平野部狙えば西尾で小京都再び

9月9日(日)

週末が近づくと天気が気になって、気象庁のサイトを見に行くんだが、最近は土壇場でコロコロ変わる事が多いね。それだけ天気が不安定なんだけど、今週も、直前まで、土日ともに曇り時々雨だった。そんなもんだから、いよいよ遂に、毎週出走記録も途絶えるか、でもこれまでよく頑張った、カンドーした、などと一人で涙ぐんでいたら、直前に日曜日が晴れ時々曇りに変わった。おお、これで行けるじゃん、ラッキー、と思った反面、なんかこう、納得いかないものもあるんだよ。だってそうだろ、こんなふうにころころ変わる天気ってどうなん? こういうのを四字熟語で「朝令暮改」といいまして、朝決めた事が夜変わる、物事がコロコロ変わってアテにならん極めてよろしくない事態なのである。会社なんかでもよくあるでしょ、朝はこうやれと言っておきながら夕方にはやっぱこうやれと指示が180度転換しちゃう上司。こういうやつって困るんだよねえ。で、こういう事態が蔓延すると、社員の士気にも影響する訳ですよ。どうせまた変わるンだからといって決めた事が守れない。秩序が維持できない。それはやがて混沌した状況へと会社を変貌させてゆるゆるずぶずぶな組織に成り下がるのであった。栄華を誇ったローマ帝国だってこうして滅亡したんだぞ。だからなあ、天気だっていつまでもこんな態度で良いと思っちゃ困るんだよ。決めた事はしっかり守ってもらわんと。今日は雨を降らす、明日は晴れにすると決めたら、しっかりそれを守って実行してもらいたい。まずそこからだよ。そこからはじめて、徐々に市民の支持を得れば、ゆくゆくは天気って気まぐれなやつ、だとか、天気って不安定なやつ、とか悪口を言われなくなるし、なにより気象庁がラクできるよ。こんな気まぐれて不安定なやつの世話をしてる気象庁とか日本気象協会とか、ホント大変だよ。全国のライダーから突き上げ食らうんだからさ。天気も、そういう実情を理解して、もう大人なんだから、な、そろそろしっかりと腰を落ち着けて欲しい。先生の話はこれだけです。教室に戻りなさい。

ということで、言いたい事も言ったし、ツーリングに行く事にした。しかし、今週はマジで週末出撃できんと思ったよ。ついに連続出走記録もストップか、くっ、無念だ、しかし、これまでよく頑張った、カンドーした、などと涙こらえてセーターを編んでたんだけど、事態は急展開であった。で、朝5時に起きて気象庁サイト確認して、まっちゃんが作ったモーニング風の朝ご飯食って、納戸からFTR223を引っぱり出した。先週に引き続いてFTRが出撃する背景には、深刻かつ急速な原油高騰でガソリン代が高いという事情がある。本来ならCB1300あるいはCBR600RRが出撃すべきだが、そんなワケで今回もお休み。まあ、CB1300は北海道を走りまくったんでちょっとお休みなのは良いとして、気の毒なのはCBR600RRだよ。なんせハイオク150円越えてるもんな。ガンガン走っちゃあ、ちょっとマズいでしょ。それに、これは内緒なんだが、タイヤがそろそろ減ってきてるんだよ。見えるんだよスリップサインが。これは困ったね。なんせCBR600RRのタイヤ高いもんね。だからなるべく交換時期を先延ばししないかん。でも交換しないかん事実は変えようが無いんだけどさ。

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とにかくそんな事情で連続FTR出撃なのであった。天気がいいのでさっさと行こうと思ったんだけど、前の日にKALDIで買ってきたハロウィーンブレンドコーヒーが飲んでみたかったもんで、実家に寄った。KALDIのコーヒーはお手頃価格で美味しいのが良いね。いつも買う時にはおすすめを聞いて、それを買ってくるんだけど、お店の女の子が「〇〇がおすすめですよ、〇〇で〇〇ですから」と一生懸命説明してくれるもんで「じゃあそれで」と言われた通りに買ってくるんだけど、今回はそれがハロウィーンブレンドだった。で、それを飲んだら飲みやすくて軽くて美味しかった。飲んだら時間もちょうどいいので出発である。

