走ったら晴れた三谷絶景露天風呂

9月2日(日)

一昔前の感覚だと、だいたい、3、4、5月が春で、6、7、8月が夏で、9、10、11月が秋で、12、1、2月が冬な感じだったと思う。月日は流れて、最近ではこんなんだ。12、1、2、3、4、5月が冬。で、6、7、8、9、10、11月が夏。春と秋は残念ですが廃業しました。日本は四季が豊かな美しい国なんてのは昭和初期の話でして、いまや冬はツンドラ、夏は熱帯雨林、何とも情けない事になったもんである。その、一昔前なら、秋だねえ、などと、鱗雲の空を見上げて、去り行く夏を惜しんだりした風情ある時期、9月、その9月になりました。なんとか熱帯夜の寝苦しい日々は終わりを告げ、やっとこさぐっすり眠れる。同様なビョーキでお悩みの方ならわかると思いますが、暑くて汗をかくと、痒くなるんだよ。痒くて眠れん。体中かきむしってあへあへ悶えまくって眠れんのである。しかし、若い頃に比べると、そんな状況にも関わらず、あまり睡眠不足な感じはしないんだよなあ。まあ、ある程度、超越した境涯に達すると多少の睡眠不足などへとも思わないのだな。なんせ、オレは超人だからな。だれだ、ジジイ化してるだけだなんて言ってるヤツは。

まあ、そんなわけで、夜も安眠できるくらいな気候になってめでたしめでたしなんだが、天候の方はそうでもないのであった。週末の天気予報は晴れのち曇りで所によりにわか雨か雷雨があるでしょう、って全部じゃん! またアテにならん天気予報と根比べせねばならんのか。いったい、いつになったら天気予報はあたるのであろうか。などと考えていたら、何かとお騒がせな話題を提供してくれる某教授が、なぜ天気予報があたらないかコラムを書いてた。それによると、実はもう、天気予報は100%確実に当てる事が可能なんだそうである。しかし、もしそれが実際に情報として流れると、いろいろ不都合な事になるので、わざとあまりあたらないような情報だけ公開しているのだそうだ。マジかよ。100%確実な天気予報、こっそり教えてくんないかなあ。

で、日曜日にツーリングに行く事にした。日曜日の朝5時に起きて、いつものように気象庁のサイトで天気予報を見たら、昨日の夜は晴れのち曇りで所によりにわか雨か雷雨となってたのに、曇りのち雨に変わってた。しかも雨が激しく降るでしょうだと。しまったあ、やられたあ。くっそー、土曜日は天気がよかったから土曜日に行っとけば良かった。後悔先立たず、ただ悔やむのみなのであった。しかし、仕方がないのだよ。土曜日は行けなかったのだ。とても重要な用事があったのだ。重要な用事とは何か。それは、ケンタッキーの期間限定のやみつき屋香味チキンを買って食う事だ! それでツーリングに行けなかったんだよ。わかるだろ、すごく重要な用事だよな。でも、よく考えたら日曜日でも良かったンだよな。済んでしまった事をいろいろ考えても仕方がない。幸い、まだ雨は降っていないようなので、降り出す前に走る、この作戦で行こう。朝起きて、雨が降ってなければツーリングの精神なのである。まっちゃんの特製タマゴトーストを食ったら準備して、納戸からFTR223を引っ張りだす。 前回のツーリングであまりのガソリン高騰にゲロゲロびっくりばあになってしまったんだが、その反省をふまえて、今日の出撃機は燃費のいいFTR223なのである。 エンジン始動で出発である。

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まずは給油からだ。行き先は三河方面なので、そっち方面のコスモ石油で給油する。前回、100キロくらい走ってたが、街乗りだったので燃費が悪く、3.2リットルも入っちまった。リッター40キロが死守できてないぞ。これは由々しき問題である。当局はこの件を大変重要視しており、ただちに、有識者による第三者委員会を設置し事態の改善に前向きに検討したいと思います。あ、ちなみに会員価格は145円ね。

