入れますよ、温泉はエレベーターで1階まで降りてください。降りて左手奥です」と笑顔の対応なのであった。言われた通り、エレベーターで下りて左に進むと、なんかスースーして寒い。温泉こちらの看板に従って歩いていくと、突き当たりに温泉があった。男湯と暖簾がかかっていたので入った。

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ホテルの風呂温泉なんで、まず、スリッパで来る事が前提になっている下駄箱にはブーツが入らなかった。仕方がないので隅の方に置いて中に入った。脱衣所はあまり広くない。ロッカーはなくて棚があるだけ。籠もない。質に質素な設備である。しかし、それを十分補うのは脱衣所からも見える浜名湖の壮観な眺め。こりゃすごい。脱いで棚に荷物を突っ込み、防犯の為にパンツと靴下を広げてその上にかぶせておく。これで怪しいヤツが来ても「うわ、このパンツくっさー」となって引き上げるはずだ。カンペキな防犯である。よし、万全の体制にして手ぬぐい持って風呂場へ移動。風呂は横長で、全面ガラス張り、向こう側には浜名湖の壮観な眺めが広がっているのであった。素晴らしい。体を洗って湯に浸かる。湯に浸かって眺める浜名湖、いいねー。方角的に夕日にはならんのが残念だが、朝日は見えるから朝風呂にいいな。ぬくぬくしたら、問題の露天風呂に行ってみた。そう、あのランボルギーニに乗り飽きてアストンマーチンを買った某氏がハムナプトラフナムシに襲撃されたところである。恐る恐る出てみたが、そんなフナムシは全然いなかった。へっ、ビビるこたあねえぜ、露天風呂入ったる。しかし、外は風が強くて寒いのであった。そして、湯はぬるめなのであった。ぬるいのはいいけど、ちょっと寒いよ。撤退。

こうしてフナムシには勝ったが強風には勝てなかった。これが人生というもんなんだよ。そうだそうだな。これが人生だ。内湯でぬくぬくしながらガラス越しで風光明媚な眺めを見る。これが仮想現実世代の楽しみ方さ。

タンノンしたので出た。そして脱衣所でクールダウンしつつ、またしてもガラス越しの風光明媚を楽しんで、そして服を着て脱衣所を後にした。椅子がないのでブーツを履くのに苦労した。エレベーターで4階に戻り、ようやくチェックアウトビジーが終了したフロントの前を通って外に出た。バイクに戻って温泉セットをシート下に格納したりヘルメットのロックを外したりしてる間、老夫婦がホテルをバックに記念撮影をしてた。オレ一緒に入っちゃってないか心配になったよ。邪魔ならすぐどきますからちょっと待ってね、と思ったけど、移動できるようになった頃にはいなくなってた。

さて、これからどうしようか、せっかく天気もいいので、浜名湖を一周して帰る事にした。301号線を浜松方面に向かうと、途中でセブンイレブンがあったので入った。なんか食おう、何食おう、やっぱりこの時期はこれでしょうという事で、お茶とあんまんを買った。外に出てバイクの横で食った。そしたら、そこのあんまんは、セブンイレブンでは絶滅したと思ってた、新宿中村屋の中華あんまんだった! おお! なんということだ! セブンイレブンのあんまんはこのあんまんじゃなくて、中村屋の粒あんまんに全部切り替わったと思っていたのに、まだこの中華あんまんが売られているセブンイレブンがあったんだ。すばらしい、このあんまんの方があのあんまんより絶対おいしいと思うのに何でこのあんまんが無くなって全部あのあんまんになっちゃったんだろう悲しいよと毎日泣いていたのにまだ希望を捨ててはいけないと思う今日この頃なのでした。ひょっとして静岡は昭和好きなので、このあんまんが支持されているのだろうか。だとしたらビバ静岡なのであった。

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感激のあんまんを食って、もう1個食っちゃおうかと思ったけど、2個は多すぎると思うので自制した。

そして後は浜名湖をぐるりと回って帰ってきた。それにしてもトイレに寄るたびにコンビニで缶コーヒーを飲むのはやんなっちゃうな。



本日の出費

缶コーヒー 110円

マクドナルド 220円

お茶とあんまん 136円110円

缶コーヒー 110円


本日のCB1300の走行距離 230キロ

累計のCB1300の走行距離 58500キロくらいかな


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