初夏の陽気に臥龍桜と高山温泉
4月27日(日)
諸般の事情がありまして、2日連続でツーリングに行けるのであった。だから行くのであった。なぜツーリングに行くのか、ツーリングに行けるからさ。くーかっちょええー、デラかっちょええ名言も決まった事だし、張り切って行ってみようか。あ、ちなみに、名言ってのはさ、古今東西いろいろあるけど、聞いた時だけその気になって、結局、花にも実にもならないのが名言だそうです。よく考えたらそうだよな。なぜ山に登るのか、そこに山があるからさ、も名言中の名言だけど、よく考えたら、だからどうなんだよって内容だもんな。だから、ライダー諸君、このサイトでいくらカッコいいセリフを書いてあったからとしても、惑わされるんじゃないぞ。ライダーは走ってナンボじゃ。走るのだ。寸刻を惜しんで走るのだ。夜は眠りを断ち、昼間は暇を止めて走るのだ。走らず虚しく過ごして悔やんでからでは遅いのだ。いや、実は、当初は、エクササイズでCBR600RRが臥龍桜&高山温泉に行くつもりだったんだけど、カエルもミミズもゴメン状態のハイオク高騰にビビりまくってさ、なんせCBR600RRの心理的有効航続距離は270キロ、ゆえに、高山往復は空中給油が必須となり、高山途上での空中給油となれば、ガソリンが比較的安いと言われる地元でビックリ価格なのに、高山に行って給油なんて、ハイオク価格を想像するだけでのたうち回ってしまう事になりかねんので、急遽計画変更、エクササイズは近距離の海津温泉、そして、臥龍桜&高山温泉は、旗艦NewCB1300SFが出撃する事になったのだ。なんせ、今年は桜が早かった。あっという間に満開になって、あっという間に散ってしまった。まったく、散り際の美しさといったらないんだが、ろくに桜を満喫しないまま葉桜になっちゃってさ、桜餅食いてえーとか言ってる場合じゃないんだよ。そんなおりに、テレビで臥龍桜満開全開バリバリでっせ、と飛騨一宮観光局が地元活性化の為に宣伝活動をしまくってたもんで、こりゃあ行かないかんでしょう、初めて会ったその日から、荘川桜より淡墨桜より、個人的にはこの臥龍桜が岐阜最強、中部最強の桜であると確信しているんで、今年の桜気分不足にはピッタリである。そして温泉博士は高山グリーンホテルが無料入浴対象なのであった。これはセットで行けということである。まさしく、カモネギである。鴨が葱を背負ってやってくるのである。チャンスは逃してはならないのである。
ということで、当日、朝5時の気象庁サイト確認後、まっちゃん特製のフライドポテトエッグマフィンサンドを食ったら、準備して、速攻で実家ガレージに行くと、旗艦NewCB1300SFを引っ張りだすのであった。エンジン一発始動、ヒュルルーーンとHONDAらしい、高性能高精密機械のエンジン音が響くのであった。ところで、発表が遅くなったが、ここで、ようやく、この新しい旗艦のコードネームをお知らせしよう。コードネームは、ライアン・ストーン、である。この名称は、実は本年1月1日にすでに決定していたのであった。そう、本年1月1日に鑑賞した名画、おそらくこの先100年、語り継がれるであろう名画『ゼロ・グラビティ』の主人公の名前である。まさしく、新しい旗艦にふさわしい名称だと思わないかね、諸君。
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さて、名称も発表したので、出発してガソリンである。例によって、増税対策のスターレックスカードが活躍するのである。国道19号線沿いの昭和シェル石油に行くのだ。ちょっと営業時間が心配だったんだけどさ、仮カードで給油してた昭和シェル石油は朝7時からだったもんで、19号線沿いの店も7時からだったらどうしよう。今の時間が、7時ちょっと前なんで7時まで待っとらなかんがや。しかし、そのような心配は杞憂であった。やはり、この近所のコスモも出光も24時間営業セルフなので、それに合わせて、いわゆる競合対策であろう、ちゃんと営業してた。でも店員の姿はなかったけどさ。