快晴で夏日の信州は横谷温泉

4月28日(土)


不穏な気配で目が覚めた。そしたら目の前にみやこちゃん(雌猫12歳)が枕元に座ってた。くりんくりんのかわいおめめで「ねえねえ、あたち、お腹がすいたの。あたち、ご飯食べたいな。ねえねえ、ご飯ちょうだい」というので、めんどくさいから無視してまた寝たふりをした。そしたら1.3秒後に右ストレート猫パンチがオレの顔面に炸裂して目から火花が出た。目を開けたらみやこちゃん(雌猫12歳)が枕元で背中の毛を逆立ててた。「おんどりゃ、飯食わせいちゅうとんじゃボケぇ、グダグダ抜かしとるとそのドタマに噛み付くぞゴラァ」仕方がないから起きて台所まで一緒に行った。皿を見たら夜出したエサがまだ残ってた。「まだあるじゃん、これでいいな」「えー、こんなのやだよう。新しいの出してよう」「おまえなあ、誰に対してそう言う事言ってんだ、これ見ろ」先日、ノラ猫との喧嘩の仲裁に入った際に、このバカ猫は何を勘違いしてかオレの右手に、オレのフレキシブルかつコントローラブルなアクセルワークをこなす黄金の右手に噛み付きやがった。その傷跡を見せてやったのだ。するとみやこちゃんは「まあ、ひどい傷、いったい誰がこんな事したのかしら」猫は3年の恩を3日で忘れる「とりあえずご飯ちょうだいよ」すりすりされた。すりすりされたのである。本来犬派の私が猫を飼っているのは、この猫のすりすりがして欲しいからに他ならない。ちなみにみやこちゃんはすりすりしない。飼ってる意味なし。そのみやこちゃんがすりすりした。これはもう舞い上がっちゃって、何でも買ってあげるよ親ばか状態なのであった。で、一番高いエサを出してやったら喜んで食ってた。っていうか、この話ツーリングに全然関係ないよな。


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で、もう一回寝ると起きれんくなるかも知れんからそのまま起きたんだけどさ、早めに起きたのは訳があったんで、ツーリングの日の朝はいつも朝5時の気象庁のサイトをチェックするんだけど、今日はそんなことしんでも絶対100%間違いなく快晴ドピーカンなんで、そんな事は問題じゃないのである。問題は目的地なのである。賢明なるサイト訪問者諸君もご存知の通り、当サイトのツーリング目的地は多分に雑誌温泉博士に依存するところが多いのだが、今月号は特に、黄金週間が絡む故に制約が多く、早い話が、使えるのが湯の山温泉、濁河温泉、竹島温泉そして平谷温泉なんだけど、出撃機はCBR600RRに決定しており、そうなると濁河温泉と平谷温泉は山道だからパス、湯の山温泉と竹島温泉は、このところ散々走った方面なんでパス。あれ、行くとこないじゃん。こうなると、FTRで山道の濁河温泉か平谷温泉に行くか、CBR600RRで散々走った湯の山温泉か竹島温泉に行くかしかない。こまった、どうしよう、そこで、もう一度温泉博士をチェックすると、横谷温泉があった。信州の諏訪の方、あの辺り温泉銀座だもんな、公式サイトを参照するとなかなか良さげなんだけど、問題は距離が往復400キロなんだ。これCB1300SFの管轄ですよね? 一応、FTR山道市街地近距離、CBR600中距離高速道路、CB1300長距離と管轄が決まってて、往復400キロはどう考えても長距離に区分けされるからCB1300で行く事になるんだけど、今回はCBR600RRで行く事になってるからそれでは困るのである。というところまでで事態は座礁に乗り上げてしまって、問題は先送りされてたんだけど、とうとう、当日の朝になっちゃったもんで、どこぞの国の政策みたいに先送りするわけにもいかんので、ここで決定しよう。どうしよう、よし、横谷温泉にしよう。決定しました。というとこで、朝飯にマヨタマトーストを焼くのであった。焼きすぎるといかんので、トースターから早めに出して食ったら、まだしっかり焼けとらんくてちょっとがっかりだった。まっちゃんはしっかり焼いたのですごくおいしそうに焼けててうまらやまらしいのであった。「あんまり慌てるでいかんわ。料理はじっくりとだわ」とまっちゃんに言われて、よし慌てないようにしようと決意も新たに、出発準備するのだった。