まっちゃんに見送られて実家を後にした。まずはガソリンである。価格高騰中のガソリンを少しでも安く入れるべく、会員価格で入れる事が出来るコスモ石油へ向かう。着いたら給油機の前に止まって、タンクキャップを外し、所定の置場に置いた。そしたらそこにはでかでかと「キャップ閉め忘れ注意!」と貼紙がしてあった。うーん、いっぺんスペイシーでキャップの閉め忘れをした事があるからなあ、この貼紙を見ても笑えん。でも今日はFTRだからダイジョーブ、スペイシーはシートを下ろしちゃったら、キャップ閉め忘れもわからんくなるけど、FTRのキャップはモロ見えだから忘れるわけないよ。こんなの忘れたらアホだよ、マジでアホ。バイク乗るのやめた方が良いよ。などと思いつつ、レギュラー満タン、4リットル弱入った。前回150キロ弱走ってるんで、リッター40までいかんにしても、そこそこの成績である。まあよしとしよう。隣の給油機にはCBR1000RRが給油に来ていた。コイツも天気が良いから走りに行くみたいだな。写真を撮って出発しようとしたら、キーが刺さってない。あれ、キー、キーをどうしたっけ? おかしい何でないんだ、ヤバい、ちょっとパニクって何気なく、キャップ置場を見たら、なんかなじみ深いものが乗っかってた。あれ、ひょっとして、いや、ひょっとしないでも、FTRのタンクキャップじゃね? 眼下を見ると、タンクに大きな給油口がぱっくり口を開いたまま。カンペキな閉め忘れである。があーん、こ、こんな、こんなバカな、給油の後キャップを忘れるなんて、なんという愚かな事を。こんなんで出発してたらガソリンちゃっぱんちゃっぱんこぼれるところだった。ってキーが無いからエンジンかかんないんだけどさ。

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しっかりキャップを閉めて出発した。さて今日の目的地であるが、温泉博士の無料入浴対象温泉で行けるところの残りは、西尾の小京都の湯しかない。他は無理。天気予報で平野部は晴れるが山間部はにわか雨か雷雨と言うので、岐阜飛騨方面は無理、三重も無理長野も無理、消去法で、結局そこしか無い。あーだこーだ言っても仕方がないので、小京都の湯に行くことに決定したのだった。本年2回目である。1回目は帰りに雨に降られたんだよな。今日は天気は大丈夫。走り出して、いつも走ってる森林公園のゴルフ場沿いの道ではなく、新しく造成中の道を走ってみた。いつもなら東谷山フルーツパークか、瀬戸水野経由で走るが、今日は森林公園北門の前を通る道を使った。この辺りは区画整理が進行中なんで、新しい道がどんどん出来てるな。その道で尾張旭に入って、図書館通りを走って長久手に入って、リニアの下を走って、池のそばを走って、愛知学院大学正面に出た。ここまで順調に走ってきた。天気は晴れなんだが、進行方向から右側、すなわち西の空はどす黒い雨雲が見えるんだよ。で、その逆の左側すなわち東の空は気持ちいい晴れの青空が広がってるんだよ。豊橋や浜松の方は晴れてるようだが、桑名や津の方は雨が降ってるな。あっち方面に行かんくてよかったよ。出発前にTwitterをのぞいたら、某氏が、せっかく5時に起きて赤福ぜんざいを食いに行こうと思ったのに、宝くじが当たったらGTRを買おうと思ってたのに、と嘆いてたけど、GTRはさておき赤福は中止して正解だよ。絶対雨降ってるよ。

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それから県道57号線をひたすら南下、先週と全く同じルートである。芸名のないルートだな。ちがう芸のないルートだな。先週と違うルートを走れば良かったかな。でもこのルートは最近開拓したルートなんで、まだ走り飽きてないから良いや。いろいろ面白いお店もあるので見てるだけも退屈しない。ナンチャラレーシングっていまどき流行りそうにないチューニングカーショップがあって、車の他に自転車がいっぱい並んでるもんで、ああ、自転車の仕事もしないと経営がやってけれんのだなあ、大変だなあ、と思ってよくよく見たらナンチャラレーシングはとっくに廃業してて、今流行の電気製品回収業者の拠点になってた、とか。他にもいろいろあったけど書くと長くなるのでやめます。決して忘れちゃったから書けないんじゃないよ、ホントだよ。いや、最近ちょっと物忘れがひどくてさ‥‥。

