田園風景に茶色の湯湧く岐阜羽島

6月30日(土)

クスリが切れた。ク、クスリが切れちまったぜ。ヤバい、クスリがないと、き、禁断症状が‥‥「ク、クスリ、クスリくれよ、なあ、たのむよ、クスリくれよ。金ならあるからよォ、たのむよ、クスリ売ってくれよ、だいじょうぶだよ、サツなんかいねえよ、な、だからたのむよ、売ってくれよ。」「処方箋をお持ちですか?」「あ、ハイ、これです。」「では掛けてお待ちください。」「keiichiさーん、keiichiwさーん。」「ハイ。」「keiichiwさんですか、いつもの通り塗り薬と飲み薬ですね。お大事に〜。」こうして禁断症状から逃れることができたのであった。っていうかさ、クスリ塗ったも痒い時は痒いんだよ。まったくアトピー性皮膚炎ってのは厄介だよ。だいたいさ、わかったみたいにアトピー性皮膚炎なんて言ってるけどさ、アトピーって意味知ってる? あれさ、「わからない」って意味なんだよ。だから、アトピー性皮膚炎ってのは、わかんない皮膚炎ってことで、全く意味なしてないじゃん。それがカタカナになっただけで、何か、さも正体をつかんだみたいで冗談じゃないよ。これが日本語の騙しのテクニックさ。カタカナ文字やアルファベットの略字になると価値観アップしたように勘違いするんだよ。そうやって物事の本質をすり替えて、問題を先送りしてきたんだよ。今さえよければいい、そんな刹那的発想で、目先の利益だけを考えてるからいかんのだ。これじゃまるで、あれ欲しいこれ欲しいってヤマダ電機で****を買ったり、クシタニで***を買ったり、土岐プレミアムアウトレットで********を買ったりして、給料日に明細見て青ざめてるようなアホと同じじゃないか、ってやかましいわ。

おかしいな、何でこんな話になってるんだ? 池田先生顔負けの政策批判をしようと思ったのにヘンだな。まいいや、とにかく、週末の予定に、土曜日は病院、日曜日はツーリングと考えていたのであった。が、しかし、直前になって、某ライダーが「へっへっへー、バイク洗車するぜ〜、オレがバイクを洗車すると翌日は必ず雨だぜ〜、ライダー全員覚悟しな〜、べろべろばー」と言い出しやがってさー、そしたらマジで日曜日の予報が雨になってた。それまでは曇りだったのに、正解確率Cレベルだったのに。だから晴れると思ってたのに。宝くじが当たったらGTRを買おうと思ってたのに。ゆえに、計画変更なのであった。土曜日はまだ天気が持つので、ツーリングは土曜日に行こう。しかし、病院も行かないかんのでそれが済んでから行こう。

こうして無事クスリもゲットしたところで、急いでウチに帰ってライダー装備に変更だ。さて、問題は目的地である。本来だったら、CB1300で高山方面に行くつもりだった。温泉博士の七峰温泉かひるがの高原まで行くつもりだったが、出発時間が遅い、そして予報では夕方から雨になると言うので近いところがいい。すると必然的に出撃機はFTR223、そして目的地は近くの温泉ということで、温泉博士のかんぽの宿岐阜羽島に行くことにした。そうと決まれば場所をGoogle地図で確認、ばっちり脳内ナビにインプットしたら納戸からFTR223を引っ張りだしす。3週連続のエンジン一発始動で出撃したのであった。

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まずはガソリンである。19号線のいつものコスモ石油に向かうのだか、なんですかこれ、というくらいに平日の出勤渋滞みたいな混雑。土曜日で時間が遅いとはいえ、ここまで混むとは想定外であった。思った以上に時間を食って19号沿いのコスモ石油に入った。そしたらここも大混雑なのであった。半期に一度の決算バーゲンセールをしてるわけでもないのに、何ですかこの混雑は。真ん中が空いたので速攻でそのレーンに入ると、ガソリン補給なのであった。価格はメール会員割引で130円なのだ。145キロ走ってたのでそこそこ入るかと思ったら、1リットルしか入らんかった。おかしい。なぜだ。で、よくよく考えたら、先日のむさ苦しいツーリングで笹戸温泉のガソリンスタンドで入れてんだよ。トリップ戻すの忘れてたな。だから実際は40キロくらいしか走ってないんだよ。入れる必要なかったよ。