今日は天気もいいし温度も高くなるようなので、服装はプレミアムコットンとタートルネックコットン2枚にした。革ジャンに標準装備されてるウインドストッパーを外すかどうするか悩んで、つけたままいく事にした。暑かったら脱げば良いからな。でも、脱いだもんがジャマになるんだけどな。温度調整が難しいのはこの時期仕方ないさ。バイクなんだから仕方ないさ。で、実家ガレージからCBR600RRを引っ張りだしてエンジン一発始動。まっちゃんに見送られて出撃したのであった。


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まずはガソリンである。ハイオクを入れるのである。この原油価格高騰のご時世に、ハイオクを入れるという何と言う親不孝もののバカちんがあby金八先生なのであろうか。しかし、CBR600RRの優れたポテンシャルを引き出すにはハイオクが必須である。ちまたではハイオクと称して実は中身はレギュラーというあこぎな商売をしているガソリンスタンドが多いという話もあるらしいが、われらがコスモ石油がそんな事してるわけないよな。そうだよな。いつもの19号線のコスモ石油に行くと、給油機にメール会員の募集案内が掲示されてた。そういえば最近、ここもメール会員価格やり始めたんだよな。まだ会員登録してなかったんだけど、これほどまでに価格高騰が続くと、1円2円でも「チリも積もればエーデルワイス」という言葉もある通り、10リットルで10円、10回給油で100円の差が出る。100円あったらお代わりサービスが事実上廃止されたマクドナルドのコーヒー1杯分だぞ。バカに出来ん金額である。よし、会員登録しよう。何とかコードを読み込んで空メール送信して、登録完了である。返信が来るはずだから、そうしたら今日から会員価格でハイオクが給油できるぞ。オレってあったま良いよなー。しかし、待てども暮らせども返信メールが来ない。おかしいな、こんなのすぐに返信が来るはずだろ。どうなってんだ。くそ、こんなところで給油もしないでぼさっと立ってたら、超絶に怪しいじゃん。警察の人が現れて職務質問されたらキョドっちゃうよ。怪しいから署まで同行してもらおうとか言われて、そしてやってもいないのにぼくがやりましたあと言わされてえん罪になるんだ。いやだーえん罪は嫌だあー許してください、ひえええーと叫んでいたら、ぴろろろんとケータイにメール着信が来た。見たらメール会員のパスワードだった。やったぜ、パスワード、ゲットだぜ。さっそくパスワード入力する。そして2円引きでハイオク10リットル給油した。220キロくらい走って10リットル。燃費も好調だよ。


ガソリン満タンにして19号線にでる。長野信州目指して北上開始だ。天気はサイコーにいい。久々に雲ひとつない快晴、ぬけるような青空、ほとんど真夏の空の感じだな。走って行くと、道路脇の電光掲示板温度表示は15度16度、ちょうどいい温度感覚で暑くもなく寒くもなく、素晴らしい。こんなベストコンディションで走る事ができるなんて、そうそうないぞ。オレは今、猛烈に感動している。あれ、これって誰の台詞だったっけ。


さて、客観的には今日からゴールデンウィークが始まる勝ち組の方も多いと思うんですけど、そんなわけで、行楽客も多い。他県ナンバーも多いぞ。富山大阪三重から遠いところでは宇都宮、札幌まで見かけたな。順調に走って行くと、途中で前が詰まってきた。何かと思ったら、大型トレーラーが2台走ってる。その前後には「誘導車」とでかい看板をつけた車が走ってた。トレーラーの荷は普通に土木用のショベルカーだったんで、なんでごたいそうに「誘導車」が帆走してるのかよくわからんかった。でもショベルカーを良く見たら、ピッカピカの新車だった。ショベルカーの新車なんてアンタ、そうそう見かけるもんじゃないでしょ。これはやっぱり「誘導車」必須のわけだよ。まあ、天気もいいし実に気持ちよいので多少のスローペースは問題ないよ。そもそも、朝飯の件で、慌てるとダメだってよくわかったし、忘れてるかもしれんが、CBR600RRはSS主義だからな。SSってのはスーパースローの事だよ。スーパースカタンじゃないよ。


最高のツーリング日和だからバイクともよくすれ違った。今日は圧倒的にBMWが多かった。カモノハシみたいなフロントのヤツ、GSシリーズだっけ、カッコいいよね。ちなみに公式サイトのトップのデモ走行シーン動画がすげーかっちょええよな。きっとBMWを買う人は、あんなふうに走れるんだと思って買うんだろうなあ。言っとくけど絶対に無理だ。しかし、BMWの多さに比べてハーレーが意外に少なかったような気がする。CB400SFやらXJRみたいなベストセラーモデルもよく走ってた。カタナやニンジャも見かけたな。ゴールデンウィークらしく、荷物満載のバイクも多かったな。ああGS400も走ってるのを見たぞ。すごい古いバイクだよな。もちろん、旧車族も健在でした。みんな申し合わせたみたいに白のメッキパーツピッカピカのCB750Kなんだけど、何でだろう。


