白川金山下呂過ぎて飛騨小坂

１１月２４日（土）

サイトの赤い方のメニューを見るとわかると思うけど、Twitterのアカウントもってるんだよ、一応。ネットも進化してくると、いろいろなサービスが提供されててさ、Youtube、Twitter、Tumblr、Flickr他多数、新しいもの好きなんで、何でもかんでもこういうのが出てくるとアカウントとっちゃうんだけど、実際に活用できてるのかと聞かれるとどうなんだかよくわからん。で、Twitterもなんだかよくわからんけどアカウント取ってやったんだけど、しばらくやって気がついたのは、これはモバイル向きだよなってこと。あちこちで先で情報発信するには最適なツールだなあと。で、スマホ導入予定だったんで、当然iPhoneを導入する予定だったんだけど、そのiPhoneからアクセスして、今、Blogでやってる旅先日記を、Twitterに切り替えていこうと思ったんだよ。ところが、肝心のiPhoneなんだけど、導入するのに待ったがかかっちゃってさ、実際に触ってみると、画面が小さいもんで見にくいんだよな。それに、当然だけどキーボードがないもんで、フィリック入力になるんだけど、これがやりにくくてさ。今のガラケーでもテンキーで入力するのがやりにくくてしょうがないもんで、旅先日記も文章が短いんだよ。そんなわけで、使いこなせるんかなあとちょっと疑問になってきて、その上、当然パケット料金がかかってくると、今よりも通信費ががばっと上がるわけで、そこまで投資してまでやる事なのかと、これも疑問になってきて、それでひとまず導入見送りとなった。だもんで、旅先日記は今まで通りのBlogでやってる。で、Twitterは在宅で、Blogを書いた後に、ちょっと書き込む程度、しょうもないことをちょろちょろつぶやいてるんで、これってやってる意味あるのかと、これまた疑問になってきたんだよ。そしたら先日、Twitterに私には非常に少ない知り合いである美女、この方がまたマジで美女、うかつに近寄れば感電死するくらいの美女、その美女から「がんばって」と励ましのツイートを頂きまして、いやー生きててよかったTwitterやっててよかった。もう夢も希望もない人生ですが、これの一言で強く逞しく生きていけそうです。これもすべてTwitterをやってたからだ。Twitterサイコー。ということで、生きる勇気もわいてきたからツーリングに行こう。

さて週末、天気予報では土曜日より日曜日の方が天気がいいみたいだったので、日曜日にツーリングに行くつもりだったんだが、当日の朝５時の気象庁のサイトを確認したら、どっちもそれなりにいい天気みたいだったので、それなら本日土曜日に行こうかと思った。日曜日はバローで日替わりお値打ちでバナナが安いんだよ。タマゴも安いんだよ。買いに行きたいもんな。だってバナナおいしいじゃん。よし決定。そうと決まったらチーズトースト食って出発準備だ。意気揚々と雨戸を開けたら空はどんよりだった。げ。一気に行く気がスローダウンであった。なんだよ天気悪いじゃん。やっぱり明日にしようか、どうしようかとウジウジ悩んでいたら、抹茶小豆ロールパン食っちまった。そしたら天気が回復してきて青空が見えてきたので、やっぱり行くことにした。でも時間は８時過ぎになってたぜ。休みの日の時間は過ぎるのがは早いなー。

急いで準備して、実家ガレージからCBR600RRジョンカーター号を引っ張りだす。ここ２週間、FTRが出撃してるので、今回はCBR600RRである。ちなみにCB1300SFはオイル交換待ちなのである。早くオイル交換しないかんな。

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CBR600RRは一発エンジン始動、暖気をすませたら出発だ。まずはガソリン補給、いつものコスモ石油に行くと、給油機の前に止める。画面はメール会員選択画面であった。早速ケータイを出してパスワード確認、入力する。おっしゃ、これでお値打ち価格だぜ。ハイオク満タン、約１０リットル入った。前回の走行距離が２４０キロなんで、リッター２４キロ走った事になるな。メール割引は２０円分だった。２０円あったらチロルチョコ買えるぜ。何かとっても得した気分。フンフンと上機嫌でタンクのキャップを閉めて手袋してたら、でかいクルマが入ってきて、反対側に止まった。おお、あれは、HONDAがバブル期に発売した高級車レジェンドではないか。しかも、クーペである。あんまり走ってるところを見た事ないクルマ。いかにもバブル時代なクルマだよな。無駄にでかくていかつくてさ。でも、当時はそれがかっちょよかったんだよ。今じゃ、レジェンドなんてカタログ落ちだろ。時代はコンパクトカースモールカー、でかいクルマはお呼びじゃないのさ。そういう意味では、むかーし早見優がダイハツのCMで言ってた小さいクルマの時代が来るって言うのはホントだったな。あ、でもクラウンやレクサスは売れとるよな。うーむ、これが二極化か。ビンボー人はコンパクトカーしか買えず、金持ちはレクサスクラウン、そうだ、これが新自由主義の成れの果てですよ、池田センセ。

