暑い日には熱い湯を富吉温泉

7月15日(日)

まっちゃんが美容と健康のために逆立ちをすると言いだして、手伝えと言うので足が上がるようにアシストしてたんだが、全然足どころか体が上がらないので、もっと思い切りやらなかんわなどと言いながら繰り返してたら、思い切り上げたまっちゃんの足のかかとが一生懸命アシストしてたサイト管理人のキン○マを直撃した。ぐえ。声にならない声を絞り出して股間を押さえ悶絶しながらうずくまってデングリ返って天井を見上げると、乳白色の霧がかかってきて遠くにお花畑が見えてきた。お花畑がだんだん近づいてきて、お花畑の中心に温泉が湧いているのに気がついた。その淵で湯加減を確認しながら肌も露な美女が「さあ、早くこっちへいらっしゃいウッフン」などとのたまうので「うほほほーい、はいりまあーっす」とお湯に飛び込んだらちょうどいい湯加減で、まさしく天国のような気分なのであった。ああ、天国だ天国に来たんだ。いやー天国サイコーもっと早く来れば良かったなどと思っていたら、湯が熱くなってきて茹だってきそうになったのでもう出ようした。そしたらぐいと肩を押さえつけられて出られんのであった。何をすると美女の方を見たら、美女の顔が見る見るうちに変化して恐ろしい形相になった。あわわ、あの顔は間違いなく地獄の盟主、閻魔大王なのであった。「があーっはっはっはっはっはっはっはっ、ここが天国と思ったのか。キサマのような強欲で腹黒でまっちゃんに苦労ばかり掛けてるタワケモノが、天国など行けるはずがなかろう、キサマは未来永劫、この釜茹地獄で苦しむのだ」いつのまにかお花畑は消え、地獄の茹で釜に変わっていたのであった。「ぎゃあああー助けてくれー死にたくないよお」「があーっはっはっはっはっはっはっ、もはや手遅れじゃ、現世での己の行いを悔やむがいい」「ごめんなさい許してくださいもう強欲しませんNikon1V10mmF2.8レンズキットが欲しいなんてもう言いません、Appleワイヤレスキーボードが欲しいなんてもう言いません、GODIVAのタルトグラッセヘーベルナッツチョコレートが食べたいなんて言いません」と必死に懇願する姿を、気がついたら私は雲の上から見下ろしているのであった。「あれが貴方の死後の姿です」と4人の僧侶が言った。「あなた方は」「私は須菩提」「真仮称」「富楼那」他1名、名前忘れた。「おお、あなた方こそ三世の苦悩から悉達多を導いた尊い僧侶様」「そうです、あなたはこれから天上界で世界の熱量的完全死への脅威を阿修羅王とともに遭遇し、56億7千万年後に約束された未来をかいま見て、ヘリオ=セス・ベータ型開発の真の目的を突き止める事になるのです」「なんですと?」「そうです、さあ行くのです」そしたら床が抜けて漆黒の闇の底への落下が始まった。しかし、左右の黒い壁から無数の手が伸びてきて捕まった。そして落下が急激に制動をかけられ、そのGで私はぺっちゃんこになった。ぺっちゃんこはせんべい、せんべいは甘いって、甘くねーよ、甘いのはやっぱりGODIVAのチョコリキサーだぜ、と、このような臨死体験を経て、私はようやく現世に戻って来れたのであった。ホント死ぬかと思った。そしたら端でまっちゃんが笑い転げていた。「すごーい、ナイスショットってくらい命中したねー、だって足にキン○マに当たったって感覚があるもん、すごーい、ケタケタケタ、ひょっとして死んでた?」「死んでた」しかし、死の淵から戻ってきた。まさしく不死身の男、それがこのオレ様よ。