そんなこんなで、天気もよくてあまりにも気持ちがいいのでドンドンドンドン走ってしまい、気がついたら長野県突入、南木曽も越えて、大桑も越えて、寝覚の床も越えて、奈良井も越えて、あれよあれよと楢川まで来ちゃったよ。この間約120キロ、ノンストップで来ちゃった。まさしくライダーズハイだよ。大桑の辺りからは桜が満開になってて、走りながら空は青いし桜は見事だし、言うことなしなのであった。止まって写真を撮ればよかったんだが、そんな気にもならんくらい気持ちよく走ってたもんで、繰り返すようだが、まさしくライダーズハイだった。ところでライダーズハイってこういう意味で使って問題なかったよな。


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セブンイレブン塩尻木曽平沢店で休憩だ。マクドナルドで休憩するつもりが、全然通過してました。やっぱり寒くないもんでドンドン走っちゃうよな。これが寒いと、マクドナルドまで頑張ろう、あと少しだ、あったさあ入れ、温かいコーヒーで生き返るウ、なんて必然性があるんだけど、寒くないから止まる気もないぜ。まさしく、誰にもオレを止められないぜ状態であった。でも止まったんだけど。セブンイレブン、パンとコーヒーを買って食って飲んだ。缶コーヒーはデラ熱かった。これは、気候が温暖化してきたのでホットコーヒーが売れなくなってきてるからだと鋭い推理をするのであった。


さて、セブンイレブンを出発して再び19号線を北上する。ドンドン北上する。途中でまたまたスローペースになったなと思ったら、先頭がセブンイレブンのトラックだった。セブンイレブンの定期便トラックは頑固なまでに制限速度厳守なんだぞ。この後ろに着いたら、速度の件については諦めろ。ちなみに、ヤマザキ製パンのトラックも制限速度厳守だぞ。セブンイレブンのトラックはセブンイレブンに入ったので前が開けた。再びペースアップして、いよいよ塩尻市内に突入する。国道19号線から20号線への交差点にマクドナルドがあるんだけど、ここに寄る作戦もあったんだけど、朝のメニューの時間に間に合わんので断腸の思いで通過する。20号線沿いは桜が特に満開で素晴らしい。道の駅小坂田公園の辺りの桜は満開絶好調だった。もう桜の時期は終わってると思ってたんで、これは意外なボーナスですよ。写真はないけど。


塩尻峠を越えて諏訪市街地に入った。ここまでは計算通り。問題はここからだ。20号線からメルヘン街道に乗り移る道がよくわからん。いや、よくわからんわけじゃないんだけど、ちゃんといつもの通りGoogleMAPでルート検索してそのルートを脳内ナビにしっかりとインプットしておいたけど、今風にいうところの「アップデートしました」だったんだけど、それがちょっと自信がないっていうか、脳みそに霧がかかってるっていうか、未知との遭遇っていうか、やばいかもしれんなあ、このままとんでもない道に迷い込んだりするのがいつものお決まりのパターンだよなあ、などと思いつつ、前の車に着いて、交通量の多い諏訪周辺国道を走って行くと、あれ、何か変だな、おい変だよ、またヘッドライトついてないじゃん。マジかよ、またこのトラブルかよ。この前はメインスイッチをオフからオンに廻したらまた点灯して何事もなかったようになったんだが、いったい何が原因なんだ。とりあえず一旦停止してスイッチをオンオフしたらライトは点灯した。何事もなかったように点灯した。うーむ。おかしい。走り出してほぼ100キロ、渋滞に巻き込まれてライトが消える。これが前回とほぼ同じような状況だな。そうだわかったぞ、きっと、エンジンの冷却液の温度が上がったら、それを下げる為に、ファン作動とライト消灯が自動的に執行されるんだよ。それで温度が下がるんだよ、だってライト熱いじゃん。そうだ、そうに決まってる。よしこの問題解決。名探偵コナン君も真っ青のスピード解決だな。何かオレ、冴えてるぜ。この調子だぜ。