そんな風に走って1号線までやってきた。国道1号線に入って、今度は岡崎安城方面に向かう。進行方向は晴れた青空なんで気分的には実にいい感じだ。進行方向が曇ってたり雨雲候が見えたるするとテンション下がるもんな。1号線も混雑も無く順調に走れた。交差点で隣に止まった車が、昔の、いわゆるハイソカーで、スタントカーみたいに全体的にべこべこで、その上、どんつくどんつくと大きな音でオーディオ鳴らしてる、絶滅危惧品種のヤンキー車だった。カンドー的なくらいだった。まだいたんだこんな車に乗ってる人。きっと同世代のおっさんだろうなあ。次に見かけたのがバイク黄金時代バブル時代のYAMAHAのTZR250、コウィーーンっとガソリンスタンドに颯爽と入って行って、ライダーがヘルメットを取ると、乗ってたのは白髪頭のじいさんだったんでびっくり仰天。どう考えても60代いや70代のじいさんだぞ。70代のじいさんが、バリバリ2ストマシンのTZR、すげーな、かっこええな。ああいうじーさんになりたい。

いろいろ面白いもんがあって、調子良く走って、そういえばマクドナルドが無い事に気がついた。あ、ヤバい、通過しちまったかもしれん。なんてったってシングルタスクだもんで、他の事に注意が向いてるともう一方の事を見逃すのだよ。通過してたらどうしよう、まあいいか、いやよくないな、などと考えていたら、マクドナルドの看板が見えてきた。あーよかった、通過してなかった。そうだよ、いくら単細胞でも、マクドナルドは見落とさんだろ。フフン、と得意げに駐車場に入った。隅の方にバイクを止めて天気がいいのでヘルメットはバイクに付けてお店に入った。そこそこ混んでた。カウンターに進むと、若いにーちゃんが対応してくれた。どうもまだ入って日が浅いみたいで、動作がぎこちない。いつもの17番ブラックコーヒーホットで、と注文すると、目を白黒させて、「えーっとえーっと、17番、17番ですね、に、二百円になります、こ、よ、よこでおまちくくくください」「ホット後だしでーす」と奥から声が聞こえたら、番号札を出すと、「おおおおおもちししししますのでででででせきにどどどどっどうおうっ」と言う感じだった。ああ、オレも昔はあんなだったなあ、と若かりし頃を思い出したのであった。で、席についてツーリングマップルを見ながら待ってたら、女の子店員がチャキチャキッと持ってきてくれた。「お待たせいたしました、ブラックコーヒーでよろしかったですね、ごゆっくりどうぞ!」と0円スマイルと張りのある声で置いて行った。ベテランはやはり違うな。地図を仕舞って食って飲んだ。そして片付けて店を出た。ちなみに前回の問題点はすべてクリアしてた。コーヒーは出来たでで実にうまかったし、キッチンペーパーはなし、そしてゴミ箱もきれいになってた。うーむ、おそるべしマクドナルドである。

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1号線に戻って先に進む。しばらく走ったら県道26号線の分岐点の交差点まで来たのでそこを曲がった。県道26号線を走って西尾市に向かう。途中、東海道線をくぐり、東海道新幹線をくぐった。その近くに古墳があった。帰りに寄ってみよう。県道44号線にスイッチしてさらに進む。イノアック、アイシンなど自動車関連の大きな会社の工場がある。こういうでかい工場は大変だろうなあ。3交代で動いてんだろうなあと思ったら、今日は休みみたいだ。そうだよな、24時間操業と言っても休みが無い訳じゃないんだからな。しかしでかい工場だ。駐車場も広い。かなり離れたところにまで駐車場があるな。とよく見たら「お客様駐車場」と書いてあった。こんな遠いところにお客様駐車場かよ。さすがアイシン、来客はみんなドレイ並みの下請けかい。歩かせりゃ良いってか。でもTOYOTA本体から来たらどうすんだ。そうか来客ではなく来賓になるんだ。だからきっと違う駐車場があるんだろうな。米津の橋の交差点まで来た。米津川祭りの看板が出てた。何のお祭りだろう。橋を渡って、そこからすぐで目的地の小京都の湯に着いた。