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まあ、入っちまったのは仕方がない。気を取り直して19号線に出ると名古屋方面に向かった。迷ったあげくに革ジャンを着てきたら、やっぱりちょっと暑いんだが、走っているとそれなりに適温になるのでよかった。ちなみに道路沿いの温度表示は27度28度である。メッシュではまだ寒い温度だな。装備の選択は正解だったと自画自賛に思いつつ、そこそこ交通量の多い19号線を走って、勝川で環状線302号にスイッチする。途中、急激に流れが悪くなって、渋滞気味になって、一体どうした、この時間になると環状線はこんなに混雑するんか、と思いながら走ってたら、上小田井付近で渋滞の正体がわかった。そう、イオンモールだよ。西区のイオンモール、mozoだよ。そこへ行く客のクルマの渋滞だよ。すげーな、こんなに渋滞するんだ。猫も杓子もイオンに行くんだな。イオン大人気だよ。入るのに1時間以上かかりそうなんですけど、それでも行くみなさんのコンジョー、おみそれします。この光景を見て、改めて、イオンに行くなら開店前に行こうと決意も新たにしたのであった。

イオン渋滞をぬけたら道はガラガラで順調に進んで行く。いつも海津温泉に行くルートの交差点、廻間の交差点で曲がって、稲沢に入ってさらに進む。天気も晴れてきて青空が見える。いつもなら、そろそろマクドナルドなんだが、今日は出発時間が遅かったので、朝メニュー時間を過ぎており、マクドナルドは使えない。しかし、コンビニの前でパンを食うのはもう絶対にしたくない。だって、あまりにも見苦しいことに気がついちゃったもんね。あれは見苦しい。絶対に見苦しい。しかし、若者のイケメンがやってるとカッコいいんだよなあ。なにをするにも、やはりイケメンはいいんだよ。オレらヘンタイは、所詮、居場所のない流浪の民なのさ。ふん。そんなわけなんで、食うなら吉野家すき家なか卯あたりを見つけんといかんな。

梅須賀の交差点まで来た。海津温泉に行く時はここで曲がるのだが、今日はまっすぐ行くのだ。まっすぐ行ったら、愛知県下水道科学館の看板があった。そう、そうだよ、海津温泉に行くたびにこの道を通って、その度に、この愛知県下水道科学館ってなんじゃらほい、と思っていたのだが、今日は遂にそのベールを脱ぐ時が来たのだ。一体、どんな施設なのだろう。走ってきた道に看板、曲がったら看板、更に曲がって看板、これでもかと言うくらい細かく案内看板が出とる。素晴らしく行き届いたサービスである、いやあ、公共のサービスってのはこうありたいよね。案内表示に従って走って行くと、下水道の管理施設みたいなのがあって、更に進むと大きな公園があって、グランドがあって野球やってた。その更に先に、科学館があった。草ぼうぼうな歩道と駐車場、どう考えてもあまり繁盛しているよには見えない科学館である。建物は立派なんだけどね。中に入る気にはならんかったので遠巻きに見るだけだが、とりあえずミッション完了ということで。

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永年のナゾが解けたな。そう思いながら走って行くと、155号線に到達した。ここですき家を発見。実にタイミングよいぞ。いま、ここで、すき家に入るべきだと判断した。そうしないと、昼飯なしだぞ。しかし、通過した。牛丼はやだなあ、うどんが食いたいなあ。なか卯のごまだれうどんが食いたいよ。もうちょっと行ったらなか卯があるかもしれん。あるわけないのに、すき家を通過してなか卯があることを期待して走って行くのであった。当然、なか卯なんぞないのであった。

さて、あらかじめ脳内ナビにインプットされているルートは、155号線に出たら、左折し、その次の交差点で右折する、そしてまっすぐ行くと、馬飼大橋に出るのでそこを渡ったらすぐのところにかんぽの宿岐阜羽島はある、はずだった。はずだったが、どうも様子が変なのである。155号線に出て次の信号を右折して、どんどん進んでいったら、やがて、大型車通行できませんの看板、そして更に進むと、まさしく大型車通行不可の狭い道、クルマ一台走るので精一杯な道を進んで行く。おかしい、こんな道のはずはない。間違ってるような気がする。道を間違えたような気がする。間違いなく間違えてる。狭い道で狭い踏切狭い名鉄電車の駅、そしていかにも古い神社など、再開発されてない土地ならでわな風景の中、馬飼大橋を探して進むのであった。このままどんでもない方向に進んでるってことはないよな。じゃっかん不安に感じながら、それでも前へ前へ、不安でも進むしかないんだ! それが人生だ! そしたら馬飼大橋の案内表示を発見した。やった、これで元の道に戻れるぞ。

こうして、道は開けたのであった。やはり人生、前に進めば道は開けるのであった。そうだ、不安も迷いもひっくるめて、前に進むことが最大の解決方法なのだ! みんな、立ち止まってないで、前に進め! でも前にどんどん進んで、大阪に行くつもりが舞鶴に行っちゃったってこともあったけどな。