ガソリン満タンで１９号線に出る。さて、今回の行き先であるが、当初は温泉博士ですくなの湯に行く予定だったのだが、この時間ではもはや無理、しかし、雪が降ってくる前に山の方を走っておきたいので、コースは４１号線で、目的地の温泉は、途中、白川道の駅の温泉、飛騨金山のゆったり館、下呂温泉白鷺の湯、飛騨小坂のひめしゃがの湯、このあたりを狙って走っていこう。後は時間と天候と気分に任せてテキトーである。とりあえず、Twitterで、ひめしゃがまではダイジョーブとの情報ももらってるし、何とかなるだろ。

内津峠の温度表示は８度、時間が８時過ぎなんでこれくらいですんだが、７時だったら４度５度の世界だよな。遅めに出てきていい事もあるもんだ。思ったほど寒くないし、装備はほぼ冬装備、ユニクロプレミアムコットンTシャツ＋ヒートテックTシャツ＋グンゼホットマジックシャツ＋ユニクロタートルネックシャツ＋ウインドストッパ、そしてクシタニ定番の革ジャン、コンプリートジャケットである。下はカントリージーンズだけ。まだももひきを履くのは早いよな。これで十分大丈夫だ。

池田から小泉を抜けて可児に入る。最近、マクドナルドに寄ってないんだけどさ、今回も寄れそうにないな。このルートにマクドナルドが１軒しかないのだよ。可児の１軒のみ。それが出発してすぐなんで、寄るには早過ぎていつも通過である。しかし、今回は寄ってみようか、と思いつつ、お店を見たら、ダンプカーかと思えるほどのでかいピックアップトラックが止まってた。外車かと思ったらフロントのエンブレムがTOYOTAのマークだ。おお、するとこのクルマは、あのTUNDRAか。でっかー。しかもオリジナルペイントとおもわれる抽象画みたいな美しい模様が描いてあるボデー、こういう押しの強いクルマに乗ってるのに限って、ひょろっとした弱そうな人に違いないと思ったら、お店からハンバーガーを食いながら出て来た熊みたいなでかいごつい人が乗り込んだ。デラ怖そうな人だった。

そこから順調に進んで、いつもの喫茶モンパリの交差点で４１号線に入る。世間は３連休なんで、多少は覚悟してたけど、ハイそうです、例によって交通量が多くてペースが実に遅い。よくよく見たら、先頭は信じられんくらい遅いハイブリットカー。制限速度以下で走ってるよ。そのクルマがいなくなったら、今度はでかいワンボックスカー、これまた信じられんくらい遅い。そのクルマがいなくなったら、今度は工事現場のクルマがノロノロ運転で、まさしくSSなのであった。SSってのはスーパースローのことだよ。スーパースカ（以下同文ですので略させていただきます）

そんなこんなで道の駅白川まで来た。ここの温泉は、未だに入った事がないので入りたいんだが、いかんせん、距離が中途半端なんだよな。ちょっと近過ぎだよな。走りたらんよ。開店１０時にはまだ早いし、天気もいいし、風も穏やかで走りやすいので、ここはスルーに決定。

そこからはそこそこのペースで走っていく。道路脇の木々は紅葉になってきてとてもきれいだ。きれいだが道路脇なんでバイクを止めて写真を撮る事も出来ず、走りながら見て楽しむだけとした。そして、飛騨金山までやってきた。ここの温泉、湯ったり館は昔はよく行ったもんだが、最近は全然行ってない。昔は入浴料３００円だったんだが、今じゃ４８０円だ。まあそれでも安いけど。向かい側には道の駅かれんの温泉もあって、それは温泉博士によく掲載される。そんなわけで、あまり入りたい気にはならん。それに、ここは１０時３０分からで、まだやってないよ。ということでここもスルー。

まあいいじゃん、天気もいいし、走るの気持ちいいし、と調子に乗ってどんどん走っていく。調子に乗ってどんどん走って、この分だったら、下呂も通過してひめしゃがに行けるじゃねーの。行きつけの喫茶店のモーニング食ってさ。いい考えじゃん、それ行こうぜ。こうして下呂温泉スルー。だってさ、下呂温泉ってバイク止めるところないもんね。