ということで、不死身の男なんでツーリングに行く事にした。本来ならば、昨日7月14日に某ライダーとのオフ会を予定していたのであったが、いろいろ諸事情ありまして断腸の思いで中止とさせていただきましたが、なんか思ったほど天気悪くならへんかったんだよな。だから、やっぱり天気予報は信用しない方がいいと思って、今日、7月15日も天気予報は曇り時々雨で所により雷を伴い激しく降るでしょうなんてテキトーこいてんじゃねーよボケェ、これ以上戯れ言抜かしてやがると、耳の穴に手を突っ込んで奥歯ガッタガタ言わしたるでーという気分で、迷う事なく出撃用意したのであった。出撃準備したんだけど、当日朝5時には雨が降ってた。ザーザー降ってた。しかし、この雨も止むはずなのであった。天気予報はやはり曇り時々雨なのであるが、間違いなくハズレると妙な確信があった。で、とりあえず、様子を見るために実家でコーヒーを飲んで、8時頃には雨も上がって雲も薄くなってところどころ青空が見えるようになってきた。ということで、出発にした。出撃機はこの天候から切り込み隊長FTR223に決定、そして行き先は、なるべく近所がいいので、となると今月号の温泉博士は遠いところばかりゆえ、選択できないから、となると500円のコスパが素晴らしい富吉温泉テルマ55に即決なのであった。近所の温泉と言えば、最近行ってないござらっせや、B級温泉施設ナンバー1の木曽岬温泉も候補にあがったが、やはり500円の入浴料が決め手となってテルマ55に決定した。服装はエドウィンGパンに、赤のクシタニ夏ジャケットだ。メッシュは今回は見送りした。しかし、赤のクシタニ夏ジャケットは幾分古いので白焼が酷かったな。次回はもう使えんなあ。これはおしゃれがどうのレベルではなく身だしなみの問題だよな。ということで、まっちゃん、新しい夏用ジャケットをクシタニに買いにバキドテグシャ。

納戸からFTR223を出して、エンジン一発始動、いまのところ天気は曇りだが、朝の雨で濡れてた路面もすでに乾いており、空も明るいのでこの先雨が降る事はないと判断、出発したのであった。まずはいつものコスモ石油で給油する。いつもより時間が遅いのでスタンドは混んでいた。空いてる給油機の所にバイクを止めて、給油しようとしたら、操作画面がメール会員の確認画面になってた。あ、そういえばメールが来てたような気がする。ケータイを出してメールを見ると、コスモ石油だけで何件も会員登録してるので、どのメールがここのメールかわからへん。適当に上から順番に入力して、1回めパスワードが違います、アレコレ違うんか。2回めもパスワードが違います、ヤバい、これも違う。最後、3回めにやっと入力できた。よかったよかった、セーフ機能が作動して、3回パスワードを間違えると、その後24時間入力不可なんて、かつての栄光のIBMThinkPadみたいになったら困るよな。ようやく給油できたよ。全開90キロ走って今回の給油がギリギリ入れて2.43リットルだった。メール会員のおかげで5円も得したよ。ちなみにリッター133円(会員価格)だったよ。

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ガソリン満タンで19号線を名古屋方面に向かう。テルマ55までどのルートは走るか、いつもの北区西区中川区を経由する、名古屋市内貫通ルートはこの暑さと効率悪いので却下、環状線302号を走って行くのも、道路沿いに面白いものがないので却下、で残るは新川堤防道路を走って行くルート、これなら快適に走れるし、これにしよう決定。というわけで、19号線を順調に名古屋方面に進み、環状線302号に移った。そして、高架の下を走っていると、徐々に陽がさしてきた。晴れてきたようだ。やはりオレ様の予見は的中した。っていうか、実は、ウチには天気予報付きの柱時計があるんだけど、これがかなり精度が高くて、その柱時計が晴れ表示だったんだよ。だから確信してでて来た。晴れてきたと同時にどんどん暑くなってきて、あせがじわーっと出てくるのがわかるのであった。走ってクールダウンするのだが、やはり暑さの方が一枚上手であった。こまったな、どうしよう何とかならんかと思っては走っていたが、何とかならんのであった。そしたら西区で302号が渋滞になってた。なんだっけ、そうだ、そう、西区のイオン、mozoへ行く客のクルマで渋滞だ。相変わらず人気があるなあイオン。みんな他に行くとこないのか。たしかに、冷房の効いた店内でウロウロ見るだけショッピングしてたらお金もかからん涼しいと一石二鳥だよな。

西区のイオン渋滞をぬけて、新川堤防に出る道を曲がった。ここを間違えると大変な事になる。行き過ぎたから戻ればいいなんて簡単なもんじゃないからな。無事間違える事なく堤防道路に入った。幹線道路の交通量が多い302号線と違って、裏道抜け道に相当するこのルートは非常に空いており快適に走る事ができた。空はどんどん晴れてくる様相を示しており、実に順調なのであった。順調に走って、あれもアイカこれもアイカの替え歌で有名なアイカ工業の本社工場もあった。実に快調に走って行くのだが、途中、近鉄との踏切で、連続で3回、電車が来るので遮断機が下がった事があった。ここで10分くらい時間がかかったよ、かかり過ぎだよ。