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馬飼大橋は、意外なことに河口堰になっていた。こんなところにも河口堰があったとは、全然知らなかったよ。愛三岐と走り回ってるみたいで、実は全然走り回ってないんだなあと改めて思い知らされたよ。まあ、だいたい、19号156号41号を行ったり来たりしてるだけだもんね。長良川河口堰に比べてかなり旧式な雰囲気を醸し出してるこの馬飼大橋を渡ると、下りたところにかんぽの宿岐阜羽島があった。ヤバい、もう着いちまったよ。実はさっきから空腹が限界にきてるのであった。やっぱりさっきのすき家で何か食っとくべきだった。なか卯なんかあるわけないのに、なんという愚かな選択をしてしまったのか。後悔先立たずただ悔やむのみなのであった。

仕方がないので、一旦、かんぽの宿を通過して、コンビニかすき家がありそうな市街地の方に行くことにした。他のクルマの流れに乗って、交差点を右折すると、辺りは田園風景が広がっていた。どわーんっと広がっていた。何にもないな。田んぼばっかじゃん。すげーな、岐阜羽島。走って行くと、道は農免農道と表示されていた。そして、岐阜羽島田園街道の立派な看板があった。なるほど、田園街道とは絶妙なネーミングだな。すばらしい、まさしく田んぼばっかりの道だもんな。それがまっすぐずっと続いてるのだ。信号もないので実に快適に走ることができる。地元ナンバーはガンガンに飛ばして行くのであった。チンタラ走ってたら怒られそうな道だ。ずーっと走って行くと、ようやく岐阜羽島市街地に到達した。そこにデイリーヤマザキがあったので入った。で、とりあえすなんか腹に入れようと、午後の紅茶500ミリリットルを買って飲んだ。食うのはやっぱりみっともないのでやめた。500ミリリットル飲んだら、とりあえずお腹が落ち着いたので、来た道を戻ってかんぽの宿岐阜羽島に再び向かう。

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田んぼの中の快適な道を走って、かんぽの宿岐阜羽島に着いた。駐車場に入ってバイクを止める。かんぽの宿の隣には羽島温泉の看板が出ている建物があったが、これがかんぽの宿の温泉と実は同じ施設なのか、この段階ではわからなかった。実際は別物だった。かんぽの宿の温泉はそれであり、隣の羽島温泉は老人福祉センターの温泉だった。今回は温泉博士にもかんぽの宿と明記してあるので、かんぽの宿の方に行く。危うく間違えるところだったぜ。紛らわしいな。

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中に入った。フロントのおねーさんにハンコをもらって、どうぞと言われたが場所が分からんので聞いた。そしたら、まず下駄箱でスリッパに履き替えて、それから奥突き当たりを右折したところにあると言うので、まずは下駄箱に行った。そしたら小さい下駄箱だった。幸い、今日はショートブーツなんで、横にしたら入ったが、ロングブーツだったら入らないのであきらめてください。スリッパを履いて、奥に進むと、大浴場は右の方だった。そっちに進むと、第1浴場第2浴場と2カ所の温泉があった。しかし、今営業しているのは第2浴場だけだった。第2浴場は、アーチ型のトンネルみたいな通路をくぐって、突き当たり右が男湯、左が女湯だ。男湯の暖簾をくぐって中に入った。駐車場にはクルマがたくさん止まっていたので、温泉も混んでるかと思ったら、ガラガラだった。客は他に一人しかいなかった。ロッカーに荷物を入れようとして、あまりの小ささにビックリした。なんだこれ。これはロッカーではない。下駄箱くらいの大きさしかないぞ。今日はFTRで軽装だからよかったものの、フル装備だったら絶対無理。今日の軽装でも1カ所では入りきらないので2カ所使いました。フル装備なら4カ所5カ所使わないかんことになるな。無料だからいいけどさ。でもメンドーだよな。

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なんとか荷物を入れたらお風呂に移動する。内湯のみのシンプルなお風呂だ。体を洗って湯に浸かる。湯は緑っぽい茶色というか、珍しい色だ。そういえば、海津温泉もこんな色だったような気がする。泉質はカルシウムナトリウム塩化泉なんで、皮膚病にいいのだ。今日の状況には実にナイスチョイスだな。ゆっくり入ってタンノンしたら出た。暑くなったのでクールダウンしたいな。扇風機があった。その扇風機が一般家庭用の扇風機なんで、しゃがまないと風が当たらない。しゃがんでクールダウンした。なんか格好悪いな。クールダウンしたら装備を装着して脱衣所を出た。で、そのまま下駄箱へ行ってブーツに履き替えて建物を出た。

後はまっすぐ帰って来た。

帰って来て、ルートを再確認したら、どうやら地図を見間違えていた。本来は、廻間から進む県道65号をまっすぐ走って、155号線と交わる一色下方の交差点をそのまま更にまっすぐ行けばよかったのだ。しかし、県道65号を地図上で見間違え、片原一色で155号線と交わると勘違いして、そこから左折し、次の信号一色下方で右折すると思ってしまった。何と言うことだ。大失敗だ。これだから脳内ナビはアテにならん。

本日の出費
午後の紅茶 125円

本日のFTR223の走行距離 90キロくらい
累計のFTR223の走行距離 15410キロくらい

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