行楽地の主要幹線である国道20号線は交通量も多く、ノロノロ運転で走って行く。すると、諏訪インター入口の看板発見、そうだ、インターの入口だよ、思い出したぞ、そっちに行けば20号バイパスに入れるから、そこからメルヘン街道に入れるはずだよ。おっしゃー、やっぱりオレ冴えてるよ。絶好調だぜ。ライダーは青空でパワー全開だ。交差点を曲がって20号バイパスに入った。ちょっと走ったら、あの峠の釜飯で有名なおぎのやがあったぞ。ここで峠の釜飯を食う作戦も良いよな。しかし、今日は別の作戦があるのさ。


全く道に迷う事なく、実にスムーズにメルヘン街道国道152号線に入った。ここらへんも桜満開が続いてる。川沿いなんか花見宴会最適状態だよ。素晴らしい。素晴らしいよ。でも写真はないけど。ちなみに、女神が微笑むヴィーナスラインはこのメルヘン街道から繋がってるよ。今年こそはヴィーナスラインを走るぜ。でも今日は走らないぜ。だって走ってたら温泉に行けないよ。

 

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国道152号線から299号線へ、一気に目前に広がる高原と雪を冠るアルプスとまっすぐの道、いやー、ここまで来たかいがあったよ。これは素晴らしいよ。今日は素晴らしいばっかりだよ。雪を冠るアルプスを見ながら走っていくと、ウネウネ山道に入った。ウネウネと曲がって上って行ったら横谷峡の石碑発見、ここだ、遂に着いたぞ。


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横谷峡の石碑の向かい側に、 横谷温泉の公式サイトに掲載されてたそば処、 遊楽庵があった。今回はここで昼飯を食う作戦なのだ。いつも昼飯はメンドーだからコンビニのパンで済ませてるんだが、信州に来たらやっぱりそばを食いたいよな。最近、ツーリング先でそばを食ってないから今回は食うぞ。バイクをお店の前に止めて、ヘルメットを持って中に入った。中は売店になってた。食事処は奥ですと書いてあったので奥へ行ったら、お店の人が、お一人ですか、お好きなところでどうぞというので窓際に座った。で、暑かったんで冷たいそばのもりそばを注文した。お茶を飲んでお手拭きで手を拭き拭きして、ついでにヘルメットも拭き拭きしてたらもりそばが来た。早いね。この早さは良いね。やっぱそばは江戸っ子の食いもんだからな。早くないとな。早速食う。うーむ、公式サイトで自信満々に掲載してるだけの事はあるな。うまいぞ。2枚あるのでそこそこ量もあるし、食ったら満足であった、そば湯も飲んで満足してお金を払って店を出た。


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店を出たら丁度12時くらいで、温泉の日帰り入浴の受付開始時間だ。バイクに戻って拭き拭きしたヘルメットを冠り、横谷温泉への枝道に入った。温泉の建物はすぐだった。どこにバイクを止めようかと建物の方まで行ったら、ここは駐車禁止、宿泊者用駐車場ですから日帰り入浴のお客さんは手前の駐車場に止めてくださいと看板が出てた。手前の駐車場って、ああ、あったなそういえば、舗装してない空き地みたいなところに車がいっぱい止まってたな。あそこかよ、げろげろー。Google地図を見た時、場所が山奥っぽかったんで悪路や未舗装の駐車場を危惧していたが、やはり不安は現実になってしまった。しかし、他に止めるところもないので、諦めて未舗装の空き地にバイクを止めた。倒れんかちょっと心配。ちょっと遠くても、さっきのそば処に止めて歩いて来ればよかったかもしれん。ちょっと遠いけど。かなり遠いかな。まあ、未舗装の空き地のバイクを止めるのがどうしても嫌な人はこの方法もあります。


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バイクを止めて、温泉セットを持ち、温泉に建物の方に歩いて行く。入口がよくわからんかったが、昔っぽい格子の自動ドアでした。中に入ったら、広いホールになっており、エスカレーターが奥の方にあった。それに乗って2階に上がると、ごちゃごちゃいろいろ置物やら何やらある狭い通り道を歩いて、ようやくフロントハンコをもらい、にたどり着いた。なんかすごく複雑怪奇な構造な旅館だな。フロントで温泉博士を見せて1500円の入浴料のうち1000円が無料になるので500円を払う。なんか、いつのまにか温泉博士は無料限度額1000円までって決まっちゃったみたいだな。なんか景品法にでもカンケーあるのか。まあ、でも1500円の温泉が500円で入れるならいいな。そう思いつつ、何気なくカウンターを見たら、宿泊客用割引券ってのが見えた。それは、さっき食った遊楽庵のそば300円引きの券だった。なんですと? 300円引きだと700円じゃん。うわー、かなりお値打ちじゃん。この券欲しかったなあ。先に欲しかったなあ。もう食っちゃったじゃん。ああ、でも宿泊者用割引券なんだから、日帰り入浴の客はダメか。なんせ、宿泊客と日帰り入浴客の駐車場も差別するくらいだからな。