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ガソリンを入れたら出発だ。天気は曇りで全然青空は見えん。これはどこかで絶対に降られるぞ。まあ、しかし、降ったら降ったときだな。開き直り精神で走って行くのであった。155号線を瀬戸に向かうと、途中、東谷山フルーツパーク周辺の道路工事が進んでおり、以前と風景がちょっと変わっている。この細いウネウネ道を、毎年、桜の時期はカンカンに渋滞になるこの道を拡張して通行しやすくするようだ。早く工事が完了して、スムーズな通行が出来るようになる事を強く望むものである。

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ところで、今回の目的地なんであるが、今月号の温泉博士が、この期に及んでまだ使ってないんだよ。だからこれは今回絶対に使わないかんということで、午前中勝負で行けそうなところ、三谷温泉のひがきホテルか西尾のスーパー銭湯小京都の湯か、どっちかしかないので、どっちかに行くことに決定した。どっちかに行くって決定じゃないよな。できることなら、ひがきホテルの方が良いんだけど、っていうか、絶対にひがきホテルの方が良いんだけど、11時からしか入れんし、不定休だからやってないかもしれんし、途中で天気が悪くなるかもしれんし、いろいろ状況は流動的なんで、時と場合に応じて臨機応変に走る事にして、まずはとにかく1号線に出るのが先決である。で、いつもの155号から248号では西尾に遠いし、いつも走ってるルートで面白くない。そこで地図を見て考えたのが県道57号線だ。この前、小京都の湯からの帰り道に使ったルートである。このルートを走ろう。で、瀬戸から尾張旭へ経由して長久手に入った。長久手と言えばやはり愛知万博だ。愛知万博の負の遺産、リニモだ。リニモは今日も一所懸命に走ってたよ。その高架下を走って、愛知学院大学の門の前で県道57号に入った。その県道57号線をひたすら南下する。

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県道57号線は実に走りやすく、交通量も適量なんで、FTRでも気持ちよく走る事が出来るので、今後はこのルートを有効的に活用しようと思います。長久手から日進市に入る。日進市では9月16日はお祭りがあるみたいだよ。行く人は注意してください。そらからさらに順調に走ってたら、後ろからバタバタ音を立ててハーレーダビッドソンが走って来た。小型だったのでスポーツスターだと思う。お椀ヘルメットにTシャツの軽装で、ポーターの肩掛け鞄をぶら下げてた。おっしゃれだねー、かっこいいねー。途中でちょっと晴れて来たので、田園地帯で止まって写真を撮った。それから県道に戻ってどんどん進む。東郷町を経由して、豊明市で国道1号線に到達するのだ。

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国道1号線に入ったら、そろそろ休憩である。休憩はやはり、こんな都会にいるんだからマクドナルドである。マクドナルドの朝メニュー、久しく食ってないからな。食いたい。よし、マクドナルドを探せ。幹線道路なんだから、ないわけがない。きっとあるはずだ。なんの情報収集もしてなかったけど、きっとあるはずだ。気合いを入れて探せ。見逃すな。と力を入れていたら、あっさりあった。あっさり入った。駐車場はそこそこ詰まってたけど、まだ余裕なんで空いてるところに止めて、お店に入った。