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近鉄を突破して、市内通過ルートと合流する。そこからちょっとで1号線である。国道1号線にようやくたどり着いた。1号線を三重方面に向かう。途中、そのうちに行ってもいいなあと思っていた、ポカリの泉が諸事情により閉店したいた。結構繁盛していたと思うんだけどなあ。なかなか施設の維持費がかかるんだろうなあ。日帰り温泉バブルもはじけたようなんで、これからも温泉施設もどきがバタバタ潰れるんだろうなあ。そういえば道三温泉も閉鎖されたようだし。

テルマ55も大丈夫かなあと心配しながら1号線を走って行く。そういえば、この前通った時になんか工事してたけど、何の工事だったのかなあ。まさか、閉鎖!? ビビってたら、いつの間にかテルマ55に着いてた。そしたら、セブンイレブンの看板がでーんと立ってた。工事はセブンイレブンの店舗建築工事だった。テルマ55の駐車場が縮小されて、そこにセブンイレブンができるのだ。これはいいじゃん。風呂上がりに冷たいセブンイレブンのカフェオレが飲めるじゃん、と思ったんだが、まだ工事中だよ。

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で、テルマ55の駐車場にバイクを止めたんだが、今日は異様にクルマが多い。ひょとして、ポカリの泉が潰れたからその客がこっちに来てるのか、湯船が混んでるとやだな。中に入って、いつものように横向きにしないとブーツが入らない下駄箱に入れ、発券機で500円入浴券を買った。そして番頭さんの女の子にチケットを渡して脱衣所に入った。ちなみに、開店早々なんだが、休憩所に何人も人が集まってたけど、何の集会だろう。駐車場の混雑とこの集会となんか関係があるのだろうか。

脱衣所に入ったら、エアコンがよく効いてて気持ちいい。こういう配慮はうれしいね。500円なんて安い料金でこんなにサービスしてもらって申し訳ない。10円有料ロッカーで荷物を突っ込み、手ぬぐいもって風呂場へ行く。汗だくにシャワーが気持ちいいぜ。頭を洗って体を洗って、デラ気持ちいいよ。そして湯に入ったらますます気持ちいいよ。やっぱり暑い日に汗だくになって、風呂で汗を流すのはサイコー。しかし、温い湯では温いので、今日は熱い湯に挑戦しよう。いや、いつも挑戦してるけど、十分温い湯でなじんでから挑戦してたんだが、今日は、いきなり熱い湯で行ってみよう。行くぜ。どぼん、ぐっ。熱い。やっぱ熱いぜ。ぐぐ、だめだ。上がった。ふう。でも気持ちいいな。よしもう1回入ろう。今度は難なく入ったぞ。うーむ、気持ちいいじゃん。なんか、お湯の鮮度が違う感じがする。あ、でもやっぱり熱いダメだ出る。ちょっと上がって休憩した。それからまた入った。気持ちいい。でも熱い。く、もうダメだ。出よう。休憩。よしもう1回、あう、熱い‥‥でも気持ちいい、ああイケナイ世界、とこれを繰り返して幾年や。

タンノンしたので出た。出たらエアコンがよく効いてるのでクールダウンも気持ちよくできた。特に夏場の温泉は、クールダウンできんとキツいよね。風呂上がりに汗だくになったんじゃ意味がないよ。十分にクールダウンしたら服を着て、脱衣所を出て建物を出た。出たら天気がすごくよくなってた。白い入道雲が夏の空。だれだ曇り時々雨なんて予報してるのは。天気がよくて日がジリジリ照りつけるのでめちゃくちゃに暑いぞ。腹も減ったし、さっさと昼飯にしよう。

バイクに乗って駐車場を出た。近くにモスバーガーがあって、そこにでかでかとモーニング270円と出てたので、そこへ行く事にした。モスのモーニングは前から気になってたが、行った事がなかったからな。駐車場にバイクを入れて、よくよくそのモーニングののぼりを見たら、平日モーニングと書いてあった。平日モーニングだと? じゃあ、今日はやってないじゃん。ヤバいヤバい、あやうく騙されるところだったぜ。今日は土日なんだからのぼりは下げとけよ。そういう配慮が全然ないんだよな、最近のこういう業界は。オレらの時代は販促資材なんぞ平日土日祭日と全部入れ替えたもんだ。そりゃもう大変だったよ。手間がかかったけど、お客様に誤解されないように気持ちよく買い物していただけるように最大限配慮したもんだ。それがまあ最近のお店ときたら、品切れしてても平気でポップが出てるし、 何なんだ一体。こういふうだからアジア諸国に負けるんだよ。はっ、いかんいかん、オレ順調にジジイ化しとるぞ。