給油機の前にバイクを止めて、スターレックスカードで給油した。レギュラーは159円であった。ハイオクほどにはないにしろ、それでも高いよな。やっぱり、なんとかしてもらわんと困るな。3万円の寿司を食ってる場合じゃないぞ。半分残すしさ。もったいないって日本語知らんのか。いまや国際語なんだぞ。そうか、3万円の寿司がバローのパック寿司程度の感覚しか無い連中が、政治を司ってるから問題なんだよ。お前らみんな、いっぱいのかけそばの話をもう一回読めクソ。かけそばが好きな男が、いっぱいかけそばを食ったら腹痛を起こして、やっぱり食い過ぎはいけないという話だよ。実にいい教訓の話じゃないか。
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満タンにしたので出発する。19号線を多治見方面に走っていく。今回は前回の失敗を生かして、わりと軽装にしたきたので、今はちょっと寒いけど、昼にはちょうど良くなると思う。そんな感じで内津峠を越えて多治見に入り、いつもの今泉経由の旧248号線を走っていく。可児川辺を経由して国道41号線に合流した。また41号線かよって声が聞こえそうだな。だって好きなんだもん。天気もいいし気候もいいし、気持よく走っていくのであった。しかし、しばらく走ると先頭が詰まってきた。何かと思ったら。大型トラックがスローなブギにしてくれなのであった。よっぽど重たいものを運んでるみたいで、ぜーぜーいいながら走ってる。背面後面に湘南晴子とでかでかと書いてあるんだけど、会社の名前なのかな。変わった運送会社の名前だな。ひょっとして社長の奥さんの名前なのかな、それとも、女社長の名前なのかも知れん。などと考えながら走ってたら、後ろからけたたましいエンジン音がしてズッパーーンと白いアウディTTが反対車線に飛び出して抜かして行った。どう考えても時速250キロは出ていた。ああやって抜かして行っても、結局、先の方で同じような遅いクルマがいるから同じなんだよ。悟りを開いた感覚は新型のよゆーなのであった。だからスローな大型トラックの後ろをスローに走っていくのだった。そしたら、甲高い高回転エンジン音とともに、バックミラーに現れたのは2台のバイクであった。先頭はライムグリーンのKawasaki GPZ900R、そしてその後ろにはブラックのSUZUKI GSX-R750であった。どう考えてもバリ伝あいララキリン世代なのであった。巧みに蛇行しつつ、トラックを抜かすタイミングをうかがっているのだ。しかし、その先の交差点で、大型トラックは右に曲がって行った。あっちに曲がって行ったって事は、あのトラックの運ちゃんの昼飯は白草の鶏ちゃん狙いなのだろうか。しかし、そんな悠長な事を考えている場合ではなかった。スローなトラックが消えた今、後ろのバリ伝2台の狙いは、このHONDAである。フッ、そんな一世代前の何年式かわからないようなバイクに、HONDAの最新鋭バイクが負けるとでも思っているのか! この先の上りコーナーでブッチギってやるぜ。アクセルをひねると、HONDA DNAが覚醒するようにインラインフォアエンジンが雄叫びを上げるのだ。一気にピー(自主規制)キロまで加速して突き放しにかかった。しかし、やはり相手もバリ伝であった。この神業のような急加速に、ピッタリついてくるのだ。くっ、やるな。ようし、それならこの後に現れる連続コーナーで決めてやるぜ。必ず、バックミラーから見えなくしてやるぜ。更にギアを落としてレッゾゾーンまで引っぱり、フルバンク加速でコーナーをトレースして行くと、後ろのバリ伝もバリバリ全開で走ってきた。しかし、ついに新型のポテンシャルが勝ったのであった。ヤツらはバックミラーから消えた。ふっふっふ、オレ様の勝だぜ。コンビニに入ってったんだけどね。それでも約束通り、バックミラーから見えな(以下略)
実はこの後、反対車線から抜かしてったアウディにも追いついたんだけど、そこでもデッドヒートを繰り広げたんだよ。で、そいつも見えなくしてやったぜ。ええ、そうです、なんか喫茶店に入って行きました。でも見えな(以下略)