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「温泉は奥の方のあのー、奥の方です」と実にアバウトでインポッシブルな説明を受けて、いわれた通り奥の方に歩いて行くと男湯と女湯の暖簾がかかったところに出た。温泉の説明書きもあった。2種類の源泉が楽しめる、などとおいしい事が書かれてた。温泉はとにかく入ればわかるぜ。暖簾をくぐって脱衣所に入った。旅館らしいかごだけロッカーなしな脱衣所だった。ちなみに貴重品ロッカーはここまで来る途中にある。メンドーなんで使わんかった。荷物をかごに突っ込んで手ぬぐいを持って風呂場へ移動する。客は他に2人ほど。体を洗ってまずは内湯である。湯を見てビックリ、茶色で油が浮いてる。北海道の名湯、あの油温泉を彷彿させる油の湯、でもなんかちょっと汚い感じがするけど。北海道の油温泉はもうちょっと品があったような気がするけど、どうなのかなあ。臭いも自然の油というより機械油みたいな感じだしなあ。ブツブツ言いつつ、湯に浸かる。でも気持ちいい。他に2人の客がいなくなったのでどこへ行ったのかと思ったら、露天に行ったのだった。負けじと露天風呂へ移動する。ドアをくぐって外に出ると、真っ青な空とサンサン陽射しを浴びて、登山道みたいな道を歩いて露天風呂にたどり着いたので入った。ここの湯は無色透明だった。気持ちいい、でも日がまぶしい。しばらく入ってたら、さらに奥にもう1つ露天風呂がある事に気がついた。先客2人はそこに入ってるようだ。ということは、その露天風呂こそこの横谷温泉の最終目的地となるべき、いわゆるラスボスなのだ。これは行かねばならん。武者震いして登山道を歩いて行くと、大きな露天風呂が出現した。半分くらい屋根が付いてるので陽射しもまぶしくないぞ。湯の色は内湯と同じ茶色だが、油は浮いてない。注意書きがあった。ちょっと深いから注意しろと書いてある。注意して入る。ホントだちょっと深いな。普通の感覚で入ったらバランスを崩してチンボツするところだったぜ。しかし、入ったら別の意味でチンボツであった。気持ちいいもんね。見晴らしも良いし、目前を川が流れてて大自然満喫だし、天気もいいし、サイコーなんであった。もうこのままここでずーっとこうしてたいなあ。今日は泊まっちゃおうか。などと考えつつ、でもちょっと湯温が高いな。この湯温の高さ、これが掛け流しの実力だぜ。どばどば注ぎ込む源泉の湯口はもうもうと湯気が上がっていた。素晴らしい。そこから離れたところだと適温なんでゆっくり入れた。先客2人はそのちょっと離れたところで入ってた。やはり慣れてる常連客だな。


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そんなこんなで気持ちよく、長い事入っとりたかったが、いかんせん、帰りのことを考えると、そうも悠長な事は言っとれんのであった。そこそこのところで上がり、脱衣所でクールダウンする。脱衣所には分析表など、温泉に関する説明があちこちに掲示されてた。それをよく見たら、3つの湯、内湯と露天風呂1号2号とも、全部同じ湯だそうです。同じ湯なのになぜあんなに違うのかよくわからんな。そして、信州の温泉でよく見かける「長野県温泉協会会員」の温泉表示を見たら、この温泉、加温してた。そして、循環だった。なんだと! 掛け流しだと思って盛り上がってたオレはただのアホかい。何だこの温泉クソ。ガックリなのであった。でもロケーションも良かったからまあいいか。来た道を歩いてフロントまで戻った。エスカレーターは上り専用なんで、帰りはエレベーターか階段を使えと書いてるのだが、どこにあるかわからんくて右往左往してしまった。この迷路みたいな旅館、緊急事態には大変だろうな。


階段を下りて建物を出た。バイクに戻って、暑いのでウインドストッパーを脱いでリアシートに括り付けた。完全に夏日になってた。


あとはすっ飛ばして帰って来た。ケツが痛い。

本日の出費
缶コーヒー 110円
パン 98円
そば 1000円
温泉 500円
お茶 98円

本日のCBR600RRの走行距離 400キロ
累計のCBR600RRの走行距離 8900キロくらいだと思う

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