プンプンしながら1号線に戻って、どうしようか考える。コンビニパンはもうやめたから絶対にしないぞ。となると、後はマクドナルドかすき家か吉野家かなか卯か松屋か。マクドナルドは10時30分を過ぎてるからダメだ。吉野家となか卯と松屋はこの辺りに心当たりがない。すき家は近くにあったよな。そしたらモスのすぐ近くにあった。あ、と思ったときは通過してた。戻るかどうしようか、でもすき家ってお店が多いからこの先にもあるんじゃないか。そう思って走ってたら、予想通り、すき家1.8キロの看板発見、まっすぐ行ったら交差点にお店があった。駐車場にバイクを入れた。お店に入ったら、お昼には少し時間が早いので客は2、3人だった。カウンター席について牛丼280円を注文した。注文を待ちながら、すき家は何十年ぶりだろうと考えた。なんせ、何十年前にはじめてすき家に入って食った牛丼が、思わず月に向かって吠えたいくらい不味かったんで、それ以来、ずーっと避けてきたんだよ。吉野家が一番うまいと思ってたもんな。で、最近はなか卯が一番うまいと思ってる。ゆえに、すき家の選択はあり得なかったんだが、しかし、コンビニパンを封印した今、お昼ご飯を食うのに、すき家みたいに店舗数が多く融通が効くお店を選択しに入れたら非常に強い味方になる。その為には今日ここでうまいと思えなければならないのだ。世紀の一瞬である。そして、料理が運ばれてきた。隣のメガネインテリ風若者のだった。「ハーイ、特うな丼ですぅ」なにい!特うな丼だと! このうなぎ価格高騰のご時世にうな丼を食えるとは、コイツ何ヤツ! 続いて料理が運ばれてきた。「牛丼並です」え、なんかさっきのうな丼とは声も態度も違うんですけど、気のせいですか(編集部注;完全に気のせいですので関係者各位にはこの文章は気にしないようお願いします)そうなんだ、特うな丼を食えるリッチな若者にはゆっくりしてってねウフフンな態度で、並の牛丼しか食えんビンボーなキモオタには食ったらはよ消ろな態度なんだ。これが自由市場主義なんだ。新資本主義なんだ。くそお、このインテリ野郎、「フッ、私のような勝ち組にこそ、特うな丼はふさわしい」とかなんとか思いながらうな丼食ってるんだろうなあ、くやしいなあ。ようし、オレもすき家の特うな丼が食える勝ち組になってやるぜ。のし上がってやるぜ! その為には食わねばならん、並の牛丼を食って力を付けるのだ。今は屈辱に耐え、力を蓄えるのだワイルド7、って飛馬大陸も言ってたもんな。で、食ったんだが、これがデラうまいんだよ。いやもうね、すき家の牛丼デラうまい。吉野家の牛丼にドーピングしたみたいにうまい。すべての点で吉野家の牛丼よりコクがある。タマネギがうまいんだと思う。肉もちょっと違うような気がする。こってり系だね。吉野家はあっさり系な感じかな。特に、例の輸入牛規制解除後の吉野家の牛丼はあっさりしてるんで、それはそれでうまいんだけど、すき家の牛丼は日本製な感じ。こってり。うまい。実にうまい。これで280円だと。コンビニパン105円+ペットボトル125円で230円だけど、280円すき家の牛丼の方が遥かに満足感があるじゃん。よし、今後は昼飯はすき家の牛丼に決定。満足してお店を出たら、駐車場に止めたFTR223(金330,000円也諸費用混み)のとなりに、レクサスLS460(一番安いグレードで金7,960,000円也本体のみ)が止まってた。いや、別に好みの問題だろうけど、レクサスの、しかもLS460ですき家ってのはどうよ?

食ったら後は、晴れだぜ晴れだぜオレは晴れ男だぜ、と調子に乗って遠くまで行くと雨雲襲来ゲリラ豪雨の洗礼を受けるとも限らないので、さっさと帰る事にした。

でも帰路についたんだけど、あまりにも天気がよくなて来たので、ちょっと遠回りして、瀬戸から愛岐道路を経由して、サークルKでコカコーラゼロを飲んで、内津峠の山の中を走って帰って来た。

本日の出費
温泉 500円
ロッカー 10円
牛丼 280円
コカコーラ 125円

本日のFTR223の走行距離 102キロ
累計のFTR223の走行距離 15500キロくらいかな


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