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このように、かつてないくらいエキサイティングな走りをしながら下呂を過ぎて飛騨小坂までやってきた。ここで、本日の休憩ポイントにピットインする。本日の休憩ポイントは、行きつけの喫茶店、サンマルティンである。新型になってからは初めてだね。駐車場にバイクを止めて、店に入ったら、いつもの席に座った。そして、ママにいつものと注文した。ウソです、すいません、メニューのモーニングセットをさしてこれ下さいと言いました。そしたら驚くほど早くできた。トイレ行って帰ってきたらもうできた。スゲーな、セットで作り置きしてあるのかな。まあいいや、コーヒーを飲んでトーストを食った。食ってたら、恒例のミニおにぎりが来たのでそれも食った。食ったら腹も落ち着いたので出発した。
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この先に大きなトンネルを掘ってたけど、そういえば完成してたよ。もうずいぶん前に完成してたよ。毎回ツーレポに書くつもりで書いてなかったから書いたよ。そのトンネルをくぐっていよいよ高山市に入った。下呂付近までは桜は完全に終わってたけど、この辺りまで来たら、まだ残っていた。多少、葉桜になりつつあるかな、という感じ。でも遅咲きの桜はまだこれから咲くのかなあ。高山市内は桜が見頃と行テレビで放送してたので、それも、ちょっと観たいと思う。しかし、まずは今回の目的地、臥龍桜だ。ライダー殺しライダー泣かせのスーパーグルーミング道路の宮峠を下って、最初の交差点が臥龍桜公園への道だ。やはりテレビで放送したので人気のようだ。前のクルマも、その前のクルマも、臥龍桜の方に曲がって行く。反対車線のクルマもガンガンやってくる。公園は高山線の飛騨一ノ宮駅のそばにあるんで、その付近まで行くと、地元のじーさんらが駐車場整理係にかり出されているようで、慣れない手つきで棒を振ってた。で、前のクルマは三重ナンバーだったけど、どこに駐車すればいいのかわからず、止まって聞いてたんだけど、なんか要領えない会話だったな。こっちはもう何度も来てるので止める場所を知ってるから、ちゃっちゃと行ってそこに止めた。
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で、臥龍桜の方に歩いて行く。スゴい観光客の数だった。初めてここに来た時は、閑古鳥が鳴いてたのに、いまや満員御礼、渋谷のスクランブル交差点状態、出店もじゃんじゃん並んでて、いろいろ臥龍桜にちなんだというか無理矢理こじつけてグッズを高い料金で販売してたよ観光商法だよ。まあ、しかしこれで地方が活性化されるならそれでも良いと思うよ、と、なにげに上から目線なのであった。そんな上から目線で見に来た臥龍桜であるが、今年も見事であった。満開全開満開だね。一番美しいのは6部咲き7部咲きと言われるが、ほぼ満開全開の美しさも捨てがたいのう。みんなこぞってコンデジやらスマホやらで写真撮影に忙しい。きっとTwitterに臥龍桜なうとか書き込んでるのかなあ。あ、なうってのはもう死語か。中にはNikonD800とかCanonEOS-1Dとかで撮影してる猛者もいたけど、まあどーでもいいけど、せっかくそんないいカメラなら三脚使えよ。
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写真をいっぱい撮ったので、満員御礼だしそろそろ撤退しよう。バイクに戻って公園を後にした。41号線に戻るのにも大渋滞だった。飛騨一ノ宮の観光局はウホウホだろうな。41号線に戻ったら、一路、次の目的地高山グリーンホテルに向かった。事前に場所を確認したので万全だ。いつもの陣屋前に行く道に入って、日赤病院の交差点でいつもと逆の方に曲がればいいのだが、まだ時間が早いので、いったん、陣屋に行って時間をつぶす事にした。そしたら、スッゲー混んでやがんの。陣屋前大渋滞、全然動かない。ようやく動き始めたと思ったら、信号ですぐ止まっちゃう。古い街並の方で詰まってるみたいだ。やはり桜が見頃とテレビでじゃんじゃんやってるからだな。諦めて離脱し、さっさと高山グリーンホテルに向かった。