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カウンターにはほぼ同時に入ったビジネスマンご一行が並んだ。ビジネスマンご一行は、得意げにスマートフォンを提示して割引してもらってた。もう一組、じいさんばあさん一家3世代総出でやってきたご家族ご一行が、トレイ2枚に満載の飲み物とハンバーガーを持って行った。そんないかにもファストフード店の情景を見ながら待ていたら、お待たせしましたと呼ばれたので、いつもの注文をした。17番コンボ、ホットコーヒーとチキンマフィンである。ちょっと待たされたがすぐ出来たので持って行って席に着いて食った。久しぶりだがうまかった。ホットコーヒーはちょっと煮詰まってたけどな。まあ、夏だからあまりホットを注文する人がいないもんで煮詰まってまったんだろうな。もうちょっと早めに替えた方がいいぜ。それから、ナプキン3枚もくれたけど、もったいない1枚で十分だ。2枚は持って帰ろう。クシタニヒップバックに仕舞った。食って一息ついたのでさて行こう。ゴミ箱にゴミを捨てて行こうとしたら、ゴミ箱にゴミを入れたのに、それ以上のゴミがゴミ箱からでて来た。なんじゃこりゃ。よく見たらゴミ箱満タン。ゴミ入らん。なにやってんだ早めに捨てろ。今回の指摘事項は1.コーヒー煮詰まり過ぎ2.紙ナプキン渡し過ぎ3.ゴミ箱満タン過ぎ。以上、次の来店までに改善するように。

腹も張ったので幹線道路日本の背骨国道1号線ガンガンいくぜ。ガンガン走って、いよいよ決断の交差点まで来た。ここで曲がってスーパー銭湯小京都の湯へ行くか、ここを曲がらずひがきホテルへ行くか。さあどっちにするべきか。小京都の湯なら、間違いなく9時から営業しているから早めに入って早めに帰ることが出来る。でも所詮スーパー銭湯だ。ひがきホテルは不定休だから、行ってもやってないかもしれん。しかし、露天風呂はサイコーだ。さあどっちにする。脳髄をフル回転させ、10秒後に出した結論、それは初心貫徹、ひがきホテルを選んだのだった。おっしゃー1号線をさらにガンガン進むぜえ! 誰にも誰にもオレを止められないぜえ。と走って行ったら意外に早く、あっさりと248号線との合流地点まで来た。八帖の交差点である。あの特徴のあるデザインの横断歩道橋のある交差点だ。階段部分を工事してた。老朽化による部位交換みたいだな。

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国道248号線は岡崎市に入って、だんだん空が晴れて来た。青空が見えて来て、天気予報とちょっと違う展開になって来たな。248号線を南下して行き、いつもなら幸田で23号線にスイッチするのだが、今回は県道323号線を使う事にした。Googleで調べたら、このルートを選択したから一度走ってみようと言うことで、高架の県道快走路に乗ってみた。すると、想像以上に快適な道なのであった。いつも23号線から蒲郡市内でごちゃごちゃもたもたして困るんだけど、この道はそんな事もなくするっと蒲郡三谷温泉まで行けるのだ。こうして、蒲郡のヨットハーバーに予定よりも早く到着したのであった。空は晴れが広がり、気温も上昇してきた。海の方に歩いて行ったら、ヨットがいっぱい浮いてた。いい感じだった。

さて、この後どうするかだ。ひがきホテルは目と鼻の先なのである。しかし、ひがきホテルの日帰り入浴は11時からなのである。その11時までまだ1時間もある。ここでヨットを見てぽーっとして待つのも良いけど、いや全然良くねーよ。まずはとにかく、ひがきホテルの日帰り入浴が、今日出来るのか出来ないのか、それをはっきりさせんと先に進めんぞ。1時間待って、行ってみたら今日は入れません、などと無下に言われたりしたら絶望的壊滅的打撃を食らう事になる。まずはここから電話して確認するのが最善の策である。うーん、でもここまで来ちゃったんだから、いっその事このまま乗り込んじゃったらどうだ。電話すると電話代がかかるからな。電話代を節約するために、直接乗り込む事に決定した。でもガソリン代の方が高いかもしれん。