下呂を通過したところで、不穏な気配が。反対車線の駐車帯に赤い旗をもったポリス発見！　どうやたネズミらしい。ここをもう少し行くと、オービスがあるんだが、みんなその近くでスピードダウンして、通過したら一気に加速するんで、そこを狙っているようだ。やるな、岐阜県警。と思ったら対向車からパッシング。何ぃ、こっちもやってるのか！　果たして、もうちょっと行ったところで物陰に待機するポリス発見。ヤバいヤバい、でもさー、こっちの道は交通量が多くてペース遅いから捕まるヤツいないと思うけど。

と、ここまでは順調であった。ここらから事態は急変する。まず急速に気温が低下する。そして強い木枯らしが吹き荒れ始めるのであった。寒い。めっちゃくちゃに寒いぞ。これまでのわりと暖かいじゃん、なんて雰囲気は一気に消滅、極寒の世界に突入したのであった。出発する時にそれ相応の覚悟をしてでて来て、そのまま寒かったらいいけど、行ったん暖かいじゃんと思ってしまったからもうダメである。しまった、こんなことなら下呂温泉に行っとけば良かった。湯ったり館でも良かった。寒い寒いよ凍えるよ。ああ、もうなんでこんな雪中行軍みたいな真似しなならんんねん。もうダメだ引き変えそうかな。戻ろうかな。どうせもう時間がないから行きつけの喫茶店のモーニングにも間に合わんし。ああ、なんかもう全然楽しくないよもう嫌だよ。完全にネガデブゾーンに入ってしまった。どんどん落込んで行くのであった。あ、ちょっと待てよ、これって‥‥「見切ったぞ！」オレは立ち上がって指差した「そこにいるのはわかっている！　出てこい！　チキンハート！」黒い影がのっそりと覆い被さるように立ち上がった！「ぐわっはっはっは、よくわかったな、その通り、このオレ様がチキンハート様よ！　ぐわっはっはっは」「チキンハートって名前のくせに何てでかい態度なんだ」「ほっとけ！」チキンハートは哄笑した「それより、おヌシ、そろそろ虚勢を張るのはやめたらどうだ」「なんだと」「わかっておるのだぞ。おヌシは逃げたいのだろう。家に帰ってヌクヌクしたいのであろう。所詮おヌシは何をやってもダメなんだ。買い物に行けば腕時計を落とす。ツーリングに行けば雨に降られる。白バイに捕まる。転職すれば３Kで薄給の仕事。アトピーはちっとも改善しない」「ぬぐぐ」「だから何もしない方がいいのだ。そうだろ。だからもう帰ればいいのさ」「違うそれは違うぞ、男はな、負けるとわかっていても行かねばならん時があるのだ！」（編集部注；ここらへん『銀河鉄道９９９』のパクリです。松本零士先生ごめんなさい）「行ってどうするのだ。傷つくだけではないか。そんな人生を送って何になるというのだ」「傷つくだけだと。いいか、とどのつまり人の心は傷つくように出来ているんだ！」（編集部注；ここらへん『オルフェウスの窓』のパクリです。池田理代子先生ごめんなさい）「強くなったな、息子よ」「とうさん」「さあ行け、息子よ」「いやだ、オレはとうさんを救いたいんだ」「もう救ってくれたのだよ」（編集部注；ここらへん『スターウォーズ/ジェダイの帰還』の以下略）

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こうしてチキンハートを撃破したオレは、目的地のひめしゃがの湯に到着したのだった。駐車場にバイクを止めて、急いで建物に入って、発券機が壊れてるようなのでフロントに直接６００円払って男湯へ突撃、ロッカーに荷物を突っ込んだら風呂場へ速攻、洗い場で暖かいシャワーを浴びて体を洗ったら、湯に浸かるのであった。おおオオオウうううおうおウッーーー快楽の世界。白目向いてたと思う。カチカチに凍った体が解凍されていくようで、この気持ちよさはタマランな。やっぱり冬にバイクで走って温泉に入るのはサイコーですよ。気持ちええですよ。内湯でタンノンしたら、今度は露天風呂に行ってゆっくり浸かった。天気がいいのですごく気持ちがいいぞ。雲ひとつない青空、それを見上げて入る温泉、ここまで走ってきたかいがあったぜ。

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ぽかぽかになったので出た。脱衣所でクールダウンして、パンツを履こうとしたら、いやにでかいのであれ、ロッカー間違えたか、誰のパンツだこれ！？　と思って焦ったら、よく見たらシャツだった。今日はパンツもシャツも赤を着て来たので間違えちゃった。気を取り直して着た。そして脱衣所を出て、ちょっと休憩して、どんどん増えて来たサイン色紙など見て、それから建物を出た。