羽島は予報ほど暖かくならず

１月２５日（土）

毎週毎週このサイトをチェックして欠かさず購読していただいているような奇特な方なら既にご存知だと思うのであるが、先週、掟破りのクシタニセール開催中のツーリング決行の英断をしてしまい顔面蒼白だったんであるが、結果を見たら、万事問題なく終了し、寒かったのが難儀だったけど、この時期に岐阜の山の中に行って寒くなかったらその方が別の意味で困ったチャンだわな。これにより、クシタニセールに行って無駄遣いをする危険性を回避するためにツーリングに行ってジョーに遭遇して余計に被害額を上乗せしたトラウマに基づいた、クシタニセール＝ツーリング禁止の発想は、いわゆる疑心暗鬼な心理状態が生み出した実に非科学的因果関係に過ぎなかった事が判明したのである。こういうのを心理学で同一視反応というんだけど、とにかく、ツーリングが問題なかったんだから、クシタニセールにも行っていいはずであり、次の日に行ったんだよ。ここ最近のクシタニセールは、バブル期のDCブランドバーゲンみたいな勢いで、開店前から長者の列、開店直後は大混乱阿鼻叫喚で、店長テンパっちゃって瞳孔開ききっちゃって、ヤバいこの人泡吹いて失神するかも知れんみたいなところがあったんだけど、２日目の午後ともなると、穏やかな晴天が続く日本海の海岸道路みたいな、バーゲンとは思えないユルい時間が流れていました。まあ、そんなユルい時間が流れるような会場なんで、モノの方はどうかだいたい想像できると思うんだけど、掘り出し物お値打ちものはあらかた蹂躙された後で、残ってるのはあり得ないサイズとか、思い切りのない価格設定のバーゲン品とか、季節外れのメッシュジャケットの品揃えが意味なく充実してるとか、まさしく残り物には服があるなのであった。これいいなーってのはいっぱいあったんだよ。でもさー、ブーツのサイズは２８インチ、ゴアテックスのウインターグローブもMサイズ、ディアスキングローブは２Lサイズ、革パンも２Lサイズなど、大きすぎるか小さすぎるか、そのあたりを目をつぶって買っちゃおうと思うには価格設定が厳しいのでありました。こうして、断念してセール会場を後にしたのであった。で、隣のHONDAの店を冷やかして、向いのブックオフで古本あさってたら島田荘司の写楽が１００円だったんで買った。やった、ラッキー、コレ欲しかったんだよね。帯がないけど。で、ウチに帰ってその日の夜に、ケータイのメール着信にようやく気がつきまして、最近、乾燥肌が痒くて痒くて皮膚科にかかって、ヒートテックを肌に直接着たらヤバいと知った方で、なんと、クシタニでニアミスしてたんだと。しまったもうちょっとゆっくりしてりゃよかったな。残念である。積もる話もあったのに。うむ、このやりきれない気持ちどうしてくれよう。そうだ、こうなったら最後の手段だ。ツーリングに行くんだ。ツーリングに行ってやるぜ。よしそうしよう、ツーリングに行くぞ。

ということで、ツーリングに行く事になった。で、週末になって、土日は暖かくなる、３月頃の陽気になる、などと、聞くだけでうほほーいな事を気象情報が言うので、期待に胸を膨らませて週末を迎えたのであった。例によって朝５時更新の気象庁のサイトを確認、そしたら天気はイマイチなんだよな。曇りのち雨だと。早めにいって早めに帰ってくればダイジョーブだろう。目的地は温泉博士で岐阜羽島かんぽの宿と決めてた。どうやって決めたかというと、いつもの消去法です。二本木の湯は雪が心配、湯の山希望荘は年末に湯の山に行ってるから却下、道の駅かれんも先週が道の駅白川だったんで、同じ方向だから却下、残ったのが岐阜羽島。なんかあんまり芸がないですが、経済的に厳しい時代、少しでもツーリング費用を低減させるべく、温泉博士を最大限有効活用する方向性で進むのであった。

気象庁のサイトを確認して、出撃決定を判断したんで、まっちゃんを起こしてチーズトーストを食ってバナナヨーグルト食って、着替えて出発である。出撃機はFTR233である。天候が不安なのと、一応方向が岐阜なんで、残雪警戒なのである。FTRなら雪が残ってても悪路走破性能が優れているから何ともないのである。やはりFTRは最強なのである。決して汚れても気にならないとか転けてもまあいいかで済むからとかじゃないよ。納戸から引っ張りだして、エンジン一発始動。先週出撃してるからまったく問題なく始動した。さすがHONDAだぜ。では出撃であった。

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まずはガソリンである。いつもの１９号線沿いのコスモ石油に行った。メール会員割引にして、これでガンガンお値打ちに給油できるぜ、と思いながら給油したら、入ったのは３リットルだった。１２０キロ走って３リットルか。まあこんなもんだわな。給油を完了してカードとレシートを回収してたら、暖かいとの予報で油断してて、思ったより寒いもんで一気にトイレがしたくなった。幸い、ここはガソリンスタンド、トイレもあるので速攻で行った。事務所というか店舗というか、中に入ってトイレした。その事務所、セルフガソリンスタンドって、誰もいないのかと思ったら、一応、店員がいるんだね。なんか、パチンコの景品交換所みたいな狭い窓口だけ開いてる部屋にいたんだけど、ヒマそうでいいな。でも長時間勤務だろうな。朝５時から夜１１時とかさ。どうなんだろ。