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FTRに戻ってエンジン始動、ひがきホテルに向かう。ヨットハーバーからすぐのところ、入口がわかりにくいんで気をつけないと通過しちゃうから注意なのだ。おおよそ、でかいホテルに続く道とは思えない道に曲がって、急坂を登って行く。ここに初めてきたのはCBR600RRだったんだけど、この急坂にびっくりだったよ。こんな急坂よく登ったなあ。と思いつつ、FTRで登って行くと、ホテル直前でさらに傾斜がきつくなった。もうすぐだと油断していた。ヤバい、ギアを一速落とせ、クラッチを切ってギアを叩き込む、しかし、そのわずか数秒でFTRは失速寸前になった。反対側に転倒しそうになった車体を両足で踏ん張って支える。やっばー、危うく転けるところだったぜ。いったんブレーキをかけてしっかり坂道上に停止した。ギアをローに入れてゆっくりと坂道発進する。ビビりながら、ようやく駐車場まできて、ほっと一息なのであった。あー危なかった。軽量で18インチのFTRだから何とかなったが、これがCBRだったらと思うと冷や汗だらだら。CB1300だったら支えきれんかったよ。FTRで来て正解だったよ。

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駐車場でヘルメットを取ってたら、観光バスか出発直前だった。ちょうどチェックアウトの時間だもんな。ホテルの従業員一同がお見送り体勢になっており、そんな環境をノコノコとフロントに行くなんて度胸はないよ。観光バスが出発して去るのをしばし待つ。お見送りされて観光バスが坂を下りて消えると、ようやく行動開始だ。一番近くにいた、なにげに美人のちょっとスカート短めなおねーちゃんに、今日は温泉に入れるか聞いてみた。そしたらにっこり笑って入れますよ露天風呂だけですが、との答えだった。よし、とりあえず入れるのは間違いない。こっちに来て正解だったんだ。さらに時間の確認をしたら、もう準備できてるので入れますよ、と実にうれしいお知らせではないか。うほほーい、そうですか、入れますか。ラッキー。ランランとスキップしながらホテルに入ってフロントに行き、温泉博士にハンコをもらって追い金500円を払うと、格子戸をくぐって露天風呂に向かった。

格子戸をくぐってすぐに、靴をスリッパに履き替えてくださいとある。そこでスリッパに替えて木造の渡り廊下を歩き、男湯の暖簾をくぐった。ちょっと狭い脱衣所、誰もいないので貸し切りだな。かごに荷物を突っ込んで、手ぬぐいもっていざ露天風呂へ行く。階段を下りたら目前には大きな露天風呂と三河湾の絶景である。おお、晴れている。青い海と青い空、まさしく絶景なのであった。やっぱりこっちに来て正解であった。こんなに晴れたし、今日は完全勝利だな。ふっふっふ、とほくそ笑みながら湯に浸かるのであった。ここの湯は適温で気持ちいいし、高台のところで露天風呂なんで開放感が断然良いのである。その上、眼下に三河湾の海、ヨットが帆を張る海が見えるのである。いやー、サイコーだね。ずっと入ってたいね。夕陽の時間まで入っていたいね。ああ、しかし、そんな訳にもいかんのであった。でも十分に湯と絶景を満喫したので上がった。脱衣所に戻って服を着て、無料の麦茶があったので飲んだらキンキンに冷えててうまかった。

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バイクに戻った。日が照ってかなり暑くなってきた。曇りで雨が降るかもしれんから、ぼろい方のジャケットを着てきたんだが、メッシュにしても良かったな。でもメッシュだと朝寒くてたまらんかったろう。これで良かったんだということにして、FTR発進、急坂をセーブしながら下りて行く。国道に出て、来た道を戻って走る。

帰り道もめちゃくちゃに良い天気が続いたので、どっか寄り道でもしていこうかと思ったが、ここで油断するのは良くないと考え、まっすぐ帰ってきた。

帰って来たら、急に雨雲が広がり雨がザーザー降ってきた。間一髪だったな。

 

本日の出費
マクドナルド 200円
温泉追い金 500円(通常価格1500円、内1000円は温泉博士でサービス)
グリーンダカラ 126円

本日のFTR223の走行距離 145キロ 
累計のFTR223の走行距離 15667キロ


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