スカっと晴れたら奥飛騨温泉

5月17日(土)

さて、豪華絢爛百花繚乱空前絶後西高東低の盛り上がりで終了したゴールデンウィークなのであるが、終わってしまえば月の雫なのであった。そうなのである、楽しい日々は終わりを告げ、またふたたびの無味無臭な日常が始まるのであった。が、しかし、そんな日常を嘆く暇はない。ゴールデンウィークが終われば次はお盆休みなのである。1年のうちの1番のイベント、最大のイベントである、お盆休みのロングツーリング、フンフンルンルン、今年はどこへ行こうかなー。間違いなく言えるのは、まっちゃんが行かん方が良いと言った所へは絶対に行かないということだ。昨年の愚かな二の舞いは御免だぜ。思えば、あのときなぜまっちゃんの言う通りにしなかったのか、後悔しかないのであった。まあ、人生ってのはそんなもんばっかなんだけどね。そう、幼稚園の帰りに氷の張った池の上に乗ったら氷が割れて寒中水泳になっちゃった時だって、なんであんな事をしたんだろう、ばかばかぼくのばか、と後悔しかないのだが、しかし、こういう時に頼りになるのは、映画や小説の世界である。人生は幾重にも経験を積む事ができないが、本を読んだり映画を見たりして別の人の人生を体験する事で、それをまた自分の経験として、その人生に生かす事で有意義に過ごす事ができる、その為に人は本を読み映画を見るのであると小学校の先生が言ってたのだが、それは当たってるよな。そんな、映画のシーン、人生、なんであんな事やっちゃったんだろう、って時に思い出すセリフ、それは「荒野の七人」でのスティーブ・マックイーン「なんでこんな割にあわない仕事を引き受けるなんて愚かな事をしたんだ?」と野盗に聞かれた時の返事「いつだったか、裸足でサボテンの上に飛び降りたヤツに同じ質問をした事がある‥‥その時はそれでいいと思ったそうだ」その通り、「その時はそれでいいと思った」のである。これは便利なセリフなんだよ。なんか失敗しても、このセリフひとつでなんかすごく思慮深い感じになるじゃん。いやー映画って本当に素晴らしいですね。それでは今週のツーレポいってみましょう。

いや実は本当はね、今週はツーリングに行けないかも知れんかったんだよ。例の、アレよアレ。ヤクがキレかかっててさ。ヤクくれよ頼むよカネならあるよ状態だったんであるが、しかし、天気予報を見たら晴れなんだよ。晴れなのにツーリングに行かないのはどうよ。ヤクの密売人に会うのに処方箋を頂くのは雨の日でいいじゃん。いいじゃんいいじゃん。ツーリング行っちゃおうぜ。ヤクは来週でいいじゃん。今週ヤクで来週ツーリングにして、来週雨になったら泣くに泣けんぜ。それこそ、その時はそれでいいと思ったんだけどな、と決めゼリフを言っても事態はまったく改善しないのだよ。そこで、今週ツーリングの行けば来週雨かも知れんからその時にヤクを入手するために処方箋をもらいに行けばいいのさ。カンペキな作戦だ。来週も晴れたらどうするのかって、その時はそのとき考えりゃいいだろ。

ということで、ツーリングに行く事にしました。でもさ、当日朝ちょっと寝坊しちゃってさ、そのせいで右往左往して、なんだかんだで時間かかっちゃって、慌ててチーズトーストを作って食って、慌てて準備した。決して録画した小栗旬のドラマBORDERを見てて準備してなかったんじゃないよ。録画した小栗旬のドラマBORDERを見てて波留ちゃんかわええーチョーかわええークールな波留ちゃんもたまらんわーこのヘンタイやろうとか見下して言って欲しいよーなんて悶えていたわけじゃないよ、ホントだよ。それでさ、出発時間が1時間以上遅れちゃったんだけど、急いで出発しようと思って実家に行ったら、愚父が言った「コーヒー飲んでけ」「いや今日は時間がないからまたね」「そうか黒糖饅頭があるけど」「飲んでく」こうして出発時間は更に遅くなってしまったのであった。

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で、結局、予定より1時間30分遅れて出発した。まずはガソリンであるが、秘密兵器スターレックスカードを使ってレギュラー満タン給油すると、19号線に飛び出して一気に加速してカッ飛んで行くのだ。今日の目的地は奥飛騨温泉である。今月の温泉博士に掲載されている温泉で候補は新穂高ひがくの湯、奥飛騨すくなの湯、飯田御大の湯なんであるが、ひがくの湯はちょっと遠い、御大の湯は飯田なんでアクセスが悪い、残ったのはすくなの湯、相変わらず消去法である。すくなの湯って何度も行ってるんでちょっと飽きた。でもお湯は良いんだよ。だからここでもいいか。まあ、どこでもいいんだよ気持ちよく走れたら、どこでもいいんだ。ライダーなんてそんなもんだ。41号線は実に気持ちよく走れるからな。

まずは19号線で多治見まで行くと、いつものショートカットルートで旧道248号線に進む。そして可児市街を抜けて川辺で41号線に合流する。そういえば、可児のいつも「祝〇〇大会出場」だの「〇〇大会準優勝」だのやたらと垂れ幕の下がってる高校、今日は垂れ幕がまったくなかったな。なんでだろう。まあいいか。道は空いてて順調に走ってこれた。天気もすこぶるいいぞ。ぬけるような青空と白い雲が絵はがきみたいだな。今日の装備は上下革ジャンに長袖Tシャツ+半袖Tシャツだけなんだけど、丁度いいくらいな感じだ。しかし、七宗を抜け山の中に入っていったらちょっと寒くなった。遅れを取り戻すべく、七宗の道の駅は通過、さらに飛騨金山のデイリーヤマザキも通過する。ちなみに、移転した金山病院の前の交差点の表示は未だに「金山病院前」になってるんだけど、そろそろ替えた方が良いんじゃないのか。

金山を過ぎて更に順調に走って、下呂までやって来た。さて、ここでどうするか判断が必要だ。今日の目的地、奥飛騨温泉までの往復は約340キロである。CB1300SFの最終給油距離が300キロなんで、どこかで給油しなきゃならんのであるが、しかし、それはこれまでのCB1300SFブラックパールのことであり、新しいCB1300SFライアンストーンはもっと走れるかも知れん。搭載されたインジェクションコンピュータの計算では、リッター23キロ走ってる事になっており、燃料消費量は14リットルであった。新型CB1300SFライアンストーンの燃料タンクが21リットル、残り7リットルでまだ140キロ位は走れる計算になるんだ。ということは、理論上は440キロ走っても大丈夫ってことなんで、だったら340キロくらい何ともないじゃん。空中給油必要無しだよ。そうだよ無しだよ。なしで行ってもオッケーだよ。でも心配だからやっぱり給油しよう。で、いつもの下呂のコスモ石油で給油した。100キロ走ってた。3リットル入った。やっぱり給油しなくてもよかったような気がする。でも仕方ない、その時はそれでいいと思ったんだ。

下呂を過ぎて中呂上呂と進むんだが、途中で、すき家の朝食タマゴかけご飯を食うかどうするか考えてたんだが、そう、最近社会問題になってる時給がうなぎ上りでも店員が集まらないすき家の朝食タマゴかけご飯を食うべきかどうするべきか考えてたんだが、やっぱり時間がないのでスルーすることにした。帰り道に牛丼を食うテもあるから、その候補で検討しよう。続いて行きつけの喫茶店サンマルティンでモーニングをするかどうか考えてたんだが、やっぱり時間がないのでここもスルーすることにした。帰りに鶏ちゃん定食を食うテもあるからその候補で検討しよう。

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結局ノンストップで道の駅渚までやってきた。トイレだけ済ませたらすぐに出発する。とにかく時間が押してるから先を急ぐ。でもジョーに気をつけながらガンガン走る。久々野で美女街道にスイッチしてトンネルをくぐって宮峠を回避すると、県道を通って国道158号線に入った。飛騨丹生川に突入、高度が上昇する。標高がどんどん上がって行くと、いよいよ寒くなってきた。あわよくば時間が短縮できたら新穂高まで行こうと思ったんだが、この寒さではもう無理です。すくなの湯に行く。国道158号線は対向車線からバイクがいっぱい走ってきた。ソロもありグループもあり、今日はニンジャにカタナ、1世代前のバイクが多かったよな。そうそう、 BMWのK1も見ちゃったよ。K1なんて中古市場で、今、いくらするんだろうな。BMWのサイドカー軍団も走ってたよ。いいよなーサイドカー欲しい。

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標高が上がって、いよいよ寒くなってきたら、何と桜が咲いてるじゃん。じゃっかん葉桜だけど、桜だよ。ビックリだよな。桜も見事だけど雪山も見事なんであった。カレンダーの写真みたいな風景であった。そんな雪山と桜吹雪にかこまれて、時短時短と一生懸命走ってきたおかげて、目的地のすくなの湯には、なんとか到着予定時間30分遅れで着いたのであった。さすがHONDAである。速いのである。すくなの湯は乗鞍へのバスターミナルの近くにあるので、その客がいっぱいいた。みんなスキーの板と登山の装備をバリバリにしてる人ばかりだった。そんな間を抜けて第2駐車場にバイクを止めたらさっさと温泉セットを持ってすくなの湯に向かう。

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このすくなの湯、営業時間が実にテキトーなんで、10時30分が開店だと言いながら、実は11時とか11時30分とか張り紙したることが多かったんだけど、今日はちゃんとやってた。だから入った。いい湯であった。貸切であった。出たら暑くなった。バイクに戻ったら、陽射しがちょっと強くなったように感じた。ヤバい、暑くなってくるかな、1枚脱いだ方がいいかなと思ったが、走ったら体感気温が下がるかも知れんので、このまま行くことにした。

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帰り道にいつも気になってたお寺に寄ってみた。浄願寺というお寺。なんだか古ぼけた感じがいいですね。

で、結局デイリーヤマザキでパンとお茶を買って食って、さらにほっとレモンも飲んで帰ってきた。

でもなんでこんなに急いだツーリングをしたのか後で考えたらよくわからんかった。うーん、その時はそれでいいと‥‥以下略。

本日の出費
ヤマザキパン 103円
ヤマザキお茶 100円
ほっとレモン 133円

本日のCB1300SFの走行距離 344キロだと思う
累計のCB1300SFの走行距離 1900キロ越えたくらいになったと思う


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