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コスモ石油を出たら、１９号線を名古屋方面に向かう。幹線道路の流れに乗って走っていくと、ますます寒さが身にしみるのであった。空はそこそこ晴れてるが、雲が多めではあるが、日は差すのであるが、でも走ると寒い。道路脇の温度表示は３度４度ぐらいで、決してめちゃんこ寒い温度ではないんだが、やはり体感気温はかなり低めなのである。３月並みの気温というから、それほど覚悟して出てこんかったもんで、これは誤算であった。こんなんだったら、相変わらず厳しい寒さですと言ってもらったほうがどんなにラクか。それとも、昼くらいには暖かくなるのかな。

１９号をずんずん走っていくと、廃業した柴田モータースの放置されてた建物にまわりに足場が組まれていた。いよいよ解体なのか、それともリフォームしてどこか他のバイク屋が入るのか、ちょっと気になる。そこからしばらく走って、勝川辺りで環状線に乗り換える。前を走るマツダデミオは小型のナビがついてるんだが、交差点で止まった時その画面がちょこっと見えたんだけど、どう考えてもテレビの画面だった。最近のナビはテレビが走行中も映るのか。あんなもん見ながら運転するのか。ケータイやりながら運転するのと同じで、大変危険だと思いますがどうなんでしょうか。ナビのテレビは停車中しか映らんと聞いたが、最近のはそうでもないのか、それともこのデミオのナビが改造してあるのか。一体どうなっておるのか、未だにナビ付きのクルマに乗った事がない私にはわかりません。

それにしても、これだけ寒いとバイクにはぜんぜなわないだろうなあと思いきや、やっぱり暖かい予報に期待して出てきたライダーがちらほらいた。HONDAのCB400S、YAMAHAのR1、ハーレー、KawasakiのZRXなど、やはり寒さにか負けないライダーは健在なのであった。FTRともすれ違ったぞ。珍しいよな。そういや一時期よく見かけた、FTRとかTWなんか、ちょっとカフェレーサーっぽく改造してた連中、最近さっぱり見なくなったけどどうしたんだろう。寒いからいないだけか。

環状線を廻間の交差点で右折し、県道６７号線で稲沢方面に向かう。最近気がついたんだけど、この路線って意外にこじゃれたカフェがあったりするんだよな。モーニングも盛大になってそうだ。なんせ、モーニング発祥の地、一宮のお膝元だからな。どのカフェも駐車場が満車ってことは、やっぱり盛大なモーニングが人気のお店なんだと思う。情報収拾してまっちゃんと来よう。お店の名前を覚えようと思ったが、なんかよくわからん横文字ばっかりなんで、全然覚わらんかった。

走行してるうちに国道１５５号線まできた。交差点にすき家があったんだけど、今日は目的地がすき家ではないのだ。久しぶりの吉野家である。なぜ吉野家かというと、今日は出発前にまっちゃんから吉野家の割引券をもらったからである。驚くなかれその割引金額なんと５０円である。タダでさえやすいのに、この上５０円も引いて、ダイジョーブか心配である。ということで、すき家はスルーして吉野家を探す。しかし、吉野家ってどこにあったっけ？　すき家はいっぱいあるから思い当たるところはいっぱいあるけど、吉野家ってこの辺りにあったっけ？　どうだっけ？　なんかなさそうなんですけど。

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１５５号線を越えて、県道１３０号線を走っていく。寒さは相変わらず、ちっとも３月の陽気にならないのである。交差点で止まるたびに空冷エンジンで暖をとり、ふたたび走り出しては空冷エンジンで暖をとるのであった。しばらくしたら、馬飼大橋が見えてきた。ここの橋は河口堰と共用になっている。長良河口堰のプロトタイプというべきか、何に為にあるのかよくわからない堰だな。ここまで来ちゃったら、もう着いちゃうよ。時間がちょっと早いので、河口堰の写真を撮って時間をつぶす。

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しばらく撮影したが寒いもんでちょっと早いけど岐阜羽島かんぽの宿に入った。FTRを駐輪場に止めて、フロントはお客のチェックアウトをやってたので少々待たされた。その後、温泉博士で入浴手続きをすると、開店時間は１０時からだが、まだ時間があるのでホールでまつことになるなと思ったが、フロントの女の人は温泉博士にハンコをくれたら温泉の場所を案内してくれて、どうぞごゆっくりとまで言われちゃった。もう営業してるみたいだな。お言葉に甘えてゆっくりしよう。フロントを離れて、下駄箱でブーツをスリッパに履き替えて、温泉の方に歩いて行く。いつものまか不思議な通路を歩いて男湯の暖簾をくぐった。

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中は相変わらずロッカーが小さいので、今回も２カ所使わせていただきます。荷物を突っ込んで手ぬぐいもってお風呂場へ移動する。体にシャワーを浴びせると、生き返るぜ。解凍する感じだな。温度に慣れたら体を洗って湯船につかる。きもちええー。うーあったかいよー。サイコーなのであった。タンノンしたら出た。出たら扇風機でクールダウン、装備装着して脱衣所を出た。下駄箱まで戻ってブーツに履き替え、建物を出るとバイクに戻った。

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岐阜羽島かんぽの宿を出発して、来た道を戻って走る。あっという間に１５５号線まで戻ってきてしまった。この交差点のすき家にするか、それとも別のルートを走って吉野家を選ぶか、いろいろ考えて、やっぱり初志貫徹の吉野家を選択した。しかし、吉野家がどこにあるのか、事前に調べときゃよかったと後悔しても後の祭りである。１５５号線を一宮方向に走っていくと、すき家は何軒も見るのだが、吉野家は１軒もなかった。いい加減諦めかけたころ、国道２２号線との交差点で吉野家発見。割引券を使って食ったら、あとは寄り道しないで帰ってきた。だって寒かったんだもんね。もっと暖かくなるはずだったのになあ。

本日の出費

吉野家牛すき鍋膳　５３０円

本日のFTR223の走行距離　７７キロくらいかな
累計のFTR223の走行距離　１７７３０きろくらいかな

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