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この前来たときと変わってなかった。自転車置場にバイクを入れてヘルメットをホルダーに付けて温泉の建物の方に行く。駐車場はそこそこ車が詰まってる。中に入って、下駄箱最下段がブーツ用なんでそこにブーツを入れた。鍵を持って受付に行く。温泉博士の該当欄にハンコをもらい、下駄箱のキーと交換で脱衣所のロッカーキーを受け取った。温泉は2階になるのだ。階段を上がったら、そこのガラス窓に米津の川まつりのポスターが掲示してあった。かなり大規模なまつりのようだ。花火もあがるぞ。今年の夏は打ち上げ花火を見てないからなあ、見たいなあ、でもすげー混むんだろうなあ。さすがに見に来るのは無理だ。残念無念と思いつつ、男湯の暖簾をくぐる。実はこの温泉施設、脱衣所から風呂場が見える。この前来たときは天気が悪くてわからなかったが、ここのお風呂はほとんどが露天、ほぼ4分の3が露天風呂なんで、外から明るい光が差し込むのだ。今日は晴れてるのでよくわかった。これはなかなかいいよね。ロッカーに荷物を突っ込み、風呂場へ移動する。混んでるぞ。洗い場で体を洗って、内湯は混んでるので露天風呂の方に行った。露天風呂の方が広いもんね。そこで空いてたのが寝湯だったんでそこへ寝転がった。デラ気持ちいいな。天気がいいもんですごくいいぞ。風が適度にあるし、涼しい。寝湯でウトウトしてしまった。それから普通の湯に入る。壁には分析表もどきがあった。分析表もどきと言うのは、ここの温泉が人工温泉だからである。ようするに、人工的に作られた温泉なのだ。ってそのまんまやん。これはテレビで見た事があるけど、温泉バブルに目をつけたある業者が開発したそうで、源泉が当たるかどうかわからんボーリングより、人工的に温泉の湯を作った方が早い、との発想で作ったのだ。コストもうんと安いらしい。そのうちすべての温泉が枯渇して、天然温泉が消滅し、人工温泉ばかりになる時代が来るのだ。そして天然温泉は保護規制され、勝手に入浴する事が禁じられる。しかし、一部の温泉ハンターらは、その規制の目をかいくぐって、天然温泉に入ろうとするのだった‥‥これは、命がけで天然温泉に入ろうとした一人の男の物語である! ハリウッド映画化決定、全米が泣いた!

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さて、タンノンしたら出た。この前はホント天気が悪かったんで良い印象が無いが、今日は天気が良かったので気持ち良かったな。帰りに古墳に寄ってみた。立派な前方後方墳で、国の指定遺跡だった。こんなところで国の指定遺跡と遭遇するとは! バイクを止めて、登ったら、想像以上にでかかった。一番頂上の部分には何かの碑が建ってた。何の碑かはわからん。そこからちょうど、東海道新幹線の高架が見下ろせる。待ってたら新幹線が来るぞ。世界最高のダイヤグラムで運勢される新幹線は、誤差36秒だ。だから待っとればすぐ走ってくるはずだ。その時、新幹線が走ってきた。オレの言った通りだぜ。シャッターチャンスだ! 速攻でカメラを構えた。置きピンだ。シャッター押した。手に汗握る瞬間だ。もらった! わずか数秒の出来事だった。さすが時速300キロ、シャッターが落ちる前に通過されちまったぜ。写ってるのは高架だけであった。

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うーむ、恐るべし鉄道写真。アマ蔵先生、どうすれば上手に鉄道写真を撮れるんでしょうか。

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後はまっすぐ帰ってきた。どす黒い雲が唸ってるので、また帰宅後に雨かと思ったら、さんさんと晴れてきやがったので悔しかった。

本日の出費
マクドナルド 200円
グリーンダカラ 126円

本日のFTR223の走行距離 130キロくらい
累計のFTR223の走行距離 15795キロくらい。


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