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高山グリーンホテルは駅を越えてすぐだ。巨大な立派なホテルなんですぐわかるよ。普段なら絶対に入る事ないんだけど、今日は温泉博士があるから自信を持って入るのであった。そしたら案内係の人が、物産館の左に駐輪場がありますから、と言うのでそっちに行ってみた。そしたら駐輪場の立て札があったのでそこに止めた。でも、そこってのはゴミの集積場の隣で駐車場のコーンポールもいっぱい積み上げてあって、台車が何台も置いてあって、なんかこんなとこに止めて大丈夫か心配だな。
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バイクを置いて、物産館とやらを見る事にした。まだ時間があるもんね。立派な入口に立派な桜、ちょっと葉桜だけど、これがホテルの敷地内にあるとは素晴らしいぞ。物産館に入ると要するにホテル直属のお土産屋さんであった。しかしその物量は凄まじいもので、ちょっとした商店街並みなのであった。まあ、売ってるものはどこにでもある土産物だけどさ。いろいろあったんで時間つぶしにはなった。で、そろそろいいかなと思ってフロントへ行くと、フロントには立派な山車が飾ってあった。結婚式の案内が掲示されており、想像以上に立派なホテルだった。
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なんか温泉だけ入るのにびびっちゃうな。それでもフロントに温泉博士を見せてハンコをもらうと、手ぬぐいと入浴券を渡されて場所を教えてもらった。なんせ巨大ホテルなんで、館内で道に迷って遭難するとヤバいのでちゃんと聞いた。そして、そっちに歩いて行くと、やがて、それはそれは立派な温泉の入口に遭遇するのであった。まだ掃除中さったが、まもなく「お待たせしました、どうぞ」と言われて中に入った。
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そしたら中も広かった。ブーツを脱いで上がって、右側の暖簾が男湯なのだそっちに行った。脱衣所も広かった。ロッカーに荷物を入れて、早速風呂場へ移動すると、風呂場も広かった。体を洗ってまず内湯に入った。ガラス張りの向こうには日本庭園が見渡せるので実に気分がいいよ。内湯をタンノンしたら、いよいよ露天風呂だ。ガラス越しの日本庭園に露天風呂なんだもんね、そっちに行くと岩風呂と木の風呂があったので岩風呂に入ってそれから木の風呂に入って交互に入って、いやーいい感じですなあ。素晴らしいです。ほとんど貸切でタンノンしたら出た。早いかも知れんけど出た。
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いや、決してバイクが心配だから出たんじゃないよ。バイクがゴミを運んできたトラックにぶつかっとれへんかとか心配になったわけじゃないよ。出たら急いでクールダウンして、装備装着、温泉を後にした。そして、いそいそとホテルを出てバイクに戻ったが、バイクは何事もなく無事であった。よかったよかった。温泉で暑くなってきたので、走ったら涼しくなるだろうということで、さっさとバイクに股がって出発した。
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帰りにコンビニでお茶とおにぎりを買って食った。あとは真っすぐ帰ってきた。
本日の出費
モーニングセット 400円
お茶 100円
おにぎり 108円
本日のNewCB1300SFの走行距離 300キロくらい
累計のNewCB1300SFの走行距離 1